chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
桔梗
フォロー
住所
松戸市
出身
墨田区
ブログ村参加

2008/12/15

arrow_drop_down
  • 新坂川残桜と花いかだ

    新坂川の残桜を見に行きました。好天で暖かいせいもありましたが、近距離とはいえ、腰痛を抱える身で、買い物以外に出かけようという気になったのは久しぶりです。ソメイヨシノに較べると白っぽい山桜(?)。満開からほぼ一週間。桜はまだ見ごたえがありました。近くに寄ってみると、ほとんど葉桜でした。風に吹かれて舞い落ちる無数の花びらも、花いかだをつくるまでにはなかなかまとまらぬようで……。鳩も花いかだができるのを待っているようです。地面にはたくさんの花びらが落ちて、吹き溜まりができていましたが、流れる川に落ちてしまうと大した量ではないのでしょうか。近くのゆりのき通りではユリノキの芽吹きが始まっていました。新坂川残桜と花いかだ

  • 2024年四月の薬師詣で・東京都練馬区

    今月の薬師詣では練馬区の石神井公園近くを歩きました。私が初めて所帯を持って住んだのはその石神井公園に近い上石神井というところ。石神井公園にはしょっちゅう行っていて、勝手知ったる我が庭同然……と油断をしていました。初めて所帯を持ったのはちょうど半世紀も前のことです。かつては地上にあった石神井公園の駅が高架になっている、ということをテレビで視たのか、知ってはいましたが、実際に降りてみると、様相がまったく変わっていました。高い建物はなく、見晴らしのよかった駅前はビルが建て込んでいて見晴らしが効かない。それでも公園がある方角はわかっているつもりで歩き始めましたが、公園から駅の間にはなかったはずの、区役所の分庁舎があり、石神井警察署があったりして、半世紀もの間があるのだから、移転してきたりしても不思議はないと歩いて...2024年四月の薬師詣で・東京都練馬区

  • 花見

    東京で桜が満開となったのは四日。我が地方はその手の報道がないので、いつ満開を迎えたのか知るすべがありませんが、気温でいうと、いつも東京よりちょっぴり低いことが多いので、一日遅れの五日ということにしておきましょうか。毎年のことながら、桜の季節は花曇りが多くて。気分も晴れません。ずっと曇りだった空、午後になると、陽射しが出たので、買い物ついでに、近くのさざんか公園の桜を愛でに行きました。カメラに収めてみると、あまりパッとしませんでしたが、数本ある桜の樹は満開でした。晴れたとはいっても雲が多く、陽射しの遮られることも多かったものの、こんな青空が拡がるとは思ってもみませんでした。花見

  • 2024年三月の薬師詣で・松戸市

    三日前、今月五日時点での八日の天気予報は終日雨か雪。予定では練馬区を歩くつもりだった薬師詣ではどうしようかと考えていたところ、六日になって、予報は午前中雨か雪に変わり、現実にほぼそのとおりになりました。行こうと考えていたのは、練馬区の石神井公園近くにある、道場寺と観蔵院という二つの寺。当日、天気を窺っていたら、予報どおり雪が雨に変わり、昼前に熄んで庭の雪も消えたのはいいけれど、練馬区は東京二十三区内では一番気温の低いところです。無理を押して出かけ、シャーベット状になった残雪に足をとられてスッテンコロリンでは元も子もないと雪の消えない我が庭を眺めているうちに、午後二時近くになってしまいました。遠出は諦めて、かつての地元・慶林寺にお参りすることにしようと庵を出たら、道路は側溝のあたりを除いて、すっかり乾き切っ...2024年三月の薬師詣で・松戸市

  • 2024年二月の薬師詣で・杉並区~渋谷区

    とくに理由はないのですが、ここ数か月の薬師詣では東京二十三区の西部を巡ろうと思います。手始めに杉並区から渋谷区にかけて。京王線の下高井戸駅で降りました。駅を出て甲州街道を渡るとすぐ曹洞宗龍泉寺の山門が見えたので、参拝して行きます。杉並区教育委員会の掲示にによると、創建は慶長八年(1603年)、江戸麹町の地であったと伝えられています。寛永年中(1624年-43年)に、四ツ谷南寺町(現・新宿区須賀町)に移転、さらに明治四十二年、同地の区画整理にともない、現在地へ移転しました。墓所には残雪が多く見られましたが、南北の参拝路は雪が溶け、歴住の墓所はすぐ見つかったので、参拝できました。龍泉寺から今日最初の目的地・永昌寺はすぐ。杉並区教育委員会による境内の掲示によると、開創年代は不明ながら、「続御府内備考」と寺伝によ...2024年二月の薬師詣で・杉並区~渋谷区

  • 初積雪

    今年の初積雪です。初積雪

  • 2024年初薬師・熊谷市

    今年一番の冷え込みとなった今日八日。夏であれば、日本で一番暑いといわれる街へ行ってきました。埼玉県の熊谷です。出発前、ちょっとしたアクシデントに見舞われました。あまり気乗りのしなかったのに注文してしまった通販商品の配達が、まさに出かけようとしていたときにあったのです。配達のドライバーを追い返すようにして出かけました。脊柱菅狭窄症で腰痛のある身ですが、痛いとはいっていられず、駅までチョコチョコと歩いて、ギリギリセーフかと思いきや、追い抜くことのできない狭い上りエスカレーターには悠然と立つ男が一人。頭上ではゴーッという電車が入ってくる音。プラットホームは島式になっていて、そのエスカレーターに乗る人といえば、まさに入ってきた電車に乗る人しかいないはずです。「早くしてくれ~ィ」と叫んでしまいましたが、その男はどこ...2024年初薬師・熊谷市

  • 2023年終い薬師・さいたま市岩槻区

    今年も最後の薬師詣で・終い薬師の日がきました。今月訪ねたのは、さいたま市岩槻区です。新松戸~南越谷(新越谷)~春日部と乗り換えておよそ一時間、東武野田線の岩槻駅に着きました。名にし負う人形の街・岩槻です。早くも雛飾りが……。最初に芳林寺を訪ねました。岩槻駅から八分。十一年前の十一月、岩槻の街を歩いたとき、最後に訪れたのがこのお寺です。訪れた時刻はすでに日没後だったので、今日の機会に再度参拝しようと思いました。山門を入ると、右前方に馬に跨った太田道灌像が見えます。前回参拝時はほとんど真っ暗だったので、こんな道標があったことには気づきませんでした。創建年代は不明ですが、覚翁文等(1595年示寂)によって開山されたことから、戦国時代の創建と推測されています。元々は武蔵国比企郡松山町(現・東松山市)にあって「地蔵...2023年終い薬師・さいたま市岩槻区

