この人はどうしてこんなに元気なんだろう尋ねてみてもこの人にとってはそれが普通だから自覚はないだろうでもどうしてだろうと思いながら接しているだけで元気を貰えてる…
午後四時陽はまだまだ高いオリーブの葉に六割の日向と四割の影を作ってそれがレースのカーテンの向こうでおだやかに揺れるから目をつむっても緑に包まれている僕は六割の…
君が僕のあとを付いてきた時僕は立ち止まって知らんふりしたどうしてそうしてしまったのか僕の中の無意識の謎大人気ないとかやさしくないとか思う奴も僕の中にはいたあれ…
背中に刺さる日差しはもう夏の気配。僕はしゃがんで終わった花を摘んでは、ゴミ袋に入れていた。突然の風でも、左手の剪定バサミは充分に重いから、大丈夫だったけど、右…
10歳くらいの歳の差なら昔の音楽や映画はいくらか重なっていて懐かしさを共有できるそれが20歳も違ってしまうと「えっ?あの映画を知らない?」そこでその話は終了し…
あ然とした顔がぶ然とした顔になっていく様子が他人ごとの様にはっりと分かる張り出された来月のシフト表は呆れるくらいの雑さと投げやり感満載でここは自分の居場所では…
なんでもないような事で転げそうになりながら大笑いそのときコロンと頭から何かが落ちたどうやら脳みそを支えていたつっかえ棒みたいであのとき左からやって来た白い蝶み…
朝からそんな予感がしていたこの前剪定したミニバラを切った場所がそこでよかったのかと出勤前に眺めてゆく道すがらの木々の緑がたまらなく緑で幕が上がる前のワクワクみ…
庭で剪定バサミをチョキチョキ鳴らしていると大粒の雨がポツリポツリと音をたててアスファルトにぶつかってあっという間に染み込んていくきっと僕の背中にも水玉模様を作…
人は毎朝生まれ変わっていると言ったのは誰だったかそれなら木も花もダンゴムシも風も空も太陽も地球も世界は毎朝生まれ変わっているまっさらな自分に何をあげようかサン…
「10分たったら起こして」テスト期間中の君はそう言ってソファに沈むその10分で君が見つけるものは何だろう迷いの森で矢印のついた立て札か一昨日食べた晩ごはんのメ…
「世界は悲しんでいるよ」高3男子が言う「そうかな。僕はもがいていると思うよ」僕はそう言ったあと中2男子に尋ねた「世界はどうなっていると思う?」「世界?回ってい…
その見覚えのあるラガーシャツは君の兄がずっと着ていたもの兄はよく似合ってたけどそれ以上に似合ってるもしかしたらその緑と白のラガーシャツは誰が着ても似合うんじゃ…
僕らは昔話をいっぱいしてなんとか接点がないかと手当り次第に探したけど伸ばした指先が触れ合うことはなかったさてどうしよう一般的な男と女の話は突き詰める途中で「そ…
呪文のようにワカランワカランを繰り返している君明日の数学のテストがワカランらしい「そんなにワカランなら諦めたら?」「そんな訳には行かない」「でも手遅れじゃない…
えっ?風呂上がりの長男がパジャマ代わりに着ているTシャツは僕のお気に入りのTシャツじゃないか首まわりは少しヨレてるけど ヨレヨレではない「なんで〜!」妻に問う…
僕は一瞬考えた脚立を持ってきた方がいいのではでも少し面倒で少し時間がかかるそして思いっきり背伸びして思いっきり手を伸ばしてバランスを崩して後ろに倒れた倒れた先…
「ねえお父さん次の大会では絶対に勝ちたいんだけどどうしたらいいと思う?」「たった今から自分がキラキラ輝いていると信じて人と接していれば今までの君との違いを感じ…
僕は話を聞いただけだったこのところずっと寝付けずにいたけどすっと寝入って朝までぐっすり眠れましたありがとうございました誰にも言えなかったことを口に出した時にも…
見上げた空はあんなに高いのに見つめていると空に落ちそうになってこれ以上ない薄い青空にあるこれ以上細いと見つけられないような三日月を指でなぞった昔の人は月の不思…
地学のテスト勉強をしている君に問題を出してとねだる妻は勉強の邪魔をするなと言うけど問題を考えるのも勉強のうち確かに話は脱線して もしも何処かの星からボイジャー…
気が付けば午後四時で家族四人同じ部屋で思い思いに過ごしていた君は取り込み忘れていた洗濯物の為に小走りに部屋を出た僕は庭で土と戯れたくてカットソーの袖をまくった…
なぜだったかな午後4時が好きだったのは雨あがりに虹を探した時昼の風が少し陰った時さみしさがちっともないのに肌が気配を感じた時そして永遠に続きそうな木の葉の揺れ…
う身も心も疲れ切った君に贈る言葉は共感と尊敬そしてふと浮かんだのはビリー・ジョエルの「素顔のままで」君にはブルーノ・マーズの方が良かったかも知れないけどまあい…
気のせいなのかなオリーブの木を剪定していると木と話している気分になる風通しが良くなるようにとか見た目を良くする為だとか身勝手な判断で自然に育った姿から自然を奪…
