99歳の遺言「一枚のハガキ」

新藤兼人監督の映画「一枚のハガキ」を観ました。99歳の監督が自分で脚本を書き、「遺作」だと言っている映画です。自分の戦争体験が脚本の下敷きになっているそうです。 監督は昭和19年3月、当時、松竹映画製作所の脚本部員だった31歳の時に召集令状を受

「女を幸せにすること」とは？

「男が年とともに萎縮していくのに、女は年を取ったのをいいことに、融通無碍、傍若無人になる」。ツチヤ教授の一文である。 女が羨ましいと言い、人類の運命とも書いているようである。だが、それもこれも、女をそのように遇している男がいるからである。 孫悟空が釈迦

乳飲み子を残して出征した従軍看護婦の手紙

悲しい手紙である。「お乳が張って筆を執った」と書いている。夫の下に乳飲み子を残し、出征した従軍看護婦が、戦地から夫に出した手紙である。梯久美子氏の「百年の手紙」を読み涙を流している。 日本陸軍は、酷いことをしたのだ。戦時中は、看護婦は女性であり

違和感のある「紳助引退劇」

テレビタレントの島田紳助の話題が連日、テレビをにぎわしている。「暴力団関係者との交際が発覚し芸能界を引退する」というのだ。レギュラー番組6本を持つ人気者だから影響があるのだろうが、テレビは騒ぎすぎだ。それにしても、民放テレビが、暴力団と交際した紳助を

「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」

終戦記念日である8月15日、菅内閣では、中国などに配慮して、首相はじめ全閣僚が英霊を祀る靖国神社に参拝しなかったが、野田財務相は記者会見で、「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」という考えは、「基本的に変わりない」とを述べた。野田氏は、ポスト菅を選ぶ民主党の

お盆の話題

お盆になると昔の人が懐かしく思い出される。「近頃評判が悪いが、警察官だって時代の子である」というようなことを言ったのは山本夏彦氏ぐらいである。彼は8年前に亡くなっており、夏彦氏の発言は、10年も前のコラムである。 テレビに登場する警察官は立派である

5時間前に分かっていた長崎の原爆投下

長崎原爆は投下5時間前に分かっていたのだという。長崎原爆は防げたかも知れなかったのだ。66年前、日本諜報部が米B29の飛来を察知していたが、日本参謀本部が諜報を活かせず、むざむざ原爆投下を許してしまったのである。 昭和20年に入り、米空軍機による東

「二度と原爆を使ってはならない」と訴えた米軍司令官

8月9日は、66年目の「長崎原爆の日」である。長崎は昭和20年8月9日午前11時02分、米軍のB29により投下された一発の原爆により一瞬のうちに壊滅し、死者7．4万人、重軽傷者7．5万人の上った。日本を占領していたGHQの長崎軍政部司令官が、「二度と

忘れられない「原爆殉難碑」の話

「原爆の日」を迎えて連日、原爆の記事が多いが、8月が過ぎると、世の中は来年まで原爆のことを忘れてしまう。でも66年忘れないでいるのだから凄いことではないか。 おかげで、東京・目黒区の五百羅漢寺に、戦時中の「移動演劇・さくら隊」の原爆殉難碑がある

アメリカ史上最強といわれた日系二世の「442連隊」

8月15日は「終戦記念日」である。66年前の昭和20年8月15日に終戦を迎えたのである。第二次大戦中の米国陸軍でアメリカ史上最強といわれた日系二世の「442連隊」の映画がTBSテレビで放映された。最も多い戦死者を出し、最も多い名誉勲章を得たという。ト

日本で初めて広島原爆の写真を載せた写真雑誌

8月6日は66年前、米国が広島に原爆を投下した日である。広島では、原爆犠牲者の慰霊や平和を祈念する式典が行なわれたが、第一回の式典が行なわれたのは、終戦から7年経って日本が独立した昭和27年の8月6日だったのである。 同じようにメディアにも、封印さ

若い女性はやせて美しい

動物で女性が稼がないのは人間だけ。ライオンはエサを獲るのはメスです。人間は男性が稼いで女性を養う。現代になって考えが変わった。若い女性は男性に養われようと考えていない。中年以上の女性は太って醜いが、若い女性はやせて美しいのは、そのせい。中年女性の審美眼

「アメージング・グレース」

「アメージング・グレース」。アメリカ映画のタイトルであり、主題歌のようだ。タイトルは「偉大なるグレース」という意味だろうか。あいまいなのは、知人のブログで、映画の予告であることを知ったからである。 知人が書きたかったのは、「現在の日本の国会議員

「戦争に行きたくない」

「終戦記念日」が近い。「戦争に行きたくない」と言って還ってこなかった若者が沢山いたことを思い出す。 私も少し早く生まれていたら、戦地に行っていたかも知れない。そう考えたら、無性に寂しくなった。私の愛読している梯久美子の「百人の手紙」（東京新聞夕刊）

「日本食」のブランド格下げへ

原発事故の影響で「日本食」が世界ブランドで格下げになりそうだというのだ。作家の井形慶子さんが東京新聞の「本音のコラム」に書いている。 彼女によると、日本食は世界からヘルシーと称賛されている。30年前に英国に出て、日本食の力を知ったという。ミック