  • 2023年十一月の薬師詣で・調布市

    今月の薬師詣で。八日の縁日は所用があったので、今日十二日の縁日に日延べ。東京・調布市を歩いてきました。十一月十二日というと、二年前、火事に遭った日でもあります。歳を重ねて、月日の経つのは滅法早くなったと感じられるのに、この火事に関しては、まだ二年か、という思いがあります。そんなことを思いながら電車の人となります。常磐緩行線直通の東京メトロ千代田線で新御茶ノ水まで行き、小川町で京王線直通の都営地下鉄新宿線に乗り換えました。東京都民であったころから京王線というのはあまり乗ったことがありません。地下を走っていた線路が幡ヶ谷で地上に出ますが、高架になったり地上になったり、また地下になったりと忙しい。新松戸から所要九十分、調布の一つ前・布田駅で降りました。この布田駅は地下駅です。今日、最初に訪れるのは常性寺です。布...2023年十一月の薬師詣で・調布市

  • 気持ちはわからない、でもないけれど……

    頻尿で通院を始めたクリニックがあります。四週間ごとの通院なので、昨日、行ってきました。そのクリニックには私が通う泌尿器科の他にも診療科があるので、いつも結構混んでいます。電車に乗るときや病院通いのときなどは「正法眼蔵随聞記」を持って待ち時間を潰すようにしているので、昨日も待合のベンチに腰を下ろしてページを繰っていました。コロナ禍は一時ほどではなくなっていますが、クリニックや薬局ではマスクをするのがルールです。「マスクをしてください」という受付嬢の声が聞こえました。ふと目を挙げると、杖をついた老嬢が受付を通ろうとしていて、身体をくねらせていました。自分の太腿のあたりを撫でたり、肩から提げたショルダーバッグを覗いたりして、「どこへやったかね」などといっています。「マスクはお持ちではないですか?お持ちでないなら...気持ちはわからない、でもないけれど……

  • 2023年十月の薬師詣で・さいたま市桜区

    今月の薬師詣では、先月につづいてさいたま市の桜区を歩いてきました。京浜東北線北浦和で下車。西武バスに乗ります。このバスの終点は大久保ですが、時間によっては浦和北高まで行く便があります。先月の薬師詣で―。帰るとき、バスに乗った(系統は違いますが)のが浦和北高でした。埼玉県の天然記念物・薬師堂のマキがあることで有名な塚本薬師堂を訪ねて、すぐ近くまで行きながら、それまであまりにも歩き過ぎていたために、腰痛に見舞われてしまいました。捜すのを諦めて、帰途に就こうと戻ったところが浦和北高バス停だったのです。そこまで行って、もう一度塚本薬師堂を捜してみようかと、ふと考えたのでした。ただし、浦和北高バス停と塚本薬師堂間は往復約3キロ、時間にすると四十分。一昔前ならともかく、いまの私にとっては、なるほど四十分ですか、などと...2023年十月の薬師詣で・さいたま市桜区

  • 2023年九月の薬師詣で(2)・さいたま市西区~桜区

    今月八日、薬師如来の縁日は台風13号襲来で終日雨。出かけるのは今日十二日の縁日に日延べ。今月と来月の薬師詣では二回に分けて、さいたま市の西区から桜区を歩きます。京浜東北線を大宮で下車。西口から西武バスに乗ります。乗車二十四分。加茂川団地入口というバス停で降りて、歩くこと十三分。今日最初の目的地・東光院に着きました。山門を入った左手には、祠内に永禄十三年(1570年)の銘を刻んだ二基の五輪塔がありました。東光院本堂。「新編武蔵風土記稿」には「本尊は薬師恵心の作といふ」と記されています。我が曹洞宗の寺院なので、本堂に参拝したあとは歴住の墓所に焼香、参拝。傍らにあった歴代和尚供養碑を見ると、第一世は室町時代の僧・月江正文大和尚(?-1462年)と彫られています。埼玉県越生にある静穏寺の二世で、十一年前七月の薬師...2023年九月の薬師詣で(2)・さいたま市西区~桜区

  • 2023年八月の薬師詣で

    今月の薬師詣ではさいたま市を歩くつもりでいましたが、折悪しく台風13号の襲来で終日雨。ときおり雨脚の弱まることはありましたが、いつザッとくるかわからない、という状態では、酔狂な私でもさすがに出かけるのは二の足を踏んでしまいます。で、数日前に手に入れておいた薬師三尊に水のお供えをして焼香しました。十二日の縁日は天気もよさそうなので、予定どおり出かけるつもりです。2023年八月の薬師詣で

  • 2023年八月の薬師詣で②・三郷市

    今日十二日も薬師如来縁日です。普段なら八日に薬師詣でを済ませれば、どこにも出かけないのですが、今月八日の薬師詣では猛暑に祟られ、已む無く計画を中断してしまったので、当初行くつもりだった残りの行程を歩き直すことにしました。南流山でつくばエクスプレスに乗り換え。一駅だけ乗って三郷中央駅で降りました。待ち構えていたのは埼玉観光バスのマイクロバスでした。ICカードはスイカもパスモも使えず、イオングループのワオンカードだけが使えるという妙なバスでした。バスの中はこんな感じ。乗車時間わずか七分、花和田児童公園前というバス停で下車。今日もこんな空。八日に負けず劣らずの猛暑でしたが、バスを利用できたので、この時点ではまだ汗に塗れずに済んでいます。彦成通りと名前はついていますが、こんな通りで、店もほとんどありません。バスを...2023年八月の薬師詣で②・三郷市

  • 2023年八月の薬師詣で・八潮市

    今月の薬師詣では埼玉県の八潮市を歩きました。正午までボランティア活動があったので、できるだけ近場と思い、八潮の福蔵院と三郷の密乗院に参拝しようと決めました。松戸駅まで行き、八潮駅へ行く京成バスに乗ります。乗車三十分、潮止橋南というバス停で降りました。時刻表どおりなら十分前に着いているはずだったのですが、松戸駅から江戸川を渡る葛飾大橋まで渋滞があって、実際の空は積乱雲モクモクの猛暑であったのに、行程のほうは出発早々暗雲が立ち込めてしまいました。バス停の前には手前に大瀬氷川神社(画像上)、隣に大瀬浅間神社。普段、神社にはあまり参拝しないのですが、今日は訪ねるところも尠ないので寄って行きます。バス停から六分で最初の目的地・福蔵院に着きました。十八年前、2015年二月八日の薬師詣でで参拝して以来二度目の参拝になり...2023年八月の薬師詣で・八潮市

  • 今年の猩々草(ショウジョウソウ)

