東京15区の補欠選挙で最初に躓いたのが、不祥事を起こして補選実施の原因を作り、候補者を擁立できず、候補者推薦のオファーを乙武から蹴られた自民党であることは言うまでもない。そして、墓穴を掘ったもう一人(というか一党)が、玉木雄一郎と国民民主党だろう。自民党の政治に正面から正論で対抗し、保守派からの喝采もあった国民民主党だが、この補選で乙武洋匡を推薦するという“致命的”な判断ミスを犯した。都政にかかわる...
自民党総裁選 ~ 最善の選択には及ばずも、最悪の選択は回避された
昨日、自民党総裁選の投票が行われ、岸田文雄新総裁が誕生した。保守派の期待を文字通り一身に背負った高市早苗候補は、残念ながら3位となり、決選投票には進めなかった。一方、下馬評では最も総裁に近いと言われていた河野太郎は、1回目の議員票でも高市氏の後塵を拝し、1回目を一位通過どころか2位に甘んじた。決選投票が行われることが決まった瞬間に、河野新総裁誕生の可能性は潰えたわけである。■ 伸びなかった河野 河野...
菅総理が昨日、記者会見を開き、19都道府県に出している「緊急事態宣言」、8県に出している「蔓延延防止等重点措置」について、今月末に全面解除すると発表した。菅総理自身、会見で「新型コロナ対策に明け暮れた1年」と表現した通り、常にコロナ対策に追いまくられた政権だった。だが、地球規模で俯瞰すれば、日本はコロナ対応では優等生である。そういった実績にも関わらず、それを統率した首相が、1年という短い在任期間で...
憲法改正 ~ 高市氏「日本人の手による憲法を作りたい」、河野「国会で議論してくれ」
産経新聞が昨日報道したところによると、岸田陣営が27日に選挙対策本部会合を開き、最後まで岸田勝利に向けて結束していくのはもちろんのこと、決選投票で河野太郎と高市氏の対決となった場合、高市支援に回ることを確認したという。「これで河野の芽はなくなった」と喜びたいところだが、舞台は総裁選だ。騙し合いなど当たり前で、この種の発言をあまり鵜吞みにしないほうがいい。決選投票で「河野対高市」になれば、河野が有利...
田原総一朗氏会の朝まで生テレビを観なくなって久しい。昔は日本の右翼とか同和問題などをテーマとして取り上げて、全体的には左派系の主張が強かったものの、議論としては面白かった。西部邁氏や西尾幹二氏、朝日新聞本社で拳銃自殺した野村秋介氏も度々出演していたくらいだから、保守的な論客が無視されていたわけではない。ちなみに、私が高市早苗氏を初めて知ったのが、この朝まで生テレビである。Wikipediaで調べてみると...
“圧倒的抑止力”「イージス・アショア」を捨てた河野太郎が抑止力を語る愚
自民党総裁選は今週、佳境を迎える。総裁候補の議論は国会での野党との党首討論とは比較にならないくらいの密度があるが、日テレ系の深層NEWSで行われた討論会では、候補者の考え方の違いが改めて浮き彫りになった。その違いが最も顕著だったテーマが「敵基地攻撃能力」についてだ。その能力の保有について「昭和の時代の概念」と突き放した河野太郎だが、この討論でもその考え方は同じだった。MC 河野さんにお尋ねしたいんです...
「私たちを忘れないで」とでも言いたいのだろう。日替わりで珍発言を繰り出している立憲共産党の陳さんがテレビ番組に出演し、総裁選について「政策でこんなにばらばらだったのかとびっくりした。この10年で進まなかった政策は自民党内がばらばらだった結果だ」のたまったという。 私はいまの自民党がリベラル化し過ぎていると考える一人だが、それでも考え方が違うこと自体は悪ではないと思う。問題があるとすれば、自分たちが...
総裁選に立候補している高市早苗氏は、かつてWAC出版の企画で渡部昇一先生と対談しているのだが、そこに面白いやり取りがある。渡部 高市さんが総理になったら、自民党は復活しますか?いまの執行部を見ていると新鮮味がないし、どうにも頼りない。高市 毅然と保守政策を打ち出せば、再生できます。私は自民党からは出て行きません。出て行きたい人が出て行った後を乗っ取ろうかと(笑)。自分が所属する党の批判をしてマスコ...
河野太郎の「都合の悪いアンケート・質問書」もブロックする愚行を批判する
稀にみる盛り上がりを見せる自民党総裁選だが、これだけ報道を独占状態にしてしまうと、埋もれるには勿体ないニュースも話題をさらう機会が激減する。その「埋もれるさせるには勿体ない発言」が、立憲民主党の陳さんから飛び出した。「本当ならば枝野代表を〝5人目の総理候補〟としてあの方(4候補者)たちと議論することが、日本の政治には不可欠です。今のバラバラ自民党では日本の将来を任せられない」 なんと、自民党総裁...
