このところ公私ともに何かと慌ただしく、英語メディアとの接触も量質ともに低空飛行の状態が続いている。こうした時の常套手段として、これまで読んだ英文や学習メモをひっくり返して短く書いてみたい。 今回目にとまったのは、of recent vintage という表現である。
上級者をめざす中で出会った表現、辞書に載っていない単語、文化的背景などをメモしていきます。
日本企業の平凡なサラリーマンです。海外関係の部署にいたこともありますが、現在では英語は時たま必要になる程度。プライベートではペーパーバックや雑誌を読んだりネットラジオやビデオを視聴したりと肩の力を抜いて日常的に英語に接しています。英検1級、国連英検特A級保有。
前回の lightbulb moment から連想したのが、同様の意味を持つ eureka moment である。"Eureka!" は、アルキメデスが難題の回答を思いついた時に叫んだとされる言葉だ。
先日、オリヴィア・ニュートン=ジョンが亡くなったことについて書いたが、追悼の気持ちから彼女の自叙伝を手に取った。英語はそれほどむずかしくなく、そう苦労せずに読み終えることができた。 Don't Stop Believin'作者: Newton-John, Olivia出版社/メーカー: Gallery Books発売日: 2021/01/26メディア: ペーパーバック
前回引用した、過去形と過去分詞の使用についての「ニューヨーク・タイムズ」紙の記事から、infra dig という表現を紹介したい。辞書には「体面にかかわる」「品格を下げる」といった訳語が載っている。
"I have sang" ・・・過去分詞の代わりに過去形の使用が増えているらしい
完了形では動詞の過去分詞を使い、過去形にすれば試験でバツを食らう。当たり前のことだと思いきや、こうした使い方が英語のネイティブの間に見られるようになっている。そんな興味深い記事が先日の「ニューヨーク・タイムズ」紙に載っていた。
high-water mark 「最高潮」「絶頂」(オリヴィア・ニュートン=ジョン死去)
オリヴィア・ニュートン=ジョンが亡くなった。同じ日に三宅一生の訃報も伝えられ海外のメディアが大きく扱っていたので、世界的に活躍した同胞の逝去を悼むべきなのかもしれないが、ファッションとは無縁の私だけに、オリヴィアの死の方が衝撃だったというのが正直なところだ。
This conversation never took place. 「ここだけの話」「他言無用」
今回もアメリカのTVドラマで使われていた言い回しについて短く取り上げよう。いくつかある「内緒の話」「他人には言わないで」という表現の一つと言えるが、使われる単語自体はごく平易ながら、日本語であまり見られない発想のようなのがおもしろい。
週末に観たアメリカのTVドラマ「刑事コロンボ」に、アフリカ・マリ中部の町ティンブクトゥ Timbuktu の名前を使ったおもしろい表現が出てきた。「遠隔の地」という比喩的な意味で使われている。
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このところ公私ともに何かと慌ただしく、英語メディアとの接触も量質ともに低空飛行の状態が続いている。こうした時の常套手段として、これまで読んだ英文や学習メモをひっくり返して短く書いてみたい。 今回目にとまったのは、of recent vintage という表現である。
少し前の英文記事を読んでいたら、town and gown という韻を踏んだ表現に目がとまった。 アメリカの名門大学と教育を取り巻く最近の状況を伝える英誌「エコノミスト」の記事である。
今回は申し訳ないが年寄りの回顧談である。4月1日で、英語を学び始めてからちょうど50年がたった。 なぜ日付まであげることができるのかというと、NHKのラジオ講座「基礎英語」の第1回のレッスンがこの日だったからだ。
このところ hug や kill という簡単な単語が持つ意外な意味を取り上げてきたが、その流れで slap を連想したので、辞書の記述で気になったこととあわせて書いてみたい。
イギリス王室が発表したキャサリン妃と子どもたちの家族写真に加工疑惑が持ちあがり、通信社が配信を取りやめる騒ぎになったが、その後、皇太子妃自身が修正したことを認め、とりあえず決着した。
「ハグ」としてもう日本語になっている hug は、相手が人やモノなら「抱く、抱きかかえる」、また対象が考えや信念なら「抱(いだ)く」という意味だが、いずれも主語は人ということになるだろう。では、モノがモノに hug するとしたら、どういうことだろうか。
ウクライナでの戦争を契機にドローン兵器が大きな変貌を遂げているという。英誌「エコノミスト」の最近の号が、巻頭の leader (イギリス英語、editorial のこと)と科学技術のページでこのテーマを取り上げていた。
前回に続いて、アメリカの大統領にからんで箸休め的なことを書いてみたい。バイデン氏が副大統領だった時の機密文書が自宅から見つかった問題で、特別検察官は氏を訴追しないことを決めた。
前回は、アメリカの選挙戦に「どぶ板選挙」という日本的な言葉を使っていた日本マスメディアの記事について取り上げたが、それにからんで箸休め的なことを書いてみたい。
前回は民主党のバイデン氏にからめて書いたので、今度は共和党をネタにしたい。米大統領選挙の予備選で共和党の候補者たちが展開している選挙戦について、複数の日本メディアが「どぶ板選挙」とか「どぶ板作戦」と表現している記事を目にした。
アメリカ大統領選挙のニューハンプシャー州民主党予備選で現職バイデン氏が快勝した。トランプ対ヘイリーという共和党の争いに比べると扱いは小さかったが、それを報じる記事を眺めていて、write-in candidate とか write-in campaign などといった表現が目についた。
前回取り上げた exurb は suburb の sub- が ex- に入れ替わった形となっているが、連想で surtitle という単語を短く取り上げておきたい。
ある記事で目にとまった exurb という言葉を取り上げたい。一見難しそうな単語だが、記事の内容から suburb と縁がありそうだと見当がつく。
