眠れない夜の映画
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東京都
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ririさん
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眠れない夜の映画
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映画・TV・DVD鑑賞日記
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映画ブログ / 映画DVD・ビデオ鑑賞

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ブログ村参加:2009/08/24

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ririさんのブログ記事

1件〜30件

  • マネーモンスター(アメリカ・2016年)

     監督はジョディ・フォスター。  脚本はジェイミー・リンデン、アラン・ディ・フィオーレ、ジム・カウフ。  主演はジョージ・クルーニー。  主人公はテレビの人気経済番組の司会者。生放送中、拳銃を持った男にジャックされてしまい、主人公が人質に。犯人は、その番組の情報操作で、全財産を失った怨みをカメラの前で訴える。実は株の情報操作が意図的に行われていたことが番組スタッフたちの調査で明るみになり、その真相を解明していく。  テレビの生放送中に、銃を持った犯人からジャックされ、人質に取られた司会者と必死のやり取りが続く、面白いサスペンスだった。  株の情報操作の意図が、ある企業とある人物に関わっていたことを、スタッフたちがさまざまなコンピューターを操作しながらの調査によって調べ上げていく過程や、ラスト近くで犯人と人質の司会者が真相を突き止めるために行動を共にし、騒然となったテレビ・カメ..

  • 情痴 アヴァンチュール(フランス/ベルギー・2005年)

     監督はグザヴィエ・ジャノリ。  脚本はジャック・フィスキ、グザヴィエ・ジャノリ。  主演はリュディヴィーヌ・サニエ、ニコラ・デュヴォシェル。  恋人の女性と共にパリのアパルトマンに引っ越して来た主人公は、仕事から帰宅した夜、ガラス越しに自分を見つめる女性に気づき、彼女を追うと、裸足で街をふらふらと彷徨っている。その後、近所に住んでいることで親しくなり、彼女が夢遊病者であることを知りながら惹かれていく。主人公の恋人は、そんな彼の心に気づくようになる。夢遊病者の彼女には恋人がいた。たびたび情緒不安定になる彼女に依頼されて、その恋人を尾行すると、彼には家庭があった。  主人公が同棲する恋人がいて、その生活は平穏だったのに、転居先でめぐり逢った女性に心惹かれて行く。その女性は情緒不安定が原因の夢遊病で、部屋に通って来る年上の恋人がいて、実は彼は結婚していたというようなストーリーは、新..

  • ブーベの恋人(イタリア・1963年)

     監督はルイジ・コメンチーニ。  原作はカルロ・カッソーラ。  脚本はルイジ・コメンチーニ、マルチェロ・フォンダート。  音楽はカルロ・ルスティケッリ。  主演はクラウディア・カルディナーレ、ジョージ・チャキリス。  20世紀半ばの終戦になったイタリア。母と暮らす若い女性マーラの家に、パルチザンの青年ブーベが訪ねて来る。彼の同胞の、マーラの異父兄の最期を伝えるためだった。翌日、ブーベは、パラシュートの絹布をマーラにあげて帰った。その絹布でマーラはお洒落なブラウスを縫い、ブーベと手紙のやり取りをした。ふたたびブーベが訪ねて来て、パルチザンに理解のあるマーラの父と話したり、マーラとの婚約を告げて行く。しばらくして姿を現したブーベは、ファシストの署長とその息子を殺してしまって警察に追われる身だと言い、マーラと一夜を共にした後、国外へ逃亡。マーラは印刷所に就職。勤務先の真面目な..

