chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2009/10/31

arrow_drop_down
  • たえて野球のなかりせば

    日本シリーズが終わった。 私は事前にオリックスが勝つのではないかと予想した。 https://matoko.blog.ss-blog.jp/2022-10-21 結果はそのとおりになったが、展開は予想とは大きく食い違った。 去年は全試合貧打線になってしまったが、今年こそは もう少し、オリックスが打てるのではないか、 もう少し、ヤクルトも打つのではないかと思ったが、 あにはからんや。 オリックスの宗や吉田、 ヤクルトの山田、村上、 といった主軸どころがまるで打てず、我慢合戦の連続のようになった。 さらに、山本由伸の離脱は極端な想定外。 試合内容はさておき、 この7試合の間、さんざん一喜一憂させていただいた。 私はオリックスファンというわけではないのだが、 どうしたものか熱烈なパ・リーグファンであり、 一球一球やきもきしながら見ていた。 配球や監督の采配に..

  • 映画評 「恋は光」 ~二回目鑑賞で感動2倍~

    あれよあれよという間に10月。 あんなに暑かったのに、今やひんやり。 ちと気が早いが、一年を振り返る時期が近付いてきた。 今年観た映画のなかで、もう一回観たい、と思わせてもらえたのは、 「ハケンアニメ!」と「恋は光」の2本。 ほかにも面白い映画、感動する映画はあったのが、 もう一回観たい、という感情はちょっと別物。 一回目に「恋は光」を観たときには、 劇場の映写機の調子が悪かったのか、画面にずっと虫が飛んでいるような影がチラチラ映っていて、 集中できなかったという事情もあった。 二回目の鑑賞となると、当然のことながら展開はわかっている。 オチも知っている。 それで楽しめる映画と、それでは楽しめない映画がある。 「恋は光」は、オチ云々ではなく楽しめると踏んだ。 そしてそのとおり、二回目の方が楽しかった。 恋する女性が発する光が見えてしまうちょっと..

  • インフレ時に消費税を上げるのも相当難しそう

    日本の消費税率は低い。 そんな実感はないかもしれないが、 北欧をはじめ、20%以上という国がゴロゴロあるなか、 10%というのはやはり低い。 高齢化が進展していくにしたがって、 間接税の役割が増すことは多くの人が認めるところだと思う。 消費税がその主要財源であることも論を待たないと思うけれど、 実際に税率を上げるとなると抵抗感は強い。 いくら日本の消費税率が世界水準ではかなり低く抑えられている、 と伝えられても、それはそれであって。 政府の税制調査会で、「消費税」に関する議論が行われたという。 参加した委員から 「未来永劫10%のままで日本の財政がもつとは思えない」 として、中長期的な視点での消費税の引き上げについて議論すべきとの意見が相次いだそうだ。 総論としてはそのとおりである気がするが、 では、「いつ」「どのくらい」引き上げるかというと、 ..

  • 映画評 「線は、僕を描く」

    映画「ちはやふる」が好きだ。 3本のうち、「上の句」が一番いいと思うけれど、 「下の句」も「結び」も大好きだ。 瑞沢高校かるた部5人のメンバーを演じられた、 広瀬すずさん、野村周平さん、矢本悠馬さん、森永悠希さん、上白石萌音さんは、 身内のようにさえ感じられ、これからもずっと応援していこうと思う。 もちろん、真剣佑さんも特別な存在である。 脇を固めてくださった清水尋也さん、坂口涼太郎さん、松岡茉優さん、優希美青さん、清原果耶さん、佐野勇斗さん、賀来賢人さんも、 私のなかでは、ちはやふるファミリーである。 そのくらい大切な作品を撮ってくださったのが小泉徳宏さん。 本作「線は、僕を描く」の監督である。 期待するなという方が無理だ。 しかし、期待が大き過ぎたか、 「ちはやふる」が面白過ぎたか。 単に今作があれだったか。 ううむ、残念。 水墨画、というテ..

