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草莽隊日記 https://blog.goo.ne.jp/ikeiketarou

在野の立場から憂国の至情を綴る。保守の再生を目指し、日本人の思想的な血脈についても取り上げる。

ikeiketarou
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喜多方市
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会津若松市
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2009/09/21

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  • 讀賣に続いて日経も飯山候補を取り上げず

    日経新聞の本日付の記事では、讀賣新聞と同じように、日本保守党の飯山陽候補のことについては触れていない。そればかりか「独自候補を見送った自民の支持層は秋元氏に2割弱、金沢、酒井、須藤元気各氏にそれぞれ1割程度と分散している」と書いている。ネットでは異常な盛り上がりを見せているのに、実際どうなるかは全く分からない。主に取り上げているのは立憲の酒井菜摘、維新の金沢結衣、無所属の乙武洋匡の三候補である。マスコミが飯山候補を無視しているのか、それとも浮上しないで下位に付けているのだろうか。飯山候補が自民支持層の1割も集められないとすれば、保守層からもそっぽを向かれているのだろうか。ここまでくれば、安全保障や経済政策で、他の候補との違いを鮮明にすべきだ。核政策の転換や大規模な財政出動などを訴えて欲しい。讀賣に続いて日経も飯山候補を取り上げず

  • 長尾たかし氏の勇み足は批判されても仕方がない

    選挙運動において、真っ先にすべきは、各種の名簿を集めることである。そこから出発するのだ。しかし、個人情報を大切にするようになってからは、かつてのようにはいかなくなった。自民党員の長尾たかし前衆議院議員が、自らの後援会名簿を日本保守党に渡したというのは、断じて許されることではない。有本香事務局長に頼まれたのか、そうではなくて自発的であったかについては、長尾氏自身が明らかにすべきだろう。今回の衆議院東京15区の補選において日本保守党は、徹底的に自民党をこき下ろしていた。告示になる前には、自民党本部にまで押しかけていた。その政党と裏ではつながっていたと思われるのは、長尾氏にとってダメージが大きい。最大の問題は日本保守党の選挙戦術にある。自民党保守派しか味方がいないわけだから、それとの提携を公然と行えばよかったの...長尾たかし氏の勇み足は批判されても仕方がない

  • 酒井候補のやや先行より金澤候補と飯山候補の差が気になる

    衆議院補選東京15区の朝日新聞と共同通信の世論調査の結果が出た。どちらも立民の酒井菜摘候補がやや先行し、それを維新の金澤結衣、日本保守党の飯山陽の両候補が追う展開になっているという。当初予想された通りで、酒井候補は立民と共産党だけで当選は揺るがないとみられていたが、ここにきて金澤と飯山の両候補が激しく追い上げているのだろう。金澤候補と飯山候補の現時点での差がどれだけあるかだ。すでにその数字を各陣営は掴んでいると思う。それが分からないので何とも言えないが、立憲の議席を与えたくない保守層は、金澤か飯山のうちの二位に付けている候補に票を入れるのではないだろうか。しかし、ここにきて岩田温氏などが飯山氏支持を明確に打ち出したのは、金澤候補と飯山候補との差がそれほどないからなのだろうか。維新の目玉政策である万博政策へ...酒井候補のやや先行より金澤候補と飯山候補の差が気になる

  • 国は選挙妨害を断固取り締まるべきだ

    衆議院15区の東京補選の結果がどうなるかよりも、それよりも何よりも、他陣営を罵倒誹謗する言論がまかり通り、つばさの党のような選挙運動を妨害する者たちが暴れ回るのを目の当たりにして、唖然とする国民が多かったのではないだろうか。国家は法を立て法を執行する機関であって、それを無視する者に対しては、強制力をもって対処すべきである。国家権力というものは、合法的な暴力にほかならず、葦津珍彦は「国家の裁判所も警察も、その本質は合法的暴力機関としての性格を有する。暴力なしには、国家は存立しえないし政治もまたありえない」(『土民のことば』)と書いているではないか。にもかかわらず、国はその混乱した状況を放置している。モッブ化した者たちの感情の爆発を、自分たちに有利に利用しているのではないか。あまりにも無能に思えてならない。近...国は選挙妨害を断固取り締まるべきだ

  • 選挙妨害を容認すれば議会制民主主義は崩壊する

    安倍さんを殺害したテロリストの動機なるものを大々的に取り上げ、安倍さんに対する選挙妨害を擁護したマスコミが、今回のつばさの党の暴挙を惹起せしめたのではないか。どこのマスコミも、民主主義を破壊しようとする者たちが行ったことを伝えないのは、自分たちのやったことが批判されるのを、内心では恐れているからだろう。ワイマール体制下でのドイツにおいては、選挙への暴力的干渉は、ナチスや共産党の常套手段であった。警察権力が手を出せなくなって、双方の運動員が殴り合いを演じたのである。ヒットラーはそのプロパガンダと暴力をレーニンから学んだ。だからこそ、ヒットラーは「マルクシズムに、大衆に対する驚嘆に値する力を与えたものは、決してあのユダヤ人の思想界の形式的な文字で書かれた著作物ではなく、むしり幾年もの間に大衆をわがものにした演...選挙妨害を容認すれば議会制民主主義は崩壊する

  • 葉桜の下で

    葉桜の下をトボトボ歩く乙なものやるせない浮世を生きてその果ては散った桜が泥に濡れさもしい姿わけもなく涙こぼさず見ています葉桜の下で

  • 日本保守党は選挙を甘く考えていたのではないか

    予想されたことが今日起きた。日本保守党の選挙演説が妨害にあっている。つばさの党の関係者は異様に興奮している。日本保守党の事務局は、どうして事前に警察にお願いして置かなかったのだろう。どうして若い運動員を集めなかったのだろう。単なる寄せ集めの支持者ではなく、屈強な者たちを並べて置かなくては、選挙活動もできないという現実を、まったく理解していなかったようだ。これが政治なのだ。甘く考えてはならない。すぐ隣りで騒がれるというのは最悪の事態である。自分たちと集まってくる人だけで選挙を戦うことなどできるわけがない。小さな政党は自分たちで身の安全を守らなくてはならないのだ。日本保守党の事務局は一体何を考えているのだろう。自分たちだけではなく、支持者まで巻き込まれたら大変なことではないか。今の時代はなおさらガードマン的な...日本保守党は選挙を甘く考えていたのではないか

  • 日本保守党は他党批判よりも独自の政策を語るべきだ

    自民党の国会議員を売国奴扱いにするのは、あまりにも行過ぎである。自民党の票などいらないと大見得を切っているようなものだ。我が国が中国の属国化の道を歩み始めているのは間違いないが、さりとて、丸ごと自民党を否定すべきではない。日本保守党が力を付ける以前に、それこそ丸ごと日本は中国に呑み込まれてしまうからだ。自民党を変えなければならず、保守野党としての建設的な提言こそが、今もっとも大事なのである。こんなことでは、自分たちのユーチューブでの再生回数を増やすためのビジネス右翼といわれても、それは仕方がないだろう。自民党の中にもまともな政治家がいる。その人たちとの協力なしには、日本を守り抜くことはできないのである。。激しい言葉で相手陣営を攻撃するのも、保守派としてはふさわしくない。立憲民主党の候補を「トンズラ女」とこ...日本保守党は他党批判よりも独自の政策を語るべきだ

  • 保守派の分断は左翼政党を利するだけだ!

    日本保守党を支持する人たちを僕は支持しますが、百田尚樹氏や有本香氏のやり方には違和感を覚えます。岸田首相を批判する気持ちは理解できますが、まずは自民党内の保守派と手を組まなければ、日本の危機は乗り切れないからです。あまりにも手厳しく自民党を叩いたことで、本来であれば飯山あかりさんに投票するはずの人たちにも、そっぽを向かれてしまったのではないか、と危惧するからです。自民党は候補者の擁立を見送ったわけですから、高市早苗さんがマイクを握っても、誰もいちゃもんを付けられなかったはずですが、もうここまでくれば、それも難しくなってしまいました。百田氏や有本氏は自分たちの力を過信したのだと思います。減税日本はLGBT法に賛成しており、経済政策でも異なるはずです。そこに頼ってしまっていいわけがありません。自民党などどうな...保守派の分断は左翼政党を利するだけだ!

  • 保守の原点は慎みと礼節ではないだろうか

    大衆が足場を見失ってしまうのが現代社会の特徴である。常識が通用しなくなってしまっているのだ。だからこそ、荒唐無稽なプロパガンダを信仰し、常軌を逸してしまうのである。それは常識を重んじる保守の立場とはまったく無縁な代物であり、私たちは断じてそれに与してはならないのである。日本保守党に好意的な人間ですら、衆議院東京15区補選の立候補者によるネット討論での、飯山あかり氏のふてくされた態度には不快に感じたのではないか。それでもなお日本保守党支持者は飯山さんを弁護するのだろうか。国柄を重んじるのであれば、慎みがなければならない。そもそも保守は劇場とサーカスのポピュリズムとは対極に位置する。その場しのぎの嘘を吐くことがあってはならないのだ。そうした点では、日本保守党はまだまだである。政策にしても、特定左翼と同じことを...保守の原点は慎みと礼節ではないだろうか

  • 衆議院補選で立憲を勝たせてはならない

    今回の衆議院東京15区の補選では、自民党が候補者を見送ったことで、これまでになく混乱している。このままでは護憲を旗印にする立憲民主党の候補が圧勝するとみられる。かなり善戦をしているのは日本維新の会であり、それでも接戦にはなっていない。岸田首相を攻撃するのはいいいが、日本保守党は水面下で自民党保守派との絆を強化すべきであった。選挙戦に入る直前に急に百田代表が国民民主党に秋波を送ったのは、あまりにも自分たちの喧嘩論法が選挙民に受けないことを知ったからだろう。日本保守党は迷走している。減税日本と組んだ段階で、LGBT法の廃止や積極的財政出動は引っ込められた。もっとも重要な核武装の議論も封印している。保守派の多くは、自民党と日本維新の会は、それほど考え方に開きがあるとは思っていない。もし立憲民主と共産の特定左翼に...衆議院補選で立憲を勝たせてはならない

  • 全国民注目の東京15区の補選が今日告示

    衆議院補欠選挙は今日告示されましたが、注目は東京15区の選挙結果がどうなるかです。告示以前から勝負があったかのような情勢分析が行われていますが、実際は激しいデットヒートを繰り広げているのではないでしょうか。候補者を擁立しなかった自民党支持者がどこに入れるかで、大勢が決まるような気がします。当初は日本保守党の候補者が有利に戦いを進めると思われましたが、維新の会や参政党に回る票がかなりあるとみられ、どうなかるかはまったく見当が付きません。立憲民主党と共産党が一本化したことで、急浮上してきたことは否めませんが、日本の民意が保守化しているにも関わらず、特定左翼が勝つというのは、ある意味では時代に逆行します。それによって誰が喜ぶかを、私たちは真剣に考えなくてはなりません。政策的には、どの候補者が核武装に言及するかで...全国民注目の東京15区の補選が今日告示

  • 会津柳津の桜と鐘の音

    めぐり来し春の訪れ只見川川面に桜の色たたえ仄かに香る気高さを伝える鐘に歓喜せる桜の花びらありがたし会津柳津鐘の音は遠く遠く響きけり会津柳津の桜と鐘の音

  • 国柄を守らんとして敵味方に分かれた戊辰戦の悲劇

    吉田松陰ですら当初は公武合体を支持していたのに、それが討幕派になったのはなぜか。浄土真宗の僧黙霖に論破されたからいわれといわれていますが、それ以上に欧米列強の脅威に対処できない幕府への憤りがあったからでしょう。とくに、首席老中であった阿部正弘の死によって、改革に向って走り出した路線がとん挫し、井伊直弼の登場によって反動の風が吹き荒れます。正弘は薩摩の島津斉彬(なりあきら)や水戸斉昭に接近し、250年わたった幕府の政治に終止符を打とうとしましたが、それを覆したのが大老に就任した直弼でした。将軍後継問題で一橋慶喜を推した勢力を排除し、敵味方の見境がなくなるほどに弾圧しました。そこで松陰やその一門は討幕を決断するにいたったのです。安政の大獄に憤慨して松陰門下の者たちが立ち上がったのです。その代表格が久坂玄瑞でし...国柄を守らんとして敵味方に分かれた戊辰戦の悲劇

  • ネットの言論で影響力を行使するのは保守系「智民」だ!

