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  • 女優たちの登場3 ――― 映画つれづれ7

    今回は、ここ数ヶ月に見たDVD(哀しいかな、映画館では見られません)で、新たに知ることになった女優たちについての寸評。もっとも、「新しく知った」のは私の勝手で、どの女優もすでにけっこうなキャリアがあったり、賞を貰ったりしているらしいので、まあ、この寸評、きっとずれまくっているだろうが、それも愛嬌ということでご勘弁を。 谷村美月。高良健吾と共演した2作見た。「ボックス」、そして「おにいち…

  • 恐竜の話 ――― 本の記憶20

    人はなぜ恐竜に惹かれるのか。 巨大な骨の前で、私はふとそんなことを考えていた。 3年生の息子と、上野の科学博物館に「恐竜2011」を見に行った。「恐竜界の2大スター、ティラノサウルスとトリケラトプス」「待ち伏せするティラノザウルス」「羽毛恐竜アンキオルニス」「新種のティラノサウルス類 ラプトレックス」……。 なにやら、キャッチフレーズはにぎやかだ。 息子は、今回初めて…

  • 徒競走のことなど ―― 今、この時18

    トレーニングと称して、小学3年生の息子が毎朝走っている。私か女房が、自転車で伴走する。3年生だから、たいした距離ではなくて、4、500メートルというところなのだが、5月からだからかれこれ4ヶ月になろうとしている。よく続くものだと、夫婦で密かに感心しているのだが、本人は淡々としたもので、そう気負っているわけではない。 走り始めたきっかけは運動会。例年、9月に行われるのだが、今年は6月の実施…

  • 仕事の歌 ――― 想い出モザイク21

    中学校の記憶というと、時折、間歇泉のように思い出すのがM先生のことである。若い国語の先生で、小柄で色白の美しい先生だった(M先生については、以前に書いた。「お菓子と麦酒」――― 想い出モザイク7)。 学年集会だったのだろうか。記憶は定かではないが、M先生が一度だけ歌ったことがある。「仕事の歌」というロシア民謡だった。一節ずつ歌うM先生に従って、私たち生徒も歌った。歌は2番まであった。高く、細…

  • あどけない話 ――― 想い出モザイク20

    テレビを見ていたら、車のコマーシャルで高村光太郎の「道程」が出てきた。 「僕の前に 道はない 僕の後ろに 道は出来る」という一節だ。確か、高校で習ったはずで、誰かが、童貞、に引っ掛けてしつこく冗談を言っていたのを覚えている(もっとも、私は晩熟で、下ネタとはわかっていても、その意味がはっきりとわからなかった)。 高村光太郎というと思い出すのが、中学校1年の時に暗誦させられた詩のことだ。どう…

  • 女優たちの登場2 ――― 映画つれづれ6

    「時をかける少女」。原作も読んでいないし(筒井康隆は私には読めません)、原田知世版もアニメ版も見たことがないから、まったく未知のストーリーなのだが、結構楽しんで見た。タイムスリップした時代が1974年。ちょうど、私が二十歳の時で、その頃の時代や風俗が描かれていることもあるのだが、やはり主演の仲里衣沙に惹かれて、最後まで飽きずに見られたのだと思う。 およそ、美少女というタイプではない。いや、「少…

  • 女優たちの登場1 映画つれづれ5

    どうにも余裕がなくて、自分の時間がとれない(ブログの更新もなかなかままならない)。映画館に行くなどというのは、夢のまた夢で(ポケモンなど子ども向けは例外として)、テレビでドラマを見るということはまず無理。今は、1週間に1回か運がよければ2回、寝る時間を削って、TUTAYAか図書館で借りてきたDVDを見るのが密かな楽しみになっている。なんとも寂しい営みだが、それでも、選んだ映画が「当たり」だと、随…

  • 女房の頬ずり ――― 今、この時17

    「ばあちゃん、ばあちゃん、今日はいっぱいご飯食べたね、よかったね」 車椅子の母に、女房が頬ずりしながら話しかけている。78歳になる母は、口を少し開けて、気持ちよさそうにしているがいつも通り答えは返ってこない。 母の認知症が進んで、今の施設に入所してから2年。週に1回、85歳の父と、小学校3年生の息子と一緒に家族4人で面会に行く。面会といっても、母はもう、ほとんど声も発しないし、おそらく私たち…

