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鍼灸師のツボ日記 http://blog.livedoor.jp/yoki/

ツボに愛された鍼灸師クリ助の仕事日記。鍼灸師としての喜びや悩みを隠さずに記します。

ツボをこよなく愛し、鍼灸を語り始める止まらない。ある時、日本古来の活法(かっぽう)に影響を受け、活法の「動きの理論」を加えた鍼術、整動鍼にたどり着く。群馬の鍼灸院(養気院)で臨床を行いながら、東京の鍼灸院(カポス)を経営。セミナー活動も活発に行い、群馬と東京を往復する日々を送っている。

クリ助
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住所
伊勢崎市
出身
伊勢崎市
ブログ村参加

2009/05/20

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  • 鍼灸師が理解しておくべきコミュニケーションの基礎の基礎

    鍼灸師はコミュニケーションが極めて重要です。異論がある人はすくないのではないでしょうか。患者さんもしっかり話を聞いてくれる鍼灸師の方が安心できると思います。こうしたコミュニケーションの重要性は鍼灸師側もかなり意識していますし、話題になることが多いです。

  • ツボの大きさは本当に500円玉サイズなのか?

    私の技術に対するモットーは再現性です。そんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、ここに至るまで長い試行錯誤や葛藤があったのです。説明するには学生時代まで遡る必要があります。できるだけ簡潔に書きますのでお付き合いください。ツボは曖

  • 鍼灸師の上手さはつくれる

    今回は、上手い鍼灸師とそうでない鍼灸師はどこが違うのかという話です。私が上手さを追求してきたなかで、どこに着目しているのか、どういうことを上手いと思っているのかという話です。人によって何ができることを上手いと考えるかは違うので、私なりに意識して取り組ん

  • 鍼灸の疲労回復効果

    疲労回復力を高める鍼灸師をやっていると、鍼灸の疲労回復効果がすさまじいと感じます。鍼灸は「自然回復力を高める」と表現されることもありますが、私個人の感覚では「疲労回復力を高める」の方がしっくりきます。鍼灸の効果というものは疲労回復に集約されるのではない

  • 運動連鎖の鍼灸理論(身体の連動とツボの関係)

    鍼灸師には色々なタイプがいます。私はどういうタイプかというと運動連鎖に関心が強く、鍼灸師が使える理論の構築に使命感を抱いています。今回は、専門家向けの内容に偏りますが、専門知識を持たない人でもわかるように努めて書いてみます。運動連鎖を研究する意義は何

  • 2024年の挑戦(4)疲労回復と(5)アスリート支援

    大晦日、ブログを書いて締めくくろうと思います。前回の続きになるのですが、来年2024年の活動予告です。①コラボセミナー②鍼灸院の多言語化の促進③整動鍼の数値化④疲労回復を目的としたパッケージの作成⑤アスリート支援③まで済んでいるので今回は④と⑤をまと

  • 2024年の挑戦(3)整動鍼の数量化

    力の配分整動鍼はツボと動きの関係を用いて行う鍼治療のことで、10年前から理論構築に着手して今年に一区切りしました。もちろん、鍼治療の理論に終わりはなくこれで終わりにするつもりはありません。しかしながら、私自身のリソースを考えると、さらに理論構築に全力を

  • 2024年の挑戦(2)鍼灸院の多言語化の促進

    海外から近く感じる鍼灸院我が社には、英語、中国語、アラビア語、スペイン語ができる鍼灸師がいます。このメンバーの能力を最大に活かすためには、外国人の受け入れを積極的に行うべきなのです。鍼灸院は群馬と東京にあるわけですが、東京は品川駅から徒歩圏内にあるので

  • 2024年の挑戦(1)コラボセミナー(対話、英語、仙腸関節)

    今回は来年の活動について書きます。長くなったので5回に分けて書きます。歳を重ねるたびに「こんな感じでいいか」と妥協が入り込むようになります。初心を忘れてしまうのです。ぬるい気持ちに支配されないために、新しいことに挑戦していこうと思っています。というこ

  • 経絡(けいらく)の始まりを探る

    前回の記事と一部重なりますが、今年は鍼灸師人生で大きな節目ということで現在の気持ちを残す意味で意味で改めて違った角度から書きます(10年後、自分が書いた記事を読むのが面白い)。今年が節目となる理由は整動鍼のカリキュラムが完成したからです。10年かけて10編を