  • 踊れトスカーナ!(イタリア・1996年)

     監督はレオナルド・ピエラッチョーニ。  原案はレオナルド・ピエラッチョーニ。  脚本はレオナルド・ピエラッチョーニ、ジョヴァンニ・ヴェロネージ。  主演はレオナルド・ピエラッチョーニ。  舞台はイタリアの田舎のトスカーナ。主人公は会計士の青年。家には農夫の父と、アマチュア画家の弟と、家事をするレスビアンの妹がいて同居。主人公は町の商店を回っては、納税や売上会計などの仕事の毎日。その田舎町に、スペインから興業にやって来たフラメンコ・ダンサー一座の彼らを、家に宿泊させることに。その中の1人の美しい女性ダンサーに、主人公は恋してしまう。  感動するほど面白いラブ・コメディで、観終わった後、もう一度観たくなるほどだった。  この映画に、欠点は1つもなく、完璧な映画として絶賛したくなるほどの素晴らしさだった。  タイトル(原題・邦題)がいい。  登場人物たちのキャラクターのユ..

  • ギャング・オブ・ニューヨーク(アメリカ/ドイツ/イタリア/イギリス/オランダ・2001年)

     監督はマーティン・スコセッシ。  脚本はジェイ・コックス、スティーヴン・ザイリアン、ケネス・ローナガン。  主演はレオナルド・ディカプリオ。  19世紀半ばのニューヨーク。主人公は15年前、神父の父を殺害された復讐のため、ギャングのボスとなっている男に近づき、その組織に潜入して目的を果たそうとする。  3時間近くの大作。主人公が少年時代に愛情を抱き尊敬していた父が殺害された日の衝撃と口惜しさを胸に秘めながら、ギャングの一員となって犯人への復讐の機会を狙うというストーリーだが、その犯人から気に入られていることや犯人の異常人格などが浮き彫りにされているところが特徴的。  恋人とのシーンは、あまり面白くなかった。  ギャング同士の抗争のあたりは、やや冗長なシーンが続く。  主人公のキャラクターは、それほど興味深いとか魅力的という印象は受けなかった。  主役のレオナルド・ディカ..

  • 将軍の娘(アメリカ・1999年)

     監督はサイモン・ウェスト。  原作はネルソン・デミル。  脚本はウィリアム・ゴールドマン、クリストファー・バートリーニ。  主演はジョン・トラヴォルタ。  陸軍基地で、女性士官の全裸死体が発見される。彼女は、次期大統領候補の将軍の娘。軍の犯罪捜査部の捜査官が、レイプ専門の女性捜査官と共に、内部犯行と思われた事件の真相を解明していく。  被害者女性の意外な私生活や過去の秘密が明らかにされていき、主人公の捜査官も女性捜査官も犯人に繋がる人物たちを鋭く追求していく、面白いサスペンスだった。  ただ、全体的に脚本の出来が良くないというか練れていないというか整理されていないというか推敲されていない感じがする。  被害者の人物像や過去のできごとは、よく描かれているのに、肝心な殺害事件そのものにインパクトが欠ける。殺害の動機に至る説明的なシーンが、やや曖昧な感じ。そのため、サスペ..

  • ビッグ(アメリカ・1988年)

     監督はペニー・マーシャル。  原作はB・B・ヒラー、ニール・ヒラー。  脚本はゲイリー・ロス、アン・スピルバーグ。  主演はトム・ハンクス。  遊園地の不思議なゲーム機にコインを入れて、願望を口にした12歳の少年が、翌朝、望みどおり大人の姿になっていた。身体は大人だが、お菓子好きで玩具好きで感性も思考も精神も、子供のまま。不審者として親から追い出されてしまった主人公は、おもちゃの会社に就職し、ホテル暮らし。子供の感性が効を奏して社長に認められ、重役に。恋人ができて、とまどいながらも好奇心が湧く。偽りの生活を続けるか、もとの子供に戻るか悩んだあげくに、主人公は決心する。  大人の役を演じたトム・ハンクスのさまざまな演技に笑わされた。  主人公の正体を知っている親友が、時々、やってくるシーンも面白かった。子供の姿の親友と、大人の姿の主人公が、ゲーム機やおもちゃなどのおしゃ..

