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オリジBL。親の借金のカタにヤクザの所有物になったイツキの、ハランバン☆ジョー物語。一応、純愛。

白黒ぼたん
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2009/03/19

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  • 複雑なイツキ

    「仕方がないだろう。そういうサービスを望む客がいる以上。 …今まで通りお前がやると言うなら話は別だが…」 「しないよ。別に、何がどうって言ってないでしょ?」 夕食にと訪れたモツ焼き屋。 レノンに仕事をさせる事に不満が無いと言うなら、その膨れっ面をどうにかしろと、 黒川は言いかけるのだが、とりあえず、止める。 鉄板の上の野菜をヘラで返し、ビ…

  • グレーゾーン

    黒川はぎょっとした顔を見せ それから慌てて取り繕う……風にも見える。 「……一仕事させて、戻って来た所だ。相変わらず大騒ぎの奴でな…」 「…ふぅん?」 イツキはソファに着いていた手を、何か汚い物でも触ってしまったかのように、ヒラヒラと振る。 「……ああ。濡れているかも知れん。……水を引っくり返していたから……」 黒川の言葉はすべて言…

  • 確認

    事務所には黒川が一人、デスクに向かい仕事をしていた。 「…イツキか。…早かったな、少し待っていろ」 まだ仕事が片付かないと、黒川は忙しい素振りを見せ イツキに、ソファに座って待てと、視線で指示をする。 イツキは黒川を見遣り、部屋をぐるりと見回し、ソファの前に立ち ……少し考えてから、ソファの、端っこに座る。 部屋も空気も、別にいつも…

  • 階段の子

    ある夜。ちょっとした用事でイツキが事務所に立ち寄ると 階段に、うずくまるように座る人がいた。 顔は見えなかったが、線の細い、華奢な身体つき。 服の感じから、多分、男の子だと思われる。 眠っているのか、具合が悪いのか、 それとも、泣いているのか。 自分も昔、ここで、こうやって泣いていたと…イツキは思い出す。 事務所で黒川に乱暴され、堪えきれ…

  • 先の話

    「……マサヤはさ、俺の、何が好きなの?」 「………身体かな」 朝。と言っても昼に近い時間。 リビングで朝食がわりの甘いコーヒーを飲みながら イツキが急に尋ねて来た。 親子ほど歳の離れた、しかも、最初の頃は 奴隷か玩具か、という扱いを受けて来たのだ。 いつ、何かが変わったのかは、当然知りたいトコロ。 もっとも、真面目に素直に答えてくれるとは、…

  • 冗談

    「…マサヤが…」 「……うん?」 「あんな事、言うなんて思わなかった。…西崎さんに…」 夜。 二人の部屋。 ベッドの上で交わりながら、イツキがポツリと呟く。 「…西崎はお前を、…ただの商品だと思っているからな。 まあ、そうやって扱って来たのだから…仕方もないが…」 中を掻き回していた指をずるりと引き抜いて、黒川が言う。 イツキは小…

  • 寂しい佐野っち

    佐野が仕事を終えて自分のアパートに帰ったのは深夜2時。 今は付き合っている女性もいない。寂しい独り身だ。 組ではそこそこの地位になり、舎弟も抱えている。 見た目も悪くはない。若干、軽そうには見えるが、それは金髪頭のせいだろう。 金も、車もある。遊ぶ程度の女なら、まあなんとかなる。 「……あー、クソ。ラーメン、切らしてたか…」 台所で湯を…

  • 西崎戦・終

    「…西崎さんに、あんな風に言うなんて…思わなかった」 「…うん?」 西崎が帰った後、イツキがポツリと呟く。 黒川が自分を一応大事にしているらしい事は知っていたが こうはっきりと表に出されるのは、まだ、慣れない。 「…釘を刺しておいた方がいいだろう?…お前が、たまにはツマミ食いしたいと言うなら別だが」 「…したくは、無いよ。ぜんぜん」 「そう…

  • 西崎戦・5

    黒川の言葉に、西崎は少しぽかんとして息を止める。 イツキが黒川の所有物であることは知っている。 でも、今の言葉は何か、意味が違う。 とりあえず曖昧に 「…は、…はあ」 と返事をする。 「…解ったのか?西崎。もう、イツキに口も手も出すなと言ってるんだぜ?」 「はいっ、勿論。…若いモン達にも言っておきます…」 「若い連中より、お前が一番、…遊…

  • 西崎戦・5

    「西崎、あのな。確かにイツキは…問題を起こしてばかりだが…」 「本当ですよ。先方を怒らせてばかりじゃないですか」 「そうだな」 そう言って黒川は思い当たるフシがあるのか、小さく笑う。 先日の平塚もそれはそれは立腹していた。 ヤレると踏んだ直前にお預けを食らうのだ、当然だろう。 後始末に苦労したと、一ノ宮がぼやいていた。 「客とはヤらないく…

  • 西崎戦・4

    「…片田のジジイはモーロクして駄目だな。ハンコ一つに一時間掛かる」 黒川は愚痴をこぼしながら、持ち帰った封筒を西崎に手渡す。 西崎は少し驚いたままの顔でそれを受け取り、黒川とイツキの顔を交互に見やる。 部屋に入る前に、話しが聞こえただろうか。 まあ、あれだけ身体を密着させ詰め寄っていたのだ、聞こえずとも、大体の所は解るだろう。 イツキは、…

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