ある晴れた日僕事下田良平は、ハイキングをした。そして山頂まで歩き頂上付近の「野際荘」という宿屋で泊まる事にした。古いたた住まいだった。僕は家を見回して寒気を感じた。そこのおばあさんに案内されお茶とお菓子をだされた。そこのおばあさんの足袋の足音がぴたぴた
お昼ご飯を食べおわった時お父さんは「ももちゃん、明日は家族で桜見に行こうか」と言うとももちゃんは大喜びで「行こうよ。お父さん」と大はしゃぎ。 さっそくももちゃんは、おしゃまですから着ていく服とか髪のリボンを選んだりしていました。お母さんが「普段の服でい
吉野健三は中華料理店を経営している。店は、あまり流行ってなかった。この分だと店をたたまなくてはならないかもしれない。妻の真知子は「場所がわるいんでしょうかね。味はいいと思うんだけど」「もう少しやってみようじゃないか。せっかく修業をしてはじめたんだからな
うららかな天気の昼下がりです。ももちゃんがみっちゃんと学校から帰る途中ミイミイと鳴く声が聞こえました。振り返って子猫と目が合ったのでももちゃんはその猫ににこっと微笑みました。ももちゃんが歩くとその子猫は、後ろから付いてくるではありませんか。ももちゃんと
ヘレンは生まれつき右手がなかった。障害者である。でも気立ては優しく温和でニコニコ笑った顔は本当に愛くるしさ一杯だった。母親は、ヘレンが生まれたとき「生まれてくれてありがとう」と微笑んだ。父親もヘレンを可愛がった。 へレンが幼いとき何でも左手で使
あきのおわりのしずかなもりにたぬきは、マスクのおみせをひらきました。かんばんには、「マスク屋」とかかれています。「風邪をひかれている方、よぼうしたい方マスクはいかがですか?」たぬきは、ひっきりなしにこえをかけます。 でもまだ秋のおわりだからでしょうか。
彼女は、難聴者だった。夢は童話作家になる事。名前は久保彩子。二十四才フリーター。彩子は、耳に障害を持っている為客との応対は苦手な為ビルの便所掃除と夜は皿洗いに行っている。その合間をぬって童話を書いている。今まで選にもれてばかりいる。何度「童話はやめた方
カエルのチロルは、わけあって仲間の中に入っていけなかった。いつも独りぼっちだ。鳴く時も皆から遅れて鳴くし群れから離れてポツンといた。チロルは、母親から「自分の殻に閉じこもっちゃ駄目よ。チルロ。自分から積極的にならなくちゃ」と言われました。 そんなチロル
「知らないわよ」「わあーんお姉ちゃんが泣かしたあ」「修が悪いんだからね」といつもの姉弟喧嘩です。お母さん事私は「容子はお姉ちゃんだから我慢しなくっちゃ。修をいたわりなさいよ」と言った。「もう、お母さんいつものパターンなんだから。今日、お父さん仕事で遅くな
美緒は、五歳の時とかげと知り合った。どこまでが本当の事なのか模索しながらも、高校生になった美緒はその事を書きとめたくなった。少し神秘性な出来事であった。 そもそもの出会いは、五歳の美緒が例のごとく玄関の扉を開けると、いきなりとかげが入ってきた事に始まる
私は、予備校生だ。家族が寝静まった後例の如くダイニングに行ってコーヒーでも入れようとやかんに水を入れガスに火を付けふと窓を見ると中くらいのヤモリがいるではないか。背をこちらに向けたヤモリが一匹はりついている。何だかこちらを伺っているようだ。私は軽く窓ガ
山あいに古い小さな宿屋があった。僕事小林政彦は、旅に出て道に迷ってしまい日暮れ時になってしまった。「泊まる所はないかなあ」と思いつつ歩いていたら宿屋らしきものが見えた。トントンとノックをしたら老婆が出てきて中は薄暗かった。そして僕に「お泊りですか?」と
ふと目が覚めたら蝉がミーンミーンと鳴いていた。何事もなかったかのようにももちゃんの心を解きほぐす。昨夜神社で夏祭りがあった。その時素人歌合戦があり、ももちゃんは歌って来たのだ。特別賞をもらってきた。 二週間前参加者を先着順に締め切ると言うので朝食のとき
坂本真紀は、おじいさんから買ってもらった赤いベレー帽がお気に入りだ。小学四年生である。友達からも「真紀ちゃんこのベレー帽似合ってるね」と言われるとはにかみながら真紀は「ありがとう」といったものだ。お気に入りの帽子だからというので中に坂本真紀とネームを入
ももちゃんの日課は、毎日朝食前に庭を掃く事である。落葉とかちりとかあればゴミ箱に入れる。ももちゃんは、童謡の「小さい秋見つけた」を歌い案外楽しみながら庭を掃いています。お母さんが「ももちゃん、きれいに掃いとるなあ。ご苦労様」と言うとももちゃんは、はにか
赤ん坊が揺れている姿にふっと我に返るとおばあさんが人形をかかえて公園のぶらんこをゆっくりと漕いでいました。正体は人形だったのかと私事野中恵子は思った。私は小学三年だ。公園で一人ぶらんこ遊びをしていると、隣にいた四歳ぐらいの女の子が、「私洋子、おばあさんは
夏になると陽子のお母さんの幸江は、嬉しそうに朝顔作りに励みます。つるが伸びてくると鉢であんどん作りをします。小学六年になる陽子も朝早く起きお手伝い。一緒に水やりをします。陽子がお母さんに「毎年朝顔に水やってるけど何か想い出でもあるの?」と聞くと「あるか
ももちゃんは、休日になると神社のご奉仕をしにくる本家のおじいさんを楽しみにしています。実はおじいさんはそのついでにももちゃんの家に寄るのですおじいさんは口癖のように「ここは日当たりがいいのでポカポカする」といっていました。その後おじいさんを家まで送るよ
お正月だ。僕は商店街をぶらり歩きながら変わった物がないかと見ていたら、ペットショップの店員さんに「この小鳥を飼うと夢が叶いますよ。お兄さん」と言われた。お兄さんと呼ばれた事が初々しく感じられ「どの鳥ですか」と聞くと「このセキセイインコです。見て行って下さ
ウサギのキキは、森のみんなから泣き虫ウサギと呼ばわれています。気が弱くて臆病で恐がりで情にもろいところがあります。いたずらな狸のポン吉は、ゴムの黒ベルトの切れ端をくにゃくにゃさせ蛇のように見せてウサギのキキが通るのを待って道に置きそっと隠れました。 キ
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