  • (ここまでは)去年同様まったくコクの無い日本シリーズ

    私の大好きな映画「ピンポン」にこんなシーンがある。 主人公のペコが1セット目を簡単に取られ、2セット目も苦戦が続く展開となり、 客席から見ていたアクマ(というあだ名の友人)がポツリと言う。 「これじゃ、ファーストのリプレイだ」 第4戦までの日本シリーズでのオリックスを見て、私も言いたくなる。 「これじゃ、去年のリプレイだ」 去年戦った6試合、 今年ここまでの4試合。 とにかく打てない。 相手投手が誰であろうと、どんなタイプであろうと、 とにかく打てない。 全員が全員、ひょっとして故障でもしているのではないかと思えるほどの振りの鈍さには、 ちょっと悲しくなってしまう。 バントをさせないと罰金でも取られるのかと思えるような中島監督の采配にも首をかしげる。 投手起用についても、 第2戦で最終回に阿部を送ったのは、 シーズンの最終盤やクライマックスでの状..

  • 野田元総理の追悼演説に心動かされる

    野田佳彦元総理が衆議院本会議で追悼演説をされ、安倍晋三元総理の死を悼まれた。 素晴らしい時間だった。 国会の議論にはとっくに食傷しているし、 気分が悪くなるだけなのでニュースやワイドショーもできる限り見ないようにしている。 そんななかの野田元総理の演説には、もやが晴れるようなさわやかな気持ちにさせていただいた。 野田元総理は、 安倍元総理との秘話をいくつか明かされた。 それは、安倍元総理の明るさ、やさしさを示すものだった。 タイプの違うアメリカ大統領と固い絆を結べたのは「人と人との距離感を縮める天性の才」と称賛された。 しかし、持ち上げるだけではなかった。 「長く国家の舵取りに力を尽くしたあなたは、歴史の法廷に、永遠に立ち続けなければならない運命」 「国の宰相としての事績をたどり、あなたが放った強烈な光も、その先に伸びた影も、言葉の限りを尽くして、問い続け..

  • 旅行料金の価格設定を規制するべきか

    政府の旅行需要喚起策「全国旅行支援」が始まった。 秋の行楽シーズンであり、 訪日観光客に対する水際対策を大幅に緩和したこともあって、 観光地はかなりの賑わいになっているようだ。 一方、この時期、旅行代金がかなり上がっているという声も聞かれる。 結局、割引があっても、負担する額はこれまでと結局変わらないという場合もあるという。 これに対して観光庁は、 全国旅行支援で便乗値上げが確認された場合、厳しく対処するよう自治体に通知したとのことである。 合理的な範囲を上回る高額な価格設定が明らかなら、 「登録取り消し」などの措置を含めて厳正に対処するよう求めたという。 さて、この通知は適切なものだろうか。 意味があるものだろうか。 まず全国旅行支援の目的だが、 これはもともと「観光需要喚起策」とされているように、 需要を喚起し、長引くコロナ禍で苦境に立たされ..

  • 日本だけが貧しくなっているように伝えられるけれど ~イギリスのニュースから見えるもの~

    「安い日本」という言葉が定着しつつある。 日本は物価も安いが給料も安く、 世界水準から見て、どんどん貧しくなっている状況を言っている。 その物価は、このところ上昇基調を強めている。 消費者物価指数が3%ほど上昇し、 とんでもないことが起きているかのような報道も見られる。 政府・日銀の無策ぶりを糾弾する論調もある。 確かに日本はバブル崩壊後、 給与所得の上昇が見られず、 株価も十分には上がり切らない、 という状況がいやになるほど長く続いている。 その状況での物価上昇は大きな負担である。 では、世界はどうか。 統計情報を比較すると、 世界の所得は継続的に上昇しているようだし、 株価も基本的に上げ続けている そうした情報だけ見ると、日本が一人負けしているように思える。 イギリスの消費者団体が、このところの物価高騰を受け、 国内世帯の半数が食事回..

  • 映画評 「耳をすませば」

    この映画が好きだ。 ベタベタの甘々展開で、 演技もなんだか微妙で、 主人公もいじいじグダグダしているのだが、 なぜだか愛おしい。 なぜだか胸に響いた。 本作は、ジブリアニメで知られる同名タイトル映画の10年後を描いている。 アニメの方はテレビで観たことがある気がするが、あまりよく覚えていない。 しかし、作中で過去の様子もかなり丁寧に描かれるのでアニメを観ていなくても心配ない。 主人公の月島雫役を清野菜名さんが演じる。 この映画が好きだという以上、清野さんの演技に大きな不満があるわけではないが、 設定的に、もうちょっと若々しい方でもよかった気がする。 恋人役の天沢聖司役を松坂桃李さんが演じる。 こちらはすんなりはまっていた。 中学時代の二人を若い役者さんが演じている。 妙にオーバーで、「学芸会のよう」と言われがちな演技だが、 この映画ではそれが..

