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羽鳥ログハウスの四季 http://blog.livedoor.jp/mozart08/

福島県羽鳥に建てたログハウス。その四季の中で考えたこと、読んだ本の感想を中心に語ります。

会社生活も50歳を超え、そろそろゴールをイメージしなければなりません。「成仏」と表現した人もいますが、なるほどギラギラしたものを廃して感謝の気持ちで日々を送れれば良いですね。

mozart08
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多摩市
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武蔵野市
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2009/03/29

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  • 『サルトル ー「人間」の思想の可能性』海老坂武著

    放送大学の2021年度前期で、はじめて対面受講となる講座を申し込んだ。放送授業では意外に文学関係が少なく、むしろ対面講座の方が文学系は多いような印象を持つ。5月連休明けの8日~9日で8コマの授業が予定されているのが『フランス実存主義:文学と哲学』。サルトルとカミ

  • 『メディチ家』森田義之著

    もうずいぶん前の事だが、NHKの番組で、『レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯』が放映された。再放送もあるのだろうが、最初はかなり昔である。この番組がすこぶる面白く、ずっと欠かさずに視聴していた。フィレンツェの名前と共にメディチも刷り込まれている。大学4年の時、就

  • 『ラファエル前派』ローランス・デ・カール著 高階秀爾監修 村上尚子訳

    『ラファエル前派』を読む、あるいは、鑑賞する。B6変型判なので大きな図版はないが、高階さんの監修によりラファエル前派の主要な作品は網羅されていると思う。文章よりもポケット版美術図版本といった体裁。創元社の定価を見ると1,500円だが、神保町の古本屋(昼のお散歩コ

  • ソポクレス『オイディプス王・アンティゴネ』 福田恆存 訳

    今日は会社を有給休暇として、ただいま4連休の第2日目。のんびりしている。少し前に趣味のジョギングから帰って汗を流したところ。天気予報ほど気温が上がらず、軽めであがろうと思っていたのだが、今スマホの距離計を観たら9.18km。意外に走っている。安心してビールをいた

  • ハーディ『呪われた腕 ハーディ傑作選』

    『テス』に続けて本作である。子供の学校授業で教材で使用したとかで、『テス』の悪口をしゃっべている父に、じゃあこれは、と言って置いて行った。文庫本カバーが好みに合致(深緑の面にいかにも英国カントリーの廃屋モノクロ写真があしらわれている)したことと、帯のコピ

  • ハーディ『テス』

    ハーディという作家は名前さへ知らない。ましてや作品を手にすることは一度もなかった。直接の理由は例によって放送大学で受講した講座で、必読の書とされていたため。丹治愛・山田広昭両先生が主任講師となる「文学批評への招待」である。「文学批評」という行為においては

  • 白幡洋三郎著『プラントハンター ヨーロッパの植物熱と日本』

    毎回、久し振り、を口にしている。ここしばらくここに書いた内容は、放送大学で受講した講座で提出したレポートをベースにした文章だった。だいたい800字から1,000字で提示された課題に対してレポートするのだが、四択みたいな試験ではなく、「講義を通じて関心を持ち、さら

  • ホーソーン『緋文字』

    ホーソーン『緋文字』は17世紀ニューイングランドを舞台に、宗教と世俗権力が表裏の清教徒社会を背景とする物語である。緋文字 (新潮文庫)ホーソーン新潮社1957-10-17特殊な時代に暮らす人々は、それ自体一つのカテゴリ―を成す。それはどのような存在として表象されるのか

  • ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』

    広辞苑によると「謎」とは「正体がはっきりしないこと、不可解」とある。ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』なら、「謎」を拾うのに苦労はしない。極言すると全編に充溢している。語られる言葉は明白なのに、その意味にたどり着けないもどかしさ。ならば不可解な筋立ては読

  • 川島昭夫『植物と市民の文化』

    これは山川出版社による「世界史リブレット」の一冊。還暦を過ぎた私の世代なら、山川出版といえば大学受験用の世界史の参考書の出版社という印象が強いのではないか。私大受験を世界史で取り組む受験生は、山川の世界史の本文を記憶するのは当然、欄外の細かな字で書かれた

  • 映画『ハンナ・アーレント』を観る

    「哲学の始まりは戦慄から始まる」、この刺激的なテーゼは個人と哲学を連携させ、思考の開始を促す。だが、同時多発テロや3.11のような万人が戦慄する体験もあれば、個人的な体験もある。どちらの戦慄も最初は直感が優先する。直感がなければ、すべては他人事なのだ。直感と

  • 澁澤龍彦『毒薬の手帳』

    前の記事で、植物を通したヨーロッパ史について書いたが、その際の参考にしようと渋沢さんの『毒薬の手帳』を読んだ。ヨーロッパの歴史なのだから、それほど理性に従った話ばかりではありえな(否、ヨーロッパに限らず、所詮人間のやらかした相対が時間的に「歴史」と呼ば