    いくら保守が時流ではあっても、本物であるかどうかが試される時代が到来したのである。祖Rでいいのだと思う。極端に過激が言論を競い合う時代は終わったのであり、お互いの立場を認め合いながら、冷静に議論をすべきなのである。ネットの言論空間は、日本の政治に影響を与えるまでにはいたっていない。極端を好む人たちが意見を述べ合う場になっていたからだ。もはや左翼全盛時代とは違いのであり、戦後左翼のいい加減さを批判しても、それは当たり前のこととなっている。どれだけ建設的な政策の提案ができるかなのである。悪貨が良貨を駆逐するようなことがあってはならない。今が正念場なのである。保守内部の対立軸としては、米国との距離の取り方が問題になる。朝8は日本保守党を立ち上げたが、外交安全保障で政府を追及しているわけではなく、クリーンな政治や...ネットの言論で影響力を行使するのは保守系「智民」だ!

  • 桜咲く朝に 5首

    見上げれば桜咲きたる城跡に往時の面影偲ぶ朝かなキーボード文字音も忙しなく朝の仕事を終えて珈琲かのときの革命の書を片隅に積みて読まずに過ぎる淋しさ事故からの歳月三年刻みけり励ます友が三人旅立つ老いてなお学ぶことを生きがいに先を目指すは無知なる我は桜咲く朝に5首

  • 米国や中国の圧力で『大東亜戦争』も『中共』も使用禁止に

    一応は我が国の目的は「大東亜の解放」であったし、戦場は中国大陸などにも及んだから、それで「大東亜戦争」と呼ばれたのであり、それを「太平洋戦争」と言うようになったのは、米国のせいである。言葉を奪われたことで、私たちは自分たちの歴史観も失ってしまったのだ。江藤淳は「『大東亜戦争』が『太平洋戦争』と言い換えられて、そこにこめられた夥しいいエネルギーが空無化されたとき、『ふるさと』も『日本』も、あの徒労感の霧をへだててしか認識できぬものになった」(『自由と禁忌』)と書いた。江藤はあの戦争をまるごと肯定しているわけではない。自らの言葉を喪失したことで、過去をなかったものにし、現在が宙ぶらりんなものになることが許せなかったのだ。我が会津は、戊辰戦争で敗れたとはいえ、薩長を「官軍」とは認めなかった。あくまでも「西軍」と...米国や中国の圧力で『大東亜戦争』も『中共』も使用禁止に

  • 日本保守は「理念の共有」のために東京15区に挑むのか?

    日本保守党に勝って欲しいと思ったが、幹部連中にはそれほどの意気込みはないようだ。本来であれば、朝8などをやめて、日本保守党として動画を配信し、日々自分たちの政策を訴えればいいのに、個人の動画に誘導して、喋っていることは、これまで同様に評論家である。挙句の果てに、江東区の事務所は狭く、支持者が詰めかける余裕などない。そして、つい1時間ほど前の有本香氏のXでは「日本保守党『草創の地』江東区での決意、衆院東京15区補選『選挙ありき』ではなく『理念の共有ありき』貫く覚悟」とか書いている。夕刊フジの掲載した文章の見出しか何かなのだろうが、呆れて物が言えない。まだ終わったわけではないのに、なぜそんなことを口にするのだろう。飯山陽さんに申し訳ないような気がする。自民党に取って代わる保守の受け皿をつくり、政権を目指すので...日本保守は「理念の共有」のために東京15区に挑むのか?

  • 山桜花 五首

    山奥にひっそり咲きて散るだけの山桜花愛でる人無し熱塩の遠藤さんが手折りたる山桜花喫茶の玄関君問うな大和心は宣長の朝日に匂う山桜花めぐりきし春の訪れ山桜こぼれる命散るを厭わずうるわしき会津にありて憂国の思いやむなし桜花かな山桜花五首

  • 日本保守党や参政党は『民衆なき民主主義』への怒りだ

    日本保守党と参政党というのは、民衆の怒りの爆発である。日本保守党支持者が過激な言動をするのは、それなりの理由があ。世の中が進歩して社会主義の夢が実現すると信じられた時代には、インテリと民衆との断絶はそれほど大きくはなかった。しかし、進歩を信じなくなった民衆は、より保守的になったことは否めない。物事の変化を恐れるようになった、とくにエリートが積極的に推進したグローバリズムは、自分たちの生活を脅かすことを実感するようになったのである。そこで登場するのが大衆迎合主義のポピュリズムであり、過激な言葉で政治を批判する。「民衆なき民主主義」の欠陥を突けばいいのである。民衆が政治に参加する手立てがないことがその根本にはある。日本保守党の6万人ともいわれる党員は、官僚や各種団体とは無縁な人たちが大半ではないか。朝8を見て...日本保守党や参政党は『民衆なき民主主義』への怒りだ

  • 猫組長が言うように百田氏にエンタメを求めてはならない

    虎ノ門ニュースを見ていたせいで、一時は朝八のファンでもあったが、いつしか心が離れてしまった。日本保守党に期待したこともあった。しかし、今では首を傾げざるを得なくなった。そんな僕の思いを代弁してくれたのが、猫組長の昨日のユーチューブ動画であった。日本保守党擁護でありながらも、百田氏や有本氏に苦言を呈したからだ。日本保守党を支持しているのではなく『信者』と化してしまってる人たちとは大違いである。猫組長は言う。「7万3000票とか現実的に厳しいんじゃないですか」と語り、「百田さんがさーもっと広く浅く受け入れられるようにやらないと、コアのファンばっかり増やしても駄目だと思う」とアドバイスしている。そして、保守党党員に向って「百田さんに二つを求めちゃダメなんですよ」と言い切る。「エンタメを求めるのか、政党の党首を求...猫組長が言うように百田氏にエンタメを求めてはならない

  • 添田市議による百田氏のDM公開はネットリンチが酷いからだ

    政治家に聖人君主を求めようとは思わない。しかし、他人には厳しく、自分には甘いというのは許されることではない。添田泉南市議へ日本保守党共同代表の百田尚樹氏が行ったことは、明らかに問題があり、早めに謝罪して、それなりの措置を講じるべきであった。とくに看過できないのは、一部の日本保守党支持者が、百田氏のXなどを信用して、添田市議を罵倒し続けたことだ。あまりにも異常な事態に耐えきれずに、今回のDMの公開に踏み切ったのだろう。日本保守党の誕生は、岩盤保守にとって、一時は期待の星であった。しかし、万世一系についての見方や、LGBT法に賛成する減税日本との急接近、核についての政策を前面に掲げないことで、失望へと変わりつつある。そこに暇空茜氏と高学歴大金持ちの井川意高氏とのネットバトル、さらに、百田氏による女性を見下した...添田市議による百田氏のDM公開はネットリンチが酷いからだ

  • 真面目な暇空さんといい加減だった井川氏

    昨日午後8時からの暇空茜さんと井川意高さんのユーチューブでのバトルを見ましたが、誰が見ても軍配は暇空さんだと思います。井川さんはまともなことを一言も口にせず、声が震えていました。いつものように大言壮語して、大金持ちであることや、高学歴で誇示するのは、あまりにも鼻に付きます。多くの日本国民は大金持ちでも高学歴でもありません。息子が東大に合格するために、専用ジェット機を飛ばすような余裕はありません。それをひけらかされて喜ぶ人がいるのが不思議です。井川さんは恵まれた家庭に育ったボンボンで、いい人なのでしょう、だからこそ好きな博打に手を染めたのでしょう。したいことは何でもできるし、他人から意見されたこともないでしょう。まさしく家業として商売を任されて、いい思いを人ではないですか。政治家の世襲を批判して、企業の世襲...真面目な暇空さんといい加減だった井川氏

  • 岸田と二階の権力闘争に利用された「裏カネ」疑惑

    「裏カネ」疑惑での清和研への処分は、塩谷立と世耕弘成両氏への離党勧告で決着しそうだが、政治的な権力闘争に利用されただけであった。岸田首相が会長であった宏池会も「裏カネ」があったにもかかわらず、会計責任者が法的責任を問われただけで、岸田首相自身も素知らぬ顔を決め込んだ。二階俊博元幹事長にしても、高齢でもあり、ここで立候補できなくなっても、何ら支障がない。それよりも、痛手が大きいのは世耕氏の方である。一時は次の首相候補とまでいわれ、岸田首相擁護の発言もしていたのに、これで和歌山県で衆議院に鞍替えすることは難しくなったのではないか。二階氏の子息が後継者として名乗りを上げる公算が大きく、岸田首相の裁定はそれを考えた末のことだろう。二階氏はほくそ笑んでいるのではないだろうか。これによって自民党は、親中派が過半数を制...岸田と二階の権力闘争に利用された「裏カネ」疑惑

  • 保守が継体王朝説を唱えるのには違和感がある

    百田尚樹氏が継体王朝が誕生したかのような言い方をしたのには違和感がある。それでも万世一系の天皇ではなくなるからだ。神話についても否定し、崇神天皇の実在を疑うのには、これまた驚きであった。もしそうであれば、あえて国体を口にすべきではないのである。継体王朝という言い方をするようになったのは戦後である。肥後和男は「なかなか面白い説ではあるが私は簡単に賛成し得ない。徳川幕府でも二代秀忠の世系は七代家継で絶え、奇襲家から吉宗が入って八代になった。しかしともに家康の子孫である。それと同じように日本の神代でも仁徳天皇の世系は武烈天皇で絶えたが、変わって応神天皇の末孫が入り、しかもそれは武烈天皇の姉か妹を娶って皇后としたので、それは分家からはいって本家の婿になったわけであり、王朝の交代ではなかった」(『歴代天皇紀』)と書...保守が継体王朝説を唱えるのには違和感がある

  • 河野大臣の再エネ推進で自衛隊の機密が筒抜けに

    河野太郎防衛大臣のときに行われた自衛隊施設の再エネ化によって、自衛隊の動くが海外に筒抜けになっている。それを玉木雄一郎国民民主党代表が問題視している。これにはビックリ仰天してしまった。玉木氏は昨日の「たまきチャンネル」では河野氏が防衛大臣時代に、レーダーなどの防衛施設に関して、そこに提供するエネルギーの再エネ化を推進した。玉木氏は重大な懸念を示す。電力の自由化で小売りの業者が入り乱れて700社くらいあるという。それで何社もが自衛隊の施設に電気を売っている。どれだけの電力量があるかが把握されてしまう。まさしく国家機密の漏洩ではないだろうか。使用量によって自衛隊が何をしているかが分かる尾である。しかも主な契約事業者というのは、バンブーパワートレーディング合同会社である。検索してみると、親会社はタイだというから...河野大臣の再エネ推進で自衛隊の機密が筒抜けに