数十年前、日本についての報告書の中でヨーロッパ共同体(当時)が日本人の住居を「ウサギ小屋」と呼び、「失礼な言い方だ」「しかし的を得ている」などと話題となったことがあった。rabbit warren という表現をペーパーバックで拾って、そんな昔のことを思い出した。
今回も、すきま時間に再読を続けている短編シリーズ「黒後家蜘蛛の会」の原書に出てきた言葉を紹介したい。ersatz は字面から受ける印象の通りドイツ語由来の単語で、英和辞典には「代用の」「模造の」「間にあわせの」「にせの」といった訳語が並んでいる。名詞としても使われる。
何度かここで取り上げている連作推理短編集「黒後家蜘蛛の会」の原書から、今回は paint the lily という表現をメモしておきたい。
クリスマスの時期になると、思い出したように聞きたくなることがあるのが、サイモン&ガーファンクルの「7時のニュース/きよしこの夜」という曲である。もう50年以上前に発表された作品だ。
選挙戦を競馬にたとえるのは洋の東西を問わないのか、来年のアメリカ大統領選挙について最近の英誌「エコノミスト」がそんな形の記事を書いており、その中に dead cert という単語が出てきたので、取りあげてみたい。
年末を迎え、英語圏の諸団体が選ぶ恒例の「今年の英単語」の時期がやってきた。これまで発表された結果の中でもっとも興味深いと思ったのは、イギリスのオックスフォード大学出版が選定した rizz である。
カーター元米大統領のロザリン夫人が亡くなった。日本メディアの扱いがごく小さかったのは仕方ないが、カーター政権は私の高校時代と重なる。海外の事物に興味を持ち始め、英語学習にも熱を入れるようになった頃だ。当時を思い出し、時の移ろいを感じさせられた。 CNN の訃報記事で読んでいたら、steel magnolia という表現が目にとまった。知識としては持っていたが、実際に触れたのは初めてではないかと思う。
先日、ある私的な英文を読む機会があったが、そこに "I amok with ~" と書かれた文があるのを見てビックリした。
坂本龍一氏が亡くなった。万全な形ではなくても、何らかの形で活動を続けていけるようになってほしいと思っていたが、残念である。
先日読んだ英誌「エコノミスト」に、次のアメリカ大統領選挙で共和党の有力候補になるとの見方が出ているデサンティス・フロリダ州知事についての記事があり、そこに出てきた sincere の使われ方が目にとまった。
今回は、先日読んだ英誌「エコノミスト」の記事で目にとまった2つの単語表現についてをメモしておきたい。冊子版では3月11日号に載っていた、アメリカのバイデン大統領についての記事である。
先日、CNNのウェブサイトを眺めていたら、トップページに載っていた別々の記事に同じ未知の単語が使われているのに気づいた。まったくの偶然だが、難しい単語を知るきっかけになったということで、短く取り上げたい。
たった一語の英単語なのに、日本語で簡潔・的確に表現するのに手こずる場合がある。先日 a rump Ukraine という言い回しを目にしたが、ここでの rump もそんな例と言えそうだ。
漫画家の松本零士氏が亡くなった。氏の作品やアニメとともに育った世代として、何とも残念である。国内だけでなく、海外のメディアも訃報を載せていた。
賃金が上がらないなか海外に働き口を求める日本人が増えている現状を最近の The Economist 誌が取り上げていた。その記事に pocket change という言い回しが使われていたので取り上げてみよう。
前回取り上げた「相当する人・もの」を意味する answer は、counterpart と言い換えられる場合もあると思うが、そこからの連想で one's opposite number という表現に触れておこう。「対応するもの」「対等の立場にある人」ということだ。
英語上級者をめざすうえでは、知らない単語の増強と並んで、すでに知っている単語が持つ”意外な意味”に気づくことも重要だと思っている。
いま世間を騒がせている連続強盗事件はまるで小説かドラマのようだが、関連する英文記事を読んでいたら、robbery spree という表現が目に留まった。
「10年に一度」という最強寒波が日本を襲っているが、世界のあちこちも強い寒気に見舞われている。そうした英文記事を読むと wallop という単語にちょくちょくお目にかかるので、短くメモしておこう。
ニュージーランドのアーダーン首相が辞任する意向を表明した。理由としてあげたのは失政やスキャンダルではなく、首相を続けるためのエネルギーが底をついた、というものだった。
年始に American Dialect Society が発表する「今年の英単語」について例年取り上げている。しかし今回の選定は、非ネイティブ・非英語圏生活者の私にはよく理解できない結果だった。今年は見送ろうかとも思ったが、それでは寂しいので、次点となった quiet quitting をメモしておきたい。
ウェブスター社選定の”今年の英単語”について先日書いたが、辞書の老舗オックスフォードが選んだのは goblin mode という言葉だった。
前回 slice and dice を取り上げた際に引用したAP通信の記事に thusly が出てきた。thus に -ly をつけたものだろうと想像はつくが、どちらも副詞だ。なにか違いがあるのだろうか、少し調べてみた。
ウェブスター辞典が選んだ”今年の英単語”の gaslighting について前回書いたが、これを報じたAP通信の記事に slice and dice という表現が出てきたので、取り上げてみよう。
毎年恒例の Word of the Year の時期が今年もやってきた。選定をしている団体のうち、アメリカの代表的な辞書「メリアム・ウェブスター」が先ごろ発表した「今年の英単語」は gaslighting だった。
サッカーのワールドカップは熱戦が続き、日本チームを応援しているが、スポーツにちなんで sportswashing という単語を紹介しよう。「ごまかし」や「糊塗」「粉飾」を意味する whitewashing から作られたものだろうとあたりがつく。