  • 植物を通したヨーロッパ史(2)

    澁澤龍彦著『フローラ逍遥』は植物画が魅力の愛読書だが、18世紀後半の植物雑誌を調べていて、それがボタニカル・マガジンの図版だった事に気づかされた。ウィリアム・カーティスはこの雑誌の創刊者として知られる。精緻な花の絵と英語の説明文を組み合わせる雑誌スタイルは

  • 植物を通したヨーロッパ史

    放送大学『ヨーロッパの歴史Ⅱ 植物から見るヨーロッパの歴史』はユニークな講座だった。残念ながら2020年2学期で終了してしまったが。学校教育で扱う「歴史」は政治や経済、その闘争の解決策としての戦争の歴史が中心、申し訳程度に文化史が語られても、固有名詞の羅列みた

  • 中原中也『骨』

    中也の詩との付き合いも半世紀、生と死を歌った歌が不思議と多いのが特徴で、本当の生の充実を生きた幼年期の故郷への憧憬であったり、幼くして死んだ愛児の死を悼むものであったりする。久し振りの中也の詩との邂逅の機会に『骨』を読んでみた。中原中也全詩集 (角川ソフィ

  • スウィフトの『ガリヴァー旅行記』

    随分間をあけてしまった。YOGABOOKというちょっと毛色の違うAndoroidPCを身近に置いたおかげで、ここのブログのような少し長めの文章を書く機会がめっきり減ってしまった。やはりYOGABOOKは閲覧用の媒体としては優れているけど、入力する媒体としては使いにくい。そんなわけ

  • YOGABOOKを購入して

    少しブログをサボっている。暑すぎるのかな。そう云いながら本日は高原のような風が部屋に流れ込む。なんともこの落差がたまらない。これで再び猛暑に戻ると体は悲鳴を上げるだろう。また余談ながら事にはクーラーを2台購入してしまった。これまであまりクーラーは利用しない

  • (余談として)ファイ・ベータ・カッパ

    前の記事で、ティム・オブライエンが徴兵令状を手にしたときに混乱した頭の中で、自分は戦争に行くような人間ではないという記述の中に「ファイ・ベータ・カッパ」という記述があったのを、軽く読み流していた。少し気になって調べてみた。いろいろな記述がある中、東洋経済

  • 『レイニー河で』ティム・オブライエン

    『本当の戦争の話をしよう』の続き。短編集の体裁の本書の4番目の作品に『レイニー河で On yhe Rainy River』がある。戦場の話ではない。アメリカの徴兵制は「1973年1月にヴェトナムとの和平協定成立時に廃止」されている。『レイニー河で』は1968年6月、ティム・オブライエ

  • 『本当の戦争の話をしよう』ティム・オブライエン 村上春樹 訳

    何回か書いているが、放送大学『世界文学への招待』は秀逸。参考文献であげられているアメリカ現代文学の諸作品を折々読んでいる。村上春樹さんの訳になるティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』は随分以前に購入して読んでいる。奥付を見ると「一九九〇年一一月二

  • 『良友・悪友』『犬をえらばば』 安岡章太郎

    昼休みの散歩がてら神保町を歩くのが日課。古本屋を歩くと思いがけない本が見つかる。驚くのはその時に買わないで翌日覗くと、その本はないこと。毎日散策する古本コレクターという方々がいるのだろう。宮沢賢治の復刻版『注文の多い料理店』、これも美しい本なのでいつかは

  • 『漱石夫妻 愛のかたち』 松岡陽子マックレイン

    著者の松岡陽子さんは漱石の孫である。母は長女の筆子さん、父は松岡譲さん。そういう方の本でなければ、この題名の本にはちょっと手が出ない。やはり肉親でなければ語れない事実があるもので、そうした部分を期待しての読書だ。『漱石夫妻 愛のかたち』。漱石夫妻 愛のかた

  • 愛車とのお別れドライブに行く

    気付いてみたらもう21年の付き合いになった。スバルレガシィランカスター2.5 4WD AT。色は黒。1999年夏に購入した。マッキントッシュのカーオーディオが装着されていたのが決め手。2年前の車検の時、スバルの整備から次回は無理かもしれないと伝えられていた。部品などが調達

  • 『百年の孤独』 G・ガルシア=マルケス

    この本読了。作者の名前は当然のように知っていた。しかし作品を読んだのは今回が初めて。再読以上をコメント対象にする原則からは外れ巣が、中身には深く立ち入らず(立ちいれず)、読後の驚きの報告だけ。百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)ガルシア=マルケス,ガブリ

  • 『私の上に降る雪は わが子 中原中也を語る』中原フク・村上護編

    神保町の古本屋で中原中也関係の古本を仕入れて読んでいる。高校時代の最初、水道橋の研数学館に通った一時期、文庫本の『萩原朔太郎詩集』を読んで愕然とした。高校図書室で小林秀雄作品集第1巻を開き、「様々な意匠」に脳天をたたき割られてから爾後、小林さんの著作を通し

