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  • 引っ越しました。

    http://gaslight21.weblog.to/へお願いします。<(_ _)>...

  • 『ガラスの仮面』展 美術館「えき」KYOTO

    連載40周年記念ということで足を運んできた(2017/12/16)。広くない会場の95%を占めるは、やはり女性だ。当時のカラ-版を含む原稿が多数、ガラスパネルに納められ、それを見るだけで熱いストーリーがわかる。王道を行く大河ロマン。本物は、やはり良い。僕は男だから興味なし、のはずだった。何を間違えたか、レンタルビデオ店で手にしたアニメ版『ガラスの仮面』に心を奪われたのが2000年代という……。で、...

  • イノック・アーデン テニスン [読書記]

    ヴィクトリア朝時代の物語詩を朗読向けに翻訳。美の香り豊かな名訳文が物語を惹きたててくれる。・3人の幼きときから青春の日々への変遷は、アニーとイノックを結びつけ、フィリップを良き隣人として運命付ける。幸せな日々はしかし、突然の悲劇に見舞われる。新しい運命をアニーと子らは受け入れる。・漂流の10年。変化(へんげ)したイノックの身体に、それでも神に支えられた精神は宿っている。そして帰郷へ。・暖かな光の中...

  • 杉浦非水のデザイン [読書記]

    グラフィックデザインの黎明期に新しい仕事を切り開いていった杉浦非水の作品が「三越の仕事」「デザインの仕事」「図案集」「非水百花譜」の4章にバランスよく収められている。・三越呉服店の華やかなポスターと会報誌。和風アール・ヌーヴォーと呼ぶべきか、100年を経過した現在でも古臭さを感じさせないセンスは、やはり本物だ。・「<美>と<経済>のバランスのうえに成り立つデザインというジャンルの本質」(p79)、...

  • 大英帝国のアジア・イメージ 東田雅博 [読書記]

    ヴィクトリア時代に刊行された総合雑誌を対象に、そのインド論、中国論、日本論を分析することによって、当時のアジア・イメージの変遷と「文明化の使命」の史的変遷が描かれる。インド・イメージ(第4章)と中国イメージ(第5章)が本書の半数を占め、引用される当時の雑誌評論文の数量は圧倒的だ。日本に関する情報の少なさはやむを得ないところ(第6章)。・インドについては、統治手法の変化が決定的となる1857年の大反...

  • アガサ・クリスティーの大英帝国 東秀紀 [読書記]

    都市犯罪に主眼を置くポー、ドイル等の作品に比べ、移動手段を含む観光ミステリーの多さがクリスティー・ミステリーの特徴である。本書は、年代区分別に、特に戦間期における大英帝国の最盛期から戦後の帝国解体・社会福祉国家への変貌が、クリスティーとその作品に与えた影響を考察する。僕のようなクリスティー初心者にはとても参考になった。・『茶色の服の男』は、独身女性の南アフリカ行きを視野に置き、汽船、鉄道、地下鉄の...

  • 都市の周縁(モダン都市文学Ⅲ) [読書記]

    本書は16編の小説、3編のルポタージュ・座談会と、小コラムから構成される。大正末期から昭和初期にかけて拡大した都市の盛り場とその周辺――ダークな部分を含めて――の賑わいと悲哀を堪能することができた。しかし、いつになっても男は騙される運命にあるんだな。■武田麟太郎『日本三文オペラ』浅草の三階建てアパートに生息する多種多様な人間たち。トーキーの普及により失職寸前の映画解説者、若くても女に相手にされない...

  • 舞台の上のジャポニスム 馬渕明子 [読書記]

    19世紀パリに花開いた日本趣味とジャポニスム。国立西洋美術館長の著す本書は、日本の文物ではなく、舞台芸術で表象された「日本人」を対象に、現代まで続くイメージの系譜を探求する。10枚のカラー口絵を含め、ヴィジュアルイメージとしての舞台資料満載。・オペラ座で公演された『イエッダ(江戸)』をはじめ、『黄色い姫君』『美しきサイナラ』『コジキ』など、これが日本か? と思わせる1870年代パリ舞台芸術の数々。...

  • 階段を下りる女 ベルンハルト・シュリンク [読書記]

    駆け出しの弁護士だった「ぼく」は恋をした。ぼくに向かって階段をゆっくりと降りてくる女性。絵の中のヌーディスト、モデルとなった女性のぬくもりに。「若いころの小さな敗北」(p135)もし、あのとき、一緒に逃げることができていたならば……。あの感動が忘れられない『朗読者』の著者の最新作だ。・40年を経ての「告白」。第二部・19章からの展開は胸を痛めさせる。東西に分断された国家、過去の自分、自ら望んだ未来...

  • 阿Q正伝、藤野先生 魯迅 [読書記]

    辛亥革命による混乱と嵐、それでも人々の日常は変わらず、緩慢な変化と「希望」だけが人の意識を変えてゆく。いまもって中華世界を代表する巨人作家、魯迅の13の中短篇を収録。『故郷』数十年ぶりの帰郷。実家の雇い人の息子であり、幼いころからの旧友との再会は、しかし、過酷な現実となって主人公を打ちのめす。「いまわたしが希望といっているものも、わたしが自分の手でつくった偶像ではなかろうか」(p79)いまなお古い...

  • たゆたえども沈まず 原田マハ [読書記]

    万博を機にパリへ渡り、日本美術の紹介と販売を手掛けて来た林忠正。日本に恋い焦がれた孤高のオランダ人画家、ゴッホ。本書は、忠正の直弟子である重吉とゴッホの弟テオドルスの出会いと友情を縦軸に、ゴッホ兄弟の愛憎、日本人二人の絆を盛り込みつつ、1880年代後半のパリ後期印象派の躍動が、まるでセーヌ川の流れのように描かれる。オランダ人のフィンセントとテオドルス、日本人の忠正と重吉。この二組のパリでの幸運な出...

  • オペレーションZ 真山仁 [読書記]

    未来の世代のために「いま」われわれがなすべきことは何か。何度も噂されては政府・財務省の敏腕によって事なきを得てきた国債危機。だが担い手が多様化したことで、従来の回避策は通用しなくなってきている。いまや1000兆円を超える国債のデフォルト、すなわち日本の破滅を防ぐため、総理大臣直轄のImpossible Mission Force、オペレーションZが創設された。本書は、デフォルトに陥った日本の惨状を...

  • ソーネチカ リュドラ・ウリツカヤ [読書記]

    読書後の静かな余韻。それは女主人公ソーニャの平凡な一生を彩る重厚な物語によるものだ。ペレストロイカ以前のソビエト時代の空気、第二次世界大戦、変わり者の友人たち、そして、世にも希な家族愛のかたち……。・本の虫の少女時代から電撃的な結婚、愛娘ターニャを囲む芸術家の夫との貧しくも幸せな生活、成長した娘との確執までは穏やか。娘の友人で美女であるヤーシャの登場により、幸せに変節が訪れる。・家族愛の変節。それ...

  • 海の上の世界地図 和田博文 [読書記]

    旅に何を求めるかによって、その見聞と体験から得た心象は人によって異なり、それぞれの世界認識が形成される。ただ、明治、大正、戦前昭和のP&Oあるいは日本郵船の欧州航路を巡る旅では、西欧近代に追いつこうとする意識が強力に作用していたであろうことは想像に難くない。本書は豊富な図版、写真、地図とともに、著名人から一般人まで、帝国興隆期に欧州航路を旅した先人たちの物語をふんだんに盛り込み、刺激的な読...

  • 流 東山彰良 [読書記]

    国民党による恐怖支配、大陸渡来の外省人と土着の本省人の確執、台湾の闇社会。1970年代の中華民国を舞台に、秋生の青春が流れてゆく。殺害された祖父。殴り合いと刀定規を交わす喧嘩、親友のファイアーバード、そして文化人類学的多様性という観点から見ても括目に値する(p130)A片(笑)。序盤は、不思議な「狐火」を交えた物語にぐいぐいと引き込まれる。・二十年前の切符……(p164)。『彼女なりのメッセージ』...

  • 2017年10月 金沢と和倉温泉の旅 その2 [男ひとり旅の美学・番外編]

    ・特別名勝、兼六園■2017年10月9日(月) 金沢へ戻ります。6時起床、晴れ加賀屋 雪月花・特別階「浜離宮」の朝食はシンプルだが、どれも美味。満足度高し。18階のスカイラウンジ「雪月花倶楽部」でコーヒーを馳走になります。お土産の追加を購い、チェックアウト。加賀屋、また泊まりたいです。8時15分発の宿のバスでJR和倉温泉駅へ。8時41分に特急能登かがり火4号はスムーズに出発。(隣に並ぶは「のと里山...

  • 2017年10月 金沢と和倉温泉の旅 その1 [男ひとり旅の美学・番外編]

    百万石の武家の古都、金沢を歩き、前から気になっていた和倉温泉、加賀屋に宿泊することとした。再びの親孝行旅です。【参考データ】2017/10/8(日)特急サンダーバード9号 大阪8:40発~金沢11:14着特急能登かがり火5号 金沢15:00発~和倉温泉15:57着2017/10/9(月)特急能登かがり火4号 和倉温泉8:41発~金沢9:44着特急サンダーバード36号 金沢16:29発~新大阪19:...

  • ヌメロ・ゼロ ウンベルト・エーコ [読書記]

    2016年2月に永眠した現代イタリアの知の巨人、ウンベルト・エーコ。彼の遺した最後の小説は、あるメディア王の権力拡大のために画策された日刊紙「ヌメロ・ゼロ」の発行準備に追われる編集部と、戦後イタリアの陰謀史を交差させ、厳正に生きる者に「記憶すること」の意義を問いかける。・新聞準備号の編集部を舞台に、読者の意図を汲んだ表現手法、告発者の信憑性を落とし方、取材者との取引、ターゲットとする人物の貶め方な...

  • 海外観光旅行の誕生 有山輝雄 [読書記]

    世界旅行の創始者といえばトマス・クック社が思い浮かぶが、日本ではどうだったのか。日露戦争後、まだジャパン・トラベル・ビューローが創設される前の1906年に、満洲韓国周遊旅行と初の世界一周旅行を企画・催行したのが朝日新聞社であった。本書は、そのメディア側の事情と歴史的・社会的背景、新興帝国としての日本人の心理を明らかにする。・イベントとしての観光旅行は新聞記事のネタとなり、世間の話題となり、ひいては...

  • 2017年9月 大連と旅順の旅 その3 [男ひとり旅の美学]

    ・夜の大連駅2017年9月17日(日) 旅順一日ツアーの続きです。■川島芳子の旧邸宅(旧粛親王邸)■旧旅順ヤマトホテル旅行社になって廃墟となり、撤去されるそうだ。もったいないな。■旅順博物館外国人の入館にはパスポートが必要って、おおげさな。工事中とのことで、目玉でなる本館2階の展示は見られない。まぁいいや。むしろ別館のほうが面白かったりする。■関東軍司令部跡旅順博物館のすぐ横にあるのに、見向きもさ...

  • 2017年9月 大連と旅順の旅 その2 [男ひとり旅の美学]

    ・水師営会見所■2017年9月17日(日) 旅順へ朝食はホテルのバイキングで。みんなよく食べる(ような)ので、負けてはいられない。個人で旅順へ行けないこともないが、公共交通機関を使って廻るのは非効率すぎる。しかも日本人スパイとあらぬ嫌疑をかけられるなど、リスクが高い。よって現地ツアーを事前に申し込んでおいた。・旅順一日観光コース http://www.dlachikochi.com/view.p...

  • 2017年9月 大連と旅順の旅 その1 [男ひとり旅の美学]

    いまは失われてしまった大連の日本文化、その跡を見てみたい。また「坂の上の雲」の時代、先祖が勝ち取ったものをこの目で確認しておきたい。初秋の三連休を利用して行ってきた。旅のテーマは次の二つだ。■大連の日本統治時代の姿を垣間見る■旅順の戦跡をみて、昔日を想う【参考データ】往路便 2017年9月16日(土) 関西国際空港10時10分発NH945便、大連行き復路便 2017年9月18日(月) 大連周水子国...

  • 世界一周の誕生 園田英弘 [読書記]

    アメリカ東海岸を極西、東アジアを極東とする平面の「世界」から、丸い「地球」へ。本書は、人々の世界観が実質的に変化した19世紀の半ばに焦点を当て、グローバリズムの軌跡とコミュニケーションの変容のプロセスを、鉄道、蒸気船、電信に着目して描写する。・イギリスによるインド航路・東アジア航路の開設(p80)、アメリカによる大陸横断鉄道+太平洋航路の開発と、これに対抗するカナダ=イギリスの構図(p184)が面...

