ザ・シークレットガーデン（315）

 そして、「ウオー」と言う叫び声をあげて消え去っていった。 そのうめき声を聴きながら、キャロライン率いる戦士たちは、後ろを振り返ることなく全力で突き進んでいっ…

ザ・シークレットガーデン（314）

 あとに残された魔物たちは、慌てふためいて戦士たちの後を追跡し始めた。 その時、忌まわしい姿をした魔物たちの前に、光のベールが現れ始めた。 そして、そのベール…

ザ・シークレットガーデン（314）

 「その聖霊の光の後に続きなさい」 守護天使メアリーの声が、天から降り注ぐように私たちの意識の中に響き渡った。 私たちの前に立ちはだかるように現れた魔物たちは…

ざ・シークレットガーデン（313）

 その時、まるで地のそこから響きわたるようなうめき声とともに、今まで地底に閉じ込められていた醜い姿をした魔物たちが一斉に地上にすがたをあらわしはじめた。   …

ザ・シークレットガーデン（312）

 そして、彼らが駆け抜けた後には、美しい光の架け橋が出現した。 「その光の架け橋を渡ってゆきなさい」 それはまさしく、守護天使メアリーの声だった。 メアリーの…

ザ・シークレットガーデン（311）

 しかし、私たちの走っている光りの道の周囲の風景は、薄暗く変化し確実に闇の領域の中心部に近づいているのを戦士たちは感じているようで、一糸乱れずに一つの生命体の…

ザ・シークレットガーデン（310）

 そのメッセージが終わると、一条の光りがまるでスポットライトのように戦士たちの目の前に現れた。   その光が先ほどから私たちの前方に広がっていた黒い霧を左右に…

ザ・シークレットガーデン（309）

 そして残されたものたちは、奇声を発して、地面の裂け目に戻っていった。   その時、天から守護天使メアリーの声が戦士たちを包み込むように聞こえた。   「私た…

ザ・シークレットガーデン（308）

  私の前を疾走していた戦士たちは、キャロラインの静止せよという声と共に、全戦士たちは前進を止めた。   そしてつるぎを抜き放つと、一斉に目の前に現れた未知の…

ザ・シークレットガーデン（307）

 他の戦士たちも彼女と同じ姿勢で闇の領域に消えていった。  私は、一瞬遅れて戦士たちに遅れをとらないように、目の前の私にとって未知の領域に向かって馬を駆り立て…

ザ・シークレットガーデン（306）

 私は、やっと彼らと同じ戦士になることができたような感覚で、少し有頂天になっていた。   その瞬間、斜め前方を走っていたキャロラインが急に馬の手綱をしめ、前進…

ザ・シークレットガーデン（306）

 そのあとに続くようにして、地上の戦士たちと私たちの頭上の光の戦士たちが闇の軍団との決戦場に、まるで矢が放たれたように突き進んでいった。   この戦いが始まる…

ザ・シークレットガーデン（305）

 「さあ我ケルトの戦士たちよ、あの光の戦士たちに遅れをとらないで」  曽於言い放つとキャロラインは、身体を馬と一体となるようにかたむけると「アキラ、私に遅れな…

ザ・シークレットガーデン（304）

  私はキャロラインと並ぶように戦士たちの先頭を走っていた時、ふと天空の雲の不自然な動きを感じて、空を見上げた。   その時、異様な雰囲気を醸し出している雲が…

ザ・シークレットガーデン（303）

   「さあ我が戦士たちよ、メアリーたち天の軍団が目の前に立ちはだかった敵を消し去ってくれたのです。  今こそ、同胞をこの世界から助け出す最期の使命を果たす時…

ザ・シークレットガーデン（302）

   その祈りの声は大地を震わせ、地上を駆け巡った。   その瞬間、ローマ兵の手にしている武器が一瞬のうちに消え始め、天空に輝く太陽のような星は、その祈りの声…

ザ・シークレットガーデン（301）

  その光は、ローマ兵にたいしては、しばらくの間彼らの視力を奪った。   そのとき、彼らの全身は一瞬にして凍りつくように、その場に武器を持ったまま立ちつくした…