「森友問題で解明チーム」 ~ 野田聖子には立民党移籍が相応しい
支持率3%の野党第一党代表が、21日に開いた党執行役員会で「私自身、スイッチは完全に入っている」と気合を入れたのだという。7月には「ギアを一段上げたい」と発言し、今月に入ってからは「ギアを三つくらい入れ、全力を挙げる」と語っていたそうで、ギアを上げようと思ったらエンジンのスイッチをオンにしていないことに気づき、今更「スイッチオン!」ということなのかもしれない。 さて、彼らの手始めといえば相も変らぬア...
自民党総裁選を争う高市早苗候補が、台湾の蔡英文総統とWeb会議を開いた。他の陣営では絶対に実現しない顔合わせだろう。高市陣営には、日台議連の古屋会長、台湾と親交が深い岸防衛相がおり、加えて高市氏を全力でバックアップする安倍前総理がいる。この会談の実現には、大きな政治力が必要だったはずだ。だから、他の陣営には無理なのだ。高市氏がツイートで、蔡英文氏のことを“台湾民進党主席”と表現していることにも注目だ...
概念でしか安全保障を語れない人物に日本を任せることはできない
昨日のフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」は、総裁選に立候補している4名の安全保障政策を比較するうえでは格好の材料となった。冒頭、番組側から「敵基地攻撃能力の保有」、「米中距離ミサイルの配備」の2点について、候補者の見解を求める質問が出されたが、4名の回答は下の絵のようなものだった 河野太郎に関して言えば、この人物が具体的な安全保障政策を持っているかどうかすら疑問だ。抑止力を語るなかで、河野は「情報...
「敵基地攻撃能力は昭和の概念」が表す河野太郎の“クズ”っぷり
緊急事態宣言に加えて折からの台風もあって、昨日は一日中、家を一歩も出ずに過ごしたが、自民党総裁選にかかわるメディアの異常さを改めて認識したのが、日本記者クラブ主催の総裁選討論会だ。実際に時間配分を計ったわけではないが、記者の指名質問が河野太郎を中心に回っており、高市氏は満足な発言の機会を得られなかった。この偏りは、メディア上層部から「高市には喋らせるな」というような指令が出ていたのではないか、も...
昨日、自民党総裁選の告示日を迎え、各候補が所見発表と共同会見に臨んだ。所見の内容も記者への答弁能力も高市候補が頭一つ抜けていたような印象だったが、これは自分にも高市氏を贔屓目に見るバイアスがかかっている可能性があるので、他の方の主観に委ねたいと思う。 ただひとり、野田聖子が浮いていた。極めつけは対中外交と安全保障についての質問が記者から飛んだ時、野田は「米中で緊張感のある中で、日本は賢く対応する...
ここ数日の噂通り、自民党総裁選に野田聖子が名乗りを上げた。告示を直前にした出馬表明で、推薦人を確保済みの候補者であれば「最後に手を上げるメリット」もあろうが、推薦人集めがギリギリの状態だった野田の出馬は、最終的に誰が出馬の道を開いたかこそ注目点だ。推薦人名簿が出ればわかるだろうが、振付師は恐らく、自民党支持派の保守層から忌み嫌われるあの人物だろう。どう考えても勝ち目がない野田の出馬は、言うならば...
面白いという表現は語弊があるかもしれないが、今回の自民党総裁選は、安倍、石破、町村、石原、林の5候補で争った2012年の総裁選に次ぐ面白さであるかもしれない。谷垣総裁が辞任し、後任の総裁で総選挙を戦うという構図も同じだ。 2012年当時、在野政党の立場であることもあり、候補者は全国を遊説し、活発な議論を展開させた。一度目の投票で199票を獲得した石破候補と、141票を獲得した安倍候補の決選投票となり、結果は108...
石破茂が総裁選立候補断念、今日の石破派総会で表明するそうだ。菅総理を支えると言っていながら前言を翻して「白紙」と発言し、告示前ギリギリまで引っ張ってはみたものの、推薦人が集まらず、総裁選にエントリーすることすらできなかった。石破派のなかでも平将明などは河野支援を公言しており、自分の派閥すらまとめられなかったのだから、不出馬は必然だった。国民には一定程度の人気がありながら、自分の派閥を含め、党内で...