  • 黒水仙(イギリス・1946年)

     監督はマイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー。  原作はルーマー・ゴッデン。  脚色はマイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー。  主演はデボラ・カー。  主人公は、ヒマラヤの辺鄙な土地に開設した尼僧院の院長として、4人の尼僧を連れて赴任する。尼僧院での仕事が進んでいくうち、信仰心や精神状態に変化が起こるようになる。現地で暮らす同国人男性が時々、姿を現すが、尼僧院の存在を醒めた眼で見ている。その男性をめぐって、美しい院長との関係で嫉妬と妄想に駆られた尼僧が、精神に異常をきたしたように、院長を殺害しようとし、自分が足をすべらせて谷間へ転落してしまう。  古い映画だが、カラー撮影。尼僧姿のデボラ・カーは初めて見て新鮮だったし、院長としての雰囲気もよく出ていたが、ストーリーがもの足りなかった。  唯一、印象に残ったのは、嫉妬と妄想に駆られた尼僧から院長が殺害され..

  • シンデレラ(イタリア・2011年)

     監督はクリスチャン・デュゲイ。  脚本はエンリコ・メディオーリ、レア・タフリ。  主演はヴァネッサ・ヘスラー。  戦後のローマ。主人公の少女はピアニストを夢見ていた。母の死後、音楽家の父は、2人の連れ子のいる女性と再婚。裕福な暮らしだったが、継母と異父姉妹たちから、数々の嫌がらせをされる。父の死去後、20歳になった主人公はピアノも取り上げられてしまうが、料理人とお手伝いが味方。隣家に住む青年と恋に落ちる。仮面舞踏会で青年と踊るが、午前零時にガラスの靴を残して立ち去る。父の追悼コンサートで主人公がピアノを演奏した日、青年は婚約者に破談を申し入れ、主人公への愛が深まる。  グリム童話の『シンデレラ』を、現代に置き換えてアレンジしたストーリー。イタリア映画だが、音声は英語。舞台はローマだから、ヒロインはグリム童話のシンデレラのキャラクターとは全然違う。継母と異父妹たちから嫌がらせを..

  • 抱擁のかけら (スペイン・2009年)

     監督はペドロ・アルモドバル。  脚本はペドロ・アルモドバル。  主演はルイス・オマール、ペネロペ・クルス。  かつて映画監督だった主人公は、失明して仕事を引退、現在は脚本家。秘書のような存在で身の回りの世話もしてくれる女性と彼女の息子に助けられている。ある日、映画の脚本を書いて欲しいと依頼する男が現れ、主人公は彼が、かつての自分の過去に関わっていると気づく。映画監督をしていた当時、主人公は新人女優と恋に落ちたが、彼女には実業家で資産家の愛人がいた。やがて愛人は嫉妬と憤りから、息子を2人の監視役にさせたり、資金を出した映画フィルムに酷評されるような編集をしたり、主人公と新人女優の交通事故の現場を息子に撮影させていた。  失明している主人公の日常のシーンから始まり、読ませていた新聞記事で因縁の実業家の死を知る。その息子が脚本の依頼に来た日から、衝撃的な過去がよみがえり、ふたたび..

  • フィリップ、きみを愛してる!(フランス・2009年)

     監督はグレン・フィカーラ、ジョン・レクア。  原作はスティーヴ・マクヴィカー。  脚本はグレン・フィカーラ、ジョン・レクア。  主演はジム・キャリー、ユアン・マクレガー。  主人公の詐欺師が、愛する男のために、詐欺をしては脱獄するのを繰り返すという実話に基づいたストーリー。  元警官だった主人公は、妻子と平穏な生活を送っていたが、自分がゲイであることを自覚し、妻に告白。離婚して、詐欺師になる。大金を得て豪華な暮らし、逮捕されて投獄。刑務所で仲間の青年を愛してしまい、2人暮らしを夢見てお金のため脱獄し、ふたたび詐欺の犯罪で逮捕され、恋人青年から失望される。  実話とは思えないほど、詐欺行為も脱獄もすんなり果たされてしまうが、IQの高い主人公が次々考え出す手口やアイデアが面白かった。  主役のジム・キャリーが適役で、どこかニクメナイ詐欺師のキャラクターを上手に演じている。 ..

