季語・風鈴 平畑静塔／風鈴は優し機械と流れ作業

芝不器男／風鈴の空は荒星ばかりかな風鈴に鉄の森あり銀の雪ふる／青萄季語・風鈴平畑静塔／風鈴は優し機械と流れ作業

季語・立秋(傍題・秋立つ 今朝の秋) 蕪村／秋立つや素湯(さゆ)香しき施薬院

フジカンゾウ(旧日光街道杉並木にて)万太郎／秋立つとしきりに栗鼠のわたりけり中勘助／鶴かうかうと夢を横ぎれりけさの秋季語・立秋(傍題・秋立つ今朝の秋)蕪村／秋立つや素湯(さゆ)香しき施薬院

日光杉並木街道散策～タマアジサイの道

杉並木保護のため現在は車両通行止です↑戊辰戦争ではここで刀ふりまわしドンパチやっていたところです↓少し早いですがタマアジサイが咲き揃う頃です汗みずくになり藪蚊に追われ、まさにツワモノドモが夢の跡でありました🥵日光杉並木街道散策～タマアジサイの道

季語・柿 芭蕉／里古りて柿の木持たぬ家もなし

柿の実もけっこう見えてきた今日この頃です↓池内たけし／柿の竿手にして見たるだけのことクレオメ↑新テッポウユリ↓タカサゴユリ↑ミソハギの残花↓筋肉や蜂にも劣る針の先／青萄季語・柿芭蕉／里古りて柿の木持たぬ家もなし

深く、思索するということ2

コケコッコー花の残花↑ナニゴトも「ひかいめ」に↓テレビをつけるとバラエティ番組ばかりで、わいわい騒ぐのがコミニュケーションだとでも言いたげに、みんなでひたすら楽しそうに振る舞っている。書店に行けば………本の配置それ自体が「時間をかけてゆっくり考えていたりしたら時代から取り残されるぞ」という信号になっている。しかしこれらの現象は時代が明るく楽しいことを語っているわけではなく、むしろ閉塞していることの証明でしかないだろう。生きるということの本当のところは、多数派のままではいられないのを痛感することで、要領のいい人たちから「ぐず」と言われるような遅さで考えつづけることでしか自分としての何かは実現させられない。拠り所は、明るさや速さや確かさではなくて、戸惑い、途方に暮れている状態から逃げないことなのだ。(保坂和志「途方...深く、思索するということ2

季語・秋海棠 子規／臥して見る秋海棠の木末かな

シュウカイドウ龍太／浴衣着て竹屋に竹の青さ見ゆ藍浴衣皓歯草食系男子／青萄季語・秋海棠子規／臥して見る秋海棠の木末かな

季語・萍 中島斌雄／萍の流れゆくにはあらざりき

オオカナダモアサザ塩沢紫翠／天に雲なし萍に隙間なしヤマハギ黙契の刹那せつなや梅雨の星／青萄季語・萍中島斌雄／萍の流れゆくにはあらざりき

深く思索するということ

雨中のクサギ↑キツネノカミソリ↓たとえそのために気分が悪くなったとしても、こうした物語のなかに踏みとどまろうと決意しないかぎり、この世の中を本当には理解できないのだと自分に言い聞かせる。職業は問わない。いくらその道のプロだからといって、必ずしも天命として、自分の身を「内側」に置くということは、つまり神経を消耗し、高ぶらせ日常のすべてが蝕まれていくことを意味する。内側に身を置く以外に、物事を徹底的に理解する術がなかったからだ。人間の弱さ、権力の力学、人間関係の脆さ、絆の頼りなさ、そしてカネと残虐性が持つ桁外れの力を見据えること。これまで私の糧となっていた美や正義を旨とする一切の教えは完全に無力だ。(1979年生まれ／イタリア人ジャーナリスト／ロベルト・サヴィアーノ)タマアジサイ、咲く深く思索するということ

季語・夜光虫 中島斌雄／一湾の月下なりけり夜光虫

岡田耿陽／漂へるものゝかたちや夜光虫れいれいと俘虜の丹頂啼きにけり／青萄季語・夜光虫中島斌雄／一湾の月下なりけり夜光虫

季語・虹 佐野まもる／海に何もなければ虹は悲壮にて

芭蕉／裾山や虹はくあとの夕つつじ虹消ゆるリトマス試験紙の行方／青萄雨の日光杉並木↑フサフジウツギ↓イタドリ↑フジカンゾウ↓小津夜景／消えさうな虹に指紋を凝らしけり鴇田智哉／虹あとの通路めまぐるしく変る＜オマケ＞キウイ↓季語・虹佐野まもる／海に何もなければ虹は悲壮にて

窪田玲女／人去りしあとの雨音夏座敷

ハナトラノオ(白花)↑ボタンヅル↓オオアレチノギク↑ヒメムカシヨモギ↓混成のためざっくりした仕分けですが〰️ヤイトバナ式楽の夏夜フラクタル幾何学／青萄窪田玲女／人去りしあとの雨音夏座敷