立民の「政権取ったら」シリーズで読み取れるのは「政権取るつもりない」だ
日経新聞の調査によると、菅内閣の1年間の実績について、「評価する」(13%)と「どちらかといえば評価する」(44%)の合計が57%になったという。安倍前総理退陣の時の同じ質問では73%が評価すると答えたが、菅内閣の57%も決して低い数字ではない。実績を概ね評価しながら、菅総理が総裁選不出馬で退陣することに対し、72%が「妥当だ」と答えているのだから、民意というのはわからないものだ。 短命に終わった菅政権だが、1年間...
自民党真の3回生が設立した「党風一新の会」という、恩を仇で返す議連
自民党の3回生以下の議員は、2012年に安倍前総理が政権奪還を成し遂げたときの衆院選で当選したという意味で「安倍チルドレン」と呼ばれる。別名、「魔の3回生」。安倍氏が起こした風と長期政権に支えられて議員を続けてきた議員が多く、地盤が弱いのが特徴で、風が止めば当選が危ういと目される議員も多いと聞く。 その自民党3回生以下で構成する議員連盟「党風一新の会」が設立され、約90名が参加を決めたという。呼びかけ人...
わざわざ悪夢の民主党政権の記憶を蘇らせる“立民党支援”の元朝日記者を嗤う
自民党総裁選に話題が集中する中、特定野党の連中は埋没することを恐れ、発信力を高めようとしているようだ。ただ、そんな彼らも、身内ですら何かと噛み合わない。野党第一党の幹事長である陳さんは、7日の記者会見で政権交代に関する質問を受け、「政権交代とは僕は一言も言ってませんけど?政権を担わせていただければと」などと言っている。「政権交代」と「政権を担う」の違いはなんなのか、意味が全く不明だ。 代表の枝野...
昨日、かねてから総裁選出馬に意欲を示していた河野太郎が、正式に出馬会見を行った。明らかになったのは、河野自身が自民党保守層から不人気である弱点を自覚していたことだ。左胸にはブルーリボンバッジがあった。「河野太郎」とういうワードでGoogleの画像検索をしていただくとよくわかるのだが、彼は日ごろ、このバッジをつけていない。恐らく初めて身に付けたのだろう。悪夢の民主党政権で拉致問題担当相になった山岡賢次が...
懲りない朝日、いまだに「日韓両政府は救済を最優先に」の鉄面皮
菅政権の大きな功績の一つに、「従軍慰安婦」という呼称が適切ではないと結論を付けた閣議決定がある。(「衆議院議員馬場伸幸君提出「従軍慰安婦」等の表現に関する質問に対する答弁書」) 「『従軍慰安婦』または『いわゆる従軍慰安婦』ではなく、単に『慰安婦』という用語を用いることが適切」との見解を閣議で決定したもので、今後の歴史教科書の編集にも大きな影響を与えるものだ。事実として、検定に合格し、使用されてい...
河野太郎が露呈した「男系が日本の天皇の“一つのあり方”」というボロ
昨日、かねてから自民党総裁選への出馬に意欲を示していた高市早苗氏が、正式に出馬を表明した。昨日帰宅後に会見をところどころ飛ばしながらも確認したが、政策的には頷けるものが多かったように思う。高市氏自身の国家観もよく出ていたし、他の立候補が噂される対抗馬との差別化もうまくできていた。立派な会見だったが、終了時のどこぞのアホな記者のヤジには辟易とする。ああいう記者は芸能リポーターにでも転身したほうが良...
まるで運動家のアジビラ ~ 枝野内閣、7つの政策の薄っぺらさ
石破茂が総裁選への出馬を取りやめるらしい。石破は4日、二階詣でを行い、支援を要請したと報道されていた。二階からは「出るなら、しっかりやれ」と応じたと報じられているが、これは表向きの話だ。実は、石破は二階にカツカツだった推薦人を剥がされ、八方塞がりになったという。河野太郎支援に回るとされているが、もしそうなら、これも二階の振り付けだろう。 とにもかくにも自民党総裁選は、菅総理の突然の不出馬を受け、...
野々村真さん、なんでもかんでも「政府のせい」にするのはおやめなさい
東京2020パラリンピック大会が日曜日に閉会した。障害を持ったアスリートの必死の挑戦を目の当たりにし、様々な感動と勇気を与えていただいた。きっと、国民のあいだにも記憶に残る大会となったはずだ。様々な批判、バッシングを浴びながらも、この大会を無事に完結させた政府、関係者には心からの敬意を表したい。 障害の内容や程度は違っても、自らが秘めている能力に気づき、伸ばすことによって、新たな世界が開ける。13日...