  • 眠れぬ夜のために(アメリカ・1984年)

     監督はジョン・ランディス。  脚本はロン・コスロー。  主演はジェフ・ゴールドブラム。  ビジネスマンの主人公は不眠症に悩み、会社で仕事のミスや、妻の浮気を目撃したことで、生きる意欲を喪失している。深夜、眠れずに起きると、車を運転して空港へ。突然、誰かに追われているという若い女が現れ、車に乗せることに。自宅のない彼女が泊まれる友人や兄の自宅へと付き合わされるが、宝石の密輸組織の運び屋をしているらしいことがわかる。人生を投げ出したくなっている主人公は、帰ると口にしながらも、彼女に付き合わされ、悪の組織と闘ったり、逃げ出したりを繰り返す。  不眠症のビジネスマンが主人公という設定が面白く、死にたいほどの気分でいる時に、日常とかけ離れた犯罪者たちとの関わりができて、しかも闘っていくというストーリーが、少しも飽きさせない、コメディタッチのサスペンス。  主役のジェフ・ゴールドブラム..

  • ユリシーズ(イタリア・1954年)

     監督はマリオ・カメリーニ。  原作はホーマー『オディッセイ』(叙事詩)。  脚本はエンニオ・デ・コンチーニ、ベン・ヘクト、フランコ・ブルサーティ、マリオ・カメリーニ、ヒュー・グレイ、イーヴォ・ペリッリ、アーウィン・ショー。  主演はカーク・ダグラス、シルヴァーナ・マンガーノ。  トロイ戦争終結後、ギリシア軍は勝利し、英雄ユリシーズは部下たちと共に帰国の途につく。海神の怒りに触れて暴風雨に遭い、船を失って未知の国に漂着。意識を喪失したユリシーズを島の王の姫が王宮に連れ帰る。記憶を喪失したユリシーズは姫と結婚が決まるが、式の当日、記憶が蘇る。帰国の船を与えられたユリシーズは故郷に向かう。ユリシーズの妻は、長年の夫の留守中、王族たちから再婚を強いられていたが、その相手の男とユリシーズは弓技の競技で勝ち、愛妻を抱き締める。  主役のカーク・ダグラスが、ユリシーズの、英雄の強さと男の..

  • 悪の法則(アメリカ・2013年)

     監督はリドリー・スコット。  脚本はコーマック・マッカーシー。  主演はマイケル・ファスベンダー、ペネロペ・クルス。  主人公の青年弁護士とキャビン・アテンダントは、結婚を約束した恋人同士。主人公は恋人に秘密で、麻薬がらみの犯罪に関わって利益を得ようとし、2人とも組織から負われる危機にさらされる。  ファーストシーンで主人公と恋人のラブシーンがとても素敵で、面白そうなラブ・サスペンスとワクワクしたが、期待はずれだった。  脚本が全然、駄目。監督も駄目。アマチュアが制作した映画みたい。  ストーリーの流れが、わかりにくいこと、この上ないという感じ。  さらに、主人公の弁護士が、具体的にどのような、犯罪組織と関わるシチュエーションにあるのかも、よくわからない。  良心がとがめながら、悪行の誘惑に負けてしまう弁護士の心理や感情は伝わってくる。  犯罪組織と深く関わっている..

  • アマンテス/愛人(スペイン・1991年)

     監督はヴィセンテ・アランダ。  脚本はアルヴァロ・デル・アモ、カルロス・ペレス・メリネロ、ヴィセンテ・アランダ。  主演はビクトリア・アブリル、ホルヘ・サンス、マリベル・ベルドゥ。  兵役を終えた主人公は、結婚を約束した恋人と再会。恋人はメイドをして働くが、主人公は不況で仕事が見つからず、下宿先の年上の未亡人と親密な関係に。結婚まで肉体関係を拒絶する恋人に嘘をつきながら、未亡人との愛欲は深まっていく。やがて、未亡人のギャングからの借金に、恋人の貯金を騙し取り、真相を知って絶望的な彼女を殺害。未亡人と共に、数日後に逮捕される。  純真な恋人女性と、愛欲に溺れた未亡人。結婚前に恋人は主人公の愛を繋ぎ止めたくて肉体を許すが、青年はやはり未亡人が忘れられない。恋人女性は、何て可哀想と思った。  けれど、肉体的な結びつきだけでなく、主人公と未亡人の間に真実の愛があったと感じさせられるラス..