  • 保守同士が罵倒し合っているときではない

    だから言ったではないか。清和研は岸田首相と親中派にしてやられると。安倍さんの言うことにも耳を貸さず、突っ走った結果がこのざまである。最大派閥だから岸田首相から優遇されると思ったのが勘違いのはじまりだ。旧統一協会をめぐって槍玉に挙がり、今度は「裏カネ」問題で、塩谷立、下村博文・両元文部科学相、西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前参院幹事長の4人は「離党勧告」という厳しい処分になりそうだ。自分が所属する岸田派も無傷ではないのに、岸田首相は何もなかったかのように処理しようとしている。清和研が狙い撃ちされただけなのである。そうでなくても、自民党の支持基盤はガタガタである。日本保守党や参政党が登場して一部食い込んでいるほか、国民民主党や維新の会を支持する人たちも増えている。世界は日本が対中政策で身構えるのではと思っ...保守同士が罵倒し合っているときではない

  • 自民党が乙武氏を応援するのは最悪だ

    いくら何でも乙武洋匡氏ではないだろう。LGBT法案に賛成し、憲法9条を擁護し、日本の国柄を破壊しようとする候補者に、自民党が加担するのはとんでもない裏切りである。日本保守党の飯山陽氏を応援するのが筋だろうが、あまりにも自民党批判が酷くてそれができないとすれば、どこも推薦しないという選択肢しかないだろう。そして自民党内の保守派は、飯山氏の演説の内容に注文をつけつつ、彼女に投票するしかないだろう。特定野党と同じような裏金批判だけでは、自民党の保守の心に響かない。我が国が安全保障上の危機に直面していることを、真正面から訴えるべきだろう。経済政策では、原発を含めた総合エネルギー政策の必要性を説くべきだろう。経済政策は積極的な財政出動を主張すべきだろう。罵倒されても罵られても、それでいきり立ってはならない。保守の理...自民党が乙武氏を応援するのは最悪だ

  • 混戦の東京15区補選は自民党は次に備えるべきだ

    衆議院東京15区の補選に都民ファーストの会が乙武洋匡氏を擁立することになり、混戦模様になってきたが、自民党はどこの候補者を推薦せず、近いうちに引き続いて行われる総選挙の候補者選定に全力を上げるべきだろう。ここまで混戦状態になると、日本保守党から出る飯山あかり氏にチャンスが回ってくるはずだが、戦術的に大失敗をやらかしたのが残念でならない。自民党が候補者を立てられないようなガタガタ続きなわけだから、政策中心の戦い方をすれば、勝つ公算が強った。しかし、自民党を丸ごと否定するような主張をしては、自民票は逃げてしまう。あれだけ攻撃的になれば、れいわの支持者とダブってしまうのではないだろうか。さらに、自民党より右を目指すのであれば、核武装や反移民を訴えることになるが、多くの国民に理解を求めるためにも、説得力のある演説...混戦の東京15区補選は自民党は次に備えるべきだ

  • 日本保守党は自民党より一歩先んずる政策を掲げるべきだ

    あれだけ自民党をけなしてきたわけだから、有本香氏の「朝8」での「自民党の人から色々と連絡をもらうが、行く行くは一緒にやりますよね?って感覚ですよ、彼らは」という発言にはビックリした。ようやく自分たちの立ち位置に気づいたのだろうが、あちこちに喧嘩を売ってしまった後では、空々しく聞こえてならない。国民民主党のように政策で日本の政治をリードしてもらいたいのに、それもせずに騒ぎ立てたのは不味かった。与野党の親中派を排除して、日本を守り抜く保守勢力の結集というのは、まさしく私たち課せられた責務である。親中派の河野太郎氏がしていることは、我が国のエネルギー政策に中国が関与することを認めることであり、日本の属国化は避けられない。岸田首相の防衛力強化の動きは評価しないわけではないが、あくまでも通常兵器に限定されている。核...日本保守党は自民党より一歩先んずる政策を掲げるべきだ

  • 今話題の大林ミカ氏のバックは飯田哲也氏か

    我が国の再生エネルギー戦略が中国の意のままに進められていたのではないか。あまりにも衝撃的なことであった。再エネ導入のための規制の見直しをするタスクフォースの民間構成委員の人選に問題があったことは明らかである。河野太郎デジタル担当相が無理やりに押し込んだのである。さらに、大林ミカ氏が所属している自然エネルギー財団は、中国との密接な関係があることが、高市早苗経済安全保障担当相も認めている。中国の代理人のような人間が、我が国の重要政策に関与していたとしたら大問題だし、政府の有力機関の肩書を示して、地方で反原発、再エネ推進の運動を展開していた活動家であったことも判明している。池田信夫氏のXによると、大林氏のバックには飯田哲也氏がいるといわれる。これまでマスコミは必死になって飯田氏を持ち上げていたが、いよいよこれか...今話題の大林ミカ氏のバックは飯田哲也氏か

  • 過激な言動を慎み保守派は結束すべきだ

    中国の影響が大きいからこそロゴが発覚することになったわけで、自民党の保守派や日本維新の会、国民民主党が問題視するのは当然であり、与野党の親中派を一掃するためには、ここで結束しなければならない。日本保守党は国会議員が一人もいない政党ではあるが、そうした人たちとの連携を深めるような言動をすべきだろう。突出した過激な言動は、ようやく生まれつつある保守勢力結集の大同団結の足を引っ張りかねない。今は小異を残して大同に就くべきときなのである。日本保守党を積極的に支援しないからと言って、白川司氏や岩田温氏を批判するのは間違っている。自分たちと少しでも考え方が違うと排斥するのは、あまりにも異常である。未曽有の危機を迎えようとしている今、日本は厳しい選択を迫られている。中国の属国になるか、それとも国家として身構えるかなので...過激な言動を慎み保守派は結束すべきだ

  • 今こそ保守派は一致団結して決起すべきだ

    私たちは闇雲に自民党を批判するのではなく、自民党の親中派をターゲットにすべきだろう。保守派同士が角を突き合わせているときではないのである。再生エネルギー分野の規制改革を議論する会議の資料に中国企業のロゴが入っていたことが判明した。公益財団法人「自然エネルギー財団」の事業局長である大林ミカ氏を通じて、中国が我が国の重要政策に口出しをしていた疑惑が持ち上がった。完璧なものではなりかも知れないが、セキュリティ・クリアランス法があれば、再エネタスクフォースの有識者会議に、いかがわしい人物が入ることは阻止できたはずである。自然エネルギー財団と中国との関係については、国家安全保障上の観点からも徹底的に究明されなくてはならない。小林鷹之前経済担当相のような政治家がいたことは救いであった。アジアスーパーグリッドなる構想に...今こそ保守派は一致団結して決起すべきだ

  • 自民党は親中派を排除すべきだ

    日本維新の会の方が自民党よりもまともなのだろうか。音喜多駿代議士への河野大臣の答弁は酷かった。単なる手違いで済ませようとしているからだ。自民党内の親中派よりも、日本維新の会や国民民主党の方が、国家国民のことを考えているのだろうか。これに呼応する形で自民党内の保守派も決起すべきだろう。岸田内閣やその取り巻きは、親中派を排除する勇気があるかどうか、国民は見ているのである。今は保守派同士が争っているときではない。内閣府の再生エネルギータスクフォース資料に中国の「国家電網公司」の透かしが入っていたというのは、再エネ賦課金で暴利をむさぼっている中国が、我が国の中枢部に入り込んでいるからではないか。反原発の発動家で立憲や社民と深い関係のある人物が、再生エネルギータスクフォースのメンバーになっていたというのは、あまりに...自民党は親中派を排除すべきだ

  • 国を憂うる政治家は核の議論を避けてはならない

    再エネ利権の闇は暴かれなくてはならない。岸田内閣がやっていることは、再エネ賦課金を値上げするという中国を利する政策である。年間5兆円にも達する再エネ賦課金から半分近くが中国に流れているともいわれる。民主党政権がこしらえたとんでもない制度に乗っかって、自民党の親中派がゴリ押ししているのだ。にもかかわらず、清和研を中心とする保守派は守勢一方であり、政治資金規正法の不記載によって、親中派から処分されるという体たらくである。それでもなお自民党内の保守バネを信じたい。米国が東アジアから手を引き、自国のことを優先させるというのは、誰が大統領になっても変らない。私たち日本国民は、それを宿命として受取り、国家として身構えなければならないからである。エマニュエル・トッドもジャック・アタリも、さらにはキッシンジャーまでもが、...国を憂うる政治家は核の議論を避けてはならない

  • 党をこえて保守派政治家が結束すべきだ

    今の自民党が腐っているのはその通りだが、それに取って代わる野党があるわけでもない。日本保守党にしても、現状では政権を獲得する数は確保できない。自民党内の保守派が岸田首相を引きずる下ろすしかない。親中派などを一掃するには、保守派が団結しなくてはならないのである。危機は目前に迫っており、中国の影響力は我が国の隅々まで及んできている。それを阻止するには、現在の政治状況を無視してはならないのである。ガラガラポンをする時間的余裕はないのである。自民党で抵抗をし続け、それでも駄目なら、国民民主党と合体して、新たな政党をつくればいい。まずは岸田首相は倒さなくてはならない。自民党そのものを批判するのは、今の時点では逆効果なのである。日本保守党にも維新にも旧N党にもまともな政治家はいるが、お互いに足を引っ張っていては、特定...党をこえて保守派政治家が結束すべきだ

  • グローバリズムを乗り超える超民主主義への不安

    人類が今後どのようになっていくか。ジャック・アタリの『21世紀の歴史』によれば、下層ノモドがグローバリズムの世界を根本から揺るがし、超民主主義の世界が到来するのだという。下層ノモドは、現代の貧しい遊牧民であり、2035年には35億人以上に達し、貧困に耐えられず農村から都市部に異動し、暴動に加担し、海賊的な経済行為にも参画し、怪しげな宗教団体のターゲットになる。それでいて、超民主主義が実現した場合には、彼らがその原動力となるというのだ。これはまさしく、アントニオ・ネグリのマルチチュードの思想と一緒ではないか。貧困と抑圧された少数者の違いはあっても、多数派を形成することで、負け組が勝利者となるのである。革命と呼ぶにふさわしいだろう。アタリが言うように「市場民主主義をベースとした利他愛に基づく人類の新たな境地」...グローバリズムを乗り超える超民主主義への不安

  • 岸田首相は後継に高市さんを指名すべきだ

    ネット民は暴走しがちである。保守派ネット民は一時的な感情に踊らされてはならないのである。そもそも私たち民衆は、知識のあるなしや雄弁さを競って生活しているわけではない。額に汗して働いでいるのだ。それこそ「目に一丁字もない」者たちこそが、まともな場合が多いのである。保守派が一時的に、ネットを拠り所にしたのは、左翼文化人の平和ボケを、皆してこき下ろす場であったからだ。ある意味では、便所の落書き程度でもよかった。思っていても口に出して言えないことを、代弁してくれる自称保守派のブロガーや、ユーチューバーを陰ながら応援してきた。しかし、安倍元首相がテロリストによってこの世の人でなくなってからは、保守派としてのまとまりに欠けるようになった。そこで人気を博するようになったのが、より過激な主張する人たちであった。そして、い...岸田首相は後継に高市さんを指名すべきだ