あんなにひょろ長でペラペラの体だった君が日に日に厚みが増して大きく逞しくなって来た肩幅も広くなって兄のTシャツを着ても着られることなく様になってるあんなに高か…
今日アップしたCome Togetherですが、蛇足ながから、ビートルズの曲名です。その中に、1足す1足す1は3って歌詞が出て来ます。まあ、そういう事です。
たとえば見かけは違っても結局は同じ場所にファイルされるような小さなきっかけが三つも続けばもう分かってしまったと見出しを貼り付けてしまいそうになる違う違うそれは…
「懐かしいな」17歳の君にとっは1年前によく聴いた曲のことだそれは聴く音楽がこの1年ですっかり変わってしまったから多分君はこんな曲を聴きながら今日1日は1年前…
午後の日差しにさわざわと風にゆれる新芽の緑が似合ってるやっと出会えた喜びがつま先立ちの背伸びで分かる釣られてやってきたアゲハチョウは正面から見ると怖い顔してる…
君らのいる休日は好きな音楽も聴けずゆったりとコーヒーも飲めずだけどなんとも言えない気分に包まれている実感ふわっとしていて弾力があってぷるんとしていてしっかり重…
君がさっき聴かせてくれたピアノの旋律に泣きたくなるほど胸がしぼられて僕の表の全部が裏側に吸い込まれるような宇宙の果てから見つめられてるようなふと目を落とせば僕…
どうしてこんなに風が強いんだろうでも気圧とかの真実に近づくような話は誰も望んでいない誰かがかめはめ波を放ったからとかスタンド使いの仕業だとか中二男子みたいな話…
暑いと言った君がドアを開けるとひんやりとした廊下の冷気がトレーニングを始めた君の熱気で少し息苦しくなった部屋の空気に床からじんわりと混ざっていく今の仕事になっ…
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この人はどうしてこんなに元気なんだろう尋ねてみてもこの人にとってはそれが普通だから自覚はないだろうでもどうしてだろうと思いながら接しているだけで元気を貰えてる…
お昼ご飯にあんかけチャーハンを作った君は「失敗したよ〜。あんがチャーハンに染み込んじゃった」そして夜君は再度あんかけチャーハンにチャレンジしようとキッキンに立…
土いじりが好きなので前世はダンゴムシだったと思う前屈はわりと得意だしちょこまか動くハサミムシだったら嫌だなと思う職場でやたらと無駄にちょこまか動く人がいる無害…
「私は言うことはキツイけど」心はあったかいよ」外国籍のその人は自己紹介の時に言ったその後の付き合いでキツイとは思わないけどハッキリと自己主張する様は見ていて気…
君はとんでもない困難に立ち向かっていたその課題は明日までに提出しなければならないのに三角関数の解き方がまだ霧の中だったどれどれと問題を見ると字が小さくて見えな…
習慣に慣れてしまうとあんなに求めていたことなのに疑ってしまうこの方向でいいのかこの頻度でいいのかもっといい方法はないのか疲れたと思うときは本当に疲れているのか…
ナイショだけど妻の洗顔フォームやトリートメントをこっそり使うことがあるなんだか今日はやけに泡立つなと思いながらトリートメントを流すと髪がギシギシするまあいいか…
何気なく褒めた言葉にその人は「そう?嬉しい」と小さく言った不思議だけど褒めた僕の方が褒められたような気分になったその人の分身が現れてよく褒めたね偉いねと言われ…
そして僕はすべての窓を閉める風に吹かれ過ぎると心は迷子になって欲望だけの人間になってしまうそして深呼吸をしたらどこかひとつの窓を少しだけ開こうそれだけで空間は…
遅く起きた朝家にはもう誰もいないすべての窓を開けて太陽を浴びた風を通す古い曲を大きな音で聴きながら遅い朝ご飯を食べる小鳥の声が部屋にあふれる音に負けずにいい合…
君の淡い目論見は形を作ることもなく消えたまた次の機会を待つ間に今日のことも忘れてしまうだろうあの人にもう少し思いやりがあったらなんて愚痴に時間を取られ左右の履…
リビングの様子が変わっていた模様替えが趣味の妻の仕業だソファの位置と向きが変っていて合わせて何もかもが移動しているリビングの主役がソファだったと再認識職場でも…
狭い場所に木や草が過密状態でみんな元気が足りない枝を落としたり草を引いたりしているとみんな元気になってきた日頃から少しずつ手入れをしておけばよかったそれは自分…
雨が降って風が吹いて落ち葉の道が出来ていた踏み締めればカサカサと乾いた音をたてるのはどのくらい先のことだろう人を連れた白い犬が首をかしげてじっと佇んでいる僕が…
じわっと紅くなったと思ったらあっと言う間に消えた控え目な夕焼けは物悲しさもあとを引くあの人とは遠く離れても思い出がすっかり沈んでしまうまでは繋がってる気がする…
