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うな風呂 https://blog.goo.ne.jp/unagi0924

日記と読書感想を中心に、たまに映画感想やゲームについても語るブログです。

気まぐれかつ適当に感想を書いてます。 だいたい年百冊くらいのペースです。 栗本薫に関しては自称世界一詳しく書いてあります。

うなぎ
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2009/01/13

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  • 竜とそばかすの姫 感想

    細田守監督のアレ。ぐちというか備忘録なのでネタバレしてるしわかりやすい説明はしません。リアリティがない。終盤の展開に無理がある。とかはネットのみんなが言っていると思うのでいいとして。細田守作品は基本的にリアリティがなくて無理があるのが基本ではある。が、それを押し通す勢いというか、視聴者の期待に応える感じがあれば、そういった粗は意外となんとかなるものだったりする。いわゆる「面白さでごまかす」というやつだ。エンタメはそれでいいと思う。で、今作がどんな話なのかというと、わからない。現実世界で冴えない少女がネットでは自分を出せるという話なのか。母に置いていかれた子供の話なのか。「田舎の女子高生の私だがVtuberデビューして歌ってみたらあっという間に世界一の歌姫になってしまった件」なのか。ネットを荒らす謎の怪人と...竜とそばかすの姫感想

  • ストーンコールド 魔術師スカンクシリーズ 1 江波光則

    この学校をコロンバイン高校にしてやるぜー、というひねくれたドロップアウト高校生が鬱々としてる話。鬱々としているんだけどカッコ良すぎるし可愛いヒロインとやりまくっているので「お前みたいな恵まれた中二生活を送っているヤツのことなど知るか」という気持ちになった。羨ましかった。羨ましかった。超常的な要素の(たぶん)ない現代物の話なのに、シリーズタイトルのせいでファンタジーか現代異能バトルの話かと思っていたので、このシリーズタイトルは良くないな、と思いました。けっこう面白かったです。ストーンコールド魔術師スカンクシリーズ1江波光則

  • レジまでの推理 似鳥鶏

    書店員を題材にした日常系ミステリ短編集。特定の職業特有のあるあるを描きながら、ちょっとおかしな登場人物のたちの軽妙な会話でちょっとした謎を解いていく、というちょっと前に流行った日常系ミステリの形式に忠実でありながら、ミステリ部分も会話劇も書店という斜陽産業の描写も全体的にクオリティが高く、安定して楽しめた。レジまでの推理似鳥鶏

  • 伊藤計劃トリビュート

    伊藤計劃を題にとったSFオムニバス短編集。王城夕紀「ノット・ワンダフル・ワールズ」と伴名練「フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪」はとても良かった。特に後者は傑作だと思う。他のもけっこう面白かったが、未完の長編の第一章とかを載せるのはどうか?面白かっただけに「オチないのかよ。つうかこれからかよ」ってなった。伊藤計劃トリビュート

  • キアズマ 近藤史恵

    ロードレースを題にとった青春ミステリみたいなシリーズのたぶん四冊目。一作目はミステリだったのにだんだんミステリ要素が薄くなっていき、完全になくなっていた。というか主人公も完全に変わっているので別にシリーズではないのかもしれない。BL小説の導入部みたいな話が延々とつづき、「殺人事件が起きるのとホモセックスがはじまるのどっちが先なんだ?」と思っていたらどちらも起きずに終わった。やれって思いました。キアズマ近藤史恵

  • 羊と鋼の森 宮下奈都

    新人ピアノ調律師の話。文章は丁寧で読みやすく、ピアノ調律師という仕事も「へー」という感じだったが、特になにが起きるわけでもないまま話が終わったので「え、終わり?」と思った。ただ主人公は「お前ちんこどこに置いてきたんだ、ああん!?」とタマを揉んでセクハラにしてやりたくなるほどのふにゃちん野郎なので、ちんこが邪魔な人向けの作品なのだろう。羊と鋼の森宮下奈都

