日常や幻想が題材の詩や俳句・短歌もどき、怪談小説など。創作物の記事数365以上。ほぼ毎日更新。
いわゆる中二病っぽい詩などを展示。数だけは豊富です。 怪談小説はなぜかBLっぽいと言われました(なんで?)。 大体こんな感じです→<「帰ろうか」「やだ、帰らない」「…帰ろうよ」膝を抱えて泣いてないでさ、>
にんげんは妙に悲しい夜がある/猫に鼻づら埋めてただ泣く466
愛という恋という字のはかなさに己(おれ)の男と呟いてみる------------アッー!ではなく。古語的な意味での己=おれです。本来おれは己、あるいは吾から来ているので男女問わない一人称だったんですよ。今でも茨城の婆様は一人称がおれだったりするよね。恋人とか愛人とか言うより「わたしの男」と言った方が強い気がする。言葉が。465
すり抜けすり抜け腕の中からほろほろほろほろ指の中から目を開いても見えもしないが手を開いても掴んじゃないがそれでも何かを抱えたはずとそれでも何かを掬うたはずと洞(うろ)に悔いだけ詰めて塞(せ)く悔いだけ詰めて背なで塞(せ)く464
私の小指を獣が齧る、獣が齧る、獣が齧る真珠の牙をちらちらさせて桜の舌をひらひらさせてつららの様な涎をひいて私の小指を獣が齧る。私の小指を獣が齧る、獣が齧る、獣が齧る真珠の瞳をきらきらさせて桜の頬をひくひくさせてつららの様な涙を垂れて私の小指を獣が齧る。私の小指を獣が齧る、私の小指を獣が齧る。私の小指を獣が食って、そうして私を蜜にする。463
何ものが私の胸を救うのか誰が私を恋うてくれるか462
失くすもの失くさぬものと捨つるもの拾ひたきもの手の触れぬもの461
本当を見つけて君と抱き合えば怖いことなど消えるだろうか460
誰もかも皆々同じ悲鳴挙げ仕方もなしに飯を食い居る459
娘たる病癒えずに死にもせず朝な夕なに胸を焦がして。458
黒蟻が桜を一片引いて居る。僕が蟻なら腹も満ちたか。-------------桜のつぼみも膨らんできましたそれどころじゃねえけど457
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