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下手ですがいろいろな小説を書いていますw良かったら立ち寄ってくださいねw

野球青春小説やSFファンタジー、等いろいろ書いてます。

てっつん
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2009/07/15

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  • 青い空(焼きそばパン 第六話 『これがラストチャンス!!』)

    敦子は人目も気にせずに、廊下で大声を出してしまったことが、よほど恥かしかったのか?さっきから、ずっと両手で自分の顔を隠していた。このままだと、敦子の事だ。昼休みの間、ずっとそのままの状態で過ごしかねない。こういう時には、やはり親友の出番である。百合は、「もう仕方がないなあ」と頭を掻きながら、敦子の肩を「ポン!!」と叩いて声を掛けた。「おい!!もう、誰も見てないぞ」「本当に?」なんと敦子は顔を出さずに、そのままの状態で指と指の隙間から百合のことを覗き込んで返事する。「本当だって。なんなら、自分で確かめてみなよ」「わかった」敦子は百合に言われた通り、指と指の隙間から周囲を伺うのだった。それを見て百合は『お主は、どこまで恥かしがり屋さんなんだよ!!』と頭を抱えむ。確かに、百合に言うとおり。もう敦子のことを見ている生徒...青い空(焼きそばパン第六話『これがラストチャンス!!』)

  • 青い空(焼きそばパン 第五話 『敦子に好きな人が!?』

    学校の食堂は『定食』や『めん類』、それに『丼物』、『カレーライス』など、バラエティーにとんだメニューが揃っていた。相手が食べ盛りの高校生ということもあって、値段も安く。かなりのボリュームがあった。これには、新しく入ってきた一年生にも大好評で、百合はもちろんのこと、大半の生徒が食堂を利用するようになっていった。敦子はというと、食に対して少しコンプレックスがあり、特に『油っこいもの』や『味付けが濃いもの』が苦手だった。しかも食が細く、どちらかというと「ガツガツ」食べるタイプではなかったのである。そんな理由からか、次第に食堂で食べる機会が少なくなってしまったのだ。これからどうしようかと迷っていたところに、目をつけたのが売店であった。売店は、自分の好きなものを好きな分だけ買える。敦子にとっては理想的な場所なのである。そ...青い空(焼きそばパン第五話『敦子に好きな人が!?』

  • 青い空(焼きそばパン 第四話)

    もう少し早く教室を出ていれば、良かったのかもしれない。「こんなに!!」敦子はあまりの人の多さに圧倒されて、つい声を出してしまった。少し遅れただけなのに、見えるのは生徒たちの後ろ姿ばかり。店内の様子なんか、まったく分からないのだ。「やっぱり、この売店ってさあ。人気あるんだな。」百合の言う通りである。一見どこから見ても、こじんまりとした感じの普通にある売店なのだ。この売店のどこに、こんな人気があるのだろう。売っている物は『おにぎり』や『パン』がメインで、飲み物は『ジュース』や『牛乳』と、これもまた普通の売店と変わらない。だが違う点が一つ、この売店は品揃えが豊富である事だ。パンの種類だけなら、そこら辺のパン屋に負けないくらいである。そして味の方も結構イケていた。それに、もう一つ忘れていた。ここで働いている“おばちゃん...青い空(焼きそばパン第四話)

  • 青い空(焼きそばパン 第三話)

    階段を下りて一階までくれば、あとは簡単に売店まで行けた。毎年のように新入生のためにと、廊下に書かれている赤い矢印の通りに歩いて行けば、誰でも売店まで辿り着けるようになっているのだ。「ちょっとー!!百合ってっばぁ!」だが、この二人にしてみれば、そんな道のりも簡単といかないのかもしれない。「いくぜー!!」百合を先頭に、二人は壁に『廊下を走るべからず!!』と大きな注意書きが貼られているにも関わらず、その廊下を勢い良く走しっていたのだ。「危ないよ!!」先頭を走る百合は、まじめに廊下を歩いている生徒達に、クラクションのように声を掛けながら上手に交わしていく。「だから、走っちゃダメなんだって!!」敦子はというと、一年生から学校で目立つのはどうかと本当は歩きたいところなのだが、そうもいかずに嫌々ながらも必死に後を追う。ところ...青い空(焼きそばパン第三話)

  • 青い空(焼きそばパン 第二話)

    学校に通っていると、誰にでも「なんとなく落ち着ける」っていう時間があるんだよね。その中で、やっぱり食べ盛りな高校生には四時間目が終った後の”昼休み”が一番なのかもしれない。「ねえ、昨日のドラマ見た?」「もち、見た見た!東君、格好良かったよねw」「うんうん。」「最後のシーンなんか、もうダメだったから。」と楽しそうに話しながら、机の横に下がっている鞄の中から弁当箱を取り出すと、美味しそうにおかずを口に運んでいた。そう思うと弁当組みは、ある意味で楽かもしれない。「ちょっ、ちょっと。」まあ、他の生徒から見れば、この二人も楽しんでいる様に見えているのかもしれないが、、、、きっと敦子は、そう思っているに違いない。「待って!てばぁ!!」必死に叫ぶ敦子の声など聞く耳持たずと言った感じで先を行く百合は、いつもの調子で勢い良く階段...青い空(焼きそばパン第二話)

