トラ猫を失って4年

 あるお寺で、ペット永代供養の看板を見かけた。思わず申込みたくなって、苦笑した。仏教信者でもないのに……信仰をもつことは尊いことだと思っているけれど、わたし自…

今年も死児の齢を数える

トラ猫トラニャが死んで3年になる。たった3年前のことなのかと驚く。去年の記事を見たら、たった2年かと驚いていた。「死児の齢を数える」は、愚かな繰り言の例えだ。…

トラ猫の夢14

 実に久しぶりにトラ猫トラニャの夢を見た。夢の中で、トラニャは椅子に座る膝の上。丸々していた頃の姿でひたすらだらけて寝ていた。それはみごとに脱力して、だらしな…

トラ猫は嫉妬深かった

黒猫クロは嫉妬深かった。他の猫がかわいがられていると、自分もかわいがってもらおうと飛んできた。トラ猫トラニャは、あんまりそういう感じはなかったのだけれど、実は…

トラ猫にむごすぎた引っ越し (3)

トラ猫トラニャは、わたしが長く家を空けると毛をむしり取るようになった。いちばんひどい時は、体の半身の大部分の毛がなくなり、素肌をさらすことになったむしって間も…

トラ猫にむごすぎた引っ越し (2)

引っ越しでいちばん心配していたのは、母との関係だった。以前は長期出張の際に来てもらっていたのだが、動物病院に預かってもらうようになり、2,3年ぶりの対面になっ…

トラ猫にむごすぎた引っ越し (1)

引っ越しをしなければならなくなった。トラ猫トラニャはきっとイヤだろう。それは分かっていた。トラニャたち3匹を、遠く離れた名古屋に引き取った。そのとき、いちばん…

トラ猫が死んで2年

 トラ猫トラニャが死んで2年になる。なんだか信じられない。もっと遠い昔のことように感じる。トラ猫トラニャは14歳11か月で死んだ。15の春が目前だったのにと思…

トラ猫の夢13

ベッドで眠っていると、ふとんを猫が歩く気配がした。ぼそぼそと低い音が枕を通じて響く。－－ああ、トラニャだ。水を飲みに行くのかな？そう考えて、冷水を浴びせられた…

初猫カフェ

 はじめて猫カフェに行ってみた。猫カフェというと、女性客ばかりというイメージがあってわたしには敷居が高かった。不特定多数の人と接するという営業形態が猫にストレ…

大分の猫 (2018.10)

恒例の大分出張に出かけていた。出張の密かな楽しみが猫に触れることだ。今回も、2匹の猫に触ることができた。後の子は、お腹まで見せて甘えてきた。   猫に触れるこ…

お寺の猫

 同じ寺の本堂。 トラ猫を見ると心が揺らいでしまう。もちろんシャム猫も、黒猫も。 この子たちは、触らせてくれなかった。トラ猫にはもう手が届かない。 

蚊にとまられた猫

 とあるお寺の境内。 猫に蚊がとまっているところを初めて見た。どうするかな、とちょっと見ていたが、猫は全く無視している。 あわてて追っ払ったが、猫は動じない。…