chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
benirabou
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2009/08/23

arrow_drop_down
  • 艸の舎主人『旅行家百癖』(日本書院:大正4年)

    『旅行家百癖』艸の舎主人(日本書院:大正4年)安かったので衝動買いしてしまった一冊。ちょっと大ぶりの新書判。発行元は旅行倶楽部、巻末広告によると旅行趣味にまつわる叢書のようだ。全24冊で各23銭。全部の書名は載っていなかったが『滑稽笑話旅鞄』『大正膝栗毛』『旅

  • 流行語辞典の和製英語

    『新時代の尖端語辞典』長岡規矩雄文武書院、1931年版 戦前の流行語辞典が好きで、見つけるとつい買ってしまう。 結局どれも似たり寄ったりで大して変わり映えがしないのだけれども、この『新時代の尖端語辞典』には他の辞典にはない珍しい項目があった。 それが「和製英

  • エンボス加工の見事な一冊『ハイネの詩』

    『ハイネの詩』尾上柴舟=訳(巧人社:昭和10年)古書店で一目惚れして購入。これほど見事なエンボス加工本はそう見かけない。ビニールっぽい素材の装丁。定価一円なのでそれほど豪華な本ではない。にもかかわらず製本職人の腕が光る一冊。写真ではわかりにくいけれど凹凸表

  • エンボス加工の極み『ハイネの詩』

    『ハイネの詩』尾上柴舟=訳(巧人社:昭和10年)古書店で一目惚れして購入。これほど見事なエンボス加工の本を見るのは初めて。ビニールっぽい素材の装丁。定価一円なのでそれほど豪華な本ではない。にもかかわらず製本職人の腕が光る一冊だ。写真ではわかりにくいけれど凹

  • 多重人格者の病理記録『二重人格の女』

    『二重人格の女』中村古峡 (大東出版社:昭和12年) 心理学者・中村古峡の家で働いていた二重人格者の女中の記録。読み物としてスコブル面白い。▼大正6年、中村古峡の家の庭先に突然現れ、女中に雇って欲しいと申し出た女がいた。それがこの本の主役となる坂まき子(仮名

  • 見事な箔押しに脱帽 横山桐郎『蟲』

    思わずジャケ買い。見事な箔押しの一冊。『蟲』 横山桐郎(弥生書院:大正15年,再版)表紙は威嚇のポーズをとるカマキリ。胴体は金押しで目と鎌先足先は黒押し。大胆な余白もいい。外函はさらに余白が大きくかえって目を惹く。また題の旧字「蟲」がそそるじゃないか。裏表紙

  • 中村義正「日本探偵実話全集」を衝動買い

    日本の古本屋で中村義正〈日本探偵実話全集〉六冊揃いを発見!! 衝動買いしてしまった。〈日本探偵実話全集〉中村義正 (探偵全集刊行会:昭12ー13年)  『探偵苦心談 捕もの帳』『残忍惨鼻 生首の行衛』『強盗と窃盗』『血染の袴』『賭搏』『詐欺』の六冊。 刊行予

  • 英国人による日本語俗語辞典『JAPANESE STREET SLANG』

    『JAPANESE STREET SLANG』Peter Constantine(Tengu Books:1992)英国人による、日本語の俗語辞典。つっこみ所満載でかなり笑える一冊。▼まずは例文の珍妙さ。誰がこんなこと言うんだよってな文章のオンパレード。(原文は総てローマ字)「あたし、さー、彼の毛むくじゃら

  • 外人に野球拳を教えよう

    『I, a Geisha』Miss Kikuya(Tokyo News Service:1969)外国人に芸者を紹介する本。「野球拳」の説明、これには笑った。しかも振り付き。 野球するなら If you would play baseball,  こういう具合にしやしゃんせ do in this way 投げたら こう打って He throw

  • 犯罪実話の装丁はモダン

    犯罪実話が好きで、見かけたらなるべく買うことにしている。このジャンルの本は、装丁がモダンで格好いいものが多い。アール・デコ調だったり猟奇趣味の絵が表紙を彩っている。『本当にあった事』 常司鈴太郎 (朝日新聞社:大正15年)シンプルな幾何学的デザインが素晴らし

  • 落語のお宝本をゲット!!