  • クルト・マズア指揮ゲヴァントハウス管弦楽団のブルックナー体験

    在宅勤務の際は好きな音楽をかけながら仕事をしている。手持ちのCDなど普段はとんと聴く機会が減ったので、良い機会だからCDリバイバル。ほぼ聴くのはクラッシク音楽になる。しかしそれだけでも詰まらないので、会社の近所の「Disk Union」で購入している。輸入CDの組み物が

  • 『銀の匙』中勘助

    原則は再読以上とするのが、ここで感想文をしたためる対象の条件とする。その基準からは対象になりえない本書『銀の匙』であるが(まだ一度読み)、もしかしたら再読はあり得ない本であるかもしれないこと、さらに記述しておきたい感想が中勘助著作『銀の匙』という以上に、

  • 音楽事情

    もう一か月も在宅勤務が続いている。もっとも毎日ではなく、週に2日在社して3日在宅勤務。この繰り返しが5月末まで続く予定。最初はムキになって、前日に在宅業務用に準備をして、かなり集中して作業に没頭。朝は8時ころから始めて、早めに切り上げる予定が結局伸びて超過勤

  • 『象の消滅』 村上春樹さん

    放送大学の「世界文学への招待」という講座で、村上春樹さんの米クノップス社・初出版である第一短編集『象の消滅(THE ELEPHANT VANISHES)』が取り上げられた。日本語の原作に対して英語による翻訳作品を対比させ、日本語で読む村上作品と、外国語に翻訳(多くの場合、最初

  • 『古事記』と『万葉集』

    放送大学も2期目。前回は最初の楽器であったので様子見もかねて2科目4単位で臨んだ。この春学期は様子も大分わかってきたので、4科目8単位で臨んでいる。その家屋に一つが「『古事記』と『万葉集』」である。なかなか面白かった。『古事記』と『万葉集』 (放送大学教材)多

  • 日々是好日(2) 『レーダーホーゼン』

    放送大学の受講講義で「世界文学への招待」が秀逸という話を書いたが、第14回の授業は「グローバル化する現代日本文学ー日本語では読めない日本文学」。マイケル・エメリック先生による講義で、早稲田大学訪問准教授という日本での肩書。外国の日本文学専門講師から聴く「現

  • 日々是好日(1)

    久しぶりの書き込み。還暦過ぎての就職も2年6ケ月経過。現役時代のあるかなきかのスキルを元手になんとか糊口を凌ごうという計画で、「経営情報システム」とは誇大広告かもしれないが、データウェアハウス(DWH:DatawareHouse)を構築。その後は日常的なシステムのお守りを

  • サバリッシュさんのBrahms

    会社の昼休みの使い方にもうひとつバリエーション追加。これまで利用していたはす向かいの明治大学の博物館が、このコロナ騒ぎで閉館の憂き目にあって、昼の過ごし方が厳しい。前からDiskUnionのJazzは立ち寄って、全然分からないながらJBLスピーカで流れている曲を聞いて時

  • 『屋根の上が好きな兄と私 宮沢賢治妹・岩田シゲ回想録』

    昼休みの神保町歩きとAmazonで購入した宮沢賢治モノの3冊目。Amazonで見かけて、こんな本あったかな、と思いつつ、肉親回想録は宮沢清六さんの著書だけだと思っていたので好奇心から購入。Amazonで検索しても画像がなかったのでスマホで撮影した表紙の写真をアップ。奥付の

  • 修羅について

    『兄のトランク』継続。宮沢賢治を語る場合、彼が言うところの「修羅」が実際の処何を指しているのかの理解で大きくニュアンスが異なってくる。何回も比較に堕して恐縮だが、青江舜二郎さんの『宮沢賢治 修羅を生きる』では、岩手の「宮沢マキ」に生まれた賢治・トシ兄妹の

  • 『兄のトランク』 青江舜二郎さんの著書との比較

    少し前に青江舜二郎さんの『宮沢賢治 修羅を生きる』を取り上げたが、大変刺戟的な賢治論で触発される部分も多かったものの、どうも腑に落ちないいくつかの点があった。実弟である清六さんの『兄のトランク』と、この次に感想を書こうと思っている賢治の妹であるシゲさんの

  • 『兄のトランク』 宮沢清六さん

    先週この項を書いている途中、やたらに携帯メール着信音が鳴るので不審に思い内容を見ると、身に覚えのないAmazonの購入確認メールが複数入っていて、その前にはAmazonギフト購入も繰り返されているではないか。やられた!我ながらけっこうパニックに落ちっているのを感じな

