キリン(上半身?)とボク(主人公)の奇妙な共同生活…。六畳の部屋がすごい事になっております…。
楽しみながら少しずつ書いて行こうと思います。よろしくお願いします。
最近、マキコの様子がおかしい…。夜になると、涙を流しながら歌っている……鳴いているのか、まるでジャニス・ジョップリンの歌声の様である。フレディを食べる量も増えてきて、少しふっくらしてきた。ペットショップに行く回数も増えて、金欠で
件名:名古屋住みの珍太郎、56才既婚です。本文:セフレとか大丈夫ですか?「ちんたろう…て……削除……。」おむすびを頬張りながら、れい子は携帯でメールを打っている。件名:にんにん服部くん大好きだよぉ昨日は幸せをいっぱいありがとうち
窓ガラスにあたっては弾けていく水滴を少年はエンピツでなぞった。 エンピツの先で弾かれた水滴は線香花火の様な小さな花を咲かす。嘗てメソポタミアの羊飼いが星を結んだ様に彼は星座を創っていった。北極星から始まり、オリオン座、ペガスス座、レチクル座
キ……ミ…ハ ニン…ジャ カネ……。この音は何処から聞こえるのだろう?まるでトライアングルの四重奏のようだ……。キ……ミ…ハ ニンジャ カネ……?音がボクに質問している……。「いいえ……忍者では……。」デハ…ナゼ……?何故、ボクはここに居る
たぶん栄養があるのだと思う。25年もの間、彼はアイスキャンディーだけで生き抜いてきたのだから。イガグリ頭のガキ大将……にはなりたくないけど、きっと栄養があるんだ。きっと成人女性である私の活力となってくれる……はずだ……。内容量:113ml種
目玉焼きに醤油を一滴半垂らし、中年男は咳払いをしている。新聞を広げてはいるが、アイン・シュタインやトム・クルーズでも苦戦するであろう、逆さまの世界……。逆さになった空間をアインシュタインの娘がぼんやりと眺めている。その横で彼女の母親が、沢蟹
ある日、何となく部屋を掃除しようと思った。別に物が散らかったり、汚くなったりと云った事からでは無い。ただマキコが東から生えているからである。風水的に、北は白、南は緑、西は黄色、東は赤と決まっている……。東は赤なのである。黄色いマ
猫背の少年が サイケデリックな虎の口に飲み込まれて行く……。また一人、また一人と……彼らは虎に飲み込まれて行く……。輪廻転生を信じ、自らの命を虎に捧げるウサギの様だ。虎の額に「ペットショップ 旭(あさひ)」と太いゴシック体で書いて
煙草の煙に首を埋め、足の臭いを嗅ぐ、二つが混じり嫌な匂いがした。中二の頃好きだった娘の顔が何故か頭に浮かんでいる。白目がちの瞳が印象的で、名前は確か……思い出せないが、あだ名は栗ゾンビかイチゴリラあたりであったかと思う。そう昔な
キリン、キリン、キリン、キリン、キリン、キリンがボクの部屋に生えている。頭は聊か混乱しているが、今一番確かめたい事がある。ボクの部屋は二階であり、キリンの首から頭にかけてボクの部屋に在る……。と云う事は、一階には奴の胴体が在るは
夜起きたらキリンが居た。居たと云うより、床から生えている。とりあえず冷蔵庫に行き、牛乳を取り出し、蓋を開け、冷蔵庫に返す。受話器を取り、八つか九つボタンを押すと、若い女の声がする。女は名をリカと云うらしい、女は自分の事ばかり話し
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