  • ドラフト下位でも育成でもプロに入ったら関係ない

    プロ野球のドラフト会議が終了した。 今年も悲喜こもごも。 隠し玉的な指名あり、 思わぬ指名漏れあり。 プロ野球という夢の舞台への足掛かりをつかんだ選手たちの中にも、 どうして自分がこんなに下位なのかと思うものもいるだろう。 甲子園のナンバーワンヒーロー、近江高校の山田くんも5位指名だった。 その山田くんは指名を受けてこんなことを話したという。 「指名をいただけたことに感謝ですし、プロに入ってしまえば、何位とかは関係ない。 自分をどんどん出してアピールしたい」 そのとおり。 ドラフト何位とか、全然関係ない。 今年、オリックスに宇田川という投手が出て来た。 直球は常時155キロ前後で、MAX158キロ。 そして、フォークもすごい。 いや、こんな選手知らなかったと思って調べてみると、 2020年の育成3位だったという。 プロに入って2年目であんな..

  • 日本シリーズを占ってみる

    2022年のプロ野球日本シリーズは、去年と同じ顔合わせとなった。 セのヤクルト、パのオリックスともに2020年シーズンはぶっちぎりで最下位だったチーム。 翌年、翌々年と連覇するなどと、その当時誰が予想しただろう。 去年はヤクルトが4勝2敗で制したが、 試合は接戦に次ぐ接戦。 全試合2点差以内で、うち5試合が1点差というから、本当に紙一重のシリーズだった。 しかし、試合が面白かったかというと、個人的にはそうは思えなかった。 なぜなら、両チームともとにかく打てず、誰が投げても投手戦になってしまったからである。 今年は、字面上の接戦ではなく、中身の濃い試合を見せていただきたいと願う。 さて、勝敗予想だが、パ・リーグファンとしての応援も込みでオリックスに1票投じたい。 夏ごろまでは、パ・リーグからはどのチームが出てもヤクルトには勝てないなと思って見ていたし、 去年..

  • 映画評 「もっと超越した所へ。」

    この挑発的なタイトルで、 存じ上げないが脚本を原作者であり劇団「月刊 根本宗子」を主宰する根本宗子さんが手掛ける、 とあれば、 なんか新しいものが観られるのかも、と期待もするでしょうよ。 途中、普通な感じで映画が終わりそうになり、 「おいおい、何も超越してないぞ」 と突っ込んだら、その後も映画は続き、 超越パートに移行した。 そうだろうそうだろう、このタイトルなんだから。 しかし、それが面白かったが、効果を上げていたか、 と言えば、微妙とかではなく、 さっぱり、トホホ。 悪い方面への超越はあったが、 そんな超越はいらない。 いや、よくこの映画の企画が通ったものだ。 世の中不思議なことがいくらでもあるが、この映画が公開にこぎつけたことも不思議の一つ。 4組の男女の恋愛模様が描かれるのだが、 いずれも男がダメダメというありきたりなパターン。 それ..

  • 応援したいソフトバンク千賀のメジャー移籍

    ソフトバンクの千賀投手が、 今季資格取得条件を満たした海外フリーエージェント(FA)権を行使して米大リーグ移籍を模索する意向を示した。 実現に向けて米国の大手代理人事務所と契約したということである。 千賀選手の言葉によれば、 「行使は絶対にする。もう6年くらい言っていますけど、今更変わることはないです」 とのことらしい。 よく日本人選手がメジャーに行くときに、 「メジャーに挑戦」 という表現が使われるが、 別の種目をするわけじゃなし、 アマがプロになるわけじゃなし、 単に移籍先の一つというとらえ方でいいと思う。 特に千賀選手ほどの実力があれば、挑戦という表現は失礼だろう。 千賀選手は「育成の星」と呼ばれることが多い。 高校時代はまったくの無名で、2011年に育成ドラフトの4位でソフトバンクに入団している。 通常のドラフト枠にはかからず、 育成でも..