ザ・シークレットガーデン（300）

   そしてささやくような声で「メアリーたちに助けてもらいましょう」  「私たちはこれ以上この地にとどまってはいられないの。 こうしているあいだにも、私たちの…

ザ・シークレットガーデン（299）

 それまでバラバラに丘を下ってきたローマ兵たちは、丘のふもとの平地にたどり着くと、歩兵軍団独特の戦法を展開するために盾でまわりを固め、その間から長寸の槍を突き…

ザ・シークレットガーデン（298）

  彼女は、その声に反応しわたしの指差すほうに視線を移した。  そのとき、彼女の目が大きく開かれ、あきらかにおどろきの表情に変わった。  次の瞬間彼女は、敵の…

ザ・シークレットガーデン（297）

 キャロラインの後ろを守るようにして全速で走っていたわたしは、言いようのない恐怖を感じて、目の前の丘に視線を向けた。   そのときだった。目の前に広がる丘の中…

ザ・シークレットガーデン（296）

   彼女は鞘に納めていたつるぎを抜き放ち、天の神にささげるようにその切っ先を、目の前で混乱状態にある敵に向けた。  キャロラインの指示を待っていた戦士たちは…

ザ・シークレットガーデン（295）

 つるぎと盾のぶつかりあう音と戦士たちの叫びがまわりに響き渡っていたが、 しばらくすると一瞬の沈黙のあと、多数のうまの足音が大地に響きわたり一瞬のうちにその頑…

ザ・シークレットガーデン（294）

  それは、彼らの厳しい訓練を積み重ねた完璧な防御のかたちだった。  メアリーとリチャードはその前進する勢いをゆるめることなく、むしろスピードを上げるようにし…

ザ・シークレットガーデン（293）

  目の前に現れたふたりのあまりにも美しい姿に、戦場にいることも忘れてわたしは視線を釘ずけにされて見つめていた。   わたしの視線を感じたのか、メアリーはその…

ザ・シークレットガーデン（292）

   キャロラインが話し終えるのを待っていたかのように、 マクワートはそのつるぎを天空高く持ち上げて、それを力強く振りおろした。  まわりの兵士達はそれを合図…

ザ・シークレットガーデン（291）

  そして、水におおわれた荒野に残された闇の軍団のとどめを刺すように、大きな地震が彼らに襲いかかった。   その瞬間、地面が裂かれるように割れはじめ、地の表面…

ザ・シークレットガーデン（290）

 そして、マクワートのそばにいたひとりの若い戦士が「オー」という驚きの声を上げながら天空を指差した。   キャロラインやマクワートをはじめ、そこにいた全ての戦…

ザ・シークレットガーデン（289）

 それは、みるみるうちに水量が増しはじめ、最初は足首あたりだった水が一気に膝のあたりまで増え続けた。    闇の戦士たちは、先を争うように少し離れたところにあ…

ザ・シークレットガーデン（288）

  キャロラインの言葉が終わらないうちに、すでに天空は厚い黒雲に覆われ、一気に宵闇に包まれていった。   そして、その黒雲の中から無数の稲妻が大地に向かってふ…

ザ・シークレットガーデン（287)

 「これからこの星を守っておられた神々の怒りがこの大地に降りそそぐのよ」   キャロラインの言葉が終わらないうちに、すでに天空は厚い黒雲に覆われ、一気に宵闇に…

ザ・シークレットガーデン（286）

 しばらくの沈黙を破るように「アキラ、目の前のことにとらわれるのではなく、空を見上げなさい」   彼女の透きとおるような声に導かれるように視線を天空に移したわ…

ザ・シークレットガーデン（285)

 「未来は書き換えられるのキャロライン」 「そうよ、アキラが帰って行く世界の物語はまだ決まってないの。  人々が神の愛を知り、その愛をあらわすことで、新しい物…

ザ・シークレットガーデン（284)

 その状況の一部始終をキャロラインのそばで見ていたわたしに彼女は 「アキラ、これからの戦いは光と闇の戦いになるの。 アキラにはこの戦いを体験して決して忘れない…

ザ・シークレットガーデン（283)

