ふたたび池島へ

池島へ2年ぶりに行った。前は女の子と一緒だったが今回は1人。わずか2年の間で営業してる店が減っていたりなんだか人の姿も少なくなったような気がする。そうそう、立ち入り禁止の場所も増えていた。前に来たときより風化が進んだということか。誰かと一緒に寂しい島を回るのもいいものだけど1人でじっくりと見たいところをひたすら見て回る方がやっぱり気楽。風景の価値観もみんな違うしね。なんでこんなところにずっといるの？って場所でずっとなにかを見てたりするから。前回は持って行ったカメラの充電を忘れていて、ほとんどを銀塩カメラとコンパクトのデジカメで撮るしかなかった。今回はちゃんとデジタル一眼レフと充電済みのバッテリーをいくつか持って、レンズも3本ほど持っていった。でもなんだかカメラ1台とレンズ1本でブラブラと気の向くまま撮ってる方が...ふたたび池島へ

旅館の食事

たった1泊だけどかみさんと海辺の温泉に行ってきた。休みを利用して遅めのささやかな盆休みだ。当日にネットで探した一般的な値段の温泉旅館。海辺ということもあって海鮮が中心のいかにも温泉旅館料理、といったかんじの食事だった。それなりに美味しいのだけどよく言われるようにとにかく量が多い。食べきれない程の量が出てくる。なぜあそこまで量を出す必要があるのか。同じ値段で質を上げて少なめでもいいのにーと思うのは小食だからなのであって、やはり一般的には喜ばれる食事＝量があるということなのだろうか。一人で行く旅ではまず宿で食事をとらない。食べるとしても朝食だけで夜は外で食べるかそれすらめんどくさければなにかスーパーや市場などへ行ってその辺りでしか売ってなさげな面白そうなものを買ってきて宿の部屋で晩酌しながら食べてたりしている（どち...旅館の食事

アルバイトのおもいで 3

F3P＋AiNikkor35mmF1.4s／PX125ソフトクリームは失敗しまくった。あのくるくるととぐろのように乗せていくのが案外難しかった。しかし失敗作もそれはそれで使い道があった。タイ焼きの鉄板の使ってないところに生地を流し込んで適当にいびつな形に焼いたタイ焼きの皮だけをつくる。熱々のそれに失敗したソフトクリームを乗せて食べるのだ。失敗した、と判断してから生地を焼くのでソフトクリームはだいぶ溶けているのだけど、とろとろの状態でも冷たいアイスと熱々の生地のアンバランスさがとても旨かった。M3＋Summitar50mmF2.0／PX125そう、この頃になるとバイト慣れしてきていて、たこ焼きなんかも失敗したと言ってはすぐに自分達で食べていた。いつだって腹が減っているような中学生だったのだ。社員の人も時々覗きに来...アルバイトのおもいで3

アルバイトのおもいで 2

GR1s／Tri-xバイトの内容は、タコヤキを焼く、たいやきを焼く、ジュースを売る、ソフトクリームを作る(夏場のみ)、あとは店内にある店舗で作った焼きそばのパックを販売するといったものだった。F3P+ULTRON40mmF2SLII/Tri-xバイトの初日、まずタコヤキとたいやきの焼き方を教わるところから始まった。はじめに社員さん(友人がそう呼んでいた人)が焼くのを1度見て、それから見よう見まねでやってみる。タコヤキはタネと具材を鉄板の穴型に流し込んだ後は、上から平たい鉄板を閉じて焼けたらひっくり返して取り出すというだけの方式で(できあがりは半球形になる)テレビなんかでよく見るクルクルと回す焼き方ではないので簡単だった。つぎにたいやきの焼き方だったのだけどこれはもっと簡単。型にタネを流し込んであとは焼き具合だけ...アルバイトのおもいで2