  • では、どうしろと ~ 円安に歯止めをかけろと言うのなら ~

    マスコミの報道に強い信頼を持っているという人は、 残念ながらほとんどいないのではないだろうか。 それにはいろいろな原因があると思うが、 ひとつには無責任に感じられるということがあるだろう。 言いっぱなし、批判するだけ、という感じである。 酒場での与太話であればそれでもいいが、せっかく広く意見を伝えられる場を持っていながら、 ぶつぶつ言うだけというのはなんとももったいない。 ここで拍車がかかっている円安についての伝え方にもそんなことを感じる。 大手の新聞やテレビ局によるニュースサイトの論調は、概ねこんな感じである。 「歴史的な円安水準が続いていて政府・日銀に対策を求める声が強まっている」 「止まらない円安の理由は、インフレ抑制のために利上げを続けるアメリカと、マイナス金利政策を続ける日本との金利差の拡大である」 「政府・日銀には円安是正を求める声が強まっているが..

  • 映画評 「四畳半タイムマシンブルース」

    アニメ化された森見登美彦さんの小説「四畳半神話大系」と、 実写映画化された上田誠さんの戯曲「サマータイムマシン・ブルース」が、 『悪魔的融合』を果たした作品。 「四畳半神話体系」のアニメはチラチラ横目で見て、 なにやらすごい作品やってるぞ、と思った記憶がある。 「サマータイムマシン・ブルース」はなぜか観ていない。 大好物の本広克行監督作品なのに。 しかし、確かにこの二つが重なったらちょっと悪魔的かも。 本作は観る人によっては辛気臭い話だろう。 いい若いもんが、どうでもいいことでああだこうだとやり合っている。 そして、延々と説明口調が続く。 しかし、このノリがいい。 慣れて引き込まれてしまうと、延々続いて欲しくなる。 登場人物がそれぞれに愛おしい。 主人公の「私」の優柔不断さは、世の中の男の共感を集めること必至だろう。 「私」が恋する明石さんの可..

  • 「〇〇しかない」と自分は言わないようにしよう

    ネットや新聞を読んでいると、 「〇〇しかない」という表現によく出くわす。 一番多く見かけるのは、 「感謝しかない」 というものだが、それ以外にも、 「自信しかない」 「絶望しかない」 などいろいろある。 あきれるほど悲惨な状況になったときに、 「もう笑うしかない」 と言ったりするが、そうした慣用的な表現とは少し違う用法のようだ。 強調しているのだろうか。 クライマックスシリーズでの敗退により、その試合が阪神の矢野監督による最後の指揮となった。 感想を求められて、 「いや、もう感謝しかないよね。 最後ああやって声援してもらえるのもあれやし、この選手たちとやれたこともそうやし、 感謝しかないね」 とおっしゃったそうだ。 阪神という人気球団で監督をすることには、大きなプレッシャーがあるだろう。 勝てば称賛されるし、 負けたらけちょんけちょんに叩..

  • 映画評 「マイ・ブロークン・マリコ」

    永野芽郁ちゃんの映画なのに、それほど宣伝がなされていない。 ネットの評を読むと賛否両論の様子。 地雷感もなくはないが思い切って。 あら、観てみたらちゃんといい映画。 見逃さなくてよかった。 ストーリーは、 ブラック企業に勤める女性会社員シイノは、親友のマリコが亡くなったことをテレビのニュースで知る。 マリコは子供のころから実の父親にひどい虐待を受けており、そんな親友の魂を救いたいと、 シイノはマリコの遺骨を奪うことを決断。 遺骨を奪い逃走したシイノは、親友との思い出を胸に旅に出る。 という感じ。 シイノを永野芽郁さんが、 親友のマリコを奈緒さんが演じる。 二人の映画であるが、永野さんがこってり主役。 これまで永野さんは清純系の役が多かったが、 本作では言葉は汚いわ、タバコはプカプカふかすわ、というワイルドな役。 永野さんに似合っているかどうか意見..

  • 自治体別魅力度ランキングとの距離感

    いろいろなメディアが、都道府県や市町村の魅力をランキング形式で伝えている。 魅力、というあいまいな尺度であるだけに、どのランキングも賛否両論を呼ぶ。 なかでも波紋を広げたのが、 「ブランド総合研究所」による都道府県魅力度ランキング。 去年47都道府県中44位にランクされた群馬県の山本知事は、 「根拠の不明確なランキングで群馬に魅力がないという誤った認識が広がることは経済的損失も伴うゆゆしき問題」 「適正な測定がなされているとは考えられない」 「法的措置も検討する」 といたくご立腹であった。 ここで発表された今年のランキングを見ると、 1位は14年連続で北海道、 2位は京都府、 3位は沖縄県という順位だった。 例年そうだが、住むことを前提とした魅力というより、 観光地的な人気ランキングになっているように感じる。 ちなみに、 45位は埼玉県、 46位は茨城..