   そして、彼らが戦いの準備をしている大地の前方には、我々の子孫が暮らすケルトの村が点在していて、  彼らは自分たちの目の前に危機が迫っていることにも、気が…

ザ・シークレットガーデン（282)

 マクワートは、すぐさま一人の若者に命じて、目の前にある小高い丘の頂上まで登るように命じた。  そして、イーグルが旋回して伝えようとしている地上を世界を偵察に…

ザ・シークレットガーデン（281)

 闇の軍団との戦いが始まった時から、姿を消していた私たちを導いてくれていたイーグルが、ふたたび私たちの上空に姿を現した。  その雄大な姿に圧倒されながら我らの…

ザ・シークレットガーデン（280)

  彼はそれを受けとるために、馬を一歩前に進ませたと同時に、彼女の腕を自分の方に力強くひきよせると 手綱を握っている手を離し、彼女の顔を包み込むように触れ 精…

ザ・シークレットガーデン（279)

 激しい戦いを繰り広げて疲れきっているはずの戦士だったが、彼らの前にあらわれた光の軍団を目の前にしたときから、よみがえったようによりいっそう力強い戦士となって…

ザ・シークレットガーデン（278）

   彼女はまぶたを閉じると戦場で戦っているマクワートに向かって、意識で呼びかけた。  その瞬間、彼は彼女に視線を向けると、すべてのを了解したように、仲間の戦…

ザ・シークレットガーデン（277）

 そしてそのあとを、光の甲冑で身を固めたリチャードとそのあとに続く圧倒的な天を覆うようにあらわれた光の軍団が地上に降り立った。   「さあアキラ、いよいよこれ…

ザ・シークレットガーデン（276)

  その瞬間、まるで天井が落ちてくるように空の雲が一瞬にして低く垂れ込め、恐ろしい色と形に変わり始めた。   そしてその雲間からいっせいに雷鳴がとどろき、無数…

ザ・シークレットガーデン（275)

 さすがの戦士たちも、際限なく増え続ける闇の軍団に、だんだんと疲れが見えはじめ、前進する勢いが落ちているようにわたしは感じはじめていた。  その光景を後方部隊…

ザ・シークレットガーデン（274)

  キャロラインを先頭にした光の戦士たちが目の前の丘に近づくにしたがって、丘の稜線にうごめいていた闇の者たちが、いっせいに荒野にむけて雪崩のように駆け下りてき…

ザ・シークレットガーデン（273)

 その姿を見たマクワートをはじめとする戦士の群れは、一斉に砂塵を巻き上げて炎のなかに消え去っていった。 わたしも、マクワートを追うようにあとを追った。 そのと…

ザ・シークレットガーデン（272)

 その指さしたむこうには、丘の稜線に沿って黒い甲冑に身を固めたものたちがうごめいていた。 「先ほどの火矢は、わたしたちの使命を果たす旅路を阻止するために、あの…

ザ・シークレットガーデン（271)

 わたしも前回とは違い、かぜを切るように反射的に前かがみの姿勢をとって彼らと一体となって疾走しはじめた。 目の前に広がる草原に突然何本かの火矢が突き刺さった。…

ザ・シークレットガーデン（270)

 私は両手を大空に向かってまるで鳥が羽ばたくように大きく天空に広げた。 その姿に同調するように、わたしたちの頭の上を大きな影が通り過ぎて行った。 それは、巨大…

ザ・シークレットガーデン（269)

 二人のサポートのおかげで私は、次第に意識の回復してゆくのを感じながら、しっかりと大地を踏みしめるような感覚で立ち上がることができた。 その時初めてわたしたち…

ザ・シークレットガーデン（268)

 しばらくして、誰かが遠くでわたしの名前を呼んでいる声がして、次第に意識がはっきりとしてきたのを感じはじめた。 その時、わたしの眼の前に私の顔に覆いかぶさるよ…

ザ・シークレットガーデン（267)

 「さあアキラ、これからいよいよ、わたしたちの民の世界に突入するのよ。 そこには苦しみと悲しみが支配する世界なの。 だから、アキラにも理由なく苦しみと悲しみが…

ザ・シークレットガーデン（266)