  • 検証の文化をつくりたい

    本日、2年ぶりに新しいカリキュラムをリリースしました。2日間のセミナーでシェアしていきます。1日目を終えて宿泊の部屋で一息ついているところです。気持ち的に落ち着いたものですから、今の心境を残してから床に入ろうと思います。ついに経絡原糸編が完成!これ開い

  • 鍼灸院に施術室にぴったりのサーキュレーターがついに見つかった

    鍼灸院の施術室には欠かせないサーキュレーター私が経営する群馬の鍼灸院「養気院」では、個室の施術室が4部屋あります。各部屋はエアコンで温度調整をしているのですが、合わせて欠かせないのがサーキュレーターです。あるのとないのでは全然違います。やっぱりある

  • ジョジョ立ちはなぜ気持ち悪いのか-骨盤の機能から考察

    鍼灸師から見たジョジョ立ち『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくるキャラたちの個性的な立ち方を「ジョジョ立ち」と言います。ちゃんと定義があって「手足の関節をひねった独特な立ち方」とされています。『現代用語の基礎知識』にも掲載されているれっきとした日本語です。知

  • バルセロナの整動鍼セミナー(5)「海外で通用する鍼治療を目指して」

    セミナーBのつづき本日は、セミナーCのレポートです。 4日(日) セミナーA 5日(月) セミナーA 6日(火) 観光 7日(水) 観光 8日(木) セミナーB 9日(金) セミナーB 10日(土) セミナーC ←ココ 11日(日) セミナーC

  • バルセロナの整動鍼セミナー(4)「理路整然しているほど感覚を活かせる」

    観光2日目のつづき本日は、セミナーBのレポートです。 4日(日) セミナーA 5日(月) セミナーA 6日(火) 観光 7日(水) 観光 8日(木) セミナーB ←ココ 9日(金) セミナーB ←ココ 10日(土) セミナーC 11日(日) セミナー

  • バルセロナの観光(2)「バルセロナの街が美しい理由」

    観光1日目のつづき本日は、観光2日目のレポートです。 4日(日) セミナーA 5日(月) セミナーA 6日(火) 観光 7日(水) 観光 ←ココ 8日(木) セミナーB 9日(金) セミナーB 10日(土) セミナーC 11日(日) セミナーC

  • バルセロナの観光(1)「アントニ・ガウディの変態っぷり」

    (前回のつづき)セミナー2日目が終わりました。観光の前夜祭その日の夜に向かったのは、イカスミ・パエリアが美味しいというお店。現場でセミナーをコーディネートをしてくれているサワコさんの連れて行ってもらいました。最高の立地。レイアール広場にあります。

  • バルセロナの整動鍼セミナー(3)「日本の味を伝えるコツ」

    (前回のつづき)セミナーの2日目です。その日の夜にレポートを書こうと思っていたのですが、今後のことを考えていたら夜が更けてしまいました。ということで、1日遅れのレポートです。今回は写真を中心に様子をお届けしたいと思います。撮影者はルシアさんというバ

  • バルセロナの整動鍼セミナー(2)「スペイン語チーム完成間近」

    (前回のつづき)ついに始まりました、スペインセミナー!今回は1日目の様子をレポートしていきます。私が挨拶を終えたあと、アシスタントの悠馬くんがスペイン語で挨拶を始めました。スペインのアシスタントに指名されたあと、スペイン語を勉強し始めていて、たった

  • バルセロナの整動鍼セミナー(1)「いつやるの?」

    バルセロナにやってきました。3年ぶりです。ようやくという感じです。実はちょっと諦めていた時期もあったのです。ここバルセロナで鍼治療の講師ができていたのは、こちらの学校が主催するセミナーに講師として招かれていたからなのです。これまでの活動はこのブログにあ

  • 達人の手の感触(札幌視覚支援学校講義録)

    去る5月21日、札幌の視覚支援学校にて講師を務めてきました。この学校は北海道立の学校です。公共の施設からお声をかけていただけたことに感激です。以前に出版していた書籍『ツボがある本当の意味』やDVD『整動鍼』も、そのきっかけになっていたようです。出版してから数

  • イスラエル医師団、日本の鍼治療を学ぶ

    決死のオール英語セミナーイスラエル医師団への講習は本当にすばらしい体験でした。当日の様子は、養気院スタッフブログと整動協会ブログにもあるので、このブログでは私の心境を書いていこうと思います。この仕事は、2つの初めてが重なりました。ひとつめは英語での講習