  • どうも縁が無いっぽい村上春樹さんとノーベル賞

    2022年のノーベル文学賞が発表された。 受賞したのはフランスの女性作家・アニー・エルノーさんという方で、 村上春樹さんの名前は今年も呼ばれなかった。 村上さんは、登竜門的な性格を持つフランツ・カフカ賞を受賞して以降、 ずっとノーベル文学賞の有力候補とされている。 イギリスのブックメーカーでも本命視されることもあるようだが、 今年こそ、と言われてかなり長い年月が経過してしまった。 村上さんの作品については、日本国内はもちろんのこと、 海外でも高く評価されている。 ノーベル賞が来ないのは作品がどうこうではなく、 縁がないのだろう。 報道によれば、村上さんゆかりの地で、今年も受賞を期待して人が集まったらしい。 それは神戸にあるレストランだったり、 母校である芦屋市の中学校であったりするようだ。 みなさん、受賞できずに残念な思いをされているとは思うが、..

  • 映画評 「千夜、一夜」

    本作は、ドキュメンタリー出身の久保田直監督が、 日本全国で年間約8万人にも及ぶという「失踪者リスト」に着想を得て制作したのだという。 ストーリーは、 田中裕子さん演じる登美子は、30年前に突然姿を消した夫の帰りを待ち続けている。 漁師の春男は彼女に思いを寄せているが、彼女がその気持ちに応えることはない。 そんな登美子の前に、2年前に失踪した夫を捜している尾野真千子さん演じる奈美が現れる。 奈美は自分の中で折り合いをつけて前に進むため、夫がいなくなった理由を求めていた。 という感じ。 上映時間は2時間ちょっとなのだが、 やたら長く感じた。 入口から出口までほぼ展開がなく、 心が動かない。 ラストも、 これで終わりならこの2時間なんだったの、という感じ。 主人公は30年という長い期間にわたって夫を待ち続けるのだが、 なぜそこまで待つのかはさっぱり伝わっ..

  • 必然にも見えた西武ライオンズのクライマックスシリーズ敗退

    パ・リーグ3位でクライマックスシリーズに進出した西武ライオンズは、 ソフトバンクに連敗。 ここで敗退となった。 西武のクライマックスシリーズは2018年のファイナルステージ第3戦以降、 すべてソフトバンク相手に9連敗。 同一チームに大舞台で9回続けて負けるとなると、 チーム力以外の何かが働いていると考えるのが普通だろう。 不可解だったのは、クライマックスシリーズ前に辻監督の交代が報じられたこと。 正式には10月9日発表になっているが、 それより前に堂々と報じられていた。 つまり球団は、 このあとクライマックスシリーズを勝ち抜いて日本一になっても辻監督を交代させようとしていたか、 勝ち抜けるわけがないと決めつけていたか、 ということになる。 これではチームの士気が上がるはずはない。 試合を見ても、 目の色を変えて勝利に飢えているソフトバンクと、 一生..

  • 久し振りのいい大会 キングオブコント2022

    去年のキングオブコントは、空気階段が優勝した。 彼らの1本目は面白かったが、設定に頼った感じだったし、2本目は今一つだった。 ほかに面白い組も見当たらなかった。 2020年はジャルジャルが当然の優勝も、2本目が信じられないくらい面白くなかった。 ニューヨークの2本目のヤクザネタはよかったけれど。 2019年は同じような下ネタを2本続けたどぶろっくが優勝したくらいなので、 ほかは推して知るべし。 個人的には2010年~2012年あたりが一番面白かったように思う。 ピース、しずる、モンスターエンジン、かもめんたる、うしろシティ、さらば青春の光、 といった面々がファイナルに残った時期だった。 今年のメンバーは知らないコンビも多く、 やばいんじゃないかしら、と不安だった。 しかし、見てみると粒ぞろい、かつ上位3組は爆発力もあった。 いい大会になった。 ..