  • 刑事コロンボ 幻の娼婦(アメリカ・1989年)

     監督はジェームズ・フローリー。  脚本はジェラルド・リー・ルドウィッツ。  主演はピーター・フォーク、リンゼイ・クローズ。  クリニックを運営する女性心理学者が、恋人と、自分の秘書の浮気の現場を目撃。自分に対する屈辱的な2人の会話を耳にし、嫉妬と憤りから恋人の殺害を決意する。アリバイを作り、娼婦の姿で、恋人を殺害する完全犯罪を企んで実行。刑事コロンボは、事件に謎を感じながらも、執拗に女性心理学者に会いに行き、質問を繰り返したり、パーティー会場の出席者たちの聞き込みをしたりして真相を解明する。  アリバイ作りに心理学者が、娼婦の姿になってバーに現れた時のしぐさや行動、パーティー会場の化粧室に隠しておいた衣装に着替えたり、厚化粧で妖艶な娼婦姿を見て恋人が昂奮するシーンが、特に面白かった。  また、刑事コロンボが、心理学者の犯人を心理的に追い詰めて行く面白さや、チューバを演奏するシー..

  • ザ・ギフト(アメリカ・2015年)

     監督はジョエル・エドガートン。  脚本はジョエル・エドガートン。  主演はジェイソン・ベイトマン、ジョエル・エドガートン。  夫の故郷に転居して来た夫婦。偶然、夫の昔の同級生と再会。翌日、ワインが贈られる。その後も、同級生は次々と贈り物をしてくるが、周辺に恐ろしい異変が起こり始める。不安と恐怖に駆られ、パニック状態になっていく夫婦。夫には心当たりがあり、妻は同級生との間で、昔、何があったのか知りたがる。同級生のしつこさに激高した夫と同級生が対決。ついに、妻は同級生の意図も、夫の過去の秘密も知らされることになる。  幸せに暮らしている夫婦が、1人の人間の出現によって、その生活を乱される。同級生の執拗な訪問と贈り物は、何を意味するのか、という謎で始まる面白いストーリー。  同級生の自宅と偽装の邸宅に夫婦が招かれたシーンや、予想外の真相が明らかにされる結末なども面白かった。  ..

  • なまいきシャルロット(フランス/スイス・1985年)

     監督はクロード・ミレール。  脚本はクロード・ミレール、リュック・ベロー、ベルナール・ストラ、アニー・ミレール。  主演はシャルロット・ゲンズブール。  真夏のパリ。13歳の少女が、同じ年齢の天才ピアニスト少女と、そのきらびやかな世界に憧れる。友達になって彼女の邸宅やパーティーに招かれ、夢のような夏休みを過ごすが、現実に引き戻される。  家には内装業の父と、母親代わりの中年のメイドと暮らす主人公。学校はあまり楽しくなく、近所の病弱な年下の少女だけが友達。家では反抗的で欲求不満の主人公が、自分と同年齢の天才ピアニスト少女を知って、羨望と憧れを抱き、友達になる。生活が一変して明るく楽しくなったものの、ふと現実に戻ってみれば、自分にふさわしい幸せがそこにあったことに気づく。  友達になった天才ピアニスト少女から、付き人になって欲しいと頼まれ、公演の行く先々に付いて行くということは、..