 「これはいったいどうなっているの・・・」 とっさに、そばにいるキャロラインに問いかけた。 「彼らは、アキラにとっても守護天使だけれど、わたしたち一族を守って…

ザ・シークレットガーデン（265)

 その情景を目の当たりにしたキャロラインと我々を取り囲んでいる戦士たちの表情と目つきが、今まで見たこともないくらいに鋭く変化し始めていた。 「急がなくてはなり…

ザ・シークレットガーデン（264)

 だからアキラ、メアリーたちは、私たちとは違う使命を与えられて次元の間を自由に行き来しているの」 「ということは、メアリーたちは、今僕の目の前にいるってこ…

ざ・シークレットガーデン（263)

  それはまさに言葉を詰まらせた私が今、目の前に突然あらわれた二人に聞きたかったことだった。 「突然のことで、驚かせてしまったみたいね。アキラ、そしてキャロ…

ザ・シークレットガーデン（262)

 「そうそう、大事なことを話し損ねるところだったわ。 もう少しこのまま進むと大きな川のほとりに出るの、そこでアキラのガーディアンエンジェルのメアリーとリチャー…

ザ・シークレットガーデン（261）

  〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「いえ、それはできないわ。 だけど、この高次元世界の物語を変更することで、アキラが見ていた…

イングリッシュジェントルマンの教え（2）

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 旅立ち 私の中の何かが、いつもと違う匂いを感じ、担当者に仕事の内容を聞…

イングリッシュ・ジェントルマンの教え(1)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 この旅は、私をどこに連れてゆくのだろうか。 聖なる旅 旅立ち きょうは、すがすがしい朝だ木々…

ザ・シークレットガーデン（260)

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜その瞬間、その絢爛豪華な世界の光が消え去って、醜悪な姿をしたものがうごめいている世界に変化…

ザ・シークレットガーデン（259)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今まで、砂埃が舞い上がるような乾燥した大地を走り抜けてきた私にとって、突然こん…

ザ・シークレットガーデン（258)

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 私が彼女のさっそうとしたその身のこなしに見とれている間に、私の周りを取り囲ん…

ザ・シークレットガーデン（257)

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 先ほどの彼女が語っていた次元の世界のことで頭の中が思考によって混乱し…

ザ・シークレットガーデン256

だからアキラは今は、変性意識の世界に居るの、だから何もわからなくていいわ、そのうちあなたの思考が働かなくなってきたしだいに私たちと同じ超越意識につながることが…

ザ・シークレットガーデン（255)

 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ そんな私の変化を見つめていたキャロラインは、満たされたような表情を浮かべながら、静かに私…

ザ・シークレットガーデン（254）

 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ すると、 目の前の光次元の世界にいる、もうひとりのアキラが、 私がハッとして後ろに一歩…

ザ・シークレットガーデン（254）

 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ すると、 目の前の光次元の世界にいる、もうひとりのアキラが、 私がハッとして後ろに一歩…

ザ・シークレットガーデン（253）

 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 「そうよ、アキラ。 私たちがこれから体験するミッションは、 高次元の世界での物語なの。 …

ザ・シークレットガーデン（252）

 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 「この方は、もうひとりのアキラ。 つまりあなたのツインソウルのような存在よ。 でも、光…

ザ・シークレットガーデン（251）

 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ そして、 彼女の背後に 突然光の壁のようなものが現れた。 私は、ハッとしてその壁に視線を…

ザ・シークレットガーデン（250）

 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊その安らぎに満ちたエネルギーを感じながら私は、 まるで夢を見ているような感覚に包まれて、 …

ザ・シークレットガーデン（249）

 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ しばらくして、 目が少しそのまばゆい光に慣れだしたせいで、 だんだんと中の様子をうかがい知…

ザ・シークレットガーデン（248）

 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ メアリーの言葉に勇気を取り戻した私は、 キャロラインがしたように ためらいがちに右の手で…

ザ・シークレットガーデン（247）＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 私は目の前で起きたその出来事に、 言葉を失って見つめていた。 「恐れることなく、進んで行…