災害列島盆の頃

田中光峰／蒲の沼しづまりかへる恐しさ藤本節子／蒲そよぐ因幡の国を素通りすガマ↑ミソハギ↓無縁墓のつづく野宮や川祓／青萄災害列島盆の頃

最後の大賀蓮と百合

野沢節子／水中に夕日爛熟花蓮昨日は小雨が降りやまなかったが、この先はさらに大雨になるだろうと思い、混む時間帯を避けて墓参に行ってきた。遠方の広い霊園だが見渡せば7割方は墓参を終えたようだった。それでも結構人は多くて、みな考えることは一緒だな～と思った。その他の用事も済ませて帰宅し、以後は今嵌まっている本に没頭。ブログ画像は準備していたものの、ついに全てが面倒になってネットにはアクセスしなかった～😅大野林火／百合影す径を泉へ行かんとす色が違うがニッコウキスゲの仲間だろうか？↓陽炎を神と祀りし摩利支天／青萄最後の大賀蓮と百合

季語・半夏生(傍題・半夏雨) 安部安閑子／半夏雨青くらがりの藪椿

半夏の頃の十薬↑20近い花数をつけた山百合↓不思議なことにこの花は地に垂れないよう(汚れないように)自重をコントロールしているようにも見える⚜️霊魂の修羅にのこりし半夏雨／青萄季語・半夏生(傍題・半夏雨)安部安閑子／半夏雨青くらがりの藪椿

季語・秋思 稲垣きくの／人憎し秋思の胸に釘うちこむ

路傍にナツズイセンが咲きだしたので、キツネノカミソリ🦊は❓️と今日見に行ったら咲いていましたよ、秋なんですね～おお❗️小川にはバイカモもセンニンソウもほつほつとアキノキリンソウ❓️大型のキンミズヒキ❓️よくわかりませんでした😅ていねいに噛んでこめかみより秋思／青萄季語・秋思稲垣きくの／人憎し秋思の胸に釘うちこむ

季語・虫送り 能村登四郎／濁流が二村をへだつ虫送り

稲の穂の様子…あまり良いとはいえないかこれは県立博物館に展示されている藁人形↑マジナイものだがユーモラスでもある↓史料にも掲載されている日光市日陰は栗山村である「虫送り」とはムシノイイハナシだな～と思わないでもないが、農薬散布が当たり前になった世の中、牧歌的な行事さえ妙に懐かしいような🐸史料には私がよく知っているオオワラジも↑以前車で通ったら、交差点信号機の支柱にくくりつけられていたのでギョッとしたことがあった辻の門番であろうもしかして今やっている？と思って今日行ってみたが、何事も無し😅暑いなか神社まで歩き写真だけ撮ってきた↓ここは富士浅間神社といい、バス停もあるが、バスは1日4便である↓岡本美恵子／鉦打って半里の道や虫送り森靖子／虫送る松明畦に叩きつけ季語・虫送り能村登四郎／濁流が二村をへだつ虫送り

祝☆大河原真青『無音の火』15句抄出

空蝉をあふれてけふの波の音水草生ふ被曝史のまだ一頁骨片の砂となりゆく晩夏かなガジュマルの気根の揺るる沖縄忌きじむなーと名づけしサバニ下り花合歓の花万の諦念ただよふ海つばめ帰るこのふくしまに生を亭けハムカツに夕陽のにほひ風天忌円描いてはじまる遊びこぼれ萩新涼やトルコの壺に耳ふたつ電車一両懸大根のうしろより脱け殻の連れ立つてくる祭あと野鯉走る青水無月の底を博ち湯気立てて泥のスクラム崩れけり冬ざくら無名のラガー引退す(令和3年7月21日発行・現代俳句協会)祝☆大河原真青『無音の火』15句抄出

クサギの森

束の間の雨の合間にクサギの森クサギの咲く頃になりましたが☔️っちょっと台風絡みの雨を縫って…でもアッサリ降られてしまいました🌧️どうせ濡れたので〰️蝉時雨のなかをウォーキングしてきました👣津川絵理子／星飛んで巨きな墓に王ひとりクサギの森

祝☆大河原真青句集『無音の火』 島唄やマンタのためにある夕焼

大河原真青／ケチャの手の空撫でまはす熱帯夜祝☆大河原真青句集『無音の火』島唄やマンタのためにある夕焼

〆切近くに投句のお願い🙏

当日大会不参加にても入選作品集は必ず送付されます📖詳細は文学館HPをご覧いただければ幸いにございます🎵〆切近くに投句のお願い🙏

大河原真青／日盛りやヒンドゥーの神膚青し

白虹曳くトムラウシ山は驟雨／青萄大河原真青／日盛りやヒンドゥーの神膚青し

季語・葎 石鼎／夜々あやし葎の月にあそぶ我は

オオハンゴンソウ↑カナムグラ(鉄葎)↓これ、10月までのバイパス工事中の歩道を占拠しているカナムグラ↓這いずって来るものには妙にビビるもの🥵希死念慮ずるずるのびる蠅取紙／青萄季語・葎石鼎／夜々あやし葎の月にあそぶ我は

季語・睡蓮(傍題・未草) 比奈夫／睡蓮の水に二時の日三時の日

睡蓮やあれは邪宗の嫁だから／青萄季語・睡蓮(傍題・未草)比奈夫／睡蓮の水に二時の日三時の日