  • 映画評 「アイ・アム まきもと」

    主人公は阿部サダヲさん演じる、 人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」として働く市役所職員。 この人が空気を読めない行動を繰り返す、という設定なのだが、 どうしてそうなのか、 この行動の意味はなんなのか、 といったあたりが描かれない。 彼は最後にとんでもなく陰湿な仕返しをするのだが、 それまでの設定とまったく噛み合わない。 全体として「いい話系」なのだが、もやもやしたまま映画は進み、もやもやのピークで映画は終わる。 もちろん、なんでもかんでも描き込まなくてもある程度以上はこちらで理解するけれど、 それも程度問題。 故人を知る人を訪ね歩いていくうちに故人の人物像が浮かび上がってくる、 という展開なのだが、 残念ながらそこにも説得力はなし。 よくある話でもあるし。 ただし、出演されるのが、 宮沢りえさん、満島ひかりさん、國村隼さんといった手練れの面々..

  • 映画評 「愛してる!」

    日活ロマンポルノの50周年記念プロジェクト「ROMAN PORNO NOW」の第2弾となる作品。 ロマンポルノに造詣が深いわけでもなんでもないのだが、日経夕刊の映画評に掲載されたこともあり、 勇を奮って劇場へ。 舞台挨拶付きということもあってか、意外と女性の姿もちらほら。 監督は、ホラー映画などを撮ってこられた白石晃士さん。 ちなみにこのプロジェクトの第1弾は松居大悟さん、第3弾は金子修介さん。 さて、この映画、どう評すればいいのだろう。 きちんと映画として観ればいいのだろうか、 それとも、ひとつの企画ものとして受け止めればいいのだろうか。 迷うが、「んな、マジになんなよ」と言われるのを承知で普通に映画評してみよう。 ストーリーは、 元女子プロレスラーの地下アイドルが、SMラウンジのオーナーに女王様としてスカウトされる。 女王様になるのならまずは奴隷の気..

  • 日本ハム加藤貴之投手の快挙

    ヤクルト村神様のホームラン記録に沸いた今シーズン、 ひそかにというべきか、 大記録が達成された。 記録を作ったのは、日本ハムの加藤貴之投手。 プロ野球史上最少のシーズン与四球を達成したのである。 規定投球回数である143イニングをクリアし、与えたフォアボールはわずか11。 1950年に野口二郎さんが記録した14を72年ぶりに更新した。 今シーズン、加藤は21試合に先発している。 それでフォアボール11ということは、 単純計算で2試合に1試合は無四球試合ということになる。 恐るべし。 ただし、プロのピッチャーであれば、ストライクを取るだけなら難しくない。 しかし、甘い球で打たれては意味がない。 フォアボールの方がホームランよりましという考え方もある。 加藤の凄いところは、フォアボールを出さず防御率もいいというところ。 オリックスの山本、ソフトバンクの..

  • 映画評 「ヘルドッグス」 ~ 圧巻の映画体験 ~

    原田眞人さん監督作品。 原田さんの作品で個人的に印象深いのは、1999年の「金融腐蝕列島〔呪縛〕」。 もう何十年も前の映画なのに、いまだにいろいろなシーンを思い出す。 その原田監督は73歳。 大御所と言われていい年齢である。 しかし、安住する気配はまるでない。 本作「ヘルドッグス」に漂う緊張感は、まるでデビュー作。 脚本も担当されているのだから、まさに原田さんの世界。 潜入ものに求められるハラハラ感がたっぷりあるのはもちろん、 ストーリーも、 人物像も しっかり描き切られていて、 最初から最後までヒリヒリしながら、存分に楽しめる。 一癖も二癖もある登場人物が皆生きている。 人が死ぬ映画や暴力シーンがある映画が苦手な方はともかく、 とにかくすごい作品なので、迷わず劇場に足をお運びいただきたい。 今作に始まったことではないが、主演の岡田准一さんが強烈..

  • テレビ朝日の処分理由に驚き

    テレビ朝日が、「羽鳥慎一モーニングショー」でコメンテーターを務める玉川徹氏に、 謹慎処分を下したと発表した。 処分の内容は出勤停止10日間。 ただし、同日の番組に玉川氏は出演されていた。 処分理由はご存知のとおり、 玉川氏が9月28日の同番組に出演した際、 多くの人が感動した菅義偉前首相が安倍晋三元首相の国葬で読んだ弔辞について 「電通が入ってますからね」などと発言した件。 玉川氏は翌日の番組で「事実ではありませんでした」と謝罪していた。 出勤停止10日間が重いのか軽いのか、 そもそも処分が必要なのか、 いろいろ考え方はあると思う。 それはそれとして私が驚いたのは、テレビ朝日の処分理由。 テレビ朝日は、 「2022年9月28日『羽鳥慎一モーニングショー』で事実に基づかない発言を行い、 その結果、番組及び会社の信用を傷つけ、損害を与えたことによる処分..