  • 青い空(焼きそばパン 第一話)

    毎日、昼休みになると1階にある売店の周りには、パンを買う学生達でゴッタ返しになる。だから1分でも教室を出るのを遅れた者は、食べたい物が手に入らない事になるのだ。「キーン、コーン、カーン、コーン!!」今日も、戦いのゴングが鳴った!!「ヨシ!!」授業が終ると直ぐに、生徒達が勢いよく教室から飛び出してきて、1階にある売店や食堂など、それぞれの目的地に向かって走り出すのだった。走っているのは別に男子生徒ばかりではない。「早く、早く!!」女子生徒も空腹に耐えられずに、男子に負けず劣らず一緒になって走っている者もいるのだ。岩居百合(いわいゆり)も、そんな女子生徒の中の一人であった。「あつ(敦)ー!!何やってるの!!」百合は、いつものようにチャイムが鳴ると直ぐに、他の生徒達より早く教室から飛び出した筈なのに、教室の方に向かっ...青い空(焼きそばパン第一話)

  • 夢幻神記(第三十一話)

    ギムは前に座る姫君を片手で抑え、必死に馬を走らせながら、追手から少しでも距離を広げていた。「村までは来れたか、、。」やっとの事で、砂漠地獄から抜け出せたのだ。風に運ばれながら思い切り顔に当たってくる無数の砂、永遠に頭上から照り続ける猛烈な日差し、ギムはこの悪環境に果して姫君が耐えられるかどうかが心配だった。「ギム!なんとか無事に着けたな。」その声を聞いて、この砂漠地獄を越えた事で、少し自信がついたのかもしれない。幾分、声も少し嬉しそうに感じる。ギムも、たくましくなった姫君に「ほっ」と心和ますのだった。「その様です。姫君も頑張りましたな。」「うむ。大変だったw」今は陽気に振る回っているが、実はここまで来る途中で凄い場面を目にしてきているのだ。まだ歳も数えて十二になったばかりで体も小さく、どこから見ても国を治める立...夢幻神記(第三十一話)

  • 青い空(第六十二話)

    こんなに長い階段を昇ったのは、いつの日以来だろう。病院だから、わざわざ気を使ってエレベーターを使わなかったのに、こんな事だったら案内所の女性が言ってくれた事を、素直に受け入れておれば良かったのかも。「この時間だと一階にある控室で休憩しているとは思うのですが、、。もしかしたら、屋上にいるかもしれません。」「屋上、、ですか?」「そうなんです。良く聞くんですけど屋上で休んでいるのを見掛けるって、良く話しを聞く事があるんです。」「そうなんだあ、、、。」「ハッキリお答できなくて、スイマセン。」「そんな事ないです!!じゃあ、とりあえず??控室の方に行ってみる事にします。」「よろしくお願いします。でもそこで見つからなかった時は、いつでも聞きに来て来て下されば対応しますので、、。」「お気遣い、ありがとうございます。」そう言って...青い空(第六十二話)

  • 青い空(第六十一話)

    病院の前まで来てみると、自分の足が前に出る事を一層拒み始めたのだった。「ここ、、だよね?!」それは見るからに大きな建物だった。入り口の脇にある表札を確かめると、そこには『鹿嶋総合病院』と書かれていた。「アイツは本当に、こんな所で働いているの?」ここは県内でも有数の大学病院であり、中でも心臓外科や内科では先生の腕がいいと評判になっていた。確か尾咲家でも次女の詩織が小さい時に肺炎になって、お世話になった事をまだ覚えている。「えっと、、、確か、外来病棟だったよね?!」それは家を出た時に、店から母親がそっと顔を出してそう叫んでいた。梓は案内板で行き先を確認した後で、その通りに目的地に向かって歩き出す。「それにしても、この病院はどんだけ大きいのよ。」歩いていく途中、何度も分かれ道に遭遇し、その度に行き先を確認しなければな...青い空(第六十一話)

  • 青い空(第六十話)

    さっきまでの乱闘騒ぎが嘘の様に消え、二人は静かに屋上のベンチに並んで座っていた。しかし横に居る南条さんの怒りは、まだ収まってないようで、いくぶん息遣いが荒いのが分かる。「わざわざ夜遅くにナースセンターまで顔出すなんて、どうしたの?」本来なら綾瀬の方から口を開くべき立場なのだが、そこは南条さんである。冷静さを装って、会話のキッカケを作ってくれたのだ。「本当にスイマセンでした。反省しています。」「もう、そのな事は気にしてないわよ。さっきのでチャラかなあw」「そう、ですか、、、、。」「まだ痛い?」「いいえ。」本当は痛かった。でも今は、そんな事を口に出せる立場にない事を充分過ぎるほど分かっていた。「そっか。じゃあ、もうちょっと強く殴っておけば良かったかな?!」「う、ウソです。まだ痛いですから、、。」「冗談だよw」「なん...青い空(第六十話)

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