  • 日本保守党の成否は大衆の支持を得られるかどうかだ

    日本保守党は大衆運動としての面が強いわけだから、今の世の中に不満を持った人たちが集まってきて、ワイワイガヤガヤ騒いでいると、そのうちの方向性が定まってくるのではないか。大衆運動をコントロールすることは困難である。ロシア革命だって、レーニンやトロッキーの思惑を超えて、先に先に進んでしまったのである。江戸幕府が倒れると予測したのは、勝海舟など一握りでしかなく、西郷隆盛は勝の話を聞いて、それでようやく討幕を決断したのである。日本保守党に勢いがあるのは、日本が追い詰められているという危機感が大衆に漲っており、現状を打破したいという思いがあるからだろう。大衆運動として突っ走るエネルギーは十分にある。一度始まった大衆運動のプロセスについて、エリック・ホッファーは「言論人によって開拓され、狂信者によって具体化され活動家...日本保守党の成否は大衆の支持を得られるかどうかだ

  • 天皇の正しい大御心と国民主権は一体だ

    日本保守党は「国体を守る」という主張を掲げていますが、その根拠は明確にされなくてはなりません。天皇を「統治権総覧者」と位置付ける国体論は、国民主権の現行憲法で否定されて、天皇は「国民統合の象徴」となったからです。それまでは大審院も「我ガ帝国ハ万世一系ノ天皇君臨シ統治権ヲ総覧シ給フコトヲ以て其ノ国体トナシ」と解釈していたのです。和辻哲郎は後者を支持しました。長期にわたって「天皇が武力なしで権威を持続せられた」(『国民統合の象徴』)という歴史的事実から、「その権威が国民の総意の表現にほかならなかった」(『同』)とみたからです。法哲学の尾高朝雄も和辻と同様な見方をしました。「革新の契機たる国民主権主義と伝統の要素たる天皇制とを新憲法の上に調和せしめ、明治憲法から新憲法へと巨大なる飛躍が行われるためにも、なおかつ...天皇の正しい大御心と国民主権は一体だ

  • 日本保守党は福田恆存の論争の仕方を学ぶべきだ

    日本保守党に期待していただけに、あまりにも残念でならない。口汚く罵るのはやめた方がいい。岸田首相に批判的な僕であっても、度が過ぎると眉を顰めたくなるからである。保守派の論客であった福田恆存をお手本にすべきだろう。福田は全学連集流派(60年ブンド)の若者たちを罵倒しなかった。彼らの気持ちになって『常識に還れ』と教え諭した。そして、短絡的な物の見方ではなく、日本近代史の弱点である「異常事に興奮しやすい、緊張に堪えられぬ個人の弱さ」を問題にした。異常な速さで達成した近代化と、精神が未熟なままの矛盾から「時折、国民を軽挙妄動に走らせる」と分析した。また、福田は「民主主義もまた必要悪であることを知らねばならぬし、何事にも必要悪が伴なうものである以上、それを回避するには何が必要かを深刻に考えなければならぬ」(『常識に...日本保守党は福田恆存の論争の仕方を学ぶべきだ

  • ネット上の左右の全体主義を警戒しなくてはならない

    左右の全体主義運動が日本を席巻しつつあるのではないか。今こそ保守派は警戒を怠ってはならない。それを考えるにあたって、私たちはハンナ・アレントの『全体主義の起源』で述べた言葉を参考にすべきだろう。「全体主義運動は、一貫性の虚偽の世界をつくり出す。その虚偽に世界は現実の世界そのものよりも人間的心情の要求に適っている。そのなかで根無し草の大衆は、全くの想像力を助けにしてくつろいだように感じ、現実の生活と現実の経験が人間と人間の期待に加える決して終わることのない衝撃から免れることができた」(マーガレット・カノヴァン著『ハンナ・アレントの政治』寺島俊穂訳)端的に言うならば、どこの組織や団体にも属せず、厳しい現実に向き合わなければならない者たちは、全体主義運動の煽ありに熱狂しやすいというのである。根無し草で拠り所を失...ネット上の左右の全体主義を警戒しなくてはならない

  • 葦津珍彦に学ぶ日本保守主義の原点

    日本保守主義の原点は「日本土民」たるところにある。葦津珍彦のその定義は正鵠を得ている。外国を礼賛したインテリではなく、日本の絶対的多数を占める大衆は、日本特有の気風、感情、思想を信仰を持ち続けており、能弁ではなく、華々しい理論の展開はできない。しかし、柳田国男がいう「目に一丁字ない」者たちであっても、祖国の行方を憂いているのである。そうした者たちこそが、声なき声であり、サイレント・マジョリティなのである。大東亜戦争に敗れた我が国に乗り込んできた米国などの連合国は、一方的に自分たちの「民主主義」を押し付けて、日本人が愛着を持っていた思想も断罪され、一時は靖国神社も更地にされようとした。文明人を自称する欧米人からすれば、日本人についてもまた、全てに劣った土人として蔑んだ。そして、愚かにもそれに迎合する日本人が...葦津珍彦に学ぶ日本保守主義の原点

  • 高市さんは林房雄が待望した本物の『親日派』政治家だ

    日本の政治の現状を見るにつけ、かつて林房雄が「親日派」の政治家の登場を訴えていたことは思い出されてならない。林は「外国派との和親友好はもちろん日本の生存のために必要である。だが、友好を強調するのあまり、がいこくの手先になってしまったのでは、お話にならぬ。親米、親ソ、親中共派であることは各人の自由であるとはいえ、その前にまず親日派であることが日本人の資格であることを忘れては、たいへんなことになる」(『大東亜戦争肯定論』)と書いたのである。日本が独自性を発揮しなくては、国家の存立も危うくなっているときに、唯一救世主となりうるのが高市早苗内閣府特命大臣である。しかし、岸田首相らの宏池会や、自民党内に巣食っている親米、親ロ、親中派の政治家は、上川陽子外相を次期首相にしようと画策している。米国と中国に物申すことがで...高市さんは林房雄が待望した本物の『親日派』政治家だ

  • 東京15区は参政党の候補者擁立で今後の保守派占う選挙に

    自民党に入って保守派の国会議員を応援し、内部から変えていく方が良かったと思うが、保守派を名乗る政党がいくつもできて、政党同士で批判合戦を繰り広げる事態になってしまった。それもまた一つの選択ではあるが、政治を動かすのは数であり、保守派であればあるほど、革命ではなく、改革を進めるために一致点を見出さなくてはならない。今は袂を分っていても、まとまるときはまとまらなければならないのである。東京15区の衆議院の補選では、日本保守党ばかりでなく、参政党からも名乗りを上げることになった。自民党がLGBT法案を通すなどしたことで、岩盤保守層が怒っていることは否定できない。お互いの支持者がタブっているので、日本維新の会を利することになるだろう。しかし、ここまでくれば、保守政党乱立も容認せざるを得ない。政界の大再編に向けた一...東京15区は参政党の候補者擁立で今後の保守派占う選挙に

  • 皇室の権威がなくなれば国は乱れる

    秋篠宮皇嗣妃殿下が旧会津藩士の子孫であられることから、私は皇室についての論評を一切控えてきましたが、今後もするつもりはありません。幕末で逆賊の汚名を着せられながらも、未だに会津人には尊皇の思いが息づいており、歴史書においても、官軍という名称は使わず、東軍、西軍という呼び方をします。戦後の日本においては、小泉信三らによって開かれた皇室が良しとされましたが、それは日本の国柄に反するものです。西行が伊勢神宮をお参りしたときの歌に「何事のおわしますかは知らねども、かたじけなさに涙こぼるる」というのがありますが、その精神こそが尊重されるべきなのです。また、葦津珍彦が「国家は、国民の自由なる論争を必要とするとともに、断固たる統一を必要とすることがある。この断固たる統一を必要とする時に、日本国は天皇の精神的権威なくして...皇室の権威がなくなれば国は乱れる

  • 日本の安全を守るためにも核武装の議論が急務に

    「自由の喪失か、それとも人類絶滅の危険を冒すか」の二者択一かです。これはヤスパースが冷戦時代のヨーロッパについて述べた言葉ですが、それと同じように、私たちは「自由の喪失か、それとも核武装か」の岐路に立たされています。中国の前に膝を屈すれば、自由を奪われた香港と同じ運命を辿ることになります。核攻撃の脅しの前に奴隷となる運命を甘受するか、それとも、核による拡大抑止を高めるかどちからです。ヤスパースが生きていた時代よりも、現在の我が国はなお深刻です。現実に危機は迫っているからです。もっとも危惧される事態とは、ウクライナがロシアと戦っているように、管理された戦争の当事者になることです。核持たない国家を助けてくれる国はあっても、せいぜい通常武器を提供してくれるのが精一杯です。それ以上のことはしてくれません。同盟国で...日本の安全を守るためにも核武装の議論が急務に

  • 浜田聡参議院議員の時流に媚びぬ発言を断固支持する

    参議院総務委員会で昨日、浜田聡参議院議員だ質問に立ったが、限られた時間にもかかわらず、政府側への追及があっぱれであった。浜田参議院議員が、アンチ旧統一協会でありながらも、解散命令や拉致監禁問題に強く反対している牧師さんだったり、弁護士さんが参加することになっている家庭連合、旧統一協会の集会に出席することが問題であるかどうかを、文科省に質問したからである。自民党が断絶宣言をしているにもかかわず、つまり、そうした同調圧力があるにもかかわらず、浜田参議院議員が参加する意志を表明していることへの賛否である。これに対して本田文部大臣政務官は「文科省としては個々の議員の活動に見解を申し上げる立場ではありません」と答弁した。文科省としても、その答弁しかできないのである。旧統一協会をめぐっては、裁判所で争われている段階で...浜田聡参議院議員の時流に媚びぬ発言を断固支持する

  • 政治家の世襲にはメリットとデメリットがある

    政治家は一代限りであるべきだという意見があるが、保守主義の観点から見れば、あまりにも短絡的指向ではないかと思う。今の自民党の多くが世襲議員であることは問題ではあるが、それを法律的に規制するのは考えものである。三国志を読んでいると、曹操の息子の曹丕は父親以上の政治家で、後漢の献帝から禅譲を受け魏王に即位した。呉の孫権も初代の呉王となったが、孫堅の次男で孫策の弟であり、曹操や劉備と互角に渡り合った。これに対して蜀王となった劉備は息子には恵まれず、後を継いだ劉禅が暗愚だったので、諸葛孔明が全権を任された。あくまでも人によるのである。さらに、世襲によるメリットデメリットがあり、それを総合的に判断しなくてはならない。選挙地盤がしっかりしていれば、国家国民のことを考える政治家が、安倍元首相のように出てくるからだ。その...政治家の世襲にはメリットとデメリットがある

  • 飯山陽氏の怒りの爆発が選挙に吉と出るか凶と出るか

    ネットの世界で暴れまわるのは痛快で、多くの人が拍手喝さいだったのに、現実政治でもそれをやられるのではと思うと、眉を顰めたくなるのはどうしてだろう。言いたい放題で通用するのは、あくまでもネットや特定の集団においてだけなのだろうか。実際に国を動かすということになると、そこまでは望まないのではないだろうか。百田尚樹氏や有本香氏が立ち上げた日本保守党も、外野で騒いでいたうちは共感の輪が広がったが、ここにきて少しばかり勢いがなくなってきた気がする。いくら党員でも過激な言論に付いていけないようだ。日本保守党を支持している応援団は、自民党の保守派も支持している人たちで、日本保守党だけというわけではないし、両天秤をかけているのではないか。そんななかで俄然頑張っているのが、日本保守党から衆議院候補者として担がれることになっ...飯山陽氏の怒りの爆発が選挙に吉と出るか凶と出るか