  • HELLO WORLD

    2019年のオリジナル劇場アニメ。近未来の日本に住む男子高校生が「ここは十年前を再現した架空世界だよー」と十年後の現実世界から来た自分に教えられ、恋愛がうまくいくように四苦八苦するけどそれからいろいろあって大変なことになるSF。脚本が野崎まど。最初から仮想世界が明かされていて仮想世界の住人である主人公が普通にそれを受け入れた状態から話がはじまっていたり、すっとぼけた天然クールの子がヒロインだったり、途中で話がSF的に大きく広がったり、最後の最後にどんでん返しがあったり、いままでの野崎まど脚本のアニメの中ではもっとも野崎まどらしく、かつ悪い方向へいかずに綺麗にまとまっていた。デジタルアニメらしい表現もがんばっていたと思う。けどまあ、総合するとなんか普通の作品だなって思いました。HELLOWORLD

  • 天気の子

    新海誠の2019年の長編アニメ。ふわっとした設定からふわっとした危機が訪れて「世界よりもあの子が大切なんだー」というわかりやすい中二的なことを言うふわっとしたSFだった。というか設定的には「雲のむこう、約束の場所」の焼き直しだった。お前はいつも空の彼方にあの子が待っているけどその理由はふわっとしてるしホント君はAIRが好きなんだな僕は20年経ってもあのふわっとした設定とふわっとしたEDには納得してないからなって気持ちになった。設定も展開も登場人物の心理もふわっとしすぎてリアリティが感じられなかったが、「世界よりあの子がー」という部分が刺さるかどうかだけの作品なので、深く考える必要もなく若い子が楽しめればそれでいいんだと思うけど、ちょっと前作に比べるとディザスター部分がねー、ふわっとしすぎてねー、てっきり前作のと...天気の子

  • 幻想症候群 西村悠

    個人の幻想が世界に侵食する幻想症候群という奇病を扱った連作短編集。うかつに話を世界規模の危機にしてしまいがちなふわっとしたセカイ系SFで、あー自分も油断するとこういうの書こうとしてたなー、と懐かしくなった。新海誠の作品が好きそうな人向けのふわっとしたSF。ちょっとポエジーに振りすぎておじさんもうついていけないかな、という気持ちがしたけど、新海誠が好きな人とかにはいいんじゃないかな。幻想症候群西村悠

  • 生首に聞いてみろ 法月綸太郎

    長編ミステリ。魅力のない登場人物が、地味だけどあんまりリアリティのない殺人事件を、のっそりもったり特にカタルシスもなく解決していく話で、控えめにいって面白い瞬間が一瞬もなかった。この作者の本は高校時代、何冊か読んで「全然おもしろくないなー」と思っていたが、自分もおっさんになったし、なんか違う感想を受けるかもしれないと、評価の高い作品を二冊読んでみたが、本当にまったくこれっぽっちも面白くなかったので、よくよく相性が悪いのだろう。でもこの作品はこのミス1位とったり本格ミステリ大賞をとったりしているので、ミステリマニアとは相性が悪いのだろう。本当に面白くなかった、本当に。生首に聞いてみろ法月綸太郎

  • ノックス・マシン 法月綸太郎

    SFミステリ。短編集。海外古典ミステリと近代のハードSF両方のマニアなら楽しめるのかもしれないが、どちらもにわかな自分は「はあ、そうですか」と終始思っている間に終わった。別にいいっちゃいいんだけどターゲット層狭すぎ。ノックス・マシン法月綸太郎

  • なにかのご縁―ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る 野崎まど

    大学の自治会活動に日々追われているゆかりくんは、ある日、しゃべるうさぎと出会う。縁結びの神だというそのうさぎと共に、周囲の人間の縁を取り持つことになってしまったゆかりくんだったが……。連作短編形式のヒューマンコメディドラマ。人を食ったような態度のあざというさぎとあざとい会話をしつつ、完璧超人な自治会のあざとい先輩を中心に、貧しく騒がしくあざとい大学生活のちょっとしたワンシーンを切り抜いていくようなあざといヒューマンドラマ。設定はあざとく、ストーリーもわりとベタだが、軽妙でありつつ多少ドライな文体が、全体をウェットにしすぎず良いバランスを保っている。特に二話目のシティサイクル同好会の話はベタな学生の友情話だが、ギャグのキレと冴えない男三人組の描写が良く、爽やかに心に残る好編になっている。『正解するカド』以来、野崎...なにかのご縁―ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る野崎まど