  • 「歩いても歩いても」 平成のホームドラマ 映画つれづれ4

    是枝裕和という監督は、時代を読むセンスに長けているのだろう。一見、古めかしく見えるホームドラマが、今だからこそ新鮮な印象で世の中に迎えられるということを肌で感じてメガホンをとっている気がする。父親と息子の長年にわたる確執、事故で早世した兄への嫉妬、連れ子である子どもの将来の不安、姑と嫁の関係、姉夫婦の打算、老夫婦の間の秘密、とホームドラマの定番的要素が詰め込まれている。感情の揺れや、微妙なす…

  • 「雪に願うこと」 主役の顔 映画つれづれ3

    ばんえい競馬を舞台とした、挫折と再生の物語、ということになるのか。豪華なキャストで、それぞれが質の高い演技を見せているが、おそらく長くは記憶に残らない映画なのではないか。 東京で起業家として一旦は成功しながら、すべてを失い北海道に逃げ戻ってきた弟・伊勢谷友介。調教師として「ばんえい競馬」に情熱を傾ける兄・佐藤浩市。名騎手でありながら零落した父の影を追いながら騎手としての壁に苦しむ女性騎手…

  • 「必死剣鳥刺し」 池脇千鶴の泣き顔 映画つれづれ2

    最近は、時代劇というと藤沢周平原作ということになる。主人公は、寡黙、誠実。忍耐強く、逆境にあってもくじけない。それでいて、どこか人生に恬淡としている、というような設定が多い。だから、惹句としては、まあ、清冽な生き方云々ということになる。「清冽な生き方」を貫き通すというのは、実際には難しいわけだから、こういう主人公は、とりあえず、「ヒーロー」として、まあ、間違いはないし、娯楽映画としては一定の…

  • 「今度は愛妻家」 薬師丸ひろ子 ー 愛おしい女 映画つれづれ1

    薬師丸ひろ子と豊川悦司とのサイズの違いが、様々な場面で彼女のアンバランスな魅力を引き出す。ベッドで眠っている豊川悦司にすり寄っていった薬師丸ひろ子が、床に吹っ飛ばされるシーンには、全く驚いた。演技とは思えぬほど、ひどく無様なのだが、その無様さがどこか愛らしい。四十歳を過ぎて「愛らしい」というのは、女優として幸せなのかどうかわからないが、この映画は、間違いなく彼女の映画だ。薬師丸ひろ子が、予…

  • いつか読書する日 ― 映画の記憶27

    ヒロインは、昼はスーパーのレジ係。朝は牛乳配達をしている。舞台は長崎。薄暗い夜明け。山肌に張り付くような家々。階段状の坂道の先々に配達先がある。もう、50歳に近いヒロインが、この長崎の坂道を延々と牛乳配達をする。一つ駆け上っては、また下って別の坂道を登る。牛乳瓶のぶつかる澄んだ音。ある家では、玄関先で椅子に座った老人が待っている。ヒロインが、蓋をとって、牛乳を老人に渡す。老人は、それが当然の…

  • 葬式列車 今、この時16

    いろいろ事情があって、しばらくブログから遠ざかっていました。また、ポツポツと更新していこうと思います。お寄りいただければ幸いです。 1月のある日、父が新聞の一面を指さした。「シベリア抑留者特別措置法」成立へ。特別給付金25万円から150万円。 大正14年生まれの父は昭和20年に招集され、当時の満州に配属された。数ヶ月後に敗戦。広大な原野を2ヶ月ほど逃げ回り、捕虜となってシベリアに3年間抑留さ…

  • 『のたり松太郎』 ― 本の記憶19

    区の消費者センターの催し物があって、家族で出かけた。妻と子どもが、体験コーナーでリサイクル利用の箱作りをしている間に、私は古本市を覗いた。古本一冊20円均一。たいした本があるわけではなかったが、なにしろ20円は安い。ついつい、10冊ほど購入。といっても、半分はマンガ。その中に、『のたり松太郎』の分厚い総集編が2冊。 以前、全巻揃えていたのだが、家を直したときに置く場所がなくてマンガはすべて処…

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k.s.s.aさん
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「あの頃」 映画の記憶 私の記憶
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