  • ヒトラー暗殺、13分の誤算(ドイツ・2015年)

     監督はオリヴァー・ヒルシュビーゲル。  脚本はフレート・ブライナースドーファー、レオニー・クレア・ブライナースドーファー。  主演はクリスティアン・フリーデル。  1939年、ミュンヘンのビアホールで演説していたヒトラーは、予定より早く終了して退席。その13分後、ホールに仕掛けられた時限爆弾が爆発し、8人の犠牲者が出た。逮捕されたのは、36歳の家具職人。背後の組織を、ゲシュタポが調査するが、家具職人は単独犯と主張し続ける。  実際に起きた、ヒトラー暗殺未遂事件を基にした映画。平凡な家具職人の犯行までの、爆弾を仕掛ける過程や、反ナチス思想や、生活や人生が描かれ、興味深く面白く観た。

  • 海の上のピアニスト(イタリア/アメリカ・1999年)

     監督はジュゼッペ・トルナトーレ。  原作はアレッサンドロ・バリッコ。  脚本はジュゼッペ・トルナトーレ。  主演はティム・ロス。  1900年、移民たちを乗せたアメリカ行き豪華客船の、ダンス・ホールのピアノの上に捨て子された主人公。見つけた機関士がナインティーン・ハンドレッドと名付け、従業員たちに愛され育てられて成長。毎日、ダンス・ホールのピアノを聞くうち、ピアニストとしての才能を発揮する。恋をしたがかなわず、ニューヨークで下船する決意もしたが、タラップを降りる足を止めて引き返す。老朽化した船が爆破されることになった時、降りるよう友人から説得されても拒絶し、ついに1度も地上に降りることなく船の上で生きたピアニストの生涯が描かれる。  戸籍がなく、〈この世に存在しない人間〉と、この物語を語る、主人公の友人のトランペッターの言葉が、最初は意味がわからず、観ていくうちに理解で..

  • O嬢の物語(フランス・1975年)

     監督はジュスト・ジャカン。  原作はポーリーヌ・レアージュ。  脚本はセバスチャン・ジャプリゾ。  主演はコリンヌ・クレリー。  恋人に連れられて、ある館にやって来たOは、裸体に首輪をかけられ、男たちの前に立たされる。恋人の見ている前で、Oは男たちに犯され、鞭打たれる。苦痛と恐怖に包まれながらも、Oの心身は歓喜し、恋人への愛が深まっていく。  原作の小説を読んだ時は、衝撃を受けた。何故、男たちに犯されたり鞭打たれたりして、その行為から歓びを得られるのか、理解できなかった。けれど、読み進むうちに、ヒロインに感情移入できるような気分に包まれてくるのが、不思議だった。観念でしか理解できないSMの世界。現実にはとても体験できないが、そこには快楽の匂いがするような気がしたからだった。  ヒロインは、若く美しいし、恋人も美青年。恋人と一緒に育って兄のような存在の中年男性が登場して..

  • 赤いアモーレ(イタリア・2004年)

     監督はセルジオ・カステリット。  原作はマルガレート・マッツアンティーニ。  脚本はマルガレート・マッツアンティーニ、セルジオ・カステリット。  主演はペネロペ・クルス、セルジオ・カステリット。  主人公の外科医は、愛娘が交通事故で搬送された病院で、15年前の不倫の愛を追想。心身共に深く愛していた、相手の女性が妊娠した時、結婚を考え、妻に打ち明ける決意をしたが、妻も妊娠し、言い出せなかった。愛人女性は捨てられたと思い、中絶手術をするが、手術の後遺症で生命を失う。激しい後悔と、彼女への愛をずっと忘れられなかった外科医は、ようやくその愛を絶ちきるきっかけにあい、危篤だった娘が奇跡的に回復する。  原題は『Non ti muovere』(動かないで)。  主人公の医師のキャラクターは、ありふれているが、相手の女性のキャラクターがユニークで、その愛情表現は純真で朴訥、かえっ..