    一昨年十一月、火事の貰い火に遭い、一駅隣りの街に引っ越して迎える二年目の夏です。引っ越す前は毎月二十七日がくると、東漸寺という浄土宗のお寺に欠かさず参拝に出向いていたのですが、引っ越したあと、新しい住処から東漸寺まで歩いて行くと、所要時間は二十六分……。遠くなってしまったのと、去年九月には脊柱菅狭窄症という病に見舞われてしまったので、歩いて行くことはとてもできぬ。電車で行くとしても、歩く距離はあまり変わらぬ。よって、毎月行くことは叶わぬかもしれぬが、七月二十七日だけは万難を排して行かねばならぬ、と決意を固めていました。昨年の七月二十七日は病に見舞われる前であったので、無事参拝を終えました。なぜ二十七日、とりわけ七月二十七日なのか……というと、七月二十七日は私の誕生日、毎月二十七日というのは月命日ならぬ月誕...今年の猩々草(ショウジョウソウ)

  • 2023年七月の薬師詣で・筑西市

    八月の薬師詣では下館(筑西市)を歩きました。南流山でつくばエクスプレス、守谷で関東鉄道へと乗り換えます。守谷で乗り換えたのは下館行の快速。電車ではなく気動車です。守谷から四十六分、下館駅で降りました。JR両毛線、真岡鉄道も乗り入れています。駅前の通りは、土曜日だからか、土曜日なのに、というべきか、歩く人の姿をほとんど見かけませんでした。ふと、まだ身体が動くうちに死期を悟ることができたら、こんな街に引っ越して最期を迎えるのもいいかも、と思いました。下館駅から二十五分、最初に訪れたのは下館城跡。本丸跡ですが、いまは小さな八幡神社があるだけです。築城の歴史は古く、五百五十年も前の文明十年(1478年)、水谷(みずのや)勝氏が初代城主として再建し、三代勝之のとき完成、以来居城となりました。濠を三重に巡らせているの...2023年七月の薬師詣で・筑西市

  • 2023年六月の薬師詣で・牛久市~つくば市

    今月の薬師詣では茨城県の牛久市からつくば市にかけて歩きました。牛久市の薬師詣では、かつて(2016年七月八日の薬師詣で)すぐ近くまで行きながら、勘違いをして参拝し損ねた羽成山の薬師如来堂と同じ日に参拝していて今回が二度目になる薬師寺、つくば市は初めて訪ねる孝学院です。ちょっとした遠出であるのにもかかわらず、出発はお昼、というゆったりとした時刻です。先方で乗車するバス便がそういう時刻にしかないからです。我孫子で土浦行の常磐線の快速に乗り換え、牛久で降りました。今回の移動はバスに乗ることが多く、最初は「かっぱ号」という牛久市のコミュニティバスです。コミュニティバスなので、住宅街をクネクネと縫いながら走ります。昨年九月に脊柱菅狭窄症を発症させて以来、快方に向かうのに連れて、忘れていた(?)メニエール症状が戻りつ...2023年六月の薬師詣で・牛久市~つくば市

  • 2023年五月の阿弥陀如来縁日

    今日は阿弥陀如来の縁日ですが、雨です。時折強く降る中、合間を見て、阿弥陀如来参拝に流山の東福寺まで歩くことにしました。武蔵野線をアンダーパスで越えて行きます。アンダーパスを越えて十数分。坂川と新坂川の分岐点にきました。坂川遊歩道という人道橋で坂川を渡ります。右へ分かれて行く新坂川。左に見える橋は流鉄の坂川橋梁。しばらく流鉄の線路沿いに歩きます。満開の栗の花がありました。流鉄の鰭ヶ崎駅前を通過して行きます。ブラシの木も満開(?)。庵を出てからおよそ四十分で東福寺の裏口に着きました。石段は六十五段もありますが、左右は木々で遮られているので、高所恐怖症持ちの私でも悠然と上ることができます。裏口に回ったのは山門前の、この急な石段を上るのを避けるためです。手すりを頼りにしながらも、この石段を上ることができたのは何年...2023年五月の阿弥陀如来縁日

  • 2023年五月の薬師詣で・川崎市

    今月の薬師詣では川崎市を歩きました。朝八時ごろは強い雨で、上がるかどうか不安でしたが、九時半ごろには熄んで、無事薬師詣でに出発。薬師如来の御加護に恵まれました。武蔵野線を終点(府中本町)まで乗り、南武線に乗り換えて、宿河原で降りました。武蔵野線の北朝霞から府中本町までは初乗車です。何十年越しになるのかわからないけれど、これで北朝霞以東(西船橋まで)を合わせて武蔵野線は全線踏破ということになりました(※実際の武蔵野線は府中本町からさらに先・鶴見まであるのですが、この区間は貨物専用なので、一般の電車は走っていません)。近くに藤子・F・不二雄ミュージアムがあるので、駅前ではドラえもんのモニュメントがお出迎え。早速歩き始めましたが、目指す方向は南です。地図を視るためにはスマートフォンの上下をひっくり返さなければな...2023年五月の薬師詣で・川崎市

  • 2023年四月の薬師詣で・船橋市

    四月の薬師詣では船橋市を歩きました。埼玉県の熊谷に行こう、と考えていたのですが、先月に崩した体調が充分に戻っていないのと、夕方は雷をともなうような烈しい雨になるかも、という天気予報だったので、大事をとって近場の船橋を歩くことにしました。船橋駅で降りて、しばらくは京成電車の高架に沿って歩きます。この先に目的の宮本薬師堂があるのですが、つい先日まで、こんなところに薬師堂があるとは知りませんでした。そのあたりは三年半前、2018年の終い薬師で東光寺を訪ねるべく歩いたところです。クネクネと曲がった路地の先に突然現われた薬師堂。船橋駅から二十分で着きました。意表を突く造りの御堂に大きな文字で「藥師堂」とあったので、びっくりしてしまいました。詳細は詳らかではありませんが、八千代市を中心に営まれた吉橋大師八十八所霊場の...2023年四月の薬師詣で・船橋市

  • 2023年三月の薬師詣で・木更津市

    三月の薬師詣では木更津です。新松戸から南船橋、蘇我と乗り換えて木更津まで約一時間半。今日、最初に訪ねたのは真言宗豊山派平等院です。木更津駅から十六分。明治四十年、新宿の能満寺と吾妻の東光院が合併して設立されました。平等院とは目睫の間に、真言宗智山派の寺院・成田山新宿不動堂がありました。本尊は成田山新勝寺から勧請された不動明王ですが、上総国薬師如来霊場十五番札所でもあります。浄土宗東岸寺(画像上)と同選擇寺。東岸寺は応永八年(1401年)の創建。選擇寺は文明十四年(1482年)の創建。「いやさ、これ、お富、久しぶりだなぁ」という名科白で知られる、歌舞伎「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」で、切られ与三こと与三郎に悪事を仕込む役回りのこうもり安こと山口瀧蔵の墓。選擇寺境内にありました。歌舞伎の設定...2023年三月の薬師詣で・木更津市