    幕張の古本屋にて、落語のお宝本を発見!『江戸紫』岡鬼太郎(鈴木書店:明治45年) 新作落語やパロディ戯作などを集めた一冊。これ稀覯本で数万はしたはず。それがたったの500円!!岡鬼太郎には「岡鬼太郎花柳文芸名作選」という12冊の復刻本セットがあるのだけれども、それ

  • トランプ占い本の嚆矢? 『霊感トランプ予言法』

    『霊感トランプ予言法』仲小路繁子・講述仲小路一照園・編(仲小路一照園出版部:大正14.11) 神戸市湊川公園のほとりにて卜占業を営んでいた仲小路繁子によるトランプ占いの入門書。 トランプ占いの本としては最初期にあたるものらしい。 国会図書館で検索したところ、明

  • 喜劇人のサイン本

    演芸本を長年集めているうち、喜劇人のサイン本が溜まってきた。けっこう面白いので一気に放出する。・徳川夢声『銭と共に老ひぬ(上巻)』(新銭社:昭和43年)徳川夢声らしい、飄々としたペン字の楷書。・柳家金語楼『あまたれ人生』(冬樹社:昭和40年)ただでさえ少ない

  • 歌本いろいろ

    大正昭和の小型歌本がちょっと溜まってきた。別に集めているわけでもないけど、この手の本を古書店で見つけるとつい買ってしまうんだ。一冊一冊は大したことなくても、数集まると枯れ木も山の賑わい、面白さが出てくる。上段左から『現代流行歌全集 雪の巻』 関西青年倶楽部

  • 城市郎文庫展に行ってきた

    明治大学図書館にて開催中の「城市郎文庫展 出版検閲とその処分」に行ってきました。貴重な発禁本を直に見られるまたとない機会。しかも入場無料で写真撮影OKの大盤振る舞い。楢崎勤『グレェタ・ガルボ』(新潮社:1934)青柳有美『恋愛文学』(春陽堂:1900)中山忠直『我

  • いつでも人は性に悩んでいる 秋琴女史『女医者』(明治36年)

    『女医者』秋琴女史 (晴光館:明治36年,7版) 一問一答式の、医学相談本。 初版は明治35年。だいぶ売れた本のようで、正・続・新編と全三巻ある。見つけたのは正巻の第7版。 城市郎『発禁本』によると、正続の合本版が明治43年に風俗禁止の発禁処分を受けているようだ。

  • 翁家さん馬『左甚五郎美術の誉』

    ボール表紙本の落語速記本を安価にて発見。なんとたったの800円!翁家さん馬『左甚五郎美術の誉』(駸々堂:明治22年)翁家さん馬は5代目。内容は「竹の水仙」と「三井の大黒」を一席の続きにしたもの。竹の水仙現在高座で演じられる「竹の水仙」「三井の大黒」とほとんど同

  • 中島武『世界スパイ 探偵実話』

    「探偵実話」の文字に惹かれて購入。 『世界スパイ 探偵実話』中島武(金鈴社:昭和16年) 内容は、古今東西におけるのスパイのエピソード集。 しれっと忍術が入っているのがいい。 そういえば、陸軍中野学校では忍術の授業があったらしい。 今でも、公安で忍術の研究

  • 綿貫六助の男色小説

    雑誌「変態・資料」の揃い全21冊を購入。総て読むのに半年ぐらいかかってしまったけど、まあ楽しかった。「変態・資料」は、艶本界の雄・梅原北明が「変態十二史」シリーズの儲けをつぎ込んで刊行した会員制配布雑誌。全誌に渡り、きわどい記事が満載。全21冊の内8冊が発禁処

  • 田中直樹『モダン千夜一夜』(チップ・トップ社:昭和6年)

    『モダン千夜一夜』田中直樹(チップ・トップ社:昭和6年)発禁本。文庫上製本。雑誌「犯罪科学」の埋め草記事を集めたもの。巷間から集めた現代エロ挿話。「遊ばせ言葉で金を巻きあげるキャフェの話」「デパート娘に栄光あれ」「ライスガールの出現」「ビルディングと女の脚

