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森の詞 https://blog.goo.ne.jp/sinomoriyuki

元ゲームシナリオライターのブログ。ゲーム企画書や小説、シナリオライター当時の日記などを公開中。

現在、長編ファンタジー『マリオネット・シンフォニー』を連載中。

篠森京夜
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2009/04/25

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  • マリオネット・シンフォニー -インデックス-

    ◆最新の話を読む◇第1話から読む●『小説家になろう』で読む(挿絵掲載しました)※ブログが苦手な方はこちらへ■6/29…浮遊島の章~後日談~ラストエピソードを更新剣と魔法によって支配されていた時代が幕を降ろし、世界が新たな刻を数え始めてから二百と数十年。アイズ・リゲルは閉塞された日常からの脱出を果たし、念願の大空に飛び立った。密輸業者の貨物船に忍び込む、という荒技で。彼女が降り立ったのは、遥か彼方まで続く広大な世界。彼女が出会ったのは、複雑に絡み合う数多の運命。世界最高の科学者によって生み出された人工生命体、プライス・ドールズ。わずか十数人で一国を滅ぼした悪魔の殺戮兵器、クラウン・ドールズ。少女の身でありながら単身で戦況を覆すまでの力を秘めた、伝説の戦姫。様々な出会いを重ね、やがてアイズは隠された歴史と真実を知る...マリオネット・シンフォニー-インデックス-

  • 浮遊島の章 最終話

    前回に戻るアイズは夢を見ていた。夢の中のアイズは、二十代の落ち着いた女性だった。瑞々しい芝生に鮮やかな花壇が彩りを添える、明るい広場。アイズは──その女性は、椅子に浅く腰かけて脚を組み、テーブルの向かい側に座っている男と話をしていた。──私は、この二人を知っている。「貴方は生命が何なのか、まだわかっていないわ。生命っていうのは、貴方が考えるような蛋白質の集合体じゃないのよ」「では……蛋白質の集合体と生命の違いは何なんだい?君は生物と非生物の違いを定義できるのか?」「難しく考えるからいけないのよ」女性は手を上げると、筆を取るような仕草をした。「例えば、『絵』と『絵の具の塊』がそうであるように。生物と非生物の間に明確な境界線はないわ。ただある一点を超えたとき、絵の具の塊は芸術になり、物質の塊は生命へと昇華する。私の...浮遊島の章最終話

  • 浮遊島の章 ~後日談~ エピソード.6

    前回に戻る「うーん、どう考えても変ね」ブリーカーボブスの研究室にて。ケール博士は一人、モニタに向かって呟いていた。「イマーニとナルニアのホログラム装置、確かにアタシが作ったものなのに、性能がまるで違う。プライスちゃんが手を加えた?ううん、アタシが最後にケラ・パストルに来てから彼がトトちゃんを連れて脱出するまで半年もない。時期的に考えても、トトちゃんと同時進行でここまでバージョンアップさせるなんてことは……」その時、研究室の扉が開いた。入ってきた者の姿に、ケール博士が思わず感嘆の声を上げる。「まあ、アートちゃんじゃない!」「取り込み中すまない」「いいのよ!何処か調子が悪いところでもあるの?」嬉々として迎え入れるケール博士。アートは少し気圧されながらも、研究室の片隅に設置されているカプセルに目を留めた。「……あいつ...浮遊島の章~後日談~エピソード.6

  • ノロわれました

    起き抜けに嘔吐して会社を欠勤。身体に鞭打って消化器科に出向いたところ、ノロウィルスに感染している可能性が高いとの診断を受けました。感染力が極めて高いウィルスであるため、会社と相談した結果、完治するまで自宅療養することに。試用期間中だというのに……復帰したら席がなくなってたりしなければいいのですが。ノロわれました

  • 浮遊島の章 ~後日談~ エピソード.5

    前回に戻るレムは夢を見ていた。炎と雷に襲われる夢。皮膚が焦げ、髪が燃え落ち、身体が崩れていく夢を。「────っ!!」言葉にならない叫び声と共に、悪夢の檻から意識が逃れる。重い身体をぐったりと横たえたまま荒い息を吐いていると、不意に廊下から慌しい足音が聞こえてきた。「大丈夫か、レム!」間もなく寝室の扉が乱暴に開き、血相を変えたバジルが飛び込んできた。油断なく部屋の隅々まで見渡した後、安堵の溜息と共に寝台の側へとやってくる。「……ひどい汗だ」バジルは懐からハンカチを取り出すと、レムの額をそっと拭った。「ありがとう……ございます」レムは震える声で礼を言うと、バジルの手を握り締めた。そのまま自身の胸に寄せ、抱き締める。「レム?」「少し……このままでいさせて下さい」バジルは少し躊躇した顔を見せたが、レムに手を預けたまま寝...浮遊島の章~後日談~エピソード.5