アルバイトのおもいで 1

中学生になったばかりの頃、友達に誘われて初めてアルバイトというものをした。近所のスーパーの駐車場にあったタコヤキや焼きそばやタイ焼きソフトクリームなんかを売る、いわゆる軽食売店だ。F3P+AiNikkor35mmF1.4s/125PX僕の住んでいたのはけっこうな田舎町でスーパーも2軒あるにはあったが食料品を売っているだけでそれもレジが2台くらいのちいさなものだった。そんなとき、突然田んぼの中に出来た新しいスーパーは売り場面積がその数倍あって、駐車場も大きく、さらに食料を売るばかりでなく他に衣料品店なども入ったこの町にしては革命的な店だった。開店の日には派手にアドバルーンなど上げて学校帰りに早速ワクワクしながらみんなで見に行った。バイトを始めたのはそのスーパーが開店して1年くらい経った頃だったとおもう。F3P+D...アルバイトのおもいで1

遺構の島へ

年末に長崎県の鉱山跡やその鉱山で働いた人々の住んでいた遺構を間近に見られる島へ行った。有名な軍艦島とは違ってまだその島には生活している人がいる。長崎空港から一気にレンタカーでそのままフェリーにのって行ったので島内を移動するのに苦労なく自由にあちこち見て回れた。島内にかなりの数を残すアパート群は人の気配も無く、入ろうと思えばおそらく入れるのだろうけどなにか得体の知れないものを感じさせてなんだか必要以上に近づくことが躊躇われた。人のいない建造物が大量に自分の周りを囲んでいる感じというのはやっぱり不気味だ。ガラスの割れたどこかのまどから誰かがじっとこちらを見ているような気すらしてくる。時折ぼーっと道路に立ち尽くしてみる。しんとしたその空間はなかなかに怖く、そして楽しかった。島には商店がいくつかあるのだけど僕らの行った...遺構の島へ

雨の伊東で

まとまった仕事をこなすために伊東の旅館で3日ほど過ごした。その前日の天気予報を見ていると連続してやってきた台風が伊豆半島の沖をかすめていくということでさてどうしたものかと迷ったのだけど仕事にも猶予があまりない。結局向かってみてダメならダメで諦めようというくらいの気分で午後、東京から踊り子号に乗って伊東へ向かった。行ってみると台風の影響は多少あったものの列車が遅れるでもなくただ、宿に着く頃にズボンがぐしゃぐしゃに濡れてしまったくらいで逆に外へ出ても観光も出来ないような状態は仕事を進めるのにとても良かった。2日目の夜、軽く飲める場所を探して町へ出た。雨と風は依然強くて傘が吹っ飛びそうになったりしたがすぐにアーケードが連なっているのを見つけて一安心。台風のせいなのかそれともいつもこんなものなのか、店は開いていても人が...雨の伊東で

過ぎ去る車窓

M6TTL＋ULTRAWIDE-HELIAR12mmF5.6／FujifilmS400そのむこうには光る海。過ぎ去る車窓

手錠

GRDigitalⅣずっとココにぶらぶら。手錠

ローカル線の列車に乗って

仕事の合間によく電車に乗りたくなる。それもローカル線。緑のなかを走ってくれると気持ちよくて、でもときどき田舎の集落なんかもあるとなお良いな。なんてその理想にぴったりだった地元の電車が廃線になってしまってはや10年。ちゃんと走っていた頃にはロクに乗ろうともしなかったくせになくなってしまってから惜しむというタチの悪いノスタルジーもあるにはあるがそれよりもこの歳になって、ただローカル線に揺られる楽しみというものを理解し始めたことも理由の一つ。RICOHGRこの日は近江鉄道の本線をひたすら南へ。終着までにいくつかの駅で降りたりして終着の貴生川へ。勢いでそのまま信楽高原鉄道に初乗車。駅の上に吊り橋が見える山の中の駅から終点の信楽まで20分ほど歩き、また復路の列車に乗る。そしてまた貴生川から近江鉄道を北上。日が傾くにはまだ...ローカル線の列車に乗って