広島の小さな外国語スクール経営者のブログです。イタリア語クラスのユニークなレッスンのレジュメを紹介。
(前回の続き)もう一つ気づいたことがある。上掲の13句の中から次の三つの句を並べてみよう。・豆腐屋の笛で夕餉にする(昭和6年2月3日の日記)・朝がひろがる豆腐屋のラッパがあちらでもこちらでも(昭和8年9月19日の日記)・小春日和の豆腐屋の笛がもうおひるどき(
7月20日(火)・練習時間:午前7時30分~10時10分・場所:公民館裏の空き地(臨時駐車場)朝からギラギラの油照りで、太陽はやる気十分だ。裏山からはこちらもやる気いっぱいのセミの声。8月22日の岡山マスターズ、29日の島根マスターズが近づいてきたので、約二か
その2 山頭火の好きな豆腐屋山頭火の日記が存在する昭和5年から昭和15年の11年間で、山頭火が豆腐を詠ったのは28句ある。それぞれの句で使われているキーワードを見ていくと4つに分類できることが分かった。多い順に並べると次の通り。・豆腐屋 13句・豆腐(おとう
(一) 草にも風が出てきた豆腐も冷えただろ この句は昭和9年7月20日の山頭火の日記に書かれている。この時期、山頭火は彼の宿痾ともいうべき自己嫌悪に加え、夏の暑さと心臓の不調、不眠に悩まされている。「一切が過ぎてしまつた、といふやうに私は感じつゝある」
(三)居酒屋山頭火―本日のおすすめ 山頭火の日記を読むと、彼が自分の畑からもいできてこしらえた茄子の料理は三種類。まずは味噌汁。『手作りの初茄子一つもいできて味噌汁の実にする、とてもうまかつた、珍重々々』(昭和8年7月6日) 次に焼き茄子。『昼食のおか
(前回の続き)(二)茄子の句、いろいろ さて、上に挙げた13句の中で一つだけ意味の分かりにくい句がある。昭和5年の・茄子を鰯に代へてみんなでうまがつているである。「茄子を鰯に代へて」とはどういう事だろうか。私は山頭火の日記を読み直してみた。この句
(前回の続き)(二)茄子の句、いろいろ 前年の昭和7年9月20日、山頭火は山口県の小郡町(当時)矢足に一軒家を借り、それを其中庵(ごちゅうあん)と名付けて、念願の一人暮らしを始めた。その日の喜びを彼は日記にこう書き記している。『昭和七年九月廿日其中庵主と
(二)茄子の句、いろいろ(その1)山頭火が茄子を詠んだ句は、山頭火の日記から私が数えた上げた限りでは13句ある。列挙してみる。・茄子を鰯に代へてみんなでうまがつている(昭和5年)・うれしい雨の紫蘇や胡麻や茄子や胡瓜や(昭和7年)・もいでもたべても茄子がト
(前回の続き)★イタリア語シナリオ・MARCELLO: Hai ripensato a quell’affare delle sardine spagnole?・RENATO: Che sardine?・MARCELLO : Io conosco la strada buona, sai? Potremmo sdoganare in blocco per un pezzo di pane.・RENATO: “Potremmo”! A c
(一)夕立が洗つていつた茄子をもぐこの句は昭和8年8月22日の山頭火の日記に書かれている。日記はこうだ。『晴、宿酔気分、焼酎一杯。逸郎さんから見事な葡萄を一籠貰つたので、冬村君、呂竹さんへお裾分する。私の貧乏はよい貧乏だとしみじみ思ふ、裸木さんの貧乏
(前回の続き)★イタリア語シナリオ・SARA: Sarà qui a momenti... Si è fermato giù. Ehi, non buttare il paltò sulla credenza!・SANDRINO: Uffa!・SARA: Sai com’è... Una chiacchiera con gli amici...・MARCELLO E: magari qualche fiasco di vi
(前回の続き)★イタリア語シナリオ・INQUILINO: Ciao Sandrino, Buon Natale!・SANDRINO: Buon Natale!:・SARA (SARA MARCOCCI) : Ma che ti suoni? Ma come, sei solo?・SANDRINO : Papà viene subito... Si è fermato dal sor Ugo un momento ma... vi
私のスクールで大学受験英語の個人レッスンでメインテキストとして使っているのがNHKの「高校生から始める現代英語」。以下はある日のテキストに出てきた単語のいくつか。・veterinarian: 獣医・conduct: 処理する・rare: 珍しい・cataract: 白内障・operation:
(前回の続き)★イタリア語シナリオ・SANDRINO: Ah, sor Liverani, mi dimenticavo! Ha detto così mamma che domani Lei sta da noi!・LIVERANI: Ma no, Andrea, che c’entro io! Il Natale è una festa di famiglia.・ANDREA: E beh! E che c’entra! Tu non
私のスクールで大学受験英語の個人レッスンを受けている生徒の一人がB君。彼のレッスンでメインテキストとして使ってるのがNHKの「高校生から始める現代英語」。以下はある日のテキストに出てきた単語のいくつか。・two-way: 両方向の・sensation: 大評判(の人)・com
この秋から中央公民館で私の「イタリアンポップスで学ぶイタリア語」講座が始まることが決まった。詳細は8月ごろから決めていくが、次のような1970年代のイタリアンポップスを主に使っていく予定でいる。・ガラスの部屋・砂に消えた涙・君に涙とほほ笑みを・ラノビア
父アンドレアのセリフQuesta sì che è una bella sorpresa! (こいつは驚いた!)