まるで目覚めたような感覚じゃあ今までは寝ていたのかと言われればまどろみの中だったと答える今は自分に関係のない話の中やたまたま見つけた文章の中に答えを見つけたり…
雨あがりに立ちあがる山霧はまるで地球の深呼吸水墨画みたいな景色の中に山桜がほんのり色をつけてる僕はといえば長引いた昼寝が今日やりたかった事をうんと後ろに追いや…
職場に新しい風が吹く誰も彼もがどんな風になるんだろうかと吹く前から戦々恐々誰よりも元気で力のある人が5年ぶりに復帰したこれしかないと必死に付いて行く人醒めた目…
ふと足を止めてしまったのは風がなかったから風になれなかった空気は頬に絡みついて僕を誘う走ってしまえば頬に当たる空気は風になるだけど本当は止まっているから風にな…
日に8000歩の目標に850歩足りないと風呂上がりに気付いて歩きに出た午後9時街灯が作った僕の影は歩く度に伸びて10mほどになった小学生の時はこれだけで充分遊…
やっと上がった雨はまだ道を濡らしていたお風呂の順番だと言われた君は今から走ると言って買ったばかりのランニングシューズで出て行ったその10分前には兄が走りに出て…
ふと耳にした懐かしい歌湯船に浸かって口ずさめば次々と湯水のように溢れ出る懐かしい歌たちだけどあの頃の情景はひとつも脳裏に映らない歌詞は勝手に出てくるのにひとつ…
絵に描いたような雲の下空の青を瞳に塗って瞼を閉じれば生命の息吹を感じる赤が画面いっぱいに瞼を開ければまた青掴めそうで掴めない雲このとき心の中は真っ白でこれはき…
十代の女の子は妖精なんだと思う真正面に座った僕は身ぐるみも着ぐるみも剥がされてとっておきの得意技もあっさりとかわされて何も隠せなくなってすべてを見抜かれた何も…
朝からずっと雨だった大きな花は雨粒の重みで俯いて小さな花は弾かれて上を向く水たまりに落ちた雨粒は一瞬で広がってしかもどれもが綺麗な円を描いてすぐに消えるそして…
風はいつだって気まぐれで左手にホウキ右手にチリトリの僕を右往左往させるだけど風にはもてあそぼうなんて気はなくあざ笑う事もないそんな事も知らないの?なんて言って…
飛行機雲っていつも真っ直ぐなんだけど当たり前か今日の風は海辺の風みたいな吹き方をして僕を昔に連れ戻そうとする高校へ通い出して二日目で帰って来るなり鞄と制服を投…
体の声を聴くと言うよりは体のから漏れる声を聴き逃さないと言うよりは気付いたら流さずにすぐ対応する休息を取ると言うよりは休める時間を確保すると言うよりは不調を訴…
心配なのは川の水が引いて底が見えそうになってること魚たちは何処へ行ったのかいち早く察知して川上に逃れてたらいいけどいい話があると呼ばれてみればヒマを持て余して…
同世代の知り合いと久々に話をすれば達観した人生観の行き着く先は決まって健康でこうして立ち話が出来ているのはお互いまだマシな方で地位や名誉やお金よりも健康が一番…
家には僕しか居なかった誰がいつ帰って来てくるのかは分からない散らかったリビングはついさっきまで人が居たような佇まいで寂しさが掛け算なのだと教えてくれてるきっと…
日頃は炭酸飲料を飲まないけど「コーラって美味いな」なんて言ってる君に触発されて冷蔵庫を開けるとコーラの隣にファンタグレープ混ぜたら不味いだろうなと思った時には…
窓を叩くのは降り出した雨か通りすがりの風かきっとやって来る明日の前ぶれか「あんまり喋ると悪口になるから」その人はそう言い残してその場を離れた後任者が前任者と比…
そうだった今日は雨が降ると誰かが言ってたポツポツとなのに音はなくそして僕を急がせる逆らうようにあえてゆっくり動くと何故だか笑いが込み上げる若い頃から天邪鬼だと…
花粉が酷い日だった目に見えないけど確かにあるらしいそれは大切だから目に見えないんじゃなくて小さすぎて見えないだけど杉や桧にとってはいちばん大切なもの誰かにとっ…
僕を取り巻く時間がおかしい月曜日だと思っていたらまだ土曜日だったり日曜日だと思ったのにもう水曜日だったり神様の悪戯か誰かの陰謀か落ち葉の逆襲か水たまりの幻影か…
冬越しした君はあまりにも小さいけど細い根が地を掴んで離さず儚い夢が繋がってここまで来た頑張れって言われなくてもきっと頑張ってるに違いなくて頑張れって言われるの…
忙しそうに働く人を瞼の端に追いやってゆったりとこなそうと思った花粉は気にせずそのままスルーしようよと体の中の誰かに言った聞いた誰かが体の責任者だったら助かるけ…
この浮ついたような気分は何だ幼児に追いかけ回されてるシャボン玉の中から出られず笑いが止まらないような100mもあるブランコで一番高い所で止まってこれから後ろに…
夕暮れに家に帰ると誰も居なかったこんなことはなかった今まではこんなことがあるだろうこれからは手持ち無沙汰なこんなときはとりあえずチョコクッキーを食べるその二枚…