  • このところで読んだ30冊

    このところで読んだ30冊は以下のとおり。 「わが一期一会」 井上 靖 「アメリカのポートフォリオ革命」 井手 正介 「やってはいけない健康診断」 近藤 誠、和田 秀雄 「救急病院」 石原 慎太郎 「貧乏治療院と繁盛治療院」 根岸 靖 「日本の医療 知られざる変革者たち」 海堂 尊 「自治体予算のリアル」 定野 司 「余命」 谷村 志穂 「誰も知らない超優良企業」 渡部 清二 「弔辞 劇的な人生を送る言葉」 「余命3年社長の夢」 小澤 輝真 「ビートルズ」 北中 正和 「沖で待つ」 絲山 秋子 「脱・自前の日本成長戦略」 松江 英夫 「おっさんたちの黄昏商店街」 池永 陽 「作家と犬」 「再考 医療費適正化」 「わたしをみつけて」 中脇 初枝 「図解でわかる社会保険いちばん最初に読む本」 「癌だましい」 山内 令南 「話ベタさんでも伝わる..

  • 特殊なシーズンの劇的な幕切れ

    パ・リーグのペナントレースは劇的な幕切れ。 シーズン最後の2試合、 ソフトバンクが連敗し、オリックスは連勝。 最後の最後での大逆転優勝となった。 オリックスは、最大11.5ゲーム差をひっくり返しての連覇。 山本という絶対的なエースが存在し、宮城もローテーションを守り切った。 山岡、田嶋も加え、先発投手陣が計算できるのが強みである。 吉田が頼りでちっとも打てないのは相変わらずだが。 ソフトバンクは、今年もけが人続出で厳しいシーズンだった。 栗原、又吉といった主力どころがシーズンをまるまる棒に振るなど、メンバーが揃わなかった。 それでも最後まで優勝を争ったのは、底力というべきだろう。 強者の伝統でもあるだろうか。 一時は首位を走っていた西武は、終盤失速。 先発、中継ぎ、抑えと投手陣は安定したのだが、打つ方がさっぱり。 チーム打率が.229と12球団最低で..

  • アントニオ猪木さんがお亡くなりになった

    アントニオ猪木さんが亡くなられた。 79歳。 ちょうど私が物心ついたころ、 猪木さんは新日本プロレスを立ち上げられた。 私は馬場さんの全日本プロレスの方が好きだったが、 猪木さんのプロレスも毎週見ていた。 金曜日に新日、 土曜日に全日のテレビ中継があるという素敵な時代だった。 アリとの「世紀の一戦」は1976年。 評価する声もたくさんあるが、リアルタイムで見ていた子供にとってはさすがにつまらなかった。 それがきっかけというわけではないけれど、 私の興味関心は1980年前後から一層全日本プロレスに集中する感じになり、 猪木さんのプロレスはあまり見なくなった。 延髄斬りを決め技にするのはあまりよくないなあ、と感じていたくらいで。 猪木さんは、栄枯盛衰激しい方で、 多くの敵も作られたと思う。 お金に絡むトラブルも尽きなかった。 しかし、最後はなん..

  • 映画評 「よだかの片想い」

    本作は、直木賞作家・島本理生さんの恋愛小説を映画化したもの。 監督は、本作が長編2本目となる安川有果さん。 脚本を、今バリバリ映画に関わっておられる城定秀夫さんが担当されている。 私がこの映画を観ようと思った理由のひとつも、城定さんが絡んでおられること。 (not) HEROINE moviesの第二弾。 メ〜テレと制作会社ダブがタッグを組み、“へたくそだけど私らしく生きる”、等身大の女性のリアルをつむぐ映画シリーズ とのことであり、 次世代を担う映画監督と俳優たちを組み合わせ、 それぞれの感覚と才能を思う存分発揮できる場を生み出し、輩出するプロジェクト、 と謳っている。 その意気やよし、である。 ちなみに第一弾は「わたしたちは大人」。 こちらについては、私はごめんなさいでした。 ストーリーは、 女子大生のアイコは、顔の左側に大きなアザがある。 彼..

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、淋さんをフォローしませんか?

ハンドル名
淋さん
ブログタイトル
役所内診断士のヨモヤ
フォロー
役所内診断士のヨモヤ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用