  • 『日記の虚実』 紀田順一郎さん -一葉・蘆花・劉生+麗子さん

    承前。『日記の虚実』の感想を書き始めたが、冒頭の葛原勾当日記だけで思いのほか長くなってしまったので、改めて残りの文章についてまとめて記す。本書は記述の勾当日記の他、「飾られた真実ー『樋口一葉日記』」「こころの屑籠ー『蘆花日記』」「略して記さずー『断腸亭日

  • 『日記の虚実』 紀田順一郎さん -葛原勾当

    先週の昼休み、大分暖かくなってきたので久し振りに神保町を歩いた。ポケットに小銭だけを入れて古本屋歩きをするのは、むやみに購入しないための自衛策。それで目に付いた本も100円とか200円のもので我慢している。前の宮沢賢治本もそうだったし、この『日記の虚実』も同様

  • 『宮沢賢治 修羅に生きる』 青江舜二郎 著

    昼休みの神保町散歩の際に手にした一冊。100円だったので即購入。ページは黄ばんでいるし奥付付けを見れば「昭和四十九年一月二六日第一刷発行 昭和六十年五月二五日第一三刷発行」とある。35年前の発行となる。著者の青江舜二郎というかたも不勉強にして存じ上げず、ただ、

  • 『古典を読む 風姿花伝』馬場あき子さん著

    中学生のころフォークソングの全盛期だった。直接には吉田拓郎を好んで聴いていたが、彼の口から再三「ボブ・ディラン」の名前を聞くことになり、いつか伝説化していった。その後はミュージシャンとの普通の対仕方としてごく自然にLPなど聴いて来たが、その彼が2016年ノーベ

  • 久しぶりに古典を読んでみて

    一応、承前、としておく。放送大学の古典の講義で、『伊勢物語』『源氏物語』のほんの一部を読んでいる。両作品ともこれまで有名ではあっても自分には縁薄い物語と遠ざけてきた。『源氏』は「御法巻(みのりのまき)」。紫の上の死を描く巻である。源氏が女三宮を正妻として

  • 『定家明月記私抄』 堀田善衛さん

    1月が忙しかった言い訳。昨年9月に放送大学に「入学」し学生生活をスタート。リアル校舎に通学する譯でなく、教材を読みながら音声または映像講義を聴くスタイルだが、単位取得のための認定試験はリアル会場で受験する。1月下旬に予定された試験に向けて準備のため、好きなJS

  • 武蔵野市民交響楽団 第99回 吹奏楽定期演奏会

    暖冬といってもさすがに冷え込んでいる2月初旬。昨日は表題の演奏会へ。1月は親戚の葬儀への参列や昨年10月から始めた放送大学の「単位認定試験」などであわただしかったが、ようやく少し余裕も出来た昨日日曜日の音楽鑑賞と云うわけだ。そして今日は「年休取得推奨日」とい

  • 『漱石の白くない白百合』 塚谷裕一さん

    喪中のことでもあり今年の正月は正月らしいことは一切なし。ラグビーの試合だけは観ている。TV観戦。1月2日の大学選手権準決勝の2試合、早稲田が久しぶりに充実した試合ぶりを見せてくれた。12月の昨年の帝京大学戦は劇的な勝利ではあったけれど、負けてもおかしくない試合

  • 『新釈雨月物語 新釈春雨物語』 石川淳

    高知に来ている。年末28日義父が他界。享年96歳の大往生である。「土佐のいごっそう」を生きた義父はなかなか個性的で、最晩年はだいぶ高知周辺の家族も難儀があったやに聞くが、それもすべて水に流して、最期は眠るように穏やかに逝った大往生であった。ご冥福を祈る。急な

  • 『打ち出の小槌』 佐藤春夫

    日本文学の通史を勉強して、改めて日本人の日本文学知らずを身に滲みて、一挙に古典の原文はハードルが高いので、良質な翻訳本を読んでいる。昼休みの神保町散策の成果で、この本が50円で手に入ってお気軽に読んでみたのだがなかなか面白い。佐藤春夫というと、秋刀魚の詩か

  • 『わが中原中也』 河上徹太郎

    われながら脈絡のない読書だと思う。漱石を精読するんではなかったかしらんと思いつつ、中原中也である。中原中也と云えば小林秀雄さんと大岡昇平さんの作品が有名ながら、生前の詩人との交わりでいうなら、ある意味椋名以上に濃密な交わりを経たのが河上徹太郎さんかとも思

  • デジタルオーディオについて

    御茶ノ水の職場で働いている。還暦過ぎの再就職で、ムキにならない程度に頑張っている。この会社は通勤が朝は2時間コースなので、なぜそんなに遠くの会社に入社したのか。いろいろある理由の一つに、古本屋街の神保町が近いことがあげられる。そして神保町は古本だけでなく音

  • 『歌よみに与ふる書』 正岡子規

    放送大学で日本文学講座を受講して、関連書籍にできるだけ眼を通すことを心掛けている。会社の昼休みに神保町の古本屋街をぶらつくと、店先に並ぶ安価な書籍の中に意外に「名著」が紛れている。あるいは古典全集がこれもずいぶん安く買える。『源氏物語』十巻ものも2,500円で