・題:コロッセオ・着飾った紳士淑女の観覧席 血のサーカスの叫びとささやき(ミニエッセイ)ローマのコロッセオ。2000年前のローマ帝国はパンとサーカスの時代。この闘技場では動物同士、剣闘士同士、動物と剣闘士が命がけで戦った。キリスト教徒を餓えたライオン
・題:トレビの泉・再来を願って投げた背中越し 泉のどこにあの五円玉(ミニエッセイ)ローマの代表的観光スポットであるトレビの泉は、映画「ローマの休日」(1953年)でも一瞬だが姿を見せる。アン王女がジョーのアパートを出てローマの街をさまようが、理髪店で髪
・題:ピッツァ・地中海右手に眺め食べた午後 太陽が焼くナポリのピッツァ(ミニエッセイ)ナポリの街中で切り売りのピッツァを買った。丸くない、四角に切り取られたそれを片手に、左右から走って来て止まってくれない車に怯えながら道路を渡り、海岸通りに出、海に
Kさんからの依頼でペピーノ・ガリアルディの「 ガラスの部屋」の逐語訳と解説をする。Kさんはカラオケでこの曲を歌いたいそうな。「ガラスの部屋」はタレントのひろしがモノローグの一人芸のバックミュージックに使って広く知られるようになったが、もともとは1969年のイ
・題:ナポリ ・旅人は待てども来ない電車待つ 遠い昔のビッグカクテル(ミニエッセイ)約50年前、私はナポリ駅でローマ行の電車を待っていた。到着時間になっても電車は来ない。電車どころか乗客の姿もない。10分待ち、20分待っているうちにプラットフォームに人が
・題:砂に消えた涙 ・地中海砂にうずめた彼の嘘 別の彼氏と裸足で歩く(ミニエッセイ)1964年に発表された、イタリア人歌手ミーナのヒット曲Un buco nella sabbia。日本では漣健児が訳詞し、弘田三枝子が歌って1965年に大ヒットを生み、その後何人かの歌手がカバーし
・題:スパゲティナポリタン・老コック妻と二人の洋食屋 学生街のハムナポリタン(ミニエッセイ)スパゲティナポリタンはイタリアのナポリ生まれではないそうな。遠い昔の学生時代、喫茶店や学食でしばしば食べたナポリタン。当時はアルデンテなどなんのその、うど
(前回の続き)☆居間ジュリアは立ち上がって横のソファーにかける。サーラが心配そうに娘の様子を見る。マルチェッロ、レナートに話しかける。◎マルチェッロ:「(低い声)ねえ、例のスペインの鰯の件だけど…考えてみたHai ripensato?」◎レナート:「何の鰯だって
前回の続き)☆居間長男のマルチェッロ、娘のジュリア、その夫のレナートの三人がテーブルに座って所在無げにトランプをやっている。何か暗い空気が漂っている。 ◎サーラ:「(入って来て気がねしたように)すぐa momenti来るわ…ちょっと寄ってるの…(サンドロに)
◎「生きた心地がしない」più morto che vivo◎映画「鉄道員」のセリフから、こんな表現。「気分を落ち着かせる」lavarmi dalla bocca il gusto della paura.
(前回の続き)☆マルコッチの家(アパートの三階)サンドロが荷物を抱えて帰ってくる。階段を駆け上がる途中でアパートの住人とすれ違う。◎住人:「よお、サンドリーノ、メリー・クリスマス」◎サンドロ:「メリー・クリスマス」自分の家のベルを押す。☆家の中
前回の続き)☆街角(夜)話しながら酒場の前を通りかかる。店の中から歌声が聞こえて来る。みんなのたまり場ウーゴの店だ。アンドレア、立ち止まってリヴェラーニと顔を見合わせる。◎アンドレア:「おい…ジジ」◎リヴェラーニ:「うん…」たちまち意見一致。手
◎受け身のsi:si passivante◎非人称のsi:si impersonale非人称のsiを使う場合、essere,diventare,sembrare等の動詞が来る時、形容詞や名詞の性数は常に男性複数形。*例*Quando si diventa vecchi, si è più egoisti.(年を取ると、ますます我がままになる)
(前回の続き)☆街角(夜)◎サンドロ:「ああ、リヴェラーニさん、僕忘れるところだった…母さんが明日家へ来てくれってLei sta da noi言っていたよ」◎リヴェラーニ:「(両手を広げて)とんでもない、アンドレア…俺に何の関係があるんだいche c’entro io!?
◎イタリア語の母体と言えるラテン語には近過去はなく、遠過去と半過去があった。◎書き言葉で:nella lingua scritta◎話し言葉で:nella lingua parlata
(前回の続き)☆街角(夜)電車を降りたアンドレア、サンドロ父子とリヴェラーニが歩いてくる。すれ違う労働者の仲間たちに◎アンドレア:「よお…メリー・クリスマス!」◎男:「おめでとう、マルコッチ!」◎アンドレア:「ごきげんよう」すれ違った若い婦人がハン
◎Ho potuto prendere un giorno di fiere(私は一日の休暇を取ることが出来た)Fiereは勤務先から与えられた休暇Vacanzaは余暇として楽しむ休暇◎Quello è sempre in ritardo.(あいつはいつも遅れる)Luiを使わないことで、皮肉を込めた「あいつ」のニュアンス。
(前回の続き)☆乗務員控室アンドレア達乗務員が、顔を洗ったり着替えたりしている。リヴェラーニが入って来て、アンドレアの所に来る。両手に抱えた大きな荷物。◎リヴェラーニ:「道をあけてくれLargo…サンタクロースがやって来るよ」◎アンドレア:「ほう…今年
Il mio appartamento è in un palazzo dell’Ottocento.「私の部屋は1800年代の建物にある」という意味。dell’Ottocento.はottocentescoとも表現できる。それでは「1800年代」ではなく「800年代の建物」と言う時はどう表現すればいいのだろう?
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