短歌のブログです(09/04/01-) 特にテーマ絞らず写真などつけず説明文もつけず34男が詠んでます。
短歌なので、他の文章は基本的に日記タグのものだけです。でなければすべからく言い訳の文章にしかならないので。すべて歌にこめてあります。
なんて屋根!部屋の窓からいつも見る不安とともに煙吹きつけ(2010・03・27・1411)
スティーヴィー寄せては返す波の間の木の葉のようでどこから来たか(10・03・08・2356)
よのなかはえたいのしれぬ屯でないひとりのおんなをおもうよに(10・03・08・2351)
朝がつらい?そりゃそうさもうはればれとした目覚めなど二度とこないさ(10・03・02・0329)
腕時計、ライター、手帳、眼鏡、ペン、ひとりの今日はものとたわむる(10・03・02・0301)
根津でしたか椅子がふたつかみっつだけ行きましたかあの妙な喫茶店(10・03・02・0232)
この日かよ俺の待ってた記念日はろくでもないしすぐに忘れる(10・02・26・1552)
胸にだくギターの弦が弾けきれ心臓をおすふあんという音(10・02・26・1536)
三叉路が俺の行きさき惑わせるあゆみとめはく煙は空へ(10・02・26・1454)
俺が朝味噌溶いてるとおわんがない隣の家の子わめいて泣いた(10・02・26・0856)
待ちなさい人ひとりおらぬ交差点 犬はただ吠えてるのだ(10・02・24・0823)
春のそら夕ぞらだけは季節ちがい引き寄せ閉じるコートの胸もと(10・02・24・0722)
君がいたちいさな町に吹く風は
雨のこの日に忘れるな重い靴 憂鬱気どり閉じていた傘(10・02・24・0613)
降る雨に濡れ陽に乾く永続を唯知れば今泉の下へ(10・02・08・1723)
ネクタイと駅裏近くトイレの桟、川に枯葉が一枚落ちる(10・22・05・1612)
産まれきた赤子のちいさくやわい耳さなぎを潰す音に聞きいる(10・02・05・1533)
十代の僕に待ってたふしあわせ味わい尽くしてなおも忘るな(10・02・05・1432)
次に来る地下鉄の扉直ぐ横のかわいいあの娘に声をかけよう(10・02・05・1426)
日の刻み時計の刻み身の刻み暦の上の立春はすぐ(10・02・05・1402)
身にかわり遠くの島にあの夏に思い残すか冬のアカバナ(10・02・05・1310)
降りやんでちょうどよすぎる雪の日に特別な明日来やしないはず(10・02・02・1724)
真夜中の廊下の寒さ外気温じぶんの上に降る雪はない(10・02・02・0213)
生きるなと新宿駅の雑踏で嫌われたわたしはそう聞いた(2010・01・27・2113)
見送ろう駅出てすぐの深夜バスからだの芯まで痛むのを待つ(10・01・24・1803)
いま浮かぶたのしい夢はむなしくてくるしい夢はげんじつである(2010・01・20・02:59)
ベッドから足を伸ばして踏みおろす冷たい平地の砂の地面(09・10・13・1629)
眠らない眠らない悲しい気持ちで生きてない電車に乗って(09・10・13・1623)
向かいあいわたしが夢をあきらめてあなたはつばさに似る涙を!(09・10・13・1617)
街のひと尋ねてもまたこう答え、ああ、そんなうたがありましたね(09・10・11・1110)
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