  • ドラフト・デイ(アメリカ・2014年)

     監督はアイヴァン・ライトマン。  脚本はラジーヴ・ジョセフ、スコット・ロスマン。  主演はケヴィン・コスナー。  年に1度のアメリカン・フットボールのドラフト会議の日のために、新人選手を獲得する各チームの舞台裏が描かれる。主人公はチームのジェネラル・マネージャー。チームの強化のために、監督やスタッフたちと意見が対立したりしながらも、トレードを巧みにこなしていく。  スポーツ・ドラマはあまり興味がないが、ケヴィン・コスナー主演なので、ファーストシーンだけ観るつもりだった。  ドラフトのルールもわからないのに、予想外に面白くて引き込まれた。ケヴィン・コスナーが演じるジェネラル・マネージャーのキャラクターに惹かれたからだった。  雇われている女性弁護士との恋愛関係も、興味の1つ。ファーストシーンで、同棲している彼女に主人公が、父親になることをためらうセリフがある。女性弁護士..

  • 国家の密謀(フランス・2009年)

     監督はエリック・ヴァレット。  原作はドミニク・マノッティ。  脚本はアレクサンドル・シャルロット、フランク・マニエ、エリック・ヴァレット。  主演はアンドレ・デュソリエ、ラシダ・ブラクニ。  ギニアの上空で、アフリカへの武器を積んだ航空機が爆破された。武器は人質開放の身代金だったが、国民には極秘の裏取引だった。政府はマスコミに発覚することを避けるため、警察や情報局を操って殺人を行なっていく。敏腕な女性警官は、同時刻に起きたパリのコールガール殺害事件と繋がる真実も探りながら、正義の使命を果たしていく。  フランスの政治サスペンスは珍しいような気がする。前半は、登場人物が多く、少しわかりにくいストーリーだったが、後半はわかってきて面白くなった。  再選に関わる大統領の顧問で友人である男と、命令を受けて殺人を実行する工作員、優秀な女性警官が、主な登場人物で、それぞれのキャラクター..

  • アラン・ドロンのゾロ(イタリア/フランス・1975年)

     監督はドゥッチオ・テッサリ。  原作はジョンストン・マッカレイ『怪傑ゾロ』。  脚本はジョルジオ・アルロリオ。  主演はアラン・ドロン。  正義の味方で盗賊の剣士ゾロが、メキシコ領地で暗殺された旧友の復讐に、彼の代わりに総督になりすます。一方、黒い馬に乗り黒い仮面の騎士の姿になって、市民たちを圧政で苦しめる軍隊率いる隊長たちをやっつける。  アラン・ドロンが活劇映画の主演は珍しいし、黒い馬に跨がった黒い仮面のヒーローの役というのも、初めて観て新鮮だった。  なりすました総督は、弱々しい男。ゾロは、最強の剣士。その対照的な2人のキャラクターを、みごとに演じ分けているのが見どころのように感じられた。  テーマ音楽は、ストーリーを盛り上げ、引き立てるような軽快なメロディで、とても良かった。  イタリア語版なので、アラン・ドロンのセリフの声がイタリア語の吹き替えになって..

  • 英雄の証明(イギリス・2011年)

     監督はレイフ・ファインズ。  原作はウィリアム・シェイクスピア『コリオレイナス』。  脚本はジョン・ローガン。    主演はレイフ・ファインズ。  ローマの独裁者コリオレイナスは、その独裁に危機を抱く政治家たちの策謀によって、国民たちの反発と暴徒化の波に逆らえず、国を追放されてしまう。憤りと絶望感から、コリオレイナスは、ローマ侵略を狙う敵国の権力者のもとへ行き、故国を裏切る行動を取る。  シェイクスピアの悲劇『コリオレイナス』を現代に置き換えた戦争アクションで、敵対する国同士の戦いが描かれる。  レイフ・ファインズの初の監督作品ということだが、脚本が良くないためか、戦争における人間たちの人物像が、あまり浮き彫りにされていない。  コリオレイナスの母、妻、息子も登場してコリオレイナスとのやり取りのシーンも、どこか中途半端な感じ。  イギリス出身のレイフ・ファインズは好..