  • 国家権力は個人の内面に立ち入るべきではない

    重要機密に問題のある人は接触させないようにする。セキュリティークリアランス法の趣旨は大事ですが、性的なことに言及する場合は、問題行動があったかなかったかで判断するしかありません。個人の性的な部分や、人間性のレベルにまで国家権力が立ち入ることは、まさしくフーコーのいう生権力の行使であり、監視強化に結び付きかねません。それよりはスパイ防止法をつくって、その網に引っかかるようにした方が、人権保護上も大事なことです。ハニトラに引っかかるのは断じて許すことはできませんが、どこまで立ち入るかは議論があってしかるべきです。国家権力は、できるだけ個人の内面に立ち入ることは控えるべきです。面白おかしく煽るのではなく、問題行動をどのようにチェツクするかだと思います。その意味での法律の強化を批判するつもりはありません。リースマ...国家権力は個人の内面に立ち入るべきではない

  • 保守主義の根本にあるのは高貴な精神と品位だ

    保守主義というイデオロギーを語るときに、よく引き合いに出されるのがエドモンド・バークである。バークは「自然は省察なしに知恵であり、省察にまさるのである。革新の精神は、一般に利己的な気質と限定された視野との結果である。祖先をかえりみない人々は、子孫にも期待しないであろう。さらに世襲という思想が、改良の原理をまったく除外することなしに、保守の確実な原理と伝達の確実な原理を提供することを、イギリスの人民はよく知っている」(『フランス革命の考察』水田洋訳)と書いたのである。人間は進歩するのは、頭で考えたからではなく、自然の営みとして行われるのであって、勝手な妄想によるものではない、と断言したのだ。そこで世襲というものにこだわったのは、イギリスの貴族制度を容認したからである。高貴な精神に支えられた階級が世襲として受...保守主義の根本にあるのは高貴な精神と品位だ

  • セキュリティークリアランス法を急ぎつつ議論を深めるべきだ

    政治は党離党略で行われるべきではなく、国家国民のことを考えて、物事を決めていくべきだろう。自民党と維新の会が「セキュリティークリアランス」制度の創設に向けた法案をめぐり協議するようだが、さらに、国民民主党も含めて英知を結集すべきだろう。高市早苗さんの努力を無駄にしてはならない。国の総合安全保障の情報にアクセスできる人を限定することは、外部勢力に情報が漏れないようにするためには、絶対に必要なことである。このため、情報取扱者に関して、国が本人の同意を得た上で〈1〉過去の犯罪・懲戒歴〈2〉情報の取り扱いに関する経歴〈3〉薬物の乱用歴〈4〉精神疾患の有無〈5〉飲酒の節度〈6〉借金を含む経済状況――などを調べる。機微情報を持つ各省庁が問題がないと判断しなければ、情報を取り扱う権限を与えないことになっている。ネット上...セキュリティークリアランス法を急ぎつつ議論を深めるべきだ

  • 政治家飯山陽氏に求められるのは言葉による説得力だ

    飯山陽さんしか日本保守党はいなかったと思う。飯山さんには中東専門家としての実績があり、政治的な立場も明白である。しかし、心配なのは岩田温氏も指摘しているように、相手の揚げ足を取って攻撃するだけでは、支持者を増やすことはできないのである。仲間をどれだけつくれるかだ。自分だけが正しいという上から目線ではなくて、自分と違った意見の持主であろうとも、それなりに相手の立場を理解して、何としてでも仲間に引き入れる努力ししなければならない。敵をつくるのではなく、言葉で多くの人を説得しなければならないのである。それをするのが政治家であり、その力のあるなしによって評価が分かれるからだ。しかし、揺るがぬ信念は立派である。飯山さんがすごいと思ったのは、朝8だったと思うが、『海賊とよばれた男』の著者である百田尚樹氏が「イランは親...政治家飯山陽氏に求められるのは言葉による説得力だ

  • 講演の最大のポイントは聴衆を眠らせないこと

    昨日は喜多方市の熊倉公民館で講演をしました。私のようなものでも、年に2、3回は頼まれます。あらかじめ話す原稿はつくっておきますが、それを見て話すことはまずありません。パワースポットも使いません。皆さんの顔を見て反応を確認しながら、途中でガラリと話題を変えたりします。学会の発表や学校の授業とは違って、必ず何かを理解してもらわないといけないというわけではなく、何か一つか二つ心に残れば言い訳です。さらに、パスカルも『パンセ』で述べているように、皆さんが日頃何を考えているかをリサーチしておいて、一緒に結論を導き出すのがベストです。普通の日の昼間に公民館に来るというのは、若い人はまず無理です。年配の方が大半です。部屋が暖かいと眠たくなる人も出てきます。一人でもそんな方がおられないように努力するのが講演者の務めです。...講演の最大のポイントは聴衆を眠らせないこと

  • 飯山陽さんの支部長挨拶文は有料すべきではなかった

    特定の人たちを相手にするのではなく、多くの人に自分たちの主張を知ってもらうのが政治活動である。飯山陽さんが、日本保守党東京15区の支部長に就任したあいさつ文を読むのに、有料にするというのはよくない。そうでなくても、日本保守党については、ネットビジネスを優先させているという批判がある。飯山さんは金にならなくても、ブログなどで、堂々と自分の思いを語るべきだろう。それが政治家としての務めではないだろうか。日本保守党の党員も、さらに支持者も、ネットで金儲けしている人はいないと思う。政治家変えたくて、それこそボランティアで書き込んでいることだ。そんな人たちのことを思えば、金を取るというのは、とんでもないことである。日本保守党の政策については、それなりに理解できるが、政治に不満を持っている層というのは、それほど豊かで...飯山陽さんの支部長挨拶文は有料すべきではなかった

  • 飯山陽さんが日本保守党東京15区の支部長に

    日本保守党は飯山陽さんを衆議院の東京15区に擁立することになった。あらかじめ予想されたことではあるが、飯山ファンの一人として気がかりなのは、これまでのような動画配信は難しくなることだ。まずは自由な発言がしにくくなるのではないか。学究の徒であれば、言いたいことをズバズバ口にできる。しかし、選挙に出るということは、有権者に自分の名前を書いてもらわなくてはならない。一刀両断の攻撃的な舌鋒では駄目だ。政治というのは、妥協点を探る努力をしなくてはならないからである。さらに、政治はきれいごとではなく権力闘争である。そこでは悪魔とも手を結ばなくてはならない。その恐ろしさを知っている人間だけが、マックス・ヴェーバーが言うように、本物の政治家なのである。暴力装置としての国家権力も動かさねばならず、一筋縄の世界ではないのであ...飯山陽さんが日本保守党東京15区の支部長に

  • 朝8では日本保守党の政策を訴えるべきだ

    百田尚樹氏や有本香氏が連日、朝8に出演して評論家のようなことを喋っている。日本保守党が船出したわけだから、党員でもない人たちを呼んで話を聞くのは、できるだけ控えるべきではないだろう。朝8では自分たちの政策を訴えるべきだろう。ネットの情報番組としての体裁を維持するのは無理である。もはや第三者的な立場ではなくなっているからだ。内政外交全般について党の主張や、党の活動についての広報に徹した方がいい。「二兎を追う者一兎も得ず」なのである。素人臭さや思い付きの発言も、できるだけしない方がいい。他の政党から批判されるというよりも、信用を失う結果になるからだ。いよいよ午後4時からは、衆議院小選挙区東京15区の支部長(公認候補予定者)が発表になるようだが、どのようにして選考したのか、どれだけの応募があったのか、政策的な面...朝8では日本保守党の政策を訴えるべきだ

  • マスコミがいくら騒げど国民は踊らず

    驚くべきことに朝日新聞は毛沢東の文化大革命を支持し、大量虐殺を行ったポルポトをほめたたえた。岩波の『世界』はT・Kの「韓国からの通信」を連載し、韓国の反体制派の支援し、北朝鮮をほめちぎった。いずれも山本夏彦が『寄せては返す波の音』で書いている。しかし、多くの国民を半信半疑であったから、選挙になると自民党に投票し、マスコミの世論操作にかき回されなかった。国民は賢いのである。それを理詰めで説明できるのは、それこそ優れた識者であるが、そこまでいかなくても、常識で考えれば、朝日新聞などの論調に同調するわけはないのである。今回のパーティ券の購入にしても、外国人が買っているという事実を、マスコミの多くは不問にしている。裏金よりもそちらの方が国家を危うくする大問題である。特定国の金を政権与党の政治家が受け取るのは、贈収...マスコミがいくら騒げど国民は踊らず

  • 尖閣諸島の問題がこじれたのは海部首相のせいだ

    尖閣諸島の領有権が問題になったの、米国が明確な態度を打ち出さなかったからである。それに輪をかけて、日本が中国との国交正常化交渉において、それを持ち出さなかったことで、結果的に日本が不利になってしまったのだ。そして、それ以降も日本政府は中国への配慮を最優先したのである。もともと日本の領土であるにもかかわらず、実効支配できないことに反発したのが、政治結社「日本青年社」である。彼らは自費で魚釣島に灯台を設置した。昭和53年のことである。その時点で日本政府がこれを灯台として認めていれば、海図と灯台表に掲載されていれば、国際的に尖閣諸島は日本領として認知されるはずであった。日本青年社のメンバーは、魚釣島に住民票を移したほか、10年後には、太陽電池を利用して10キロ先にまで光が届くようにした。これを受けて政府や自民党...尖閣諸島の問題がこじれたのは海部首相のせいだ

  • 政治は清流ではなく通説を重んじなければならない

    政治とは権力闘争でもあります。権力を手にしなければ、何一つ実現しないからです。中国の『三国志』を読むと分かりますが、いくら劉備が漢の再興を願おうとも、それは絵に描いた餅でしかありません。悪く描かれている曹操は徹底したリアリストでした。魏蜀呉のうちの魏が残ったのは、曹操が清流に与せず、気ままな通説を大事にしたからといわれます。きれいごとを言って偏屈な政治を行ったのでは、天下を治めることはできないからです。岸田首相という政治家は、清流でもないのに、しきりに自分がクリーンであることを強調します。自ら墓穴を掘ったのはそのためです。そして、権力を維持するためには、誰でも利用しますが、誰一人信用しているわけではありません。曹操のように、劉備の義兄弟の関羽に対してがそうであったように、敵陣営の者であろうとも、才能があれ...政治は清流ではなく通説を重んじなければならない

  • セキュリティクリアランス法の瑕疵よりスパイ防止法を

    スパイを取り締まる法律がないのは、世界中で日本だけです。このため国の根幹に関する情報が盗み出されても、出入国管理法や外為法で対応するしかなく、日本はスパイ天国といわれているのです。戦後の日本は性善説に立っており、スパイをするような国家が存在しないという前提に立っています。そんな日本において、いくら高市早苗さんが頑張っても、セキュリティクリアランス法が完璧であるわけはありません。行政機関の長、大臣から政務官までが適正評価を受けることがなく、ハニトラを最終的にチェックできないというのも、スパイ防止法がないからです。セキュリティクリアランス法の議論を通じて、スパイ防止法制定に向けた動きを加速させなくてはなりません。権力の中枢に媚中派といわれるような政治家がいるのは、一刻の総理大臣がそれを任命するからであり、その...セキュリティクリアランス法の瑕疵よりスパイ防止法を

  • 時代を切り拓くのは無知で情熱的な人間たちだ

    報われない人々が世の中を変えていく。それが今まさに起きているのではないだろうか。現状に不満足であればあるほど、新たな冒険に挑戦をすることを己に課すからである。そこでの勝算などどうでもいいので、闇雲に突っ走ることになる。エリック・ホッファーは『情熱的な精神状態』(永井陽之助訳)で「ドラステックな変革にゆだねられる人びとは、不適応者の集まりなのである。そして、不適応者は、情熱的な雰囲気のなかでのみ呼吸しうる」と書いている。最近の日本の混乱した状況は、時代の変革期特有の現象であり、日本保守党や参政党は爆発的なエネルギーが貯め込んでいるが、それが政治にどう影響を与えるかは、まったく予測が付かない。日本保守党に関しては、5万とか6万とか言われる人たちが、SNSでのちょっとした呼びかけだけで、党費を払ってまで党員とな...時代を切り拓くのは無知で情熱的な人間たちだ

  • 自民党の保守派は世代交代を加速させるべきだ!