  • こんなの買いました

    今日二十七日は非常に暖か。それどころか、明日、我が地方の予想最高気温は18度。以降、当分寒くなることはないだろうという予想なので、ちょっと早いかもしれないが、庭に降りて花(ききょう、キンレンカ、ひなげし、紅花などなど)の種を播く準備を始めました。一息ついたあと、¥100ショップへ行って、こんなのを買ってきました。種を播いたあとのプランターに置くつもりの、ワンとニャンのガーデニング・オーナメントです。鳥害、鼠害から種を守ってもらおうというおまじないです。買い物途中にある家では、河津桜が満開近くを迎えていました。近くの公園では若者たちでがドッジボールに興じておりました。後期高齢者の仲間入りを果たしたからでしょうか、年年歳歳、春が近づくのがありがたいと思えるようになってきました。こんなの買いました

  • 2023年二月の阿弥陀如来縁日

    今日は私がボランティア活動をしている団体の定例会があったので、かつての根拠地・北小金へ出張ることになりました。会合のあった市民センターから阿弥陀如来を本尊として祀る東漸寺は近いので、帰りに寄ることにしました。本堂に祀られている金色の阿弥陀如来坐像です。PayPayでお賽銭?……と知ったころ、いくらなんでもそれはないんじゃネェの、と思ったものでしたが、今日は鞄を変えていたので、うっかり小銭入れを移し替えるのを忘れていました。依然納得はいかないながらも、スマートフォンのQRコードリーダをカシャリと押してお賽銭、ということに相成りました。阿弥陀如来の縁日、東漸寺に参拝にきた日は必ず東漸寺開山の経譽愚底さんのお墓に参拝することにしています。この日はお寺の関係者を含め、だれも参拝していなかったとみえて、霜柱が張った...2023年二月の阿弥陀如来縁日

  • 2023年二月の薬師詣で・さいたま市~蕨市

    二月の薬師詣ではさいたま市南区から蕨市にかけて歩きました。武蔵野線を南浦和で降りました。真言宗智山派の寳性寺は六年前、2016年の終い薬師の日に参拝していますが、南浦和駅のすぐ近くなので、この寶性寺から今日のお勤めを始めることにします。南浦和駅は西口を出てわずか三分。本尊は不動明王ですが、旧浦和市を中心に、それぞれ十二ずつある関東東向寅薬師と足立十二寅薬師のうち、足立十二寅薬師の第六番です。創建年代は不詳。「新編武蔵風土記稿」には「新義真言宗、蕨宿三学院末、修妙山と號す、本尊不動を安置せり」と記載されています。南浦和駅前に戻り、一ツ木通りという東京・赤坂あたりにあるような通りを南下します。途中まではこのように広々とした歩道があります。見沼代用水西縁支線。さすがに読めないとみえて、町名板には「ぶぞう」とルビ...2023年二月の薬師詣で・さいたま市~蕨市

  • 2023年初観音

    今日十八日は今年最初の観音菩薩の縁日です。たまたまボランティア活動の定例会が北小金であったので、帰りに東漸寺観音堂と慶林寺の観音像にお参りすることにしました。最初に訪れたのは東漸寺。まず本堂に参拝します。観音堂。正面でカメラを構えましたが、右手からの陽射しが強く、ハレーションを起こしてしまうので、少し右寄りから。東漸寺から慶林寺へは常磐線を越えて歩くこと十一分。参道入口の河津桜です。例年であれば、あと半月後の立春のころになると、数輪の開花が見られるのですが……。今年の蕾はまだ小さく、固いようです。参道のロウバイ(蝋梅)は満開までもう少し。慶林寺の観音像。晴れたかと思うと雲が出て陽射しが遮られるという、すっきりしない天気の一日でしたが、観音様のご加護があったのか、お昼前の時間だけ雲一つない青空に恵まれました2023年初観音

  • 2023年初薬師・茨城県結城市

    十三年目となる薬師詣で。今年最初となる初薬師は茨城県の結城へ足を延ばしました。南越谷(新越谷)で武蔵野線から東武線に乗り換え、南栗橋止まりでしたが、ホームの反対側に東武宇都宮行が停まっていたので、乗り継いで栗橋まで。栗橋でJRに乗り換え、小山でまた水戸線に乗り換え。乗り換えが忙しかった割に結城までの所要時間は一時間と四十二分。結城駅は北口に出ました。最初に訪れたのは結城駅から徒歩六分の一言薬師堂。結城三大薬師の一つです。門柱には一言薬師堂と記されていますが、地元の人には立町の薬師さんと呼ばれて親しまれています。一言薬師堂から五分で孝顕寺に着きました。結城家の菩提寺です。堂々たる山門と奥に見える本堂。山門下、脚立のように見えるのは花水盤です。真上からカメラ(ソニーサイバーショット)に収めましたが、なぜかカメ...2023年初薬師・茨城県結城市

  • 彼岸花

    あるものを秋から押入に入れたまま、なかば忘れていたら、こんなふうになっていました。彼岸花の球根です。今年の六月はじめに購入しながら、自分でもなぜだったろうと思うのですが、タイムリミットであろうと思われる盛夏を過ぎても、押入に放り込んだままでした。購入から半年経ってやっと腰を上げ、こうしてカメラに収めたあと、土を掘り返して、来年秋を待つことにしました。連日雲一つない快晴です。雨のない日は年が明けてもつづくらしい。給料日は過ぎたのに、銀行のATMは道路にはみ出すまでの行列でした。私は家賃の振込で最後尾の人となりました。けやき通りのケヤキ(欅)も近くの公園の樹々も葉っぱをすっかり落としています。彼岸花

  • 2022年終い薬師・松戸市

    あっという間に終い薬師の日がやってきました。脊柱管狭窄症は徐々に恢復に向かい、左脚の痛みも随分楽になって、近場なら出かけることができるようになりましたが、あくまでも電動付自転車があってのことです。そこで今月の薬師詣では、先月行った馬橋の中根寺へまた、というのも芸がない(こういうときに用いる言葉か、と自省しつつ)と思ったので、松戸駅近くの吉祥寺、と考えました。グーグルマップで検索してみると、自転車なら所要時間は約二十分。実際に走ったことは一度もありませんが、道はほぼ平坦です。行って行けないことはなさそうですが、実際に行くか、と思うとちょっと?。電車で行くとすれば、当然駅まで行かなければなりませんが、脊柱管狭窄症が発症して治りかけて以来、新松戸駅まで歩いたことは一度もありません。駅までは自転車……とも考えまし...2022年終い薬師・松戸市