  • よいこの君主論 架神恭介+辰巳一世

    目立小学校五年三組の覇権を狙うひろしくん。彼の前に立ちはだかるのは、女帝りょうこちゃん、学級代表まなぶくんをはじめとするそれぞれの仲良しグループを率いる小君主たち。果たしてひろしくんは君主論を武器に五年三組を統一できるのか……?群雄割拠の中世イタリアを現代日本の小学生に置き換え、笑いながらマキャベリの『君主論』を学ぶ奇書。マキャベリズムを粉々に噛み砕いて、中二病アニメ風キャラクターに置き換えられた小学生たちによって、君主の在り方や、君主のしてはならない失敗などを解説していく変な本。人民の心を高所から値踏みして操ろうとする非常に感じの悪いマキャベリの思想が、プリンの前では理性を失ったり、わんぱくだから遊ばずにはいられなかったり、学級委員を聖職になぞらえたり、中世のあれこれがスケールを小学生レベルにまで落とすことに...よいこの君主論架神恭介+辰巳一世

  • パラダイス・ロスト 柳広司

    愛国心ではなく、強烈な自負心のみによって動く異形の天才たちのみを集めた諜報部隊〝D〟機関。結城中佐の率いる彼らの活躍を描いたシリーズ第三弾となる中・短編集。前二作はすべて短編であったが、今作はシリーズ初の中編を含んでいる。しかしその中編は、YYSもできないし、長さがいつもより間延びしている感じしか与えなかったし、とつまらなくはないのだがいまいちな作品であった。しかし話の内容がドイツ軍の誇る最強の暗号エニグマに関わるものであり、偶然にも同じ日に、エニグマを解読した実在のイギリス数学者を題材とした映画『イミテーション・ゲーム』を観ていたので、日本人からすると説明不足にも思える部分(英国人は世界で一番クロスワードパズルが好きで新聞には絶対載ってる、とか)が本作で説明されていて、そこは面白く読めた。ほぼ出番のない勇気中...パラダイス・ロスト柳広司

  • ダブル・ジョーカー 柳広司

    太平洋戦争を間近に控える日本帝国軍において「殺すな、死ぬな」を標榜する諜報機関――D機関。彼等の様々な暗躍を描く短編集第二弾。基本的にこのシリーズは、D機関なるスパイ組織を作り上げた結城中佐というキャラが、「色々あったけど全部計画通り!」という風にオチで全部もっていく作風で、その深淵策謀というかチートというか、わけわからんアクシデントに対しても備えているインチキぶりは完全にギャグの域に入っている。前の巻を読んだだけでは思わなかったのだが、アニメ版を数話見たところ、展開が早いのと原作まんまの糞長いナレーションで過剰に状況説明をする映像作品らしからぬ言葉のゴリ押しの果てに「はい、予定通り」と結城中佐があらわれる展開は完全に笑いをとりにいっているとしか思えず、もはやこの二作目を読み始めた時点で結城中佐が「計画通り!」...ダブル・ジョーカー柳広司

  • 少女キネマ 一肇

    二浪の末、東京の中堅私立大学に通い始めた十倉和成は、ある夜、下宿の屋根裏に隠れ住んでいた少女、黒坂さちと出会う。それをきっかけに、十倉はかつての親友がてがけ、撮影中に死んだ未完の短編映画「少女キネマ」に関わっていくことになるのだが……である口調で話す知的で非モテな大学生の主人公の一人称。屋根裏に住む、おっとりと丁寧に話すやまとなでしこ風のおかっぱヒロイン。軟派で如才ないがなぜかモテない友人その一。強引で偏屈でたかり体質だが熱い友人その二。映画撮影中に死んだ元親友と彼の残した未完の短編映画の謎。洒落てる読書向きのカフェに、お化けの出るバイト先の古書店。壊れた実用性皆無のバイクの修理。映画を通じて語られる創作に取り憑かれた人間の狂気と絶望、それでも作らずにいられない情熱――数え上げたらキリがないが、もう語り口から登...少女キネマ一肇