    自民党の保守派は世代交代を加速させるべきだろう。清和研の5人衆は立場を失っているが、それ以外の同派の議員たちは、自分たちが中心になって勉強会を立ち上げればいいのだ。安倍元首相がやめろとぃつたことをせず、パーティ券を裏金として使った責任は重い。政治倫理審査会で釈明に追われるというのは、政治家にとっては最悪である。政治は権力闘争である。隙を見せれば攻撃され、政治生命を一瞬にして失うのである。安倍元首相がテロに殺害され、それ以降の清和研は、岸田首相の思いの通りに動き、結局は保守派の猛反発を買ってしまったのである。たいした国家観のない5人衆などを期待せず、今はただ政策的に一致する高市早苗さんの旗の下に、一致結束すべきなのである。そして、11月の総裁選に向けて走り出せばいいのである。それまでに、岸田首相が解散に踏み...自民党の保守派は世代交代を加速させるべきだ!

  • 今政治に求められるのは危機にどう立ち向かうかだ

    政治をクリーンにしますという言葉ほど、大衆受けするプロパガンダはない。しかし、それはあくまでも理想であり、政治はそんな簡単なものではない。清廉潔白な政治家が立派な業績を残せるかというと、その逆ではないだろうか。現在の日本は安全保障も経済も岐路の立たされている。平時と違ったリーダーシップが求められる。きれいごとでは対処できなくなっているのだ。もっとも深刻なのは、核無き日本でよいかどうかである。ウクライナは核を放棄したからロシアが攻め込んだし、台湾は核を持っていないことで、中国の脅威にさらされている。それが現実なのである。崇高な理想を語ることは自由である。しかし、目の前に迫った危機に対して、政治は何ができるかなのである。自民党保守派のパーティ券の不記載問題は、もっと厳しく罰せられてよいだろうが、それと同時に、...今政治に求められるのは危機にどう立ち向かうかだ

  • 二・二六事件 五句

    雪を蹴る軍靴と銃声響く朝雪降らず二・二六過去なりや怠惰なるひねもす暮らしに刃かな日本を震撼させた雪の朝御国とか言葉に涙二・二六二・二六事件五句

  • 政治を変えるには官僚を抱き込む必要がある!

    政治というのもは高度な判断が求められるが、官僚組織を味方に付けなければ何事もなしえない。その場合に参考になるのが、自由党の指導者であった星亨の政治的な手腕である。日本保守党もその点を考慮しなければ、政権の座に近づくことはできないだろう。星が藩閥政府の頂点に位置していた伊藤博文と組んだのは、彼が政治家とし手優れていたからだけではない。伊藤によって育成された官僚組織を利用するためであった。星らの自由党は進歩党と合同して憲政党を設立させながらも、すぐに分裂して伊藤と立憲政友会を立ち上げた。実際に国家を運営するためには官僚組織を無視することができず、目の前に政権がぶら下がっていたからである。立憲政友会に対抗してできた立憲民政党にしても、進歩党系が中心になったが、桂太郎系の官僚組織があったことで、現実的な政策を打ち...政治を変えるには官僚を抱き込む必要がある!

  • 警視庁が日本国内に設けた中国「秘密警察」の拠点捜査

    遅まきながら、ようやく警視庁公安部は去る21日、中国の秘密警察の関係者の女2人を書類送検した。どのメディアも報道していないが、昨日付のデイリー新潮のネット版が伝えた。あくまでも詐欺の疑いではあるが、そのうちの1人は、自民党参議院議員の秘書の肩書を持ち、参議院議員会館の通行証まで保持していた。そこで注目されるのは、捜査を受けた先に、中国が日本国内に設けた「秘密警察の拠点」まで含まれていたことだ。その記事によると、2人は共謀してマッサージ店を整体医院と偽り、コロナ対策の持続化給付金100万を騙し取ったもので、秘書の肩書を持っていた女は、一般社団法人日本福州邑社団聯合総会の元理事で、この社団法人が所在地として登記している東京秋葉原のビルは、警視庁公安部が「秘密警察の拠点」としてマークしていた。あくまでも書類送検...警視庁が日本国内に設けた中国「秘密警察」の拠点捜査

  • 政党は政策で政治家は業績で評価すべきだ

    ネットを見ていて心配になることがある。政党や政治家を批判する場合に、単なる感情論でXしている人たちが多いからである。中村菊男は『政治家の群像』において政治評論について、次の四つを常に念頭に置くべきだという考え方を示した。第一に、政党の批判は政策を中心とすべきである。第二に、政治家の評価はその人の挙げた業績をもってすべきである。第三に、個人面では政治家の負担を減らすような評論が求められる。第四に、政党の権威をたかめ、国民が政党に親しみのもてるような環境をつくるべきであるーと書いた。自公政権で景気がどうなっているか、安全保障の面で充実が図られているかということで、痛いところを突くべきなのである。スキャンダルなどは二の次でいい。政治家はあくまでも何をしたかである。反対するだけが政治家の仕事ではない。野党であって...政党は政策で政治家は業績で評価すべきだ

  • 日本の偵察衛星は世界でもトップクラスだ!

    日本は少ない予算であっても、着実に防衛力を強化させてきた。江畑謙介の『日本が軍事大国になる日』では純国産のH-ⅡAロケットに触れ、それが実用化されることを先にあるのは「日本が必要とあればいつでも強力なミサイル兵器を開発できる技術をもっていることも、また意味しているのである」と書いていた。1994年に初版が発行されたが、そこまで問題にした識者は少なかった。しかし、去る1月12日に種子島から打ち上げられたH-ⅡAロケットは、情報収集衛星「光学8号機」を軌道に乗せることに成功した。今回の成功によって日本派、光学衛星3機、レーダー衛星5機、データ中継1機の9機体制から、光学衛星が4機となり10機体制となった。光学衛星は地上の1メートルのものまで観測が可能だといわれている。また、江畑は「米国などはおそらくこの種の偵...日本の偵察衛星は世界でもトップクラスだ!

  • 今ネットに求められるのは冷静な議論だ!

    最初はブログから始まって、フェイスブックやツイッターまでやるようになりましたが、自分の思いの丈をたかることができるのはブログです。ここで投稿したものをツイッターでもアップしていますが、せいぜい目に触れるのは500人程度だとしても、僕にとってはそれで十分です。商売ではなくて、自分の考えを整理するために書いているわけですから、あくまでも自分のためであるからです。ビジネスでネットを使っている人たちは、そんなわけにはいかないようです。人の気を惹くようなことを言わないと、読む人は限られてしまうからです。それで極論を吐いて、賛同者を呼び集めようとします。しかし、冷静に物事を判断し、日本の行く末を心配する人たちの言説は、孤独な営みではないかと思います。時代より一歩前を進むだけで、多くの人から理解されないからです。多数派...今ネットに求められるのは冷静な議論だ!

  • 『沈黙の艦隊』のやまとは核搭載の原子力潜水艦

    『沈黙の艦隊』の映画を何度も見ている。第七艦隊が東京湾での戦闘はあきらめたのは、原子力潜水艦「独立国家やまと」が核を保有していたからである。そのことが私たちに問いかけてくるのは、今のままでは日本国民の命を守れないということではないか。日本の周辺には核を持った独裁国家が三つもある。いずれもとんでもない独裁者が統治している。人の命など虫けらのように思っている。いかに自衛力を強化しても、いくら防衛費を増やしても、日本を守り抜くことは難しい、他国が攻めてこないようにするには、核武装という選択肢は避けては通れない。『沈黙の艦隊』はよく考え抜かれたストーリーからなっており、大いに参考になるのではないか。ウクライナは米英ロなどの要求に受け入れて核を放棄したことで、現在の悲惨な結果を招いてしまった。今後、私たちはどうすべ...『沈黙の艦隊』のやまとは核搭載の原子力潜水艦

  • 三島由紀夫の『反革命宣言』は少数派による決起を訴えた

    愛国心はファッションであってはならす、日本の文化と伝統を守ろうとする者たちは、あくまでも少数派なのである。三島由紀夫は『文化防衛論』に収録されている「反革命宣言」でそのことを訴えた。三島は「われわれ反革命の立場は、現在の時点における民衆の支持や理解をあてにすることはできない」と明確に述べ、「前衛としての反革命は世論、今は右も左もその顔色をうかがっている世論の支持によって動くのではない」と自分たちを位置づけ、「われわれは先見によって動くのであり、あくまでも少数者の原理によって動くのである」と書いた。そして、三島は「もし革命勢力と行政権とが直結しそうな時点を狙って、その瞬間に打破粉砕するものでなければならない」と主張した。三島が予言したように、岸田首相が国家権力のトップに就いたことで、日本は根本から破壊されよ...三島由紀夫の『反革命宣言』は少数派による決起を訴えた

  • 岸田首相はリアリストの保守主義者ではない

    自らの国を貶めてはならない。それによって日本の立場が悪くなることを、岸田首相は考えたことがあるのだろうか。民主主義を国是とする欧米は、かつて何をしただろうか。帝国主義国家として植民地を支配し、現地の人たちを奴隷扱いにしたではないか。未だにロシアや中国は、人権を無視した政治を行っている。しかし、どちらも自分たちの非を認めようとはしない。そんなことをすれば、とんでもないしっぺ返しを受けるからである。深刻化している欧米の移民問題にしても、根っ子の部分はそれが原因である。どこの国もそうであるのに、日本だけは例外のようだ。岸田首相が差別国家として、日本を規定するというのは、とんでもないことである。差別などほとんどないのに、頭を下げれば、謝れば世界が許してくれると思っているのだろうか。逆に、他国に付け入るスキを与えて...岸田首相はリアリストの保守主義者ではない

  • 核を持つ覚悟あるかと問われけり 10句

    岸田氏は諸刃の剣と露知らず岸田氏はマスコミ様に御伺い自分だけ良ければよいで墓穴掘る派閥だけ悪者にして知らぬ顔かの国が望むように保守分断愛国がファションになる時代かな待ったなし核の保有も逃げられず核を持つ覚悟あるかと問われけり戦争は他人事なりと平和ボケ煽り立て騒ぐネットに水差さん核を持つ覚悟あるかと問われけり10句

  • 暇空茜さんへの嫌がらせ報道と警察

    暇空茜さんが書類送検されただけで、マスコミは大々的に報道をした。毎日新聞はパトカーの写真までも紙面に貼り付けた。捜査関係者からの情報ということだから、それを漏らした人間がいたことになる。しかも、起訴される見込みがほとんどないというのに、そういうことをしたのは、悪質な嫌がらせであり、それが一捜査関係者によってできるのだろうか。上の者がゴーサインを出したのではないだろうか。警察が腐っているとはよく言われるが、まさしくそれを象徴する出来事ではないだろうか。公務員の守秘義務を無視し、マスコミと持ちつ持たれつの関係をつくっているのではないか。国家権力は合法的な暴力を行使することができる。その代表格が検察であり警察である。法の精神にのっとって行われるべきであるのに、マスコミを使って自分たちに都合よく情報操作をすること...暇空茜さんへの嫌がらせ報道と警察

  • 靖国神社を参拝する政治家こそが真の保守だ!