  • 大雪・閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)

    今日七日は二十四節気のうち大雪、そして今日から十一日までは大雪の初候・閉塞成冬です。「成冬」というのは確かに「ふゆとなる」と読めますが、「閉塞」=「そらさむく」というのはなかなかそうとは読めません。そいうことを別にすると、年に七十二ある「候」の中で、ピントくる「候」の一つです。次候十二月十二日から十六日まではどうかというと、熊蟄穴(くまあなにこもる)、さらにその次、十七日から二十一日の鱖魚群(さけのうおむらがる)などは、私が棲む地域ではそのさまを見ることができないので、そんなことを示されたりいわれたところで、まったくピンときません。これらは日本の略本暦ですが、中国の長慶宣明暦でそれぞれに当たるのは虎始交(虎が交尾を始める)、茘挺出(捩菖蒲が芽を出し始める)とあって、虎などは動物園へ行かなければ見れないし、...大雪・閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)

  • 火事の教訓

    先日、薬師詣でをした日は火事に遭って一年という、私にはある意味で感慨の深い日でもありました。この火事とその後日談には、森田童子の詩ではありませんが、いろんなことが「ありました」であります。火事に遭遇した直後は、自分では割合落ち著いていたと思うのですが、やはりそれなりに動転していたのか、一年経ってみて、改めて気づいたこともあるので、ブログに残しておこうと思います。私のイメージでは、消防車のサイレンの音はしょっちゅう聞いている、という思いがありますが、松戸市消防局の「消防年報」によると、「しか」という表現を使うのが正しいのかどうか、昨年度の松戸市内の火災件数は115件「しか」ありません。火災が起きたのは大体三日に1件の割、ということになります。この中に私が遭遇した火事が含まれていることはいうまでもありません。...火事の教訓

  • 火事罹災一年と薬師詣で

    今日十二日で火事罹災からちょうど一年となりました。身の周りのものはほとんど失ってしまったので、少しずつ買い揃えてきましたが、すべてもとどおりとはいきません。家具類とかテレビとかパソコンなどは新しくなって気持ちが良いといえばいいけれども、ひょっとしたらもう手に入らないかもしれないというものがあります。多くは書籍類で、新品は絶版になったりしていて買えないが、ヤフーオークションなどで手に入りそうなもの、手には入るが、結構高価になってしまっているもの、いろいろ捜してみたけれど、どうやら二度と手には入りそうにはないものなどがあります。代表的なものは澤木興道全集、現代語訳正法眼蔵、本山版正法眼蔵、中央公論社版江戸切絵図、図書分類でいうと雑の部に入るであろう、大道芸事典、俗信事典、俗語辞典などなどです。再度手に入れても...火事罹災一年と薬師詣で

  • 2022年十一月の薬師詣で

    八日。薬師如来の縁日がやってきましたが、脚の痛みがあって、今月の薬師詣でも出かけることができません。東方(薬師如来がおわす方角です)に向かって合掌、深く頭を垂れるのみです。脊柱菅狭窄症が発症して、一昨日六日でまる二か月。あっという間の二か月で、まるで夢を見ていたように、瞬く間に過ぎ去ったみたいな感じがします。まだこれからも当分の間、ただただ過ぎ去って行く日々を覚悟しなければなりませんが……。脚の痛みはかなり恢復してきて、途中、休み休みなら、タクシーを使うことなくクリニックへ行けそうな気もしますが、いざとなると、やってみようという勇気が出ません。もし実行に移したら、休み休み歩く途中で、へばって、本当に休んでしまうかもしれません。グーグルマップで計測すると、クリニックまでは180メートル。健常なときに歩けば、...2022年十一月の薬師詣で

  • 引きこもりその後(2)

    することがない、というか、できることがないので、日がな一日こたつに坐って、ときどき窓の外を見上げて、前にあるマンションを見ながら、朝~昼~夕~薄暮と時の移ろいをぼんやりと眺めています。JRの駅前から伸びるけやき通り、それに交差するゆりのき通りという、この地域ではメインストリートが近いので、昼間はむろん、夜中やまだ暗い早朝に救急車が走って行くサイレンの音を聞いています。どんな人が、どんな状態で運ばれて行くのだろうか、と思うと、ふと考えることがあります。いまはまだ辛うじて、という状態ながら、カップラーメンのお湯を沸かすための水を汲みに立ち上がったり、日々出るごみや、ネットスーパーから送ってきて溜まって行く一方のダンボールやレジ袋を資源回収に出したりすることができていますが、いずれそういうこともできなくなり、家...引きこもりその後(2)

  • 引きこもりその後

    以下は日記のようなつぶやきです―。突然脚に痛みを覚えて、ほとんど歩けない状態に襲われてから、引きこもりになるのを余儀なくされて、そそろ二た月が過ぎ去ろうとしていますが、自由に歩けない状態は依然としてつづいています。この間、外に出たのは六日、というか、六回だけ。うち五回は病院通い、残る一回は、先々月末に車を持っている知人が訪ねてきてくれたので、乗せてもらって近くのイタリアンレストランへ行って食事を共にし、コンビニに寄ってもらって、公共料金の支払いと銀行口座からの引き落としに備えて預金をしました。引きこもり生活が始まってから、会った人はこの知人のほか、病院の関係者など、会った、とはいえないような人々で、それも数えるほどです。無精髭が伸びていました。滅多に外には出ず、出るときはマスクをしますから、髭が伸びたまま...引きこもりその後

  • 引きこもり

    ブログの更新を怠ることが多くなりました。先手を打って弁明に努めておくと、決して私の怠惰のせいばかりではありません。去年十一月に怠ったときは火事のせいです。当時、喫緊を要したのは棲家を見つけることでしたから、落ち着けるかどうか、今後どうなるかどうかは別にして、とりあえずはいまのアパートに居を定めることになりました。緊急避難の旅館で暮らして不便をかこったのはわずか六日で済みましたが、火事でノートPCもデスクトップPCも失ってしまったので、本当はブログの更新どころの騒ぎではなかったのですが、仮に気持ちに余裕があったとしても、物理的にブログを更新することはできませんでした。あれから一年近く―。毎月の薬師詣でも、ひと月休んだだけで再開し、ようやく気持ちも落ち着いてきた、と思ったところ、先月初めにはまた思わぬ災難に見...引きこもり

  • トロロアオイ(黄蜀葵)とブッソウゲ(仏桑花)