  • 梅原北明『明治性的珍聞史』

    『明治性的珍聞史』上中(下は未刊)梅原北明=編 文芸資料研究会:大正15年、昭和2年 戦前の艶本出版の雄・梅原北明。 さまざまな艶本を精力的に出版する一方、明治期の新聞記事の収集をライフワークとして行なっていた。 この『明治性的珍聞史』は、明治の新聞から性的

  • 堀内新泉『当世百道楽』

    『当世百道楽』堀内新泉(文正堂書房:大正5年) 堀内新泉をもう一冊。 以前に『良人百癖』『細君百癖』という本を紹介したが、堀内はサンプルを100集めるのが好きなようだ。 この『当世百道楽』も同趣向で、風変わりな道楽者を百人俎上に上げる。 これがバラエティに富

  • 『内地雑居 未来之夢』にて

    坪内逍遥の『内地雑居 未来之夢』を読んでいたら、変わった表記表現を発見した。元は、明治19年に分冊刊行された小説で、写真は大正15年の版(福永書店)。その表記があるのは、登場人物たちが上野の鐘の音を聞いて、時間に気がつくシーン。登場人物の三人が同時に「一時」

  • 堀内新泉『細君百癖』

    『細君百癖』堀内新泉 (近代文藝社:昭和3年,重版) 以前紹介した『良人百癖』の姉妹篇。『良人百癖』では亭主の変わった悪癖を並べていたが、今度は妻の悪癖を俎上に上げる。「食ふより外には能のない女」「近所の噂に日を暮して居る女」「何かと言へば直に泣く女」「至

  • ブックオフで掘り出し物

    ブックオフにて、久しぶりに掘り出し物。筒井康隆著、横尾忠則装丁の『美藝公』(文芸春秋:昭和56年)のサイン本を、たったの950円で発見。  しかも、筒井と横尾が連名でサインしている!!筒井はサイン本の多い作家なので、俺も何冊か持っているけれど、W署名なんて本は初

  • 芸能人は昔から整形していた 『写真説明 眼・唇・整形いろいろ』

    またぞろ変な本を発見。美容整形の案内書。『写真説明 眼・唇・整形いろいろ』内田孝蔵 (丸ビル眼科出版部:昭和7年、重版)丸ビル内にて開業していた、美容整形医・内田孝蔵による、整形術を紹介した冊子。一般図書ではなく、病院を紹介するための案内書。いわゆるカタロ

  • 『新選大坂名勝写真帖』

    ネットオークションで、雑本を一箱購入した。その中に、面白い本を発見。明治39年に刊行された、大阪の写真集だ。『新撰大坂名勝写真帖』吉江治平 (集画堂:明治39年)B6横判。表紙に「Views of Osaka.」。写真のキャプションにもアルファベットが併記されている。外人向け

  • 『西洋朝鮮支那日本 料理独案内』

    明治の料理本をもう一冊。『西洋朝鮮支那日本 料理独案内』 静岡県士族 飯塚榮太郎改良小説出版舎:明治20年前書きに曰く、「凡そ日本人の西洋人に比較して、其身体の軟弱なると同時に忍耐の気象に乏しき所以のものは、洋の東西風土の寒暑にあらずして、日常用ゆる所の飲

  • 『家庭重宝 和洋素人料理』

    『家庭重宝 和洋素人料理』 半渓散人(萩原新陽館:明治37年) 和装のレシピ本を入手した。 著者の半渓散人は、本名岡本敬之助(後に岡本純)。 なんと「半七捕物帳」で有名な岡本綺堂の実父だという。 調べた所、彼はイギリス公使館で書記を勤めていたらしく、西洋料

  • 『かくし言葉の字引』と『隠語辞典』

    宮本光玄=編『かくし言葉の字引』(誠文堂:昭和4年)を入手。この手のスラング辞典は好きで、見かけるとついつい買ってしまうんだ。文庫サイズで356頁(索引別)。犯罪語、情事語、相場語、花柳語、役者語、譜牒語、花言葉(女学生言葉)、軍隊語、僧侶語、色言葉などを収録

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、benirabouさんをフォローしませんか?

ハンドル名
benirabouさん
ブログタイトル
本を見て森を見ず
フォロー
本を見て森を見ず

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用