    ファッション保守か、本物の保守化を見分けるのは簡単だ。靖国神社に参拝しているかどうかである。日本人は死者との交流を大事にしてきた。だからこそ、死後の魂が集まる場所として、靖国神社を大事に考え、反戦後であっても、日本国民の多くは国家による護持に賛同したのだった。国体を守るとか、美しい日本とかいうのならば、日本人の死生観に立脚すべきだろう。靖国神社に行けば、肉親に会えると信じた人たちの心に寄り添わないで、保守を語るのはやめるべきだろう。ファッションになるほどに、保守的な考え方が流行するようになったのは、それ自体が喜ばしいことではあるが、そこには魂を入れなくてはならないのである。高市早苗さんが立派なのは、女性初の総理総裁になっても、靖国神社への参拝を明言しているからである。死者が遠くに去ってしまったのではなく、...靖国神社を参拝する政治家こそが真の保守だ!

  • 女性初の総理総裁の本命は高市早苗さんだ!

    当初は問題外で、推薦人を集めるのもおぼつかないとみられていた高市早苗さんが、最近では、日本初の女性の総理総裁になるのではと注目されている。そんなことになれば、自分たちの面子が丸つぶれになるのが永田町のスズメである。何とか阻止したいというので、週刊文春あたりも嫌がらせを書き出した。それだけ、高市さんが日本の政治のトップに立つ可能性が高まっているのだ。自民党はもはや崩壊寸前である。それを立て直せるのは、生粋の自民党の人間ではなく、自民党から無視されながらも、真の保守派として選挙を勝ち抜いてきた高市さんしかいない。それこそ世襲でもなければ、官僚の言いなりにもならないし、靖国参拝にみられるように、日本人としてのこころを失っていない。あえて女性の方がいいと思うのは、男の多くは打算的で名声にこだわる人間が多いからであ...女性初の総理総裁の本命は高市早苗さんだ!

  • 国家の分裂によって日本民族は崩壊する

    どこの政党も政治家も、自分たちこそ正しいと訴えている。この難局を切り抜けらるのは自分たちだけだと。しかし、それは党利党略を考えての主張でしかない。危機が目前に迫っている我が国では、喧々諤々している時間的余裕などないのである。とくに保守派を名乗るのであれば、違いよりも一致点を見つけ、小異を捨てて大同に就かなければならない。まずは憲法9条2項の削除である。国家として当然保有すべき「交戦権」が否定されている憲法を、今すぐ改正しなくてはならない。それが間に合わなければ、自衛隊が超法規的行動をとることを、国民の多くが容認しなければならない。核爆弾で日本を消滅させることができる、と中国指導部は公然と口にしている。それが中国のネットでも圧倒的に支持されている。北朝鮮のミサイル技術は格段に進歩しており、大陸間弾道弾や巡航...国家の分裂によって日本民族は崩壊する

  • 自民党総裁選は高市大臣と小池都知事の激突か

    自民党総裁選をめぐる動きが過熱しつつある。ここにきて小池百合子東京都知事の名前が挙ってきた。4月15日に投開票で行われる東京15区の衆議院選挙に、民党から出馬すれば、圧勝は間違いないことだろう。その勢いで自民党の総裁選に臨み、女性初の総理総裁になる可能性も出て来た。もともと保守派であった小池知事が、安倍元総理と距離を置かなければ、間違いなく、もっとも総理総裁に近い女性政治家であった。見た目と貫禄では、高市早苗大臣を圧倒する迫力がある。これで上川陽子外務大臣の目はなくなったのではないだろうか。小池知事と高市大臣が激突すれば、落ち目の自民党を立て直すきっかけになるだろう。それ以上に、どちらが自立する日本に大きく踏み出すかである。それで多くの国民は判断することになるだろう。憲法を改正するとともに、核政策の大幅な...自民党総裁選は高市大臣と小池都知事の激突か

  • 日本保守党と「ガンのステージ4」

    日本保守党がホームページで今の日本の政治をガンのステージ4と書いたことが、多くのネット民から顰蹙を買っていますが、なぜそんな書き方をしたかというと、代表の百田尚樹氏が『日本保守党』の「まえがき」で、ガンの宣告を受けている百田尚樹氏自身がそういう言い方をしたからでしょう。日本国民の全てがその本を読んでいないわけですから、反発されるのは、容易に想像がつくはずです。しかも、その「まえがき」では「日本の政治をガンに譬えたことで、実際にガンと闘っていられる方やご家族を不快な思いにさせたかも知れません」とまで百田氏自身が断っています。日本保守党に期待する一人として、あまりにも残念なことでした。イメージダウンは避けられないからです。そして、改めて「まえがき」を読み返してガッカリしました。「売国奴的な政治家」「利権を追い...日本保守党と「ガンのステージ4」

  • 2024年危機に備えるためにも保守は結束を

    峯村健司氏がいう「2024年危機」の年を迎えたにもかかわらず、日本の保守派は団結するどころか、分裂して争っている。こんなことでは日本は中国の属国になるが、さもなければ日本が火の海になりかねない。日本保守党に結集した人々の心意気は高く評価するが、政党づくりをしている時間はない。選挙で議席を獲得すること以上に、今すぐに我が国は国家として身構えなければならないのであり、保守は結束しなければならない。危機は目前に迫っており、10年先のことを考える余裕などないのである。中国のネットでは日本への核攻撃の動画が130本もつくられ、再生回数の多いものは2000万にも達する。習近平は、日本対してだけは核による先制攻撃が認められるとまで口にしている。日本が抑止力を強化する前に、中国は台湾に侵攻し、その際には自衛隊基地や在日米...2024年危機に備えるためにも保守は結束を

  • 左翼の最後の砦はアカデミズムとマスコミだ

    岩田温チャンネルで、岩田さんが語った一言が胸に刺さった。「アカデミズムでは右翼が差別されていますから」と言ったからである。マルクス主義がお払い箱になっても、環境保護やマイノリティなどの運動が猖獗(しょうけつ)を極めているのは、左翼の運動が未だに燃え盛っているからだろう。しかし、日本の人文科学の世界で業績を残した人たちは、左翼ではなかった。代々木のスターリン主義者に膝を屈したわけではなかった。党派的な運動として戦後の一時期、岩波や朝日に後押しされた進歩的文化人がのさばっただけであった。そのなかのリーダーであった丸山眞男が、晩年になって『歴史意識の「古層」』において、日本人の底に流れる基底音を問題にし、「なりゆき」や「いきおい」というキーワードで説明しようとしたのは、欧米的なイデオロギーではない。まさしく日本...左翼の最後の砦はアカデミズムとマスコミだ

  • 政治家は結果責任で政策で勝負すべきだ

    中村菊男は「政治家を過信するな」(『政治家の群像』)と警告していた。中村は「終戦以来日本の学界やジャーナリズムの一般的傾向として、日本のことを蔑視し、なかんずく政治家を悪く言うことが進歩的であり、正当であるといった風潮がある」ことを批判した。その多くは感情的に反発している場合が多いからである。なぜそうなるかについて、中村は『政治家の群像において』①政治への期待が大き過ぎる②国民のなかに判官びいきというか、悲劇の主人公に同情する心理状態がある③学界やジャーナリズム特有の正義観④日本では同期と意図が高く評価され、あげた効果や、与えた結果の分析をしない⑤貧乏が売りものにされているーといった点を指摘している。これに対しての処方箋として、中村を①政党の批判は政策を中心にすべきである②政治家の評価はその人の挙げた業績...政治家は結果責任で政策で勝負すべきだ

  • 令和6年の2月26日を前にして

    大東亜戦争によって300万同胞の命があの戦争を阻止すべく最後まで抵抗した者たちに若き青年将校の純粋右翼が首都中枢を震撼させた2・26事件が成就せば米国との戦争は阻止された財閥は解体され農地改革も日本の民主化も進んだその夢は春の雪のようにあまりにもはかなかった統制派と革新右翼が結託し純粋右翼を一掃してしまった彼らが権力を握ったために支那大陸の泥沼に足をとられ我が国は南方に活路を求めて国を誤らせてしまったのだ亜細亜は本来一つであった大東亜共栄圏を裏切ったのは傲慢な彼らの振る舞いだった戦後をリードしたのも統制派や革新右翼と同じく解体されなかった官僚組織だ米国のポチと化した者たちだ日本が生まれ変らなければ米国の手先となって亡びるか中国の属国になるかだ日本が強い国家になることで肇国の精神に立ち返ることが今の日本に求...令和6年の2月26日を前にして

  • 日本保守党は政治を甘く考えてはならない

    保守派にも巣くっているいる日本を破壊しようとする勢力を排除するには、付けこまれる隙を見せてはならない。その観点からすれば、百田尚樹氏の添田詩織泉南市議への対応はまずかった。嘘つき呼ばわりして罵倒したと思ったら、舌の根が乾かないうちに謝罪というのは、あまりにも軽過ぎる。さらに、有本香氏がXで連発する「失せろ」とかいう捨てセリフも、聞き捨てならない。これから選挙をする政党の幹部の発言とは思われない。物腰柔らかく語りかけるのが政治家である。自分が立候補しなくても、政党の幹部であることを忘れてはならない。飯山陽さんのような評論家とはまた別なのである。岸田擁護派の人たちは、周到に準備をして日本保守党つぶしにかかっている。それは旧統一協会、自民党内の清和研を追い詰めたのと同じである。我が国は重大な岐路にさしかかってい...日本保守党は政治を甘く考えてはならない

  • 百田尚樹氏が添田詩織泉南市議会議員に全面謝罪

    百田尚樹氏が添田詩織泉南市議会議員に全面的に謝罪するXを書いた。百田氏と僕と思想的にはほぼ同じだと思う。だからこそ、日本保守党には入らなくてもシンパの一人だと自負していた。ただ、百田氏はテレビの世界で仕事をしていた人で、一般人の僕とは価値観のずれがあるとは思っていた。その百田氏が、自らが嘘を吐いたことを認め「先ほど、添田氏を一度もデートに誘っていないと書きましたが、過去のXのDMを二年前まで遡ったところ、なんと、彼女をデートに誘っていました、で、その際に『デート』という言葉もしっかり使っていました」と述べ、『添田氏に深く謝罪いたします』と謝った。そして、百田氏は「お互いに気楽なやりとりの中で、つい軽いノリでいってしまったものであります。もちろん、本気で口説いたわけではありません」と弁解したのだった。テレビ...百田尚樹氏が添田詩織泉南市議会議員に全面謝罪