永田町の明智光秀、河野太郎 ~ 国民の命を二の次にして総裁選に挑む悪手
今日はまず、腐ったメディアの自己紹介的な記事から。次の首相に、河野氏トップ31% 石破氏26%、岸田氏は18%(共同) 菅義偉首相の退陣意向表明を受け、共同通信社が4、5両日に実施した全国緊急電話世論調査で、次の首相に「誰がふさわしいか」と聞いたところ、河野太郎行政改革担当相が31.9%でトップだった。石破茂元幹事長26.6%、岸田文雄前政調会長18.8%が続いた。自民党議員7人を挙げた質問。4位以下は野田聖子...
候補者乱立の様相の自民党総裁選。当初、いち早く出馬を表明していた岸田文雄前政調会長と菅総理の一騎打ちととマスコミが謳っていた構図は、菅総理の不出馬表明を受け、出馬に意欲を示していた高市氏に河野太郎、野田聖子が加わり、石破茂の動向も注目されている。 そんな中で、最有力候補と言われていた岸田が大失言だ。自民・岸田氏、森友問題「さらなる説明を」 TBSのBS番組で(朝日) 自民党総裁選に立候補を表明してい...
菅総理、総裁選不出馬を表明 ~ アテが外れて吠える野党の醜態
菅総理が今月末に行われる自民党の総裁選に出馬しない意向を明らかにし、事実上、この任期を終えて退任することとなった。安倍総理の退陣を受け、昨年9月16日に政権が発足してから約1年。菅政権は残念ながら短命政権に終わる。 国民のワクチン接種率は急速に上昇している。重症化リスクが少ない若年層を中心に、まだ接種できない人がいることは事実だが、それでも菅総理が米国に乗り込み、ワクチンを引っ張ってこなかったとし...
昨日、我がサッカー日本代表がFIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選の初戦を戦い、オマーンに黒星を喫する厳しいスタートとなった。試合直後にTwitterを開いてみると、さっそく「森保解任」というトピックがトレンドとなっていた。たったひとつの敗戦で「解任」まで要求されるとは、責任ある職にある人は大変だ。周りでヤジを飛ばしている特定野党の連中のお気軽さなんぞ、何度も言うが屁のようなものだ。 政治で最も...
秋篠宮家の眞子内親王殿下と小室某のご結婚の話は、我が国にとっては重大事である。御目出度いはずのご皇室のご結婚話だが、複雑な思いを抱く国民も多いだろう。このご結婚(予定)によってひとつ確実に忌避されるであろう懸案事項がある。いうまでもなく、女性宮家創設案だ。女性宮家が創設されれば、小室某が皇室に入ることも可能性としてはあるわけで、そんなことを大多数の国民が許すはずがない。いずれこの話は改めて書こう...
保守派には何かと評判が悪い自民党の二階が、幹事長を辞するようだ。総裁選出馬を表明している岸田文雄氏に事実上の更迭を公言され、「失敬だ」と突っ張っていたが、菅総理に引導を渡され、観念したようだ。菅総理としては、二階更迭を公言していた岸田氏の争点を消してしまうことと、“反二階”が強い保守派の支持を繋いでおこうという算段だろう。菅総理としては、総裁選前に党人事を刷新し、横浜市長選でついた負の印象を断ち切...
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東京15区の補欠選挙で最初に躓いたのが、不祥事を起こして補選実施の原因を作り、候補者を擁立できず、候補者推薦のオファーを乙武から蹴られた自民党であることは言うまでもない。そして、墓穴を掘ったもう一人(というか一党)が、玉木雄一郎と国民民主党だろう。自民党の政治に正面から正論で対抗し、保守派からの喝采もあった国民民主党だが、この補選で乙武洋匡を推薦するという“致命的”な判断ミスを犯した。都政にかかわる...
立民党の逢坂誠二が、憲法審査会で「立憲共産党」と呼ばれて発狂した。 逢坂幹事におかれましては野党の筆頭幹事だという言い方はもう今後、しないでいただきたい。本当に。立憲共産党を代表してと、いま馬場幹事の方から言われました。本当に立憲民主党と共産党のご意見だけを反映した野党幹事ということですので、そこら辺の方をですねちょっと強くですね自民党、公明党の(逢坂「失礼だ!」と叫ぶ)皆様方にも、強く申し上げ...
地方自治が日本を壊しいていく例を、我々はいくつも見てきた。最近の話題では、国策ともいえるリニア中央新幹線の静岡工区部分を、まるで三里塚闘争の手法で止めるこをと最大の目的だったと吐露した川勝平太静岡県知事が話題の中心だ。だが、これまでも何度も批判してきた玉城デニーも地方から国防を危うくし、北海道では鈴木知事が土地を外資に切り売りし、その力で地域振興を試みるという馬鹿げた政策を進行中だ。 大阪で、中...