  • 『村上春樹論』 小森陽一さん(2)

    承前。小森さんは本書で『海辺のカフカ』を徹底的に批判している。歴史的な記憶を言葉に定着して語り継ぐことをしない姿勢に対し徹底的に批判する。直接的には9・11同時多発テロ後の世界に対する向かい合う死生の創意と云う事になる。確かに本書が発表されたあと、「癒し

  • 『村上春樹論』 小森陽一さん

    17年の9月に購入したPC。BOOKOFFで2万6千円で勝ったLenovoでそこそこ気に入って使用している。最近キーボードの調子が悪く、ローマ字変換だと時々子音のキーが効かないため、ka と打っても「か」とならず「あ」となってしまうことがしばしばであった。安価なお買い物だからこ

  • 『芭蕉入門』 井本農一さん

    放送大学に籍を置いて、日本文学を体系的に学び直そうと考えていることは先に書いた通り。今年の10月から「大学生」をやっている。還暦就職を続けながら、往復4時間の通勤に耐え、アルコールにもめっきりたいせいをかくゆになり、その結果、僅かばかりの晩酌で意識不明のよう

  • もう少し、『明治の文化』 色川大吉さん

    『明治の文化』の感想は11月24日のこの場で書いている。草の根民権あるいは農村が貧しさの代名詞になる以前の、農耕(労働)と学問と政治が一体となった時代の浅き夢の時について書いた。政治の季節が終わると急激に抑圧の時代に移行し、実践は過激さを増すばかりで仲間のは

  • 『谷中スケッチブック』 森まゆみさん

    平日の夜10時過ぎである。ビールを妻君と半分づつ呑み、本日帰宅途中で仕入れてきた焼酎お買い得品(黒五代25°)を水割りでちびちびやりながら、そして今は紅茶をいただいている。珈琲は外でいただく飲み物、紅茶は家で寛いで飲むものという、いろいろ屈折した感情を持つ故

  • 武蔵野市民交響楽団 第91回管弦楽定期演奏会

    たぶんアップは日をまたいでしまうから、「昨日」の演奏会となる。武蔵野市民交響楽団の管弦楽定期演奏会に行ってきた。もう91回となる由。今回の曲目は下記の通り。----------------------------------------------------------------------------------------------------

  • 『明治の文化』 色川大吉さん

    岩波現代文庫版で色川大吉さんの『明治の文化』を読む。1970年初版出版で、その時代特有の熱気のようなものが感じられる。「大学封鎖のバリケードの中の学生たちによく読まれ」た書籍の由。色川さんは東京大学卒業後、「栃木県粕尾村の中学校教師となった。(本書解説の安丸

  • 放送大学入学

    だいぶ久し振りの投稿。日付をみたら前回が10月13日だから1ケ月以上のご無沙汰。ともかく最近週末が忙しい。暇を持て余すよりは結構な話で、その理由だが、まずはラグビーワールドカップ。チケットはもともと抽選に応募もしなかったので基本TV観戦と、JSPORTSオンデマンドを7

  • J・デ・メイ作曲『カサノヴァ』~武蔵野交響楽団吹奏楽定期演奏会(2019.9.29)

    武蔵野交響楽団吹奏楽定期演奏会の感想を書いて、あっという間に時間が経過してしまった。楽しい演奏を聴き、吉祥寺まで余韻に浸りながら歩いて行き、いつもの「みんみん」で生餃子を5人前を買って多摩の家まで帰った。家庭サービスをサボって最近土日を出歩いているので、「

  • 2019年度 「一の会」写真展

    2019年度の「一の会」写真展を開催している。10月9日(水)午後から明日10月14日(月)午後までが開催期間。台風19号が昨日猛威をふるったため、12日は閉館となってしまったのが残念。毎年展示会を行っているが、期間中の休みの日のお客さんが突出して多いので、連休初日の台

  • 武蔵野市民交響楽団 第98回 吹奏楽定期演奏会

    9月最後簿土曜・日曜。昨日は午前中は専修大学のオープン講座で「歴史を紐とく」を受講。生田の後者に出かけて午前・ごごの講義を受講。今回が18回目となる地域の人気講座で、今回が初めての賛歌になるが、これまでの受講者アンケートで希望の多かった古代に宗教についてテー

  • 小森陽一著『漱石を読みなおす』

    読みごたえのあった本の感想はなかなか書けない。このBlogで感想を書くにも勢い気楽に書けるものが多くなる。すべてが、ではない。羽鳥に来ていると書いたけれど、今晩迄はひとり。明日から母と姉と合流する。そうなると恐らくこの書き込みはできないだろう。今晩中に書き切