  • 開業20周年の今日、これからの鍼灸師に伝えたいこと

    開業20周年おかげさまで、本日4月13日に開業20周年を迎えることができました。最初、開業して食べていけなかったら、バイトをしながら食いつないでいこうと思っていたので、この20年目を迎えられることに何とも言えない気持ちです。嬉しいというか、ホッとしたというか。

  • ニュージーランド旅行記(4)ワイトモ鍾乳洞

    (3)のつづきです。最終日です。この日は、あらかじめ用意していた観光です。クルマを2時間半ほど走らせて向かいます。クルマがないので、あらかじめツアーガイドをお願いしていました。朝食を済ませてツアーガイドと合流しました。完全なプライベートツアーで、ガイ

  • ニュージーランド旅行記(3)オークランド2日目

    (2)のつづきニュージーランド滞在の3日目となりました。ここから読む方のために書いておくと先月(3月)の話です。撮影した写真を振り返りながら書きます。実は、この日オークランドでお仕事をされている日本人とお会いする予定があったのですが、事情があって流

  • ニュージーランド旅行記(2)オークランド1日目

    (1)のつづきニュージーランド(以下NZ)2日目は、ネルソンからオークランドに移動です。前回の記事で空港でブランチのサンドイッチを食べたところまで書きました。ここネルソンから再び飛行機に乗って移動です。1日でネルソンを発ってしまうのは寂しいのですが、ネ

  • ニュージーランド旅行記(1)ネルソン

    ニュージーランド(以下NZ)から帰ってきました。記憶が薄れないうちに旅の様子を報告しようと思います。前回の記事で書きましたが、今回の旅は母と二人旅でした。高校2年生のときにした約束をようやく果たすことができました。英語ができるわけでもない私が、英語力ゼロの

  • クリ助、ニュージーランドに旅立つ

    母を連れてニュージーランド(以下、NZ)に旅行に行くことになりました。そのため、3月3日~8日は仕事をお休みさせていただきます。ずっと機会を探していて、思い切ってチームに留守番を任せてしまうことにしました。実は、高校生のときにした約束を果たすためです。本

  • リピート対策は必要ない

    最近、こんなツイートをしました。通いたい人が患者さんとしてやってくるわけなので、リピート対策が必要な理由がわからない。— クリ助@鍼灸師 (@kuri_suke) January 21, 2023 集客コストの罠経営関係のセミナーに行けば、必ず話題になるリピート対策。いわゆる「治療

  • 肩甲骨と背骨のふか~い関係

    僧帽筋と肩甲挙筋が面白いほどわかる動画面白い動画がツイートされていたので紹介します。この動画を見てください。英語ですが内容がわからなくても肩甲骨と脊柱との間には密接な関係があることを確認していただけたら十分です。直感的にわかる、すばらしい動画です。

  • オンラインセミナーへの挑戦

    おかげさまで、昨日11時~14時(日本時間)に英語版の整動鍼セミナーを終えることができました。本日は代表の栗原がオンラインの海外向けセミナーを開催しています。英語の通訳を挟んでの解説中。今年から海外展開を再始動していきます! pic.twitter.com/3DI1k1sWx9—

  • 実は外国語チームが存在する鍼灸院なんです

    今年は、海外を意識した活動に力を入れていきます。これまでもスペインでセミナーを行ってきた経緯がありますが、いったんリセットし新しく始めます。国内と海外では難易度が10倍以上違うと思うので、新規の事業を立ち上げるくらい新鮮な気持ちです。そんな気持ちになっ

  • 鍼灸師という職業が飽きない理由

    最近、開業何年目の方が「楽しかった仕事が最近つまならくなった」という内容の発言をSNSでしていて、思うことがあるので書き留めておきます。私は「つまらない」と感じたことはありません。だから「つまらない」という発言を聞くと「だったらやめてしまえばいいのに...