    十五日がきたので、阿弥陀様の参拝に行かなければなりません。火事に遭って引っ越すまでは、阿弥陀参りは北小金の東漸寺と決めていたので、なんら迷うことはありませんでしたが、新松戸へ引っ越した現在は東漸寺まで歩くと二十七分(グーグルマップに基づく計算)とかなり遠くなりました。代わりに阿弥陀様をお祀りしているお寺は?というと、馬橋の萬満寺があります。今月はこの萬満寺にしましょうと決めて行ってきましたが、帰ってきてから、グーグルマップを基に計算してみると、二十六分とほとんど変わりがありませんでした。流鉄沿線にはところどころでトロロアオイ(黄蜀葵)が花を咲かせていました。台風8号は我が地方は雨も降らせず、大風も吹かせずと、さして被害をもたらせたとは思えませんでしたが、それでも風がちぎって行ったのでしょう。結び始めたばか...トロロアオイ(黄蜀葵)とブッソウゲ(仏桑花)

  • 2022年八月の薬師詣で・香取市

    あっという間にひと月が経って、また薬師詣での日が巡ってきました。フランスの哲学者ポール・ジャネ(1823年-99年)が提唱した法則によれば、私が二十歳のころに感じたひと月は、五十年以上を経たいまの私にとっては、八日間ほどにしか感じられない、ということになるのですから、あっという間だと感じるのは当たり前ということになるのですが、連れて(か、どうか)物忘れのスピードも早くなりました。従事しているボランティア活動で、ひと月に一度訪ねる家が六~八軒あるのですが、同じ松戸市内ではあっても、普段はまったく行かない地域、増して引っ越してからはますます無縁の地域となってしまったので、ますます迷うことが多くなりました。先月の三十一日に新型コロナワクチンの四回目接種を受けました。会場に出向いたのはまだ午前中だったのに、到着す...2022年八月の薬師詣で・香取市

  • 猩猩草再び

    私の祥月誕生日-こんな言葉はありませんが-いつからか、実際の誕生日はもちろん、毎月の誕生日と同じ日は家にお祀りしている阿弥陀如来像に水のお供えをして焼香し、阿弥陀如来を本尊としてお祀りしている東漸寺に参拝してお賽銭をあげるということを毎月の自分への取り決めとしてきました。前置きが長くなり過ぎましたが、去年火事に遭って転居を余儀なくされ、東漸寺も少々遠くなってしまったので、ずっと欠礼をつづけていました。ただ、毎月参拝にくるのはむずかしいけれど、祥月だけは万難を排してこなければ、と覚悟はしていたのです。そんなたいそれたことではないのかもしれませんが……。そういうわけで、新しい庵のある新松戸から一駅だけですが電車に乗って、久しぶりにお邪魔をすることにしました。七月二十七日は2016、17、18年と最高気温は30...猩猩草再び

  • 蓮始開(はすはじめてひらく)

    今日十二日から七十二候の蓮始開(はすはじめてひらく)です。近くには蓮の花がないので確かめようがありませんが、季節的にはもうとっくに咲いていなかったっけ…そう思ってPCにストックしてある去年の画像を捜してみると、かつて日参していた慶林寺ではすでに先月の十三日に初開花がありました。今年は梅雨入りががあったような、ないような、という奇妙な天気に加えて、六月の終わりに真夏がやってきてしまう、というような「とりわけ」つきの異常気象つづきですから、まだ蓮の花は咲いているだろうかと訝りながら、慶林寺へ出向きました。去年、火事に遭って転居を余儀なくされたので、慶林寺へ参拝に行こうとすれば、往復一時間近くかかることになり、とても日参という具合にはいかなくなってしまったのです。ところが、今日十二日は薬師如来の縁日でもあり、毎...蓮始開(はすはじめてひらく)

  • 2022年七月の薬師詣で・常総市

    今月の薬師詣では茨城県の常総市を歩きました。新松戸から武蔵野線に一駅だけ乗って、南流山でつくばエクスプレスに乗り換えます。守谷でつくばエキスプレスから関東鉄道常総線に乗り換えます。関東鉄道に乗るのは久しぶりです。一両だけのディーゼルカーが出発を待っていました。取手~守谷間はたびたび利用したことがありますが、守谷から先へ行くのは初めてです。新松戸から一時間かけて南石下駅に到着。降りたのは私ともう一人だけ。無人駅でした。電車を降りて歩き始めたあたりは、いまから七年前、2015年九月の関東・東北豪雨で、近くを流れる鬼怒川の堤防が決壊し、水没してしまった地域です。七年も経過しているからか、災害を偲ぶようなものはこの標識のほかには見当たりませんでした。浸水深(高さ1・5メートル)を示す紅いテープは自然に剥がれたのか...2022年七月の薬師詣で・常総市

  • 2022年六月の観音菩薩縁日

    何日か前、テレビでお寺関係のドキュメンタリー番組を視ていたら、ナレーターが「十七日は参拝客が多い。なぜならば御本尊の観音様の縁日だから」などといっているので、自然に口がすぼんでしまいました。なぜかというと、観音様の縁日は十八日のはず。自分は何年も間違えていたの?とすぼめた口が曲がってしまったのでした。引っ越しのとき、旧庵から持ってくることができたわずかばかりの荷物をひっくり返して歳時記を見てみると、確かに観音様の縁日は十八日で間違いがない。テレビで放映していたお寺は奈良県にあるので、もしかしたら関西流は違うのかもしれないと前後のページを繰ってみると、十七日も観音様の縁日となっています。ただし、観音様は観音様でも、千手観音の縁日でした。引っ越す前は近くで観音様を祀っているお寺が東漸寺(浄土宗)と慶林寺(曹洞...2022年六月の観音菩薩縁日

  • 2022年六月の薬師詣で・千葉市

    六月の薬師詣では千葉市を歩きました。庵を出発したのは正午。同じ県内の、それほど遠くないところへの小旅行とはいえ、随分ゆっくりとしたお出かけ、と思われるかもしれませんが、最初に参拝する東光院の最寄り駅は外房線の鎌取駅。そこからバスに乗るのですが、バスの発車時刻は十三時十二分。もう少し早い便はないの?といっても、その前の便は三時間以上も前の九時五十分しかないのです。バスは使わず、鎌取駅から東光院まで歩こうとすると、グーグルマップを基にシミュレーションしてみたところ、四十分もかかります。歩けない距離ではないので、行きは歩きでも、帰りはバスがある、ということならいいのですが、行きの便がない、ということは帰りもない。従って、歩くとすれば、往復八十分を覚悟しなければならない。最近は寄る年並で、シミュレーションをしてお...2022年六月の薬師詣で・千葉市

  • アメリカフウ(モミジバフウ)