今月28日に投開票が行われる東京15区、島根1区、長崎3区の衆院3補選が、昨日告示された。うち、東京と長崎では自民党が候補者を擁立できず、細田善衆議院議長の弔い合戦でもある島根でも劣勢が伝えられる。 なんといっても注目を集めているのは東京15区だ。立候補が9人という乱立で、その中にはIR汚職事件で収賄の容疑で起訴され、今も係争中の元職まで含まれるという、奇想天外ぶりだ。NHKのサイトから立候補者のリストをコピ...
大林ミカという人物がヘマをしてくれたおかげで、特に河野太郎の周辺で活動する再エネ推進運動のうさん臭さが世に知れ渡ったのは不幸中の幸いと言えるかもしれない。もっとも再エネ利権のブラックな部分は、昨年9月、自民党の秋本真利が約6千万円の収賄で逮捕されたことでも明らかになっており、大林ミカのケースはダメ押しになり得る。少なくとも、河野太郎の政治的なダメージは小さくなく、「次の首相に相応しい」なんとかレー...
一昨日の土曜日は、「これぞ富士山」というような景色を眺めながら、皆さんの岸田スピーチに対する感想をいくつもいただき、ブログ主としても勉強になった。で、帰宅後に改めてスピーチを何度か読み返し、昨日の山口敬之氏の動画配信を見ての気づきがあった。 そもそも岸田氏のスピーチはアメリカ人が言いそうなジョークがいくつも散りばめられ、米国人にウケそうな言い回しが多い印象だったのだが、山口氏はこのスピーチを書い...
いまだキャンプ地にいるので様々な制約はあるものの、朝日新聞の社説に耐えられなかったので、富士山を眺める時間を削ってブログを書くという、最悪の選択をしている。 その社説とは、13日に朝日が掲載した「自衛隊の歴史観 戦争の反省 風化を懸念」というもの。自衛隊の公式Xが「大東亜戦争」という呼称を使用したことに脊髄反射した朝日が文句をつけ、自衛隊のXはことポストを削除してしまった。それでも朝日は飽き足らず、...
おはようございます。今朝の富士山です。 今朝は風もあまりなく、きれいな逆さ富士を拝むことができました。千円札の裏に描かれている絵柄の場所です。我々日本人にとっての象徴的な場所ですね。 さて、そんなわけで本日はいつものような記事を書くつもりはないのですが、ひとつお伺いします。読者の皆さまは、岸田首相の米議会でのスピーチをどう評価されるでしょうか? 私はかねてより岸田首相には批判的な立場をとってきま...
10日に南朝鮮で行われた総選挙(定数300議席)で、保守系与党「国民の力」が惨敗し、過半数を大きく割り込んだ。任期を3年残す尹錫悦大統領を待つのは「ねじれ」抱えた国会、要はいばらの道だ。先に行われた台湾総統選でも、総統の座は民進党が維持したが、立法府の議席はねじれ、頼清徳総統は苦しい船出となる。隣国の政治状況は日本にも影響が大きく、日本政府はその動向を注視する必要がある。 「やっぱり反日じゃないとダメ...
川勝平太静岡県知事が昨日午前、県議会議長に退職届を提出し、午後に県庁で会見を開いた。 退職届を出す際、関ケ原の戦いの前に命を落とした細川ガラシャの辞世の句「散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ」が口をついて出たという。この句が意味するところは、「花は、散る時期を知っているからこそ美しい。人もそうありたいものだ」という散り際の哲学だ。細川ガラシャは敵方の人質になることを拒否して自害した...
私たち国民は、公然と行われる壮大な詐欺行為を目の当たりにしている。何かと話題の東京15区補欠選挙だが、告示前から注目度が高く、その高い注目度にあやかろうとするのか、候補者が乱立。支持するわけではないが、個人的には、同選挙区支部長に就く前からを含めて5年近く辻立ちを重ね、その数が1万6千回に近づきつつある維新の候補が気の毒に思える。 さて、その詐欺行為の具体例は、乙武洋匡という立候補予定者の出馬表明に...
Xで朝日新聞がトレンド入りしていたので、「また何かやらかしたな?」と思ってその内容を覗いてみたら、ひとつの記事に端を発するぷち炎上だったようだ。その記事がこれである。陸上自衛隊の第32普通科連隊、公式Xで「大東亜戦争」と表現(朝日) 陸上自衛隊大宮駐屯地(さいたま市)の第32普通科連隊が、X(旧ツイッター)で同隊の活動を紹介する際に、「大東亜戦争」という言葉を使って投稿していた。政府は太平洋戦争を指す...