  • 半藤一利さん『漱石先生 大いに笑う』

    昨日から羽鳥に来ている。暦年就職先で今夏が忙しく、遅い夏休みを取得している。今週4日休んで10連休。14日(土)は家族サービス。15日(日)は遠隔地へラグビー観戦。16日(日)は1週早いお彼岸の墓参り。そして昨日から羽鳥に来ている。なかなか忙しい。今回は母と姉が合

  • 大学裏手の食堂の話

    プライベートで少し忙しくてこのBlog更新も滞る。肩慣らしに近況に関わる写真などアップします。所用があって卒業した大学の公友会事務局にでかけた。会社を午前半休にして朝から出向き、成績証明書なるものを取得してきた。もう少し良い成績のイメージがあったのだが、専門

  • 『宿澤広朗 運を支配した男』 加藤仁さん

    まず私事から。小学校6年の時、友達に誘われて武蔵野市教育委員会のラグビースクールに入り、初めてラグビーを体験。公立中学では珍しくラグビー部のある学校(武蔵野第四中学校)だったので入部。syクールは確かタックルは禁止だったのが中学では立派(?)にタックルありゲ

  • チェーホフ『かわいい女・犬を連れた奥さん』(小笠原豊樹訳)

    『戦争と平和』を読もうとBookoffとAmazonで新潮文庫全四冊を揃えた。新刊で購入すると結構な金額になるし古書でもそこそこの値段。成程、さすが読みごたえがある。現在4巻目のエピローグに入ったところ。後半になるほどに作者トルストイの肉声が大きく響いてくる。歴史解釈

  • 東アジアの〈自己語り〉文学から考える「私小説」

    台風が行き過ぎた。秋ならば台風一過で秋空を愛でるのだろうが、夏台風は過ぎた後にフェーン現象などともかく暑い。10時過ぎに家を出たけれど移動途中が異様に暑かった。今日は久しぶりに文学のセミナーに行ってきた。春に日本近代文学学会の催しに参加したけれど、良くも悪

  • 『千駄木の漱石』 森まゆみさん(2)

    (今年の2月に書きかけてそのままにしていた文章を、以下引き継いで書きます)2月19日午後私用があって会社を休んだ。休まなくても良かったのだが、もともと年を取って低体温傾向にあり平熱で36度を切るのが普通のところ、ここしばらく37度を少し超える微熱があり、体が火照

  • 四折本など

    シェイクスピア余談。新潮文庫版で福田恒存さん訳の作品を楽しみながら、もう一つの読み物として「解題」も読みごたえがあって良い。文庫版本文で読んだシェイクスピア作品の背景や作品成立年代の推定など、とても手際の良い文章に求めてくれている。そうした説明の中で「二

  • 『リチャード三世』シェイクスピア(福田恒存訳)

    引き続きシェイクスピア、今回は『リチャード三世』。とても面白かった。シェイクスピア作品では初期の物だが、後期作品とならんで人気の演目になっている由。リチャード三世 (新潮文庫) [文庫]ウィリアム シェイクスピア新潮社1974-01-30饒舌な長いセリフが人気という。なる

  • 萩原朔太郎 『月に吠える』復刻版

    久しぶりの書き込みになる。暑さで怠惰になっていることもあるが、選挙の季節、なまじっかtwitterなどを見ていると腹に据えかねることが多くって、落ち着いて本など読み、感想を書くことが出来ない。安倍晋三の該当演説に際してヤジを飛ばした一般人を警察が「排除」したと報

  • 『じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ』 シェイクスピア(福田恒存 訳)

    今日は参議院選挙、もう少ししたら投票に行く。どうしてあの自民や維新に投票する気になるのか、たぶん公明党を加えた3党で過半数はおろか改憲3分の2も確保してくるのだろう。個人的にお付き合いする周囲の人たちに積極的改憲賛成の人などいないのに、どうして投票者の多数

  • 樋口一葉の手紙教室『通俗書簡集』を読む 森まゆみさん

    森まゆみさんは学生時代の先輩おすすめの本で読み始めた。『鷗外の坂』だった。博識なエスタブリッシュメントの美文かと敬遠していたが、なんとも懐の深い文章にやられてしまった、W大政経学部出身の才媛ながら、簡単にはあしらえない「何か」のある文章に浸っていた。(書き

  • 『説得』ジェイン・オースティン

    『自負と偏見』について以前に書いたことがある。きっかけは夏目漱石。漱石の『文学論』の中でオースティンを「写実の泰斗」として絶賛することから読み始めた。どちらかというとイギリス文学は苦手でシェイクスピアを読む程度だったのでジェイン・オースティンも未読。漱石

  • 岩倉使節団『米欧回覧実記』 田中彰さん

    確か講談社新書で、同じ著者による岩倉使節団の本を読んだ記憶がある。或いは明治六年政変についての新書だったかしらん。当時の通説は「欧米の先進文化・政治・経済・産業に触れた使節団メンバーが、国内にとどまり海外事情に疎いメンバーの暴走を食い止めた政変、その最た

