刀剣乱舞小説・荒野に咲く蒲公英~初期刀邂逅編・其の四
薄くなったが未だ視界を遮る瘴気の中、直矢は出口へ向かって匍匐前進する。歩けば5秒で辿り着ける出口だが、今はやけに遠く感じた。(あと少し。あそこから逃げ出せれば・・・)悪夢のようなこの状況から逃げ出せば絶対に自分は助かると、萎えそうな気力を奮い立たせる。だが、直矢の願いは叶わなかった。直矢の目の前に何者かが立ちはだかり、刀を鼻先に突きつけたのだ。その切先に直矢は声もあげられず、恐る恐る上目遣いに見上...
2021/03/31 09:00
2021年3月 (1件〜100件)
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