  • パニック・フライト(アメリカ・2005年)

     監督はウェス・クレイヴン。  脚本はカール・エルスワース。  主演はレイチェル・マクアダムス。  一流ホテルのマネージャー女性が、深夜の飛行機で隣に乗り合わせたのは、搭乗手続きの時に知り合った好感の持てる男性だった。ところが、機内で、その男は豹変。マネージャー女性に、父親の命と引き換えに、彼女の勤務のホテルに宿泊する政府高官一家の客室を、変更するように脅迫する。男が暗殺グループの一員と知った主人公は、機転と勇気と行動力を発揮して、危機から脱出する。  邦題は、パニック映画と想像させられて、内容に合わない。原題は、『Red Eye』(深夜便旅客機)。たとえば、危険なフライト、など他のタイトルにすればいいのにと思った。  主人公のマネージャー女性の、頭の良さと勇気と行動力が、要人暗殺の請け負い人の男を打ち負かしてしまうという、面白いサスペンス・スリラーで、ハラハラドキドキ感の..

  • 蒼い衝動(フランス/イタリア・1987年)

     監督はジャンフランコ・ミンゴッツィ。  脚本はジャン・クロード・カリエール、ピーター・フレッチマン。  原作はギョーム・アポリネール。  主演はファブリス・ジョッソ。  好奇心が旺盛な16歳の少年が、学校の寮生活から戻って来た屋敷で繰り広げられる、小間使や家政婦や叔母など年上の女性たちとの性的な遍歴。戻って来たばかりのころは父親も村の男たちもいたが、戦争が勃発し、出征してしまうと、広い屋敷の中で唯一の〈男〉となった主人公。小間使と初体験した後、料理女、家政婦、親戚の夫人、姉までが、豊満な肉体で主人公を誘惑。年上の女性たちは次々と妊娠。出征した男たちが帰還し、慌てて、それぞれの男たちとの間を取り持ち、結婚させてしまう。成長して落ち着いた雰囲気の少年は、学生寮へと発って行く。  イタリアふうエロティック・コメディ。監督も原作者もイタリア出身。  それほど濃厚ではなく、ほどよい爽や..

  • ライフ・オブ・クライム(アメリカ・2013年)

     監督はダニエル・シェクター。  脚本はダニエル・シェクター。  主演はジェニファー・アニストン。  主人公は仲間たちと3人で、違法な仕事をしている資産家の妻を誘拐し、身代金100万ドルを要求。資産家には愛人がいて、妻と離婚寸前だったため、妻の身がどうなろうと払うものかと喜ぶ。計画は狂って、新たな作戦を練るが、仲間の1人が資産家の妻を好きになってしまう。資産家の妻は、彼らに協力して、自分を見殺しにした夫への復讐を果たそうとする。  1970年代のアメリカが背景で、身代金目的の誘拐という犯罪が、意外なストーリー展開になっていく、コメディ・タッチのサスペンス。  妻を誘拐されて喜ぶ夫という設定が面白かった。離婚の慰謝料を払わないですむとか、犯人たちに感謝するとか、その心理やセリフも、普通の誘拐事件にはない展開。  資産家が不正なやり方で大金を荒稼ぎしているので、懲らしめるつもり..

  • 最後の愛人(フランス・2007年)

     監督はカトリーヌ・ブレイヤ。  原作はジュール・バルベー・ドールヴィイ。  脚本はカトリーヌ・ブレイヤ。  主演はアーシア・アルジェント。  19世紀のパリ。貴族の青年が、公爵夫人の孫娘との縁談話に応じて婚約するが、彼には長年の愛人がいるという秘密があった。愛人は娼婦で、その関係は10年続いていた。青年は苦悩し、公爵夫人に愛人との関係を告白。愛人と別れ、公爵夫人の孫娘と結婚するが、妻も愛人も捨て難く、理性と欲望の狭間(はざま)で激しく揺れる。  原題は『UNE VIEILLE MAITRESSE/THE LAST MISTRESS』(偉大なマイトレス/最後の愛人)フランス語のMAITRESSE、英語のMISTRESSは、女主人、女性の支配者、情婦の意味。  自分にふさわしい婚約者を得ているのに、長年の愛人との愛欲に溺れてしまう青年の、心理・感情・欲望などが伝わってきた。 ..