  • 映画『新聞記者』を観る

    7月1日(月)人間ドックを予約していた。最近の体調不良の状態のまま受診して良いかとも思ったが、これで特に問題でなければ逆に超・良好なのだと勝手な理屈のもとに行ってきた。人生2度目の胃カメラは結構キツかった。昨年初めての時はもっと最悪の事を考えていたせいか、さ

  • JSPORTSラグビー観戦

    5月連休明けの土日はすべて予定を入れて、ともかく週末は忙しいながらも楽しい時間だった。しかしさすがにさすがに2ケ月間、安息日のない日々はこたえたものか、ここ2週間ばかり体調がすぐれなかった。医者に行ってからすこし休もうかなと思っていた矢先、先週の金曜日の夜か

  • 『三四郎』 夏目漱石(1)

    5月連休あたりから多忙な土日を過ごしている。長い連休は「土日」は関係なかったが、その明けからほぼすべて活動している。我ながら恐れ入る。還暦後の仕事がぱっとしないことの反動だというのが自己分析。そんなに長く働く気は毛頭ないながら、やるからには多少の充実感を求

  • ロシアの音楽と文学と~武蔵野市民交響楽団演奏会の雑感

    先週日曜日の武蔵野市民交響楽団定期演奏会記事は翌月曜日に書いた。平日は還暦再就職となる仕事が終わって帰宅するのが20時半過ぎ、そこから入浴と食事、晩酌などで自由時間は限られてくる。しかも通勤だけでも疲労困憊でとても若い頃の様に深夜まで起きていることはかなわ

  • 2019年5月26日(日) 第90回 管弦楽定期演奏会

    昨日(2019年5月26日)春の演奏会となる「第90回管弦楽定期演奏会」に行ってきた。これまでは多摩市の自宅からこの演奏会を目指して昼前に出かけて、会場にたどり着くと開始時間までゆったりをして、待つ。ところが今回は午前中は神田の別の催しに参加し、12時50分水道橋発の

  • 「裁判員制度の10年」シンポジウムに参加~「あなたも明日は裁判員」

    5月19日(日)に青山学院大学にて「裁判員制度の10年」というシンポジウムが開催された。午後1時から5時までの長丁場のシンポジウムで、期待を外した時は苦痛の時間になるので、まあ、無理はしないで関心にそぐわなければ途中退席のつもりで参加してみた。会場となった青山学

  • 久々にゆったりした土曜の朝

    実は今も大学構内のフリースペースにいる。毎週土曜日に通っているオープンカレッジ講座だが、なんと本日は講座のない日だった。講座予定表を見ると確かに本日の講座はない。13時から別のがあるのでそれまではのんびり過ごしている。土曜日なのに結構学生さんが多く、まわり

  • 『後醍醐天皇』(4) 余談

    もう終わりと書いたけれどシツコク『後醍醐天皇』。ところで、楠正成のような民間・在野の士が、天皇を助けて「天下草創」(『太平記』第三巻)に尽力する背景にも、この時代に流布した宋学の思想的な背景があったと思われる。/たとえば、こんにち伝わる正成の自筆文書は、

  • 『アダム・スミス』 堂目卓生さん

    10連休などというのも過ぎてしまえばあっという間の出来事。読書計画以外はやろうと思っていたことに着手できた。還暦過ぎたら自由だから、と述べられた演歌歌手の女性がおられたが、そうか、自由だったんだと少し肩の力も抜ける(TVで聞いたなら何を偉そうに、で終わってし

  • 『後醍醐天皇』(3) 楠正成の出自

    前回の記事で、「網野善彦著『異形の王権』批判」と大上段に構え銘を打った。誤解なきようお願いしたいのは、私にとって『異形の王権』の読書体験は、タブーへの挑戦の意気込みを含め日本中世史の嚆矢となったことは間違いない。一方、その著作やオープンカレッジ講座での講

  • 『後醍醐天皇』(2) 網野善彦著『異形の王権』批判

    最近読んだ新書としてはもっとも面白かったので続けて書く。前にも書いたが教科書的な穏当で目配りの効いた記述は詰まらない。最近の中公新書の歴史モノは評判の割には詰まらないのはそのためだと思う。オープンカレッジの講座で、ちょうど『後醍醐天皇』が上梓される直前の

  • 『後醍醐天皇』 兵藤裕己さん(1)

    2017年10月、定年退職を機に漱石の再読を始めたが、その助けとして大学のオープンカレッジ(イクステンションセンター)の講座を受講していることはすでに何回となく書いている。こうした講座は漱石だけでなく関心のあるものは講座要項を見ながら受講しており、宮沢賢治や寺