  • 舞面真面とお面の女 野崎まど

    財閥を築いた曽祖父の謎めいた遺言を解き明かすことになった主人公。調査をはじめる彼の前に、お面をつけた謎の女子中学生があらわれ、遺言について意味ありげな言動を繰り返すが……殊能将之とかみたいな「ミステリかと思ったらそっちかよ!」系の話を、ラノベの文体とキャラ立てでやりましたという感じ。ストーリー自体は嫌いではないんだが、どうも長編にするにはスカスカしてる気がするし、ストーリーの主題であるお面の女はともかく、天然のお手伝いさんや主人公に惚れてる従姉妹など、無駄に萌えキャラがたくさん出てくる割にストーリーにほぼ関係がなく、短編のアイデアをむりやり長編にしてしまった感が強い。まあ受賞デビュー後第一作だから、実際引き伸ばして強引に長編にしたのではなかろうか。そういうのも含めて野崎まどらしい作品ではあるのかもしれないが、ど...舞面真面とお面の女野崎まど

  • RPF レッドドラゴン 第四夜~第六夜(下)

    TRPGなのでプレイしている人たちはアクシデントとかに一喜一憂して楽しそうなのだが、本だけ読む分には「無駄に設定は凝っているがストーリー自体は普通のRPGを、売れっ子に頼んでキャラクターだけ立たせてみたが、やっぱりストーリー自体は普通なので最終的な印象は普通だった」という話だった。面白さの八割は虚淵玄と奈須きのこの言動なのだが、メインストーリーが一番キャラの薄いイラストレイター担当キャラに沿って進んでいるため、「サブキャラの戦いは面白いが主人公が出てくるとクソ化する漫画」みたいな感じだった。えーと読んだのが半年以上前なのであとはよくおぼえていません。とりあえず作家たちのツッコミや解説やキャッキャッウフフありきの作品なのに、その楽しみがまったくない形でアニメ化やソシャゲ化を展開して全部爆死したのは企画たてた人なに...RPFレッドドラゴン第四夜~第六夜(下)

  • RPF レッドドラゴン 第三夜 妖剣乱舞

    三田誠がゲームマスターをするオリジナルテーブルトークRPGに虚淵玄・奈須きのこ・紅玉いづき・しまどりる・成田良悟がプレイヤーとして参加してストーリーを作っていく(ただし実際にTRPGしているかどうかは不明)というスタイルの、合作小説なのかTRPGリプレイなのか判然としない企画の第三巻。二巻を最近読んだような気がしていたが、どうやら二年以上前だったようで、「虚淵玄のキャラが中華風暗殺者で隙あらば殺そうとしている」ということ以外ほとんど覚えておらず、造語やオリジナル設定やいきなり判明する新事実が連発することもあって、ようやく世界観やパーティーの目的を思い出した頃にはこの巻が終わっていた。RPFレッドドラゴン第三夜妖剣乱舞

  • 月光 間宮夏生

    いつもクラスの話題に中心となる謎めいた美少女の月森葉子。世間に斜めに構えて見ている主人公は、ある日、葉子が落とした紙切れを拾うが、そこに書かれていたのは「殺しのレシピ」と名付けられた殺人計画だった。そしてその数日後、月森の父は交通事故で死亡する――いわゆる「蓋然性の殺人」を題材とした青春ミステリだと思うが、「ぼくのかんがえた最高にやばい暗黒系少女」がテンプレのやれやれ系主人公にヤンデレするだけの話で、特にストーリーはない。主人公に惚れている幼馴染系美少女やバイト先にいる男勝りな姉御肌の美人、なんか知らんがホスト風の刑事なども出てくるが、特にストーリー的な意味は見いだせず、主人公に絡みはするが特に見せ場もないままやんわりと退場。キャラクターの使い方とか構成とかどうなってんだコレ?普通につまんにゃいです。月光間宮夏生

  • PSYCHE 唐辺葉介

    飛行機事故で自分以外の家族がみんな死んでしまった主人公には、いつしかかつてのように家で暮らす家族の姿が見えるようになっていた。が、それに対して特にリアクションをすることもなく淡々と学校に通い絵を描いたりした。非常に柔らかなリズム感に優れた文体で、狂気に陥っていく人間を丁寧に描いている。作中で大きな事件が起こることはないが(というか大きな事件が起きてしまった後の話とも云える)いったいだれが正気でなにが真実なのか、だんだん曖昧になっていく筆致は見事であり、ストーリーというよりは状況を読者に与え、そこからなにを読み取るかをも任せるという意味で、非常に文学的な話である。著者は瀬戸口廉也という別名義で18禁ゲームのシナリオライターをやっていた人物で、手がけた作品は売上的にはあまりふるないながら、そのエロゲーとしては特異な...PSYCHE唐辺葉介

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