ずっとずっと、ずっと遠くに。

「久しぶり」そう言おうと思ったら、「おめでとう」と言っていた。「私とあなたの関係は変わらないでしょ？」そうあなたは言うけれど。ずっと前、私とあなたが20歳そこ…

出涸らしの。

「あなたは私がいなくても少しも寂しくないの？」そんな風に聞かれて、なんて答えようか少し迷った。寂しいと言って、何になる？変わらないのなら、言葉に意図はいらない…

君の家と卒業

時々思い出すんだ。君と昔テスト勉強をしたこと。君の家で勉強をして君の家で寝て君の家からテストを受けにいって。そして君の家にまた帰った。もうあれから何年も経って…

この指から。あなたの2度目の誕生日。

昨日はあなたの誕生日だった。もうあなたは私の誕生日を忘れたかもしれないけど。あれから一年経ったね。あの頃よく言っていた「ずっと一緒にいようね」というあなたの言…

「僕に応えてくれるという確信をください。」

こんなに近くにいるのに遠くに感じてしまうは何故なんだ。隣に座っているんだよ？手を伸ばせば、おまえに届くのに。ねぇ、何を考えている？こっちを向いて。おまえは一体…

あなたは私を名前で呼ぶ。

久しぶりに会ったあなたは綺麗になっていた。私に会うために、その洋服を選んでくれたのかな。そんな風に思うのは私の思い上がりです。＊一緒にいたときは絶対しなかった…

あなたと私だけの世界

あなたを隣に過ごすカウンター席昔はいつも向き合って過ごしていたような気がするから、隣同士で食べるご飯は少し大人な感じだった。今となっては私とあなたの共通点なん…

ふたりはひとりとひとり

あなたに会わないようになって2週間ぐらいは随分とバタバタしていて。3週間目からかな。ふとした瞬間にあなたを思い出すことが多くなった。その頃にはあなたのことを周…

私とあなたは大人だけど、あの夜は子供だったはずだよ。

ターンターンターン球に金属があたる音が聞こえる。あなたがいた。綺麗な横顔。でも、知ってる？あなたの無意識のときの顔ってちょっと険しいんだよ。久しぶりに会ったあ…

あなたの過去にはどうも勝てそうにない。

あなたと逢うことがなくなって少し日が経ちました。どこに行くにしてもあなたを誘っていたのはずいぶんと前のことのよういつのまにかあなたではない色んな人があなたの代…