  • 『ヴェニスの商人』 シェイクスピア

    チエホフの次だからシェイクスピア。4月20日だったかな、シェイクスピア祭はとても楽しく刺激的な催しであり、一気にシェイクスピア熱が高まっている。改めて文庫本でシェイクスピアの品ぞろえを見ると、そこそこ読んでいるつもりだった作品群には穴だらけで、今回の『ヴェニ

  • 『かもめ・ワーニャ伯父さん』チエホフ

    『桜の園』が一番好きと書いたが、本書を読み返して『かもめ』が一番かなとも思う。『かもめ』ヒロインのニーナは短編小説『退屈な話』のカーチャと同類の女性である。現在の幸福を投げうって女優をこころざし、そこに恋愛や結婚、出産などを経験しながら人生を歩む姿は相似

  • 『江戸川乱歩傑作選』 新潮文庫

    日曜日の朝TOKYO FMの番組で『Panasonic Melodious Library』が放送されている。作家の小川洋子さんが毎週一冊の本を取り上げて解説してくれる。さほど真面目な視聴者ではないものの時々聴いて居るのだが、少し前の事になるが江戸川乱歩『人間椅子』を聴いて、それまで江戸川

  • 『文鳥』 夏目漱石(3)

    中島先生の講義でなるほどと思ったもう一点。『文鳥』は読み始めたら一気に読める分量で私たちはそのような読み方に慣れている。だが先にも書いた通りこの作品は大阪日新聞で9回連載で発表されている。漱石の書簡には朝日の日曜版のために書くとあるらしいから、漱石の意思と

  • 『文鳥』 夏目漱石(3)

    中島先生の講義でなるほどと思ったもう一点。『文鳥』は読み始めたら一気に読める分量で私たちはそのような読み方に慣れている。だが先にも書いた通りこの作品は大阪日新聞で9回連載で発表されている。漱石の書簡には朝日の日曜版のために書くとあるらしい。その場合、新聞社

  • 『文鳥』 夏目漱石(2)

    すでにアップした『文鳥』は今週中ごろから少しずつ寝しなに書いていた。最後は眠くて頓挫してそのまま寝てしまうのが常。で、結局「漱石の世界」オープンカレッジの講義の当日になってしまい、その日のために準備をしていたという時間軸とズレてしまった。さきほどこれ以上

  • 『文鳥』 夏目漱石

    土曜日の漱石講座は『文鳥』である。それで準備のための再読。短い作品だから二度目ということはない、何度目かの通読となる。明治四十一年六月の朝日新聞連載、『虞美人草』が明治四十年六月から連載が始まっているので、ちょうど一年後の作品とあるわけだが、小品ながら漱

  • 『退屈な話』 チエホフの短編

    もう岩波文庫版『退屈な話/六号病棟』は本棚にしまっても良いのだが、なぜか踏ん切りがつかない。「六号病棟」は前回軽く触れたけれど「退屈な話」の方は語らずじまいだ。本当に語るべきは「退屈な話」であった。ニコラーイ・ステパーノヴィチは六十二歳である。大学医学部

  • シェイクスピア祭・『夏の夜の夢』(2)

    昨日は午後三時過ぎから久しぶりに本気モードでジョギング。息は続くのに筋肉と関節が機能しない。まいった。汗の塩分濃度が凄まじく目に入ると目が開かない。滲みて、滲みて。。。夜は起きていられなくて撃沈。何を書いているかというと『夏の夜の夢』が尻切れトンボに終わ

  • シェークスピア祭・『夏の夜の夢』(1)

    昨日4月20日は忙しい。毎週通っているオープンカレッジは紅野 謙介さんが担当される夏目漱石『坑夫』であった。あの紅野敏郎教授の御子息である。そうした浮世の話題からも興味があって楽しみにしていたがなんと「休講」であった。10時40分開始予定が11時を回っても会場に到

  • 「漱石の世界」2019オープンカレッジ春期講座に参加、他

    冬講座は受講しなかったので久しぶりのオープンカレッジ受講。「漱石の世界」、今回は『坑夫』『文鳥』『夢十夜』『三四郎』である。初回なので恒例の中島国彦先生のコース紹介から始まる。今更の話だがこの講座は中島先生が世話役になって進められており、漱石作品を丁寧に

  • チェーホフ短編『退屈な話・六号棟』 湯浅芳子訳

    チエホフを読みたくなった。オープンカレッジで寺山修司を集中的に読んだ中に『寺山修司青春歌集』があり、「空には本」冒頭の「チエホフ祭」に強く惹かれたことがあったからかもしれない。収められた歌も清新でよいのだがなにより「チエホフ祭」という言葉の響きが秀逸であ

  • 久しぶりのジョギング

    読んだ本が何冊も控えている、しかも内容の重い本はここで感想することも後回しにしているので、重い本が何冊も重なっている。今日は読みかけの本を読み終えるのと、『千駄木の漱石』のまとめを書こうと思っていたのだけれど、午後久しぶりにジョギングに出かけてしまった。

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