    知人・友人たちの訃報に接することが多くなりました。つい最近も二人。一人は私が初めて社会に出たときの先輩。私より二つ年上に過ぎなかったのに、死因は老衰。えっ、七十代なかばなのに老衰、と皆が驚いていましたが、詳しい事情のわかる者はいないので、そのまま受け止めるしかありません。もう一人は鉄道会社の元社長会長。旧国鉄が民営化される際、改革三羽烏の一人、ともてはやされて、エネルギッシュで元気な人でしたが、八十一歳で死去。日本人男子の平均寿命(81・6歳)を全うしたのですから、天寿を全うといえるのかもしれません。我が庵近くに「あめりかふう通り」という街路があります。街路樹にアメリカフウが植えられているのでこの名がつけられています。いまの住処に引っ越してくるまで知らなかった木ですが、毎日間近で眺めるようになって、その旺...アメリカフウ(モミジバフウ)

  • 小岩菖蒲園へ行く

    火事に遭遇して転居を余儀なくされてから半年が過ぎました。毎月八日の薬師詣ででちょっとした遠出をするほかは、毎日の買い物で近隣を歩く以外、どこかに何かを見に行こうという気が起きませんでした。しかし、自分では鬱屈していたとは感じていませんでしたが、ふと花-ハナショウブ(花菖蒲)-を見に行こうという気になって、実際に出かけてみると、三時間足らずの小旅行、しかも肝心の花はほとんど空振り、というようなことでも、わずかながらも気分が霽れ、気づかぬうちに鬱屈した気分で過ごしていたのだということを知りました。ハナショウブを見に出かけたのは江戸川区の小岩です。常磐線を金町で降りて、京成金町駅から京成線に乗ります。京成高砂で京成本線に乗り換え。二つ目の江戸川で降りました。改札を出ると、目の前に案内表示がありました。英語表記を...小岩菖蒲園へ行く

  • 2022年五月の阿弥陀如来縁日

    今日十五日は阿弥陀如来の縁日です。阿弥陀様は私の干支の守り本尊なので、毎月十五日は阿弥陀様を本尊としてお祀りしている東漸寺参拝を欠かさずつづけてきました。しかし、去年十一月十五日を最後に東漸寺参拝は中断せざるを得なくなっていました。十一月十五日というのは、私が火事のもらい火に遭った三日後です。火事で追い出され、新居を定めるまで、仮の宿としていた旅館がたまたま東漸寺の近くだったので、新居の場所によっては再びお参りすることがあるかどうかわからない状態だったわけですが、そのようなことは考えもせず、ただただ無心の状態-いまになって思うと、無心だったのではなく、空疎な心で出かけました。その後、新松戸に移ることになったので、東漸寺は歩いて行けるところではなくなってしまいました。近くには阿弥陀様をお祀りしている寺があり...2022年五月の阿弥陀如来縁日

  • ベニバナトチノキ

    新たに移った新居近くにも「とちのき通り」という名の街路があります。「近くにも」というのは、火事に遭って転居を余儀なくされる前に棲んでいた旧居近くにも同じ名の通りがあったからです。ともに街路樹にトチノキが植えられているのでつけられた名前というわけで、二本の通りはまったくの別物、繋がっているわけでもなく、関連があるのでもありません。ただ、新しく知ったとちのき通りのほうは、新坂川右岸から坂川左岸を一直線に結ぶ全長1・3キロほどの道路ですが、買い物とか散策とかで足を向けるような用向きのある方角ではないので、地図で名前を知って、そのうちに、などと思いながら、最近まで歩いてみたことがありませんでした。で、日々の散歩のついでに、少し足を延ばして歩いてみようかというわけです。私にはすっかり馴染みとなっている栃の樹影と葉で...ベニバナトチノキ

  • 2022年五月の薬師詣で・板橋区~朝霞市

    今月の薬師詣では武蔵野線で北朝霞まで行き、東武東上線に乗り換えて成増まで行って帰ってくる行程です。武蔵野線は六年前、2016年十一月の薬師詣でで北朝霞の一駅手前の西浦和まで利用していますが、それより先(府中本町寄り)は私にとって処女地です。今月は西浦和~北朝霞とわずか一駅だけですが、処女地開拓と相成りました。北朝霞駅と接続する東武東上線の朝霞台駅。隣同士なのに武蔵野線の駅名は北朝霞、東武は朝霞台です。最初に向かうのは成増です。ちなみに成増では東武線の駅名は成増、接続している地下鉄有楽町線は北朝霞と朝霞台の距離より断然遠いので、さすがに同名にするわけにはいかなかったとみえて「地下鉄」とつきますが、地下鉄成増です。成増駅北口に出ました。住宅街の中に果樹園などがあって、へえなどと感心しながら歩いて行きます。二枚...2022年五月の薬師詣で・板橋区~朝霞市

  • ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)

    新居と定めた先の玄関前でポツンと一輪だけ咲きました。春になるといろんなところで見かけるこの花。私はよく調べもせず、ポピーだと思いこんでいました。近くのアパートの通路です。こんな色鮮やかな花を見かけたので、人影がないのを確かめ、数歩、いや、十数歩足を踏み入れて盗撮。赤・白・黃・ピンク・オレンジと五色もありました。なんという名の花であろうかと思いながら、スマートフォンのカメラに収めたあとは、素知らぬ顔を装って道路に戻り、撮った画像をグーグルレンズで検索すると、なんとポピーと出ました。では、私がポピーだと思いこんでいたのは何か、とこれもグーグルレンズで検索すると、ナガミヒナゲシ。はて?「ヒナゲシ」というからには確かにポピーの仲間で、私の思いこみも決して的はずれではなかったようですが、ナガミヒナゲシの「ナガミ」と...ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)

  • 金蔵院へ行く

    新居に移って五か月が経過しました。旧庵にいたころとは環境が一変してしまったせいか、身体が衰えてきたせいか、散歩に出る、ということが尠くなりました。前は最低十分は歩かないと日々の買い物ができませんでした。公共料金を払いに行ったりするコンビニもやはり十分は歩かないと店がありませんでした。毎朝参拝を欠かさなかった慶林寺は十五分ほどのところでした。必然的に最低でも一日三十分以上は歩くことになっていました。しかし、新居に移ってみると、日々の買い物をする旧ダイエーやコープが歩いて四分もかからないようなところにあります。コンビニは一番近いセブンイレブンだと三分ほどです。四~五分ほどのところには業務スーパーがあり、食品なども売っている薬局があります。慶林寺へ行くためには一駅だけですが電車に乗るか、歩けば三十分近くかかるの...金蔵院へ行く