  • 活法から学ぶ鍼灸師の作法

    今回は鍼灸師の作法について書きます。良心的な鍼灸師が苦労する理由作法と言ってもピンと来ない方が多いのではないでしょうか。患者さんに親切にする、丁寧に触れる、患者さんの気持ちを考えて言葉を選ぶなど、臨床家の心構えとしてぜんぶ大切なことですが、今回はそう

  • なぜ取穴だけのセミナーが満席になるのか

    取穴だけのセミナーは他では聞きません。たぶんうちだけだと思います。この取穴だけのセミナーは何年も前からやっていますが、すぐに満席になってしまう人気セミナーです。内容が地味なので、初めて企画したときはこんなに集まるとは思っていなかったので、このセミナー

  • 仙骨を立てると姿勢が良くなる理由をわかりやすく解説

    前回の記事で“丁寧”の底辺にあるのは、患者さんの①姿勢を乱さないこと②息を乱さないこと③迷わせないことであると述べました。触診する姿勢によって変わる今回は①について説明しようと思います。患者さんの姿勢を乱しやすい場面は触診の時です。ただ、多くの

  • 鍼灸に“丁寧”を超えた奥義は存在しない

    臨床ではできない貴重な練習整動協会の合宿(2日間)を行ってきました。2020、2021年と2年連続でお休みしたので3年ぶりの合宿でした。テーマは言語化でした。日頃、私たちが主催する整動鍼セミナーでは「身体と動きとツボの関係」に着目し、ツボの効用と正確な位置

  • 整動鍼が気になる鍼灸師へ

    整動鍼が気になるのでセミナーに行こうかどうか迷っている、そんな声をよく聞きますし、受講者さんから話を聞いても「3年前から気になっていました」という声も聞きます。無料セミナーが開催されるのを待っている方もいらっしゃるようですが、ごめんなさい、無料で技術提

  • 新米鍼灸師は黙って即戦力をめざせ

    「御社に就職したら何が学べますか?」という質問はNG8年くらい前から採用という仕事をしているわけですが、その経験から思うことがあります。就職に興味がある学生や鍼灸師から「御社に入ったら何が学べますか?」と質問されることがあります。違和感について書いてみ

  • 臨床やセミナーで「気」という言葉を使わない理由

    自分への制約として、①気②自然③エネルギーはできるだけ使わないようにしている。説明したような気分にできる麻薬(解釈自由)な言葉だから。— クリ助@鍼灸師の遊び (@kuri_suke) August 13, 2022 昨日、このようにツイートしました。内容も理由もそのままなのですが、

  • 鍼灸を普及させたいならロードマップが欠かせない

    鍼灸の受療率の低さが鍼灸師の間で話題になることが多いです。現在の正確な数字はわかりませんが1割にも満たないのは間違いないでしょう。受療率拡大を試みる団体もたくさんあって、それぞれの想いで活動をされています。私も、そうした活動に参加していたことがありま

  • 【ハゲタカ/NHK】経営のカリスマ=大木昇三郎の「やりなおしたいんなら何もやらないことだよ」の意味がわかった

    奇跡のドラマ「ハゲタカ」(NHK)『ハゲタカ(NHK/土曜ドラマ)』が6月~7月に再放送された。2007年に放送されてから15年経つが、今でも熱狂的なファンがいる。私がその一人である。録画したものを何度観たかわからない。このドラマは奇跡だ。脚本、俳優、演技、演出、音

  • 責任感の強い鍼灸師ほどやめる確率が高い?

    鍼灸師を続けてなかったかもSNSに書き込まれたこの言葉が心にじんわりと響きます。この言葉は私が主催する鍼セミナーに参加された方がSNSに書き込んだ言葉です。セミナーを続けてきてよかったと心の底から思います。「鍼灸師をやめようと思っていた」という事情があ

  • 鍼治療の遠隔アプローチ(肋骨を使った手指の調整の例)

    鍼治療には局所的アプローチと遠隔的アプローチがある鍼治療には、痛みなどの症状があるところに直接鍼をする局所的なアプローチ方法と、症状のあるところに作用するツボを使う遠隔的なアプローチがあります。ときに「痛いところにするのが鍼治療」と誤解されていると思うこ

  • 本当につらい肩こりの原因は僧帽筋の奥にある

    しつこい肩こりに悩んでいる方が私の鍼灸院に次々とやってきます。口を揃えて「マッサージしてもらっても、その場だけですぐに戻っちゃうんです」と言います。それにはきちんとした理由があります。肩こりの本当の原因にマッサージが届いていないからです。腕の問題では

  • ぶっちゃけ古典の勉強は役立つのか

    目次①実用書として期待しない②いきなり原文を読まない③最初は大まかに理解する④わからない所は気にしない⑤時代の違いを意識する⑥敬意は払っても崇拝はしない⑦必須ではないが無駄でもない⑧解説書は同時に3冊以上①実用書として期待しない古典を読んだ

  • 整動鍼がオンラインセミナーをやらない理由

    コロナ禍で失ったもの試練は2020年の春から始まりました。鍼と整体のセミナーはコロナ禍に飲み込まれてしまったのです。一時はセミナーは休止せざるを得なくなり、再開できた後も東京は避けられて参加者は激減しました。追い打ちをかけるように、初期の頃からずっとお世

  • 新人研修で育てるのは自信

    新人研修の目的①方針の統一うちの鍼灸院の場合、新規で採用した鍼灸師は他で臨床経験があっても、必ず研修期間を経てから患者さんの施術を担当するようになっています。これは、技術的な意味合いもありますが、方針を統一するという意味合いの方が強いです。方針とい

  • 患者さんを観るときの手順(クリ助流)

    これから、私が臨床でどんなふうに患者さんを観ているのかを解説していきます。やり方は鍼灸師によっていろいろですから、これが正解というものではありません。ひとつの個性として読んでいたければと思います。話をわかりやすくするために、問診を終えたあとからやること

  • 患者さんをどこから観るかで鍼灸師の個性がわかる

    鍼灸はいろいろ鍼灸も色々で、鍼灸師の数だけやり方があると言っても過言ではありません。この多様性がよくも悪くも鍼灸の個性です。よい部分としては、病院などの標準治療(保険診療)では対応してもらえない症状にも対応できる場合があることです。悪い部分としては、

  • 気持ちよい治療が最高の治療であるという誤解はなぜ生じるのか

    気持ちいい施術ほど優秀なのか?施術において、患者さんの気持ちよさを追求することがよい施術の条件でしょうか。答えはNOです。患者さんの欲求を満たすことがよい施術の条件でしょうか。これもNOです。ただ、商売として考えるなら、それはGOODになるでしょう。こう言い

  • 退職金でカフェを始めるおじさまの気持ち

    最近、仕事をしているときに楽しくないことがあるのです。楽しくない理由は「鍼灸が好き」だからです。突然、変なことを書き始めて混乱させてしまったらすみません。こういうことです。「私は鍼灸がしたくて鍼灸師になりました。お金を稼ぎたくて鍼灸師になったのではあ

  • 名人にあこがれると成功できないワケ

    名人には欠点がある鍼灸師は職人であると思っている方は少なくないでしょう。確かに職人の要素があることは否めません。言語化できない身体技法があるのは確かです。ただ、個人的には職人としての側面は控えめにしておきたいのです。鍼灸をもっと広げていくためには、誰

  • 日本鍼灸の地図帳(松田博公先生の講義から)

    前回に引き続き、日本鍼灸の歴史についてです。歴史より臨床で使えるツボが大事だよと思う方も、この機会にぜひお付き合いください。患者さんに説明するときも、役立つと思いますよ。今回は私のオリジナルではなく、松田博公先生の講義からの切り抜きです。ソースは、

  • 日本鍼灸の心は江戸にあり

    江戸時代の鍼術はすごかった日本の鍼灸の最盛期は江戸時代でした。江戸時代の流儀書はたくさん残されており、学生時代は放課後に図書室でオリエント出版のものを読んでいました。高価なので鍵付きの棚に入っていました。毎回司書さんにお願いして開けてもらっていました。

  • それでもボクは美容鍼をやってない(後編)

    前編のつづき当然あるべき健康、努力で手にする美しさ、という意識ぎっくり腰になってしまったとき、できるだけ早く、できるだけ少ない労力で元通りになりたいです。誰でもそうだと思います。だから、できるだけお金は使いたくありません。かかった費用は損失分として脳

  • それでもボクは美容鍼をやってない(前編)

    15年前は当たり前ではなかった美容鍼最近は、美容鍼をやるために鍼灸学校に入学するという人が多いと聞きます。美容鍼を始める鍼灸師がこの10年で激増しました。鍼灸を勉強する中で美容鍼に興味を持つ学生が増えているのかと想像していたら完全に勘違いでした。鍼灸学校

  • 『ツボがある本当の意味』出版から3年で見えてきたこと

    出版から3年拙書『ツボがある本当の意味』を出版したのは2019年3月。もうすぐ3年が経とうとしています。鍼灸師になったときには、自分が出版することになるなて思っていませんでした。誰でも出版にチャンスはあります。ただ、誰でも出版を目指すべきという考えを伝え

  • 鍼灸師に必要な技術と問われる人間性

    今回のテーマは、「どういう人間が鍼灸師としてふさわしいのか」という考察です。鍼灸師を長くやっているといろんな鍼灸師と出会います。すぐにやめてしまう鍼灸師もいれば、長く続けている鍼灸師もいます。やめたいという鍼灸師を止める気はありません。でも、やめたく

  • 昭和の天才鍼灸家「澤田健」から何を学ぶべきか ~誰も教えてくれない『鍼灸眞髄』の読み方~

    流儀書ではなく聞書(ききがき)多くの鍼灸師が誤解されているかもしれません。『鍼灸眞髄』は「澤田流」の流儀書ではないのです。よく見ると、「鍼灸眞髄」の前には「沢田流聞書」とあります。この本は、昭和の天才鍼灸家、沢田健先生の臨床を代田文誌先生が記録に残し

  • 鍼灸を芸術の域まで高めるには

    「鍼灸の美学は引き算にあり」のつづきです。前回はテーマに逆行するようにだいぶ長い文章になってしまったので、今回はできるだけ引き算の美学を取り入れてコンパクトな文章を目指します。書くにあたって参考にしたのはこの書籍です。めっちゃ難しい本を読んでいま

  • 鍼灸の美学は引き算にあり

    「美」と言えばイタリアです。イタリアに行ってから10年以上が経ちました。その時の経験は、鍼灸師としての私に大きな影響を与えました。そのときの記録はここに残っています。一応、その時の記録をここに貼っておきます。≫イタリア個人旅行記イタリア旅行に限らず

  • 東洋医学の「曖昧さ」はなぜ好まれるのか?

    東洋医学の「曖昧さ」が好きな鍼灸師と嫌いな鍼灸師鍼灸師の間でも、「東洋医学 vs 西洋医学」みたいな構図があります。しかし対立するほど過激な関係ではなく「あっちとは違う」と互いに思っているような程度です。鍼灸学校に入学すると、東洋医学の時間があります。経

  • 「東洋医学 vs 西洋医学」がなぜ生まれるのか?

    病院で原因がわからないケース中学生のとき、病気で数ヶ月間入院していました。このときにお世話になった医学は、いわゆる西洋医学です。多感な時期に毎日のように医師の診察を見ていたので、それなりに医療や医学に興味がわきました。しかし、医師になりたいと思うほどで

  • 「東西融合」という妄想にとらわれた鍼灸師たち

    10月から日曜日の朝にツイッターのスペースという機能を利用してラジオ配信を行ってます。きっかけは、東京のカポスでバイトしていた鍼灸学生のともさんに「どんなことをツイートしたらいいと思う?」と訊いたことでした。返ってきた答えは「臨床経験がある鍼灸師なら

  • 「気が見える」などと言う鍼灸師の話には気をつけよう

    昨日、こんなツイートが流れてきてビックリしました。鍼灸師には2種類の鍼灸師がいる。気や邪気が見える(感じられる)鍼灸師と見えない鍼灸師だ!徒弟制度の頃は気の流れの見えない弟子は師匠から他の道へ歩むことを諭されたが今は違う!誰でも国家試験に受かれば鍼灸師に

  • はりきゅうメイトを閉鎖してカポスを広げます

    はりきゅうメイト閉鎖とはりきゅうルーム・カポス拡張のお知らせです。今年から始めた、鍼灸師の独立開業応援企画「はりきゅうメイト」を閉鎖することになりました。空いたスペースは併設されているはりきゅうルーム・カポス拡張のための利用します。「せっかく始めた

  • 雇用のツボ「新人の役割」

    「後悔しない雇用(2)スタッフを雇っても孤独からは逃げられない」のつづき一人鍼灸院から9名のチームに一人で鍼灸院を営んでいると、「そろそろスタッフを雇ってみたい」と考える時期があります。求人をして雇用する人も、そのまま一人でやり続ける人も、雇って再び

  • これからの「鍼灸の効果」の話をしよう(後編)

    <前編>はコチラどんな現象が効果といえるのか「鍼灸が効いた」とは何を指しているのでしょうか。どんな現象が効果と言えるのでしょうか。これがわかれば鍼灸の価値を評価しやすくなるのですが、現実はあまくありません。鍼灸の施術後に観察できる現象こそ効果、と考え

  • これからの「鍼灸の効果」の話をしよう(前編)

    7月22日(木)にルート治療の代表者である白川先生と対談をしました。とても有意義なものとなりました。経緯についてはコチラにまとめてあります。(7月30日まで視聴できます) 「効果」の解像度を上げる今回の記事では効果をテーマにします。理由は、対談を観た鍼

  • 100人連続施術「整動鍼百連」-不可能を可能にしたチームワーク

    おかげさまで「整動鍼百連」を無事に終えることができました。届いたアンケートとSNSに投稿された感想をドキドキしながら一つずつ読んでいます。予想以上に好評です!終わったからこそ書けることがあります。今回は企画から準備までの裏話を書こうと思います。1日100

  • 鍼灸業界に現れた「ルート治療」という怪物

    鍼灸師一人ひとりが自分の鍼灸を極めていけばいい!?鍼治療のやり方は色々です。鍼灸師一人ひとりの治療理念やテクニックに委ねられているのが現状です。バラエティに富んでいると言えますが、外から見ると何をするのかわかりにくいのです。外からだけではありません。

  • ついに実現した夢の細鍼管!

    鍼管とは鍼管(しんかん)というのは、鍼を刺す際に使う管のことで、日本で考案された道具です。もともとは金属のみですが、最近はプラスチック製が主流です。この道具を使うことで、細くて柔らかい鍼を無痛に近い感覚で刺すことができます。この鍼管のおかげで患者さん

  • 後悔しない雇用(2)スタッフを雇っても孤独からは逃れられない

    孤独を理由に雇用してはダメ「一人鍼灸院は孤独だから人を雇いたい」とお考えなら、絶対に雇用しない方がよいです。なぜなら、もっと孤独になるからです。そもそも、孤独でない経営者なんているのでしょうか。断言しますが、一人鍼灸院であっても従業員がいても経営者は

  • 後悔しない雇用(1)自分が病気や怪我をした時のために雇用すると失敗する理由

    自分が病気や怪我をしたときに不安だからと理由で雇用してはいけない一人で鍼灸院をやっていると「自分に何かあったら…」と思うと不安なので雇用して収入を安定させたいという話をあちこちで耳にします。私はこういう話を耳にするたびに、強烈な違和感を抱きます。自ら

  • 不安をつくらない技術

    臨床にデビューできる条件ある鍼灸師から「研修した鍼灸師をデビューさせる時の基準ってなんですか?」と聞かれたとき、「患者さんを不安にさせないレベルに達したら臨床でデビューさせます」と答えました。私を知っている人ほど意外な表情を浮かべます。普段セミナ

  • 鍼灸にアートは必要か

    鍼灸にはサイエンスが足りない鍼灸にはサイエンスが足りないといつも思っています。鍼灸がサイエンスになるためには、効果に再現性が必要だと考えています。言い方を変えると、いろいなやり方がある中で、再現性のある方法を重視した方がよいという主張です。ただ、この

  • 鍼灸師の個性と才能が集まる「はりきゅうメイト」

    「品川で鍼灸院+セミナールーム+α」のつづきはりきゅうメイトで鍼灸師の孤独を解消する品川のはりきゅうルーム カポス(以下、カポス)は来年の1月に移転します。移転先は港南口です。現在は鍼灸院専用で物件を借りていますが、広めにしてセミナールームを兼ねます。

  • 品川で鍼灸院+セミナールーム+α

    「日本の鍼灸が世界から評価される日(4)」のつづき来年からセミナー会場が使えない前回の記事で書いた「群馬の臨床研究と臨床トレーニングを兼ねた施設」には、海外から研修生も受け入れたいと思っています。それには、世界が新型コロナウイルスの不安から抜け出すこと

  • 日本の鍼灸が世界から評価される日(4)

    「日本の鍼灸が世界から評価される日(3)」のつづきセミナーではノウハウを提供できるが…セミナー事業に関わってから10年が経ちます。これも教育事業の一環と言えなくもありません。しかし、セミナーは「育てる」とニュアンスが薄くなります。ノウハウをエッセンスにし

  • 日本の鍼灸が世界から評価される日(3)

    「日本の鍼灸が世界から評価される日(2)」のつづき鍼灸理論が発展途上であることは現場が証明している鍼灸のメソッドは世界中に溢れています。しかし、理論と実践が整合しているものは希少です。感覚的な話になりますが、世界の鍼灸家の平均を取ると「理論:感性=2:

  • 日本の鍼灸が世界から評価される日(2)

    「日本の鍼灸が世界から評価される日(1)」のつづき経絡(けいらく)は正しいのか中国においても日本においても、経絡は鍼灸家の拠り所です。当たり前のように説かれている経絡ですが、未だにその存在は証明されていません。経絡は鍼独自のもので、この経絡上にツボがあ

  • 日本の鍼灸が世界から評価される日(1)

    少し前、驚きのニュースが飛び込んできた「伝統の「中医学」の悪口言ったら刑事罰 習政権方針に批判続出」これは日本の鍼灸業界にチャンスが到来したと言ってよいでしょう。結論を先にいうと中国の鍼治療や湯液(漢方薬)は、中国医学に縛られてしまうことになるからです

  • コロナ禍でも鍼灸院が倒産しないのは事業規模が小さいから

    鍼灸院の成功と失敗昨日、私のTwitterのタイムラインに衝撃的な情報が流れてきました。2年前の開業された鍼灸師が閉院するという知らせでした。ご本人にご迷惑がかかるといけないので、具体的に紹介することはやめておきますが、ツイートの「いいね」が、ものすごい勢いでが

  • 患者さんがいない時に鍼灸師がコソコソやっていること

    私が開業して間もない頃、母から「休みの日に何をすることがあるんだ?」と言われたことがあります。鍼灸師の仕事は患者さんを施術するのが仕事なので、休みの日は何もすることがないと思っていたからです。実家は農業なので、休診日には畑仕事や出荷の準備を手伝わされ

  • この苦境を乗り越えるには傍観者になってみるといい

    まじめな人ほど疲れてしまうと思う今、世の中がとても感情的です。ずっと怒っている人もいます。まじめに情報を追っている人ほど精神が疲弊してしまうのではないでしょうか。実は、私が追ってしまうタイプです。まじめなんですね(笑)院の経営やセミナーの運営の方針を

  • 緊急事態宣言を受け、鍼灸院の経営者として思うこと

    すでに中止しているセミナーと判断を迫られた鍼灸院新型コロナウイルスの感染が広がる東京都で鍼灸院を営む身として、院の営業をどうするかは重い課題です。都内で行っているセミナーに関しては、4月末までの日程はすべて中止と判断し公示していました。「要するもの

  • 私が患者だったらどんな鍼灸師に診てもらいたいか

    共感力よりも想像力が理解を生む人は病気や怪我をして、はじめて健康の価値に気がつきます。私もそうです。自分の体調が悪いときの方が、患者さんの気持ちがよくわかります。だからといって、自分の調整が悪かったら余裕がなくなり患者さんの対応がお粗末になってしまいます

  • 新型コロナの感染が拡大していく中、鍼灸院はどうしたら生き残れるのか

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    今月の2月はスペインに行ってきます。今回は6回目、慣れてきましたが、やっぱり海外セミナーは興奮しますね。この間に、日本でも重要なプロジェクトがありまして、それは養気院(群馬県)の改装です。施術室を2部屋増やします。どこに造るかと言うと、ココです。現

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  • すごい治療家のうわさ話

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  • 連想力を磨いて臨床をアップデートする

    鍼灸師も頭脳で勝負している将棋が頭脳勝負というのはわかりやすいですが、サッカーもラグビーも頭脳勝負です。鍼灸もまた頭脳プレーです。少なくとも、私はそういうスタンスで鍼灸師をしています。「誠実な人柄が患者さんを集める」と言われます。それはそれで正

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    ツボの数、鍼の数まずはこのツイートからどうぞ。所持品を増やすことはバカでもできる。 所持品を減らすことはバカだとできない。— PuANDA (@shoichirosm) January 4, 2020 私にはこんなふうにストレートに言える勇気はありませんが、鍼灸の臨床において同じことを思っ

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    あけましておめでとうございます。2020年を無事に迎えることができました。誰もが必ず迎えられるわけではありませんから、本当におめでたいです。本当は、すぐに今年の意気込みを語りたいところですが、2019年は私にとって特別な年でしたので振り返らずにはいられませ

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    教えてくれるところを探してさまよう新米鍼灸師鍼灸師は国家資格です。患者さんを診るだけのスキルを身に着けて学校を卒業します。でも、自信を持てない鍼灸師が大半です。免許を取って最初に考えるのは、「教えてくれるところないかなぁ」です。職場に求める場合もあれば

  • 本当の挑戦はここからだ

    施設拡大計画が進行中今、群馬では一つの計画が進んでいます。これまで大きな挑戦を2つありました。この挑戦は三度目です。今までで一番大きな投資になります。額が大きいので「大丈夫?」って心配されますが、わかりません。絶対に成功する事業なんてないの

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