chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 猫の乗車と節穴

    「はやくイきますわよ。」その声は自動改札機のさらに向こう側から僕の鼓膜を震えさせた。「ナニをのんびりなさってるの。デンシャがキてしまいますわよ。」あわてて自動…

  • 無関心と無神経

    「それじゃあノキというのがミチルのもともとの名前なんだね。」「ハナシをキくカギりではそういうコトになりますわね。」「でもこれからもミチルと呼んでいいかい?どう…

  • ミチルの名前とこぴんの名前

    こぴんと出会えたことで僕はひとまず落ち着きを取り戻していた。そこで僕はあることを思いついて駅のほうにきびすを返し歩き始めた。「ミチルのところに墓参りに行こう…

  • 旅立ちの理由と尽きないため息

    そこにあったの紛れもなくこぴんの姿だった。こぴんは赤い車のボンネットの上に座って僕のほうを眠たそうに見つめていた。それは昼下がりにおやつか何かが出てくるのを…

  • こぴんとの出会い 2

    それは出来そこないの粘土細工みないに見えた。全身が茶色に染まって、先週の雨のせいか身体は湿っていた。目には目ヤニがあふれてそれが固まって目がほとんど開けられ…

  • こぴんとの出会い

    あれ以来彼女はなんとなく元気がなかった。もちろん猫の話はしないし、それ以上に笑う回数が少なくなった気がした。雨が続いていたのもあって、散歩に出ることもなかっ…

  • ゴミ捨て場の変化

    僕は駅に向かった。昔の部屋があり、“あの”ゴミ捨て場がある中野に行ってみようと思ったのだ。もちろんたった一晩でこぴんが荒川区から中野区までたどりつけるとは思…

  • コーヒーと決断

    部屋には毛一本も残ってはいなかった。僕の服に付いた毛さえも見つからない。もしフローリングに爪の傷が付いていなかったら、誰もこの部屋に猫いたなんて信じてくれな…

  • ヤドカリに捨てられた貝殻

    僕はとりあえず会社に電話して、遅れるとただそれだけを伝えた。「飼い猫がいなくなったので遅れます。」なんて言ったところで「そうですか。それは心配ですね。少しで…

  • 事件はいつも唐突に起こる。

    正月が過ぎても僕とこぴんはうまくやっていたはずだった。もともとお互いそんなに話すほうではなかったが、こぴんが話すことといえば僕に(あるいは人間に)対する嫌み…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、こぴ村こぴさんをフォローしませんか?

ハンドル名
こぴ村こぴさん
ブログタイトル
きょうのこぴ村さん
フォロー
きょうのこぴ村さん

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用