  • 浮遊島の章 ~後日談~ エピソード.4

    前回に戻るメルクと独立軍の協力体制が確立してから数日が過ぎた。ブリーカーボブスと独立軍艦隊はケラ・パストルを離れ、共に大陸に向かって航行中。空には月もなく、ただ波の音だけが世界を満たしているような──そんな一夜の物語。~後日談~エピソード.4「アーーーー」「ア゛~~~~」「えっと。ア゛~じゃなくて、アーですよ。もっと背筋を伸ばして……」「さ、触るなっ」「でも、姿勢が悪いと声が伸びませんし……あ、足ももう少し開いて」「だから触るなと言っているっ」トトは大きく溜息を吐いた。「そんなこと言ったって。歌を教えてくれって言ったのはアートさんじゃないですか」/「ダメじゃん、アート」「ダメダメだね」隣の部屋から聞こえてくる騒ぎ声を聞きながら、グラフとアイズはくつろいでいた。「幸せだな~、アイズに膝枕してもらえるなんて」「あん...浮遊島の章~後日談~エピソード.4

  • 大失敗

    当日中に休載のお知らせをすることができませんでした。そろそろ潮時でしょうか。この調子ではハイムの章を連載するのは難しそうです。話は変わって。息子が近視+乱視との診断を受けました。私は両目共に1.5(子供の頃は2.0)なので、息子の目に世界がどう映っているのか想像もつかず。眼科を受診したところ、「しばらく様子を見ましょう」と言われました。ところが色々と調べてみたところ、それは「もっと悪くなるまで放置しましょう」ということと同義だそうで。どうも眼科医の仕事には、視力の『回復』は含まれていないようです。とりあえずはテレビ・パソコン・ゲームの時間を減らすよう息子に言い聞かせましたが……。なんとかして目の健康を回復させる手段はないものかと思案しております。大失敗

  • 浮遊島の章 ~後日談~ エピソード.3

    前回に戻る翌日。パティとオリバーの会談は、支店長の提案によりホテルの船で開かれた。「早急に体制を整えてハイムへの対策を講じなければ」というパティと、「急ぐあまりに南部の独立をないがしろにされては困る」というオリバー、二人の話し合いはなかなか進展を見せなかった。「ふう……少し休憩しましょうか」パティが大きく息をつき、席を立つ。会議室に一人になると、オリバーも大きく溜息をついた。とっくに空になってしまったカップを手に、所在無げに視線を彷徨わせる。と、「うまくいっていないようですね」給仕室から現れた支店長が、オリバーの前に新しい紅茶のカップを置いた。~後日談~エピソード.3「……うまくいっていないのは俺自身だよ」「何か、気に病むことでも?」オリバーが呟き、支店長が穏やかに促す。「ここは中立だったよな、支店長」支店長が...浮遊島の章~後日談~エピソード.3

  • 社会復帰

    来週の月曜日から社会復帰することが決定しました。非常に運がいいことに、就職活動一件目での採用獲得です。これまで『面接』と言えば一回きりのものしか経験したことがなかったので、人事部の方による一次面接、希望部署の責任者による二次面接、社長による三次面接という過程はなかなかに緊張しました。中にはこれに加えて、1対多の役員面接がある企業もあるとか。就職活動って大変。再就職先は、業務支援ソフトを中心にシステム開発を行っている会社です。年齢的に中途採用枠でしか就職活動ができず、訓練校での勉強を中断して行くことになりました。ずっと心配をかけていた家族や友人から沢山の激励をいただきました。千葉に住む可愛い後輩からも、目一杯経済を回してください、と発破をかけられたことですし。微力ながらも頑張って社会を動かしていこうと思います。社会復帰

  • 浮遊島の章 ~後日談~ エピソード.2

    前回に戻る「ああもう、忙しい!忙しいったらないわー!」トゥリートップホテルの船でパーティーが開かれている頃。ブリーカーボブスに設けられたドールズ専用の調整室では、ケール博士がバタバタと動き回っていた。調整室では現在、重傷を負って運び込まれたトトとネイへの緊急処置に加え、両腕両脚を切断されたノイエの機体接合、そしてモレロが回収したカプセルを開く作業も同時進行で行われている。その場には作業を主導するケール博士の他にも、パーティーへの参加を辞退したアイズとモレロが手伝いとして残っており、そして何故かグラフまでこき使われていた。「とほほ……どうしてこうなるかなぁ」「ほらグラフ、ぼーっとしてないで!ここが一段落したら医務室で白蘭の手伝いもあるんだからね!」「へいへい、わかってますよ~」グラフはモレロと一緒にカプセルを運び...浮遊島の章~後日談~エピソード.2

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