  • 讀賣によれば外務省の公電が中国に筒抜け

    このままでは日本は全体主義国家中国の属国になってしまう。そう警告をしてもピンとこない人が多かったが、最近ではかなり日本国民の意識も変わってきているのではないだろうか。讀賣新聞の昨日の記事によると「外務省のシステムが中国のサイバー攻撃を受け、情報漏洩が起きていた」ということが明らかになった。それは何も今始まったことではなく、以前から問題になっていたことであり、米国政府からも警告を受けていた。これに対して林官房長官は「そうした事実は確認されていない」と述べるにとどまった。外務省の公電などを中国が把握しているとすれば、とんでもない事態である。防衛省についてもセキュリティの面での脆弱性が問題になっており、日本の安全保障にとって由々しき事態が起きているのだ。にもかかわらず、今の国会をみていると、大騒ぎになっているの...讀賣によれば外務省の公電が中国に筒抜け

  • 保守派同士が争うのは愚の骨頂だ

    昨日の京都市長選はかなりの接戦であった。共産党が強い土地柄とはいえ、保守派が分裂すれば、左翼勢力の台頭を促すことになってしまうのだ。そうなれば保守派は政治的ヘゲモニーを失うことになってしまう。かろうじて松井孝治氏が当選したとはいえ、薄氷を踏む思いであったろう。自民党や公明党ばかりではなく、国民民主や立憲民主党までもが応援に回ったにもかかわらず、大差をつけることはできなかったからだ。親中派である岸田首相やその取り巻きを批判することは自由だが、自民党そのものを攻撃の対象にすることには、いくら岩盤保守であっても、かなり抵抗があるのではないだろうか。自民党にだって保守派は残っており、そことの提携を無視しては、日本保守党などの新党も、権力を握ることは難しい。政策的にそれほど大差がないのであれば、歩み寄るべきであり、...保守派同士が争うのは愚の骨頂だ

  • 『日本保守党』は百田直樹氏と有本香氏の対談本

    遅ればせながら『日本保守党』を買って読んでみました。ソフトカバーなのはベストセラーを狙っているからでしょうが、ビックリしたのは、出だしの「日本保守党宣言」の章が百田尚樹氏と有本香氏の対談であったことです。本というよりも雑誌の部類です。日本保守党の結党のきっかけがLGBTであったので、それにまつわる話題にかなりのページが割かれていました。「国柄」とか「国防」とかいう言葉をちりばめている割には読みやすいので、それなりに売れると思います。わざわざ表紙に日の丸を使い「愛する日本を守りたい」というコピーが登場するような時代が到来したのですから、70年代の初頭に大学生だった者にはとっては、まったく考えられない本です。少しばかり気になったのは、戦後の日本で保守派の論客としてリードしてきた人たちの名前が、一人も出てこない...『日本保守党』は百田直樹氏と有本香氏の対談本

  • 多くの国民が高市早苗総理の誕生を待望

    高市早苗さんのxを読む人が100万人に迫ろうとしています。現在の政治的な閉塞感を打破するには、彼女の力を頼る以外にないことを、日本国民の多くが知っているからです。外国勢力が加担している可能性がある保守派の分断も、これによって打ち消されることになるはずです。高市さんが立派なのは、言葉を崩さないことです、いくらXであってもそれは変わりません。アジテーターのような書き方はせず、沈着冷静であろうとする心がけは、まさしく政治家の鏡です。やたらと敵をつくらず、激しく罵らないのは、自らの言葉で説得する自信があるからでしょう。万博延期を述べたことについても、高市さんは嫌がらせで述べているのではなく、建設関係の人たちの窮状の声を聞いて、それで岸田総理に意見を具申したのでした。尖閣EEZ内の中国のブイに関しても、正論を述べて...多くの国民が高市早苗総理の誕生を待望

  • 愛国心を口にする日本保守党の衝撃

    この僕ですら『日本保守党』という本を読まねばならないと思っている。表紙に日の丸を掲げ「愛する日本を守りたい」というコピーが用いられているのは、あまりにも衝撃的である。百田尚樹氏や有本香氏のXでの発言を全面的に支持しているわけではない。しかし、これまでだと、多くの国民から一顧だにされなかった愛国心が叫ばれるようになった事実は、重く受け止めなければならない。我が国は危機に直面しており、それを打開するには、国家として身構えざるを得ないからである。しかし、日本保守党の船出は容易ではない。政治という権力闘争の場に乗り出すには、軍師にあたる人物がいない。今後どこと組むかも明確ではないからだ。日本保守党は自民党の保守派、維新の会の保守派などとの絆を強化し、政界再編の台風の目となるべきだろう。百田氏らはやたらと攻撃的にな...愛国心を口にする日本保守党の衝撃

  • 保守が分裂して争っているときではない

    政治と金とは付きものである。マックス・ヴェーバーが言うように、政治というものは権力の分け前をめぐる闘争である以上、きれいごとではすまない面がある。時には悪魔とも手を結ばなくてはならないのだ。最終的にはそれぞれの政治家の結果責任なのであり、国益によって判断するしかない。自民党の安倍派に対するキャンペーンは、現行法で裁くのが難しく、今後は脱税にあたるかどうである。しかし、この騒動によって、誰が得をしたかというと、いうまでもなくかの国である。我が国に対して超限戦を挑んできている国家は、それこそ、パーティ券を購入することで、日本の権力中枢の首根っこを押さえている。自分たちに有利になるように、日本の政治に介入してきているのだ。そちらの方は不問にして、安倍派を追及するというのは、かの国の走狗と化した勢力にとっては、保...保守が分裂して争っているときではない

  • 財務省と大宏池会による総理総裁擁立は茶番だ!

    今回の自民党の権力闘争の背後には、財務省の影が見え隠れするという。そこ出身の髙橋洋一氏がいうのだから、まんざら嘘ではないのだろう。財務省の目的は言いなりになってくれる総理大臣をつくることだ。岸田派が消滅して麻生派に吸収されて、そこで大宏池会が誕生し、上村陽子外相が総理大臣にでもなれば、財務省は万々歳なのである。国益などはどうでもよく、省益が優先され、自分たちの既得権益を守ればいいのだ。なぜそこまで財務省の官僚組織が巨大な権限をもつに至ったかというと。戦後の日本においては、社会主義的な公共事業が優先されることで、経済の舵取りを官が担うことになり、政治はお願いをする側に回ってしまったからだ。官僚出身の大物政治家や田中角栄が政界から姿を消すと、さらにその傾向は強まった。「権力は腐敗する。絶対権力は絶対に腐敗する...財務省と大宏池会による総理総裁擁立は茶番だ!

  • 次の総理総裁は保守の切り札である高市さんしかいない

    自民党の国会議員は勘違いしているようだ。コップの中の権力闘争によって、日本の政治のリーダーを決めれると思っている。しかし、世の中はそんな甘くはない。自分たちだけの数の論理で、押し切ろうとすれば、自民党は下野することになり、臍を噛むことになるだろう。最後の切り札は高市さんしかいないのに、大宏池会の復活を狙う勢力や、無派閥の菅義偉前総理周辺は上川陽子外務省を担ごうとしているようだが、いくらそんな画策をしても国民は納得しないだろう。とくに、上川氏の安全保障上の主張は「平和主義」の堅持であり、交戦権をどうするかの議論を避けており、明らかに護憲派に属する。さらに、靖国神社に関しても、やたらと「進歩」を口にするようでは、日本の国柄への配慮があるとは思えない。自民党が高市氏以外を総裁に据えるならば、その段階で、保守党と...次の総理総裁は保守の切り札である高市さんしかいない

  • 佐藤優氏が維新の会と日本保守党の連立政権に言及

    佐藤優氏が日本維新の会と日本保守党の連立政権の可能性を口にしたようだが、何でもありが政治であり、このことはチャンネル桜の水島総社長も口にしていた。もはや自民党が耐用年数を過ぎていることもあって、今後どこの政党が主導権を握るかは、まったく見当が付かない。そんななかで、今後も日本維新の会と日本保守党が犬猿の仲ということは、まずは考えられないことである。しかし、そうなれば岩盤保守よ呼ばれる人たちが、規制緩和推進のグローバリズムに屈することになり、当然のごとく、日本保守党からの脱落者も出てくるだろう。佐藤氏は極論を述べているようだが、日本維新の会以外には、当面は自民党に取って代わる政党がないといった、大局的な当たり前の見方に立っているだけである。自民党に対抗する現実政党として、日本維新の会が右であれ左であれ、巻き...佐藤優氏が維新の会と日本保守党の連立政権に言及

  • 中国の軍艦が台湾周辺や与那国島近くに常時展開

    いよいよ東アジアに危機が迫ってきている。讀賣新聞の昨日付オンライン記事によれば、中国が台湾や与那国島の近くに軍艦4隻を常時配備していることが明らかになった。いうまでもなく、それは台湾への海上封鎖の前段であり、軍事力によって台湾を屈服させようとしているのだ。4隻というのは、沖縄の与那国島周辺に1隻、与那国島とフィリピンの間に1隻、台湾の南西と北の海域にも1隻ずつ配備されているほか、尖閣諸島北西にも1隻が展開している。とくに、尖閣諸島をめぐっては、中国が勝手に線引きをした防空識別圏の境界線上に、複数の中国軍艦が日常的に確認されている。台湾有事が発生した場合には、中国軍は尖閣諸島を占領するばかりか、我が国の先島諸島にも武力攻撃を加えるとみられる。今のバイデン政権では、ウクライナと同じようなことになるのは確実で、...中国の軍艦が台湾周辺や与那国島近くに常時展開

  • 山本夏彦の毒舌が懐かしい

    会津の山の中にいるくせに、すぐに天下国家を論じるのは気が引けるが、どこにいても常識を武器にすれば、それなりのコメントはできるのである。いうまでもなく、僕の常識というのは、これまで馬齢を重ねてきた経験が主である。読書も得るものがあったが、万遍なくというのは無理であり、大御所的な意見を述べてくれるような言説が中心である。誰もが口にするような正義は、あれは常識ではないと思う。イデオロギーという色眼鏡で世の中を見ているから、ついつい偉そうな口ぶりになるのだ。そん意見に水を差すようなことを言う人が少なくなった。山本七平が売れっ子だったのは、何のことはない正論を述べた方である。時代に迎合しないことで、ピカリと光ったのである。どこを見渡しても、山本のような論客はいない。同じようなことを正義面して主張している。汚職がなく...山本夏彦の毒舌が懐かしい

  • 高市さんを女性初の総理にという声が国民の声に

    日本国民は愚かではない。山は動きつつあるのだ。高市早苗さんを女性初の総理大臣いという声は、多くの国民の声になりつつあるのだ。AERAdot.が年末年始に実施した「『次の首相』は誰が良い?~女性政治家編~」において、549件の回答が寄せられ、「与野党を問わず、次の首相としてふさわしいと思う女性政治家は誰か」「その政治家を選んだ理由」を記述式で尋ねたところ「2位にダブルスコア(121票)を付けてトップとなったのは、経済安保担当大臣の高市早苗さん(自民党)であった。単なる人気投票ではなく、なぜふさわしいのかを書いてもらことで、責任ある回答が寄せられた。そこで高市さんが高い評価を受けたのだ。もはや自民党は耐用年数を過ぎてしまっているが、生まれ変わる最後の切り札が高市さんなのである。高市さんは政治家としてのスタート...高市さんを女性初の総理にという声が国民の声に

  • 週刊誌レベルの保守は保守ならず 10句

    口だけの保守は雄弁騒がしい学あるを競うエリート偉過ぎる口数が少ない方が真実味曹操はふところ深し三国志やられたらやり返すのが政治かな親中派恥もなけれは度量なしかくならば岸田擁護は恥多し安倍さんの死を喜んだ奴明らかに騒がしく騒ぎたてない保守言論週刊誌レベルの保守は保守ならず週刊誌レベルの保守は保守ならず10句

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