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kisanjin
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2009/02/27

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  • 鐘の音が響く

    映画『トップガン』(Top Gun/1986)は、アート・ショル(1931-1985)に捧げられている。1985年9月16日、曲技パイロットのアート・ショルはピッツS2機に載って『トップガン』制作の空撮中に太平洋へ墜落して死んだ。 1986年に日本で公開されたトム・クルーズ出演の映画は2本、同年12月6日公開の『トップガン』と、その1週後12月13日公開の『ハスラー2』(The Color of Money/1986)である。私は、同年12...

  • 変態とパンジー

    《自分のやる事をあらゆる角度から徹底的に研究するのは、野蛮人と農民と田舎者だけである。それゆえ、彼らが思考から事実に到るとき、その仕事は完全無欠である。》 (オノレ・ド・バルザック 「骨董室」/クロード・レヴィ=ストロース 『野生の思考』 大橋保夫:訳 みすず書房:刊 1976 エピグラフ/原著 Claude Lévi-Strauss “La Pensée sauvage” 1962) 『シン・ウルトラマン』 観賞後記(「空疎と傲慢。そして、憂情。」)...

  • アートとコクウ

    小寒末候の2022年1月16日、「コクウ珈琲」(岐阜県美濃加茂市)の店内に小林椋氏の作品が置かれた。マンデリンを飲みながら、気になるような木にならないようなキネティックで奇怪で機械なアートを観た。 穀雨末候の2022年4月30日、「コクウ珈琲」の客席の間に置かれた衝立(ついたて)が伊藤千帆氏と小川友美氏の作品と化していた。イタリアンブレンドを飲みながら、それまでは透明であっても視線を妨げていたモ...

  • 空疎と傲慢。そして、憂情。

    ウルトラマンに穴があるのだとすれば、それは空疎な覗き穴か節穴、あるいは傲慢な抜け穴か落とし穴である。ウルトラマンに穴がないのだとすれば、それは憂情である。 《むろん、『ウルトラマン』がトリック映像の集積であり、怪獣もぬいぐるみで戦闘機もおもちゃの模型だということは、子供の眼にも明らかである。『ウルトラマン』の科学的世界は種も仕掛けもある手品であることを自ら暴露しており、いわばあちこちに「穴」があ...

  • あんそろ珈琲 後篇

    〔承前〕 それでは、「あんそろ珈琲」の各論を一つ。さて、《読んでいる時に詰まったり、引っ掛かったりする、すなわち思考する行為がない読書はつまらない》(庄野雄治 「はじめに」/『コーヒーと随筆』 mille books:刊 2017)という意見もある。『作家と珈琲』(平凡社編集部:編 平凡社:刊 2022)を読んでみると、有吉玉青の「緑の珈琲」に《詰まったり、引っ掛かったりする》。 《母・佐和子が珈琲について書いた文章が...

  • あんそろ珈琲 前篇

    2022年1月にコーヒー絡みのアンソロジーが発売された。『作家と珈琲』(平凡社編集部:編 平凡社:刊 2022)である。 『作家と珈琲』は、『作家の珈琲』(コロナ・ブックス編集部:編 2015)ではない。どちらも平凡社が発行した本だが、同じではない。コロナ・ブックスの「作家の──」シリーズは、『作家の食卓』(2005)から『作家の猫』(2006)・『作家の犬』(2007)・『作家のおやつ』(2009)・『作家の酒』(2009)...

  • 超熟のちぎり絵

    近親者や配偶者を亡くした人は、年が明けると千切ったり貼ったりしたくなるのだろうか? 例えば、和紙ちぎり絵を48歳から始めた亀井健三(1918-2002)、或いは、新聞ちぎり絵を89歳から始めた木村セツ(1929-)。 《そこに思わぬ転機がきた。12月中旬、私の父の死去と翌年正月の服喪がそれである。 静かな寂しい服喪の正月。ふと思いたって中野先生にもらった和紙と手本の短冊を取り出し、自分で貼ってみる気になった。短冊...

  • 味覚と快楽の螺旋 2

    湯川学(帝都大学理工学部物理学科教授)がインスタントコーヒーを好む理由は、‘科学文明の匂いがする’(文藝春秋Web『本の話』 特集「なぜ湯川はインスタントコーヒーを偏愛するのか? ガリレオシリーズとインスタントコーヒーの特別な関係」 2021.09.18)からなのか…さっぱりわからない。実に面白い。 《湯川は立ち上がり、ドアの横にある流し台のところへ行った。「さてと、コーヒーでも飲むかい?」 「俺は結構。どうせイン...

  • コーヒー番組 4

    録りためてあったコーヒー関係のTV番組から7つを一気に観る。それでコーヒーの何かがわかるのか? 「プロフェッショナル 仕事の流儀」の「ロープ1本で、世界の平和を守る」(file:503)を観る。(NHK総合 2022年2月22日放送) 土木技術者の山口宇玄(たかはる)曰く、《ぼく自身はコーヒーが苦手です。子ども舌なんで苦いのがダメなんですよ。ただあの妻がねコーヒーが好きだったんで、嗜好品だったらいいものをなん...

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