  • 世界を旅した女性たち D・ミドルトン [読書記]

    淑女は家でおとなしくしていることが美徳とされた時代に、世界の辺境へと勇敢に旅立った7名の女性の軌跡を活写する。■イザベラ・バード・ビショップ日本でも著名なヴィクトリアン・レディ・トラベラー。1880年代からカメラを持ち歩き、ペルシャや中国の奥地・揚子江上流地域の写真を残したアグレッシブな女性だ。ロング・スカートを翻して、コルセットを締め、どのような辺鄙な土地を行くにも「英国レディの装い」を忘れない...

  • BMW 330e Celebration Edition 法定1年点検

    早いもので、購入してもう1年か。特に悪いところもなく快調だが、オイルとワイパーは交換した。エンジンフードのカバーを外したところ。4本のプラグが見える。ステアリングコントロール。昔と違って電動なんだな。これがPHEV車のバッテリーとモーターを接続する電源ケーブル。最大電圧400V。シャーシ後方左に制御装置があるとは知らなかった。「防水なので冠水しても大丈夫」らしいが、ぶつけないように気を付けないとね...

  • 2017年8月 世界遺産・五箇山合掌造り集落と城端の旅 その2 [男ひとり旅の美学]

    ・城端 今町通り、旧野村家の土蔵群■2017年8月27日(日) さようなら、五箇山集落5時30分起床。朝食は質素だが山の風味あり。こごみの胡麻和えが美味だった。7時20分チェックアウト。また来たいです。早朝の集落の光景はすがすがしい。7時48分、世界遺産バスに乗って、昨日と逆のルートを進む(730円)。8時10分、JR城端駅前に到着。コインロッカーにキャリーケースを預ける(500円)。慌てなくて良...

  • 2017年8月 世界遺産・五箇山合掌造り集落と城端の旅 その1 [男ひとり旅の美学]

    世界遺産・五箇山の合掌造り集落。前々から気になっていたので、思いきって出向くことにした。そして「サクラクエスト」と「true tears」の舞台である城端(ジョウハナ)を歩くのだ。【参考データ】2017/8/26土特急サンダーバード9号 大阪8:40発~金沢11:14着IRいしかわ鉄道/あいの風とやま鉄道 金沢12:07発~高岡12:47着ベル・モンターニュ・エ・メール53号 高岡13:08発~...

  • ラ・ジャポネーズ キク・ヤマタの一生 矢島翆[読書記]

    フランス・リヨンに生を受けた日本人外交官の娘にしてフランス語の作家、山田菊。晩年にフランスの国家勲章、レジヨン・ドヌールを叙勲されたにも関わらず、日本ではほとんど知名度がなく、その作品の邦訳もなされていない悲運の女性だ。本書は、戦間期パリ文壇サロンで"ラ・ジャポネーズ"と呼ばれた若き日の活躍、第二次世界大戦中の日本での苦難の日々、戦後フランスでの二度目の開花と、その栄冠と比べて...

  • 2017年7月 函館の旅 その2 [男ひとり旅の美学・番外編]

    旧函館区公会堂2017年7月18日(火)ホテル「望楼NOGUCHI函館」の部屋からの眺望はこんな感じ。函館山が見える。朝食。トマトジュースが絶品でした。ホテルの庭園とロビーはこんな感じ。実に居心地が良い。■大沼公園へ9時45分出発。自動車専用道路を突っ走り、10時55分に大沼国定公園に到着した。駐車場400円。まずは15分コースを小手調べ。(大島の路)名曲『千の風になって』誕生モニュメント遊覧船に...

  • 2017年7月 函館の旅 その1 [男ひとり旅の美学・番外編]

    函館。神戸とはまた違った雰囲気の港町らしいので、前から気になっていたのだ。函館山からの眺望も楽しみだ。【参考データ】往路便 2017/7/17月 伊丹空港9時15分発ANA745便、函館空港行き復路便 2016/7/19水 函館空港11時25分発ANA746便、伊丹空港行き宿泊先 望楼NOGUCHI函館(湯の川温泉・2泊)■実は、母を連れての親孝行旅なんです。2017年7月17日(月)4時50分起...

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