島田洋一福井大名誉教授が仰る通り、何度見ても笑える河野太郎の動画だ。このサイコパス河野の自己矛盾動画。どなたの編集か知らないが、何度見ても笑える。 pic.twitter.com/M1jZdX9CYe— 島田洋一(Shimada Yoichi) (@ProfShimada) April 7, 2024 目的のためには「所管外」ということばを使い分ける河野太郎の姿だ。脱原発が信条の河野は、原子力にかかわるネガティブな部分については居丈高に追及する一方、今般発覚...
衆議院内閣委員会は5日、経済安全保障分野における機密情報の取り扱いを有資格者のみに認める「セキュリティ・クリアランス制度」を創設する法案を、与野党の賛成多数で可決した。機密情報を取り扱うことができる人を限定するために行われる「適性評価」が、立民党などがこの適性評価を「身辺調査っであり、プライバシーを侵害」と難癖をつけ、政府に対し、国会への運用状況報告を義務づけることで妥結し、立民も賛成に回った。9...
最近Xを覗いていて、本当に嫌になってしまうのは、保守派同志の罵り合いが絶えないことだ。戦後サヨクは仲間割れを繰り返し、時には「総括」と言って殺人まで容認する狂気を帯びている集団だったが、今の保守派もかなりの論争好きが多い。もちろん、言葉の上での論争であって、戦後サヨクのような強硬手段に出る人はいないけれど、「大同小異」ができないまま、結果的に敵を利する状況が作り出されていることは、極めて残念に思...
ネガティブな話題ばかりが報道される昨今、日本国にとって朗報がひとつ。言うまでもなく、川勝平太静岡県知事の辞職表明だ。実際のところ、間際になって翻意という可能性がないわけではないが、朗報には違いない。だが、川勝の県政についてはしっかりと総括されるべきだ。民間のものながら、国家プロジェクトにニアリーイコールなリニア新幹線というプロジェクトが、いち自治体の抵抗でストップされ、それを呑まざるを得ない法的...
昨日午前7時58分(日本時間同8時58分)ごろ、台湾東部沿岸を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生。9人の方が亡くなり、900人以上の人々の負傷者が確認されたそうだ。死者約2400人が出た1999年の「921大地震」以来、最大規模の地震だという。 災害は痛ましく、被害がさらに拡大する可能性もあり、軽々しくものを言える状況ではないが、日本政府には台湾に対する最大級の支援を提供してもらいたい。数年前に「倍返し」とい...
毎日、JNNの世論調査は数字が極端に出る傾向があると言われるが、そのJNNの直近の調査において、こんな結果が出たのだという。【速報】次の衆院選で「政権交代のぞむ」42% 「自公政権の継続」を上回る結果に JNN世論調査次の衆議院選挙で、立憲民主党などによる「政権交代をのぞむ」声が42%にのぼり、「自公政権の継続をのぞむ」声を上回ったことが最新のJNNの世論調査でわかりました。「自公政権の継続をのぞむ」と答えた人は...
Googleで「川口 クルド」というふたつの名詞を並べてニュースを検索してみると、日本のマスメディアの縮図のようなものが見えてくる。最初にヒットするニュース10件のうち、ひとつはアゴラ言論プラットフォームのコラム記事、もうひとつがダイヤモンド・オンラインのかなり悪辣な記事、更にAbemaニュースのYahoo配信記事がひとつ。他の7件はすべて産経新聞の配信記事だ(Yahooによる配信一つを含む)。つまり大手紙で川口のクル...
日本には徹子の部屋という長寿番組があり、同一司会者によるトーク番組の最多放送1万2100回でギネス世界記録を更新中。初回放送から48年続く、文字通り化け物クラスの番組である。その徹子の部屋には干支一回りほど及ばないものの、関口宏は36年あまり、サンデーモーニングのMCを務めてきた。齢80歳にして、昨日は関口の最後の出演回となったサンモニ。「関口宏総決算」の昨日は、言うならば「アベ政治を許さない」回となった感...
「こんなことを言うと、また顰蹙(ひんしゅく)を買うかもしれないけど、いままで何ら一矢報いることができなかったリベラル市民として言えばね、せめて『暗殺が成功して良かったな』と。 この発言で絶賛大炎上中の島田雅彦だが、彼が2003年から国際文化学部の教授を務める法政大学は、島田の発言に対し、「個人の発言であり、個々の教員がメディア、マスコミなどで行う発言については大学としては関知しない」という見解だそうだ...
「こんなことを言うと、また顰蹙(ひんしゅく)を買うかもしれないけど、いままで何ら一矢報いることができなかったリベラル市民として言えばね、せめて『暗殺が成功して良かったな』と。 この発言で絶賛大炎上中の島田雅彦だが、彼が2003年から国際文化学部の教授を務める法政大学は、島田の発言に対し、「個人の発言であり、個々の教員がメディア、マスコミなどで行う発言については大学としては関知しない」という見解だそうだ...