  • 2022年四月の薬師詣で・戸田市~さいたま市

    四月の薬師詣では埼玉県の戸田市からさいたま市南区にかけて歩きました。先々月から三か月つづけて埼玉県を歩くことになりましたが、何かを企図したわけではありません。私が薬師詣でに出かける時刻はおおむねお昼近くです。もともと乗客が尠ない時間帯である上に、コロナ禍となってからは電車はガラガラの状態がつづいていました。しかし今月は四月という、一年でもっとも人の動きが多い季節だからか、空いた座席がなくて立つ乗客がいるほどでした。新型コロナの感染者は増えたり減ったりしながら、趨勢としてはまた増えているらしいのに、前は空席があったとしても、隣も空いていなければ坐らなかった人が多かったのに、違う人種が出てきたのか、もし罹ったとしても、重症化するリスクは低いと高をくくっているのか、詰めて坐る人が多くなりました。私は左右の座席が...2022年四月の薬師詣で・戸田市~さいたま市

  • 菜の花を見に行く

    江戸川堤へ菜の花を見に行こうと思い立ちました。我が庵を出て西の方角を目指します。五分ほどで中央分離帯に夾竹桃(キョウチクトウ)が植えられている、きょうちくとう通りを横断します。きょうちくとう通りと十字に交差するけやき通りに出ました。まだケヤキ(欅)の芽吹きはありません。けやき通りが坂川に架かる橋(欅通り橋)を渡ります。欅通り橋から十分ほど歩くと、道は神明堀に突き当たって行き止まり。坂川に較べると細い川(排水路?)なのに、橋の数は坂川の半分しかありません。流山街道に出ました。まだ暑い季節ではないので飲料は必須ではありませんが、念のため買って、トートバッグに忍ばせておこうと思っているのに、大型衣料品店や電気店はあっても、コンビニや自販機が見当たりません。ツクシ(土筆)がたくさん顔をのぞかせていました。途中、立...菜の花を見に行く

  • 2022年二月の薬師詣で・さいたま市浦和区~緑区

    二月の薬師詣では二年半前の2019年十月、体調がどうにも思わしくなくなって、途中で投げ出してしまった薬師詣での延長再試合をすることにしました。浦和駅で降りて、旧中山道を歩き、二年半前と同様旧浦和宿二七市場跡と慈恵稲荷社に寄って行きます。慈恵稲荷神社の社頭に市神様を祀る祠と市場定杭が建てられています。ここは毎月二と七の日、月に六回市が開催された場所です。成就院入口と薬師堂、薬師堂扁額です。二年半前はこの日とは反対の浦和駅東口に出て、前地薬師堂、岸町薬師堂と巡った跡、この成就院に参拝したところで体調が悪くなってきたので、この先の行程を諦めたのでした。成就院をあとにして旧中山道をさらに北上します。目印にしていた北浦和郵便局が目に入ったところで旧中仙道を離れ、成就院から歩くこと十三分、元町薬師堂に着きました。「も...2022年二月の薬師詣で・さいたま市浦和区~緑区

  • 長い間のご無沙汰でした

    長い間ご無沙汰を致しました。ご無沙汰の原因は、以下のような事件に見舞われたからでした。時は十一月十二日午前十時ごろ……。私はその十日前から、いくつか持っているうちの持病の一つが発症していて、ようやく立って歩けるようになったので、そろそろ病院へ行きましょうか、と考えているときでした。起きてはいましたが、まだふとんの中にいました。消防車のサイレンの音を聞いたような気はしますが、はっきりとした憶えがありません。間近ではサイレンの音はありませんでした。ドンッとひと突きだけ玄関ドアが鳴らされました。アマゾンに注文してある品があって、それが届けられたのにしては早いが、そうなのかなと思いました。返辞をしていないので、そうであればまたノックがあるはずですが、ドンッ、のあとは音はしませんでした。野焼きのような臭いが漂ってきました...長い間のご無沙汰でした

  • ハナシュクシャ(花縮砂)

    昨日、例年より一日早い二十四節気のうち霜降。我が地方では、実際の霜はまだ降りませんが、今朝はさすがに冷え込んで、今季最低の6・9度を記録しました。これまで気がつきませんでしたが、ハナシュクシャ(花縮砂)が散歩や毎日の日課である慶林寺参拝に向かう径にあります。三日前の二十二日、七輪ある蕾のしたのうちの一輪だけ花が開いて気がつきました。そして昨日、下の画像のように五輪が開きましたが、今日は五輪ともすでにしぼんでいました。これまでたまたま花の咲く時期には通らなかったのか、ミョウガやショウガをバカでかくしたような茎と葉っぱだけが記憶に残っているだけで、花を咲かせるとは思いませんでした。手許にある花図鑑を開いてみると、なるほどショウガの仲間で、原産地はインドとマレー半島とあり、夕方になると花を開く、と解説されています。「...ハナシュクシャ(花縮砂)

  • 萩は花盛り

    今日は阿弥陀様の縁日。いつもとは異なって、一日の始まりは阿弥陀様をお祀りしている東漸寺へ参拝するので、日課の慶林寺参拝は午後になりました。東漸寺ではショウジョウソウ(猩々草)がまだ枯れずにありました。今年初めて知った草なので、いまは緑色をしている種が、この後どんなふうに変化して行くのか、見るのが愉しみです。どんな状態になったら採取していいのかなど、播く時期を調べ、できることなら我が庭で栽培してみたいと目論んでいます。ただし、ヤブミョウガ(藪茗荷)、フジバカマ(藤袴)などの野草はもちろんのこと、ガーデニングショップで売られている草花の種子すら育てることがむずかしい私の技量と癖の強い庭の土では、至難のことであろうと試す前からなかば諦めてはいますが……。慶林寺では萩が花盛りを迎えていました。参道のハナミズキ(花水木)...萩は花盛り

  • 2021年十月の薬師詣で・取手市

    前夜(七日)、非常に大きな地震がありました。一夜明けた今朝、テレビを点けてみると、鉄道の運行がかなり乱れているという報道です。直前まで、今月の薬師詣では千葉市の花見川という川に沿って歩こうと考えていたのですが、この行程では、最後は鉄道の駅から遠く離れてしまうので、バスに乗る必要がありました。鉄道が乱れているのなら、バスはなおさらであろう。そう思ったので、急遽、近場で、バスに乗る必要のない候補地を調べました。一つはわずかながらも県境を越える取手、もう一つは軽井沢-といっても、あの著名な避暑地ではなく、隣町・鎌ヶ谷の軽井沢です-ぐらいしかありません。まだ行ってみたことはありませんが、薬師堂がある場所は私が通っている二つの病院のうちの一つに近く、歩いて二十分足らずで行けるので、いずれ通院する日と薬師詣での日が重...2021年十月の薬師詣で・取手市

  • 彼岸花

    今年も彼岸花が顔を覗かせました。お彼岸が近くなると、毎年毎年律儀に姿を現わします。紅葉にはまだ日があり、物静かな本土寺の参道です。参道のところどころにヒョロヒョロと……。昨日か一昨日顔を出したばかりなので、まