目的もなく歩けば気のつく事がまた違うだろう。新しい事、懐かしい事。ふらりふらりと道草をしながら…。
≪ふらり道草?〜?≫ 「冬の実」(日本随筆家協会賞受賞) 「思い出のアルバム」(日本随筆家協会)「愛のかたち」(同)「さようなら物語」(双葉社)「忘れてはイケナイ物語り」(光文社)「想いでの扉」(星雲社)「関西弁あじわい大賞」(新風舎)その他多数。
「季節の往来」~暫くの間、このブログを閉じます。 長い間に大勢の人達にお越し戴き、有難うございました。いつから始めたのか、随分と歳月が流れました。 この間には、消息の不明になった人、いつしか疎遠になってしまった人、断絶した人・・・色々な人
母の足さすりてせめて処暑の孝-辻田克巳 明後日の23日は二十四節気の「処暑」(しょしょ)である。文字通り〝暑さが止む〟の意味となる。 この頃から、朝夕が何とはなしに涼しくなり、何処なく秋めいた気配
立秋と聞けば心も添ふごとく―稲畑汀子 この7日は、二十四節気の「立秋」だった。「初めて秋の気立つゆへなれば也」とある。 太陽暦では、「太陽の中心が黄経135度を通過する日」とされている。きみ待
小夕立大夕立の頃も過ぎ―高野素十 8月3日からは、七十二候の「大雨時行」(たいうときどきにふる/たいうときどきおこなう/たいうときにゆく)である。真夏のこの季節は
葉月来ぬ木の葉のやうな月あげて―三嶋隆英 7月も終わり8月となった。この月(旧暦)を「葉月」(はづき)と呼ぶのは、木の葉が黄色に色付いて落ちる事から「葉落月」(はおちづき)が訛ったとするのが定説である
枠はみだす少年の日記大暑なる―田中貞雄 暦の七十二候では、去る17日から明日の22日までが「鷹乃学習」(たかすなわちがくしゅうす/たかすなわちわざをならう)となっている。鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える、と
遠き世の如く遠くに蓮の華―山口誓子 明日12日から七十二候の「蓮始華」(はすはじめてはなさく)の候となる。池に浮かぶ蓮の花は、夏の夜明けを待ち兼ねて咲く。 仄かに控え目に薄紅を染める花もあれば、涼やか
梅雨明けや胸先過ぐるものの影―吉田鴻司 京都の梅雨明けは7月8日に宣言された。昨年より8日早く、平年より13日も早い。 東京の梅雨明けは7月6日で、平年より15日早く、昨年より19日も早いとの事で
半夏生など挿し心にくかりし―井尾望東 早くも7月となった。1月1日からの通日は182日となる。そして、翌2日の昼頃が365日の真ん中に当たる。ちなみに、閏年であれば3日の昼頃となる。 日めくりカ
夏至今日と思ひつつ書を閉ぢにけり―高浜虚子 この21日は二十四節気の夏至である。暦便覧に「陽熱至極しまた、日の長きの至りなるを以て也」とある。 太陽が黄経90度(夏至点=頭上の真上)を通過する瞬間に
蛍淋しう君追うて来ぬ風ひやとー種田山頭火 6月も3分の1が過ぎた。暦の七十二候では、この11日から「腐草為螢」(ふそうほたるとなる/くされたるくさほたるとなる)の季節へと移る。腐った草が蒸れて蛍になる、
水無月のとほき雲けふもとほくあり-川島彷徨子 季節は早くも6月となった。新暦の6月は、旧暦では5月に当たる。その6月の和風名が「水無月」(みなづき)なのは、誰しも知る処である。
小満のみるみる涙湧く子かな―山西雅子 この5月21日は、二十四節気の「小満」(しょうまん)である。太陽黄経が60度を通過する瞬間であり、立夏の後の15日目になる。 時候としては、「陽気盛んにして万物
筍の声か月下の下騒ぐ―西東三鬼 ところで、沖縄の梅雨は本土よりも約1カ月早く、平均的な期間としては5月11日頃から6月23日頃迄とされている。 その沖縄では昔は梅雨の呼び名を使わず、二十四節気の小満(
みみずももいろ土の愉しき初曇り―柴田白葉女 七十二候では、この10日から「蚯蚓出」(きゅういんいずる)となる。蚯蚓(みみず)が、地上に這い出でて来る時候を言う。 今頃の雨上がりの朝、夜中に這い出て来
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