Twitterアカウントが乗っ取られて、Twitter社に状況をレポートしてアカ復活をお願いしているのだけれど、何の反応もない。お世話になっているTwitter相互フォロー/FBフレンドの方に伺ったのだが、拙ブログが更新情報を自動UPしたものが、全く聞いたことがないアカウントでTweetされていた。「皆さん、これは私ではありません」と発信したところで何もならないが、これは私ではありません(笑)。 さて、なにかとイタい存在とし...
朝日新聞が今月初旬、5月1日からの購読料の値上げを発表した。朝夕刊セット版は4,400円から4,900円に500円値上がるそうで、朝刊の1部売りは160円から20円アップされる。加えて、愛知、岐阜、三重の東海3県では夕刊が休止となる模様。「少なくとも向こう1年間は価格を据え置くとした読売新聞とは対照的だ。コスト削減を続けていますが、報道の質を維持し、新聞を安定発行するため、ご負担をお願いせざるをえなくなりました。 こ...
全国紙は16日、前日の和歌山市雑賀崎におけるテロ(未遂)を取り上げた。各紙それぞれ「民主主義揺るがす暴挙(朝日)」「民主主義を損なう暴挙(産経)」「言論への暴力は断じて許せぬ(読売)」「言論封じる暴力許されぬ(変態)」と、一様に木村容疑者の蛮行・暴挙を批判しているが、7.8奈良テロに言及はするものの、その後のテロリストに対する甘い社会的風潮が今回の事件の温床になったことに触れていない。当然だろう。彼...
山口2区の衆院補選では、自民党から、引退した岸信夫元防衛相の長男である岸信千世氏が出馬している。実父のみならず、曽祖父に岸信介元総理、叔父に安倍晋三元総理を持つサラブレッドで、問題なく勝利と思っていたが、自民党内部の調査で、対抗馬の平岡秀夫と6ポイント差しかないことが判明。自民党は信千世氏の選対本部に党職員を送り込み、陣営の立て直しを図っているという。平岡が勝利し、あの悪夢の政権に正当化の理由を一...
岸田政権を支えているのは、もはや自民党の岩盤保守層ではなく野党であるということは、何度も書いてきた。れいわ新選組が参院本会議で令和5年度予算採決の際に繰り出した牛歩がほとんど話題にならなかったのは、他の野党の煮ても焼いても食えないような惨状が広く共有されたからだろう。 そんな体たらくの中でも突出しているのが、いわゆる小西文書問題にかかわる「サル・蛮族発言」だが、立民党は小西を「幹事長注意」という...
運も実力のうちというフレーズもあるが、岸田文雄という人は本当い恵まれていると思う。そもそもメディアが叩かない。長男秘書官のお土産事件も一例だが、安倍総理や菅総理だったら総攻撃するような事案があっても、左派メディアは緩い。「新しい資本主義」も「インベスト・イン・キシダ」も、いまだに中身がわからないが、やっぱりメディアは追及しない。 そして、岸田氏を支えている大きな要素に「敵失」がある。日本共産党は...
昨日、立憲民主党の情報を確認しようと同党のサイトを開いたとたん、おぞましい絵に出くわすこととなった。 トップバナーのいの一番に出てきたのが、同党の衆参補選の候補者だが、大分参院補選に出る元社民のダルマさんと、安倍総理の選挙区である山口4区の補選に出る有田芳生が並ぶ。ダルマさんはどうでも良いのだが、安倍総理の地元では有田に勝ち目はあるまい。 その山口4区で、安倍総理の遺志を継いで立ったのが吉田真次...
奈良の件ではいまだ腹の虫が治まらないが、ことの重大さとは裏腹に、世間の話題は早くも統一地方選の後半戦に移っている。奈良の平木氏には公認はおろか推薦すら出さなかった“選挙の責任者”茂木幹事長は、後半戦がスタートしたその初日、悪い意味で話題の英利アルフィヤの応援に入り、街宣車の上で絶叫していた。英利アルフィヤ候補については既に様々な場所でツッコミの嵐だから、拙ブログでは改めて深掘りすることはしないが、...
昨日投開票が行われた、統一地方選2023前半戦だが、立憲民主党が現有200議席から185程度まで減らしたそうだ。よくマイナス15で済んだものだ。地方選では「無所属」を標榜する候補者がやたら多く、ただでさえ党派色が薄まる傾向があるが、立民の看板を全面に出して選挙を戦えば、ダメージはもっと深刻だっただろう。私の選挙区の県議選では、3議席を争う選挙に自公立維の4人の候補者が立候補し、敗れたのは立民候補だ。落ち着くと...
統一地方選前半戦の投票結果については、いろいろと思うところがあるものの、まだまとめ切れていないので、次回以降に置く。 で、昨日のサンモニだが、朝から忙しくしており、見逃した。Twitterなどで調査する限り、恒例の「風をよむ」は、3月28日に亡くなった坂本龍一氏に関する礼賛だったようだ。私は彼が優れた音楽家であったと思っている。私は彼の音楽に一定の評価をし、彼の主張に対しては真っ向から批判する。しかし、彼...
本日は統一地方選挙前半戦の投票日である。私が住む埼玉県議会の選挙の投票日になっているが、ほとほと困っている。定数3を争う選挙区で4名が立候補しているが、その4名が所属する政党が自民党、立憲民主党、公明党、維新。この中から選べと言われれば、すんなり自民党と行くはずなのだが、埼玉県の自民党議員団は、県のLGBT理解増進条例を推進した議員の固まりであり、立候補しているのは現職であるから、その条例を進めた側と...
宮古島付近で消息を断った陸自ヘリ。陸上自衛隊員10人が乗るヘリコプターで、レーダーから航跡が消失する約2分前に、ヘリ側と空港管制が無線で会話を交わしていたが、緊急事態を告げるものではなかったというから不可思議だ。事故の直前に中共の軍艦が沖宮間を通過していることもあり、一部ネットでは中共の関与を指摘する声もあるが、不確かなことで踊るのは控えておきたい。いまは陸自隊員の無事を祈るばかりだ。 さて、話変...
台湾の蔡英文総統が、米台断交後、総統として初となる米下院議長との会談を実現させ、「私たちが築き上げた平和と民主主義が、かつてないほどの困難に直面している。米国がともに立ち向かうことに感謝する」と語った。マッカーシーは「台湾への武器売却を継続し、武器がタイムリーに台湾に届くようにする」と語り、台湾への支援を明言した。 一方で、元総統の馬英九は大陸を訪問し、中共の宣伝活動のシナリオに沿って南京のエセ...
小西のサル発言で、参院側の憲法審査会が活性化するようだ。思わぬ反作用である。「憲法審を毎週開くことは憲法のことなんか考えないサルがやることだ」、「何も考えていない人たち、蛮族の行為だ」の発言で、自民党関係者が「意地でも憲法審を毎週開くことになるので、改憲勢力にとっては大きなプラスになった」と、発言は批判するも、喜びを隠せない模様。小西発言を擁護できない立民は、毎週開催を拒絶することができなくなっ...
高市大臣の首を取りに行って、逆にいま、自分の首が危なくなりつつある小西だが、この一連の問題について、あの山口二郎大センセーがTwitterで珍しく正論を述べている。放送法解釈に対する政治介入も重要だが、防衛費をはじめとする重要な政策課題について貴重な議論の場をつぶした罪は大きい。 大センセーは小西について、「日頃の行状を知っている者が見ると、やらかしたと頭を抱えるしかない」と吐露しており、「あれまぁ、...
負けが確定しているのに、まだ「問題がある」、「疑惑は深まった」などと声高に主張する立憲民主党。モリカケの時も同じだった。そして撤退の決断ができないのが朝日新聞の歴史である。慰安婦報道がその最たる例だが、吉田調書のときも、様々な方面から捏造だ、曲解だとツッコミが入る中、撤退できずにただ傷口を広げた。その朝日は、小西文書に関してもまだ不毛な戦いをするつもりのようだ。 朝日は2日の社説「高市元総務相 ...
3月末に中共・北京で当局によって拘束されたアステラス製薬現地法人の幹部の男性。2014年に習近平政権下で反スパイ法が施行されて以来、同法に抵触したとされ、拘束された日本人は、少なくとも17人に及ぶという。当然ながらこのすべて(ではなくてもほとんど)が冤罪による拘束だろうが、中共は事実を重視し、人権を守る国家ではない。今回の日本人拘束も、米国と連携して中共に対峙する日本に対する牽制なのだろう。 そんな中...
台湾の高雄市にある「紅毛港保安堂」廟(日本の寺社に相当)に、昨年9月24日、安倍晋三元首相の等身大の銅像が建てられた。日台親善を推進した安倍総理の功績をたたえるもので、安倍総理の国葬に間に合わせるため、計画からわずか2カ月で完成に漕ぎつけ。建立に必要な約500万円分の寄付もすぐに集まったという。もともとこの廟は、先の大戦でバシー海峡に沈んだ旧日本海軍の第38号哨戒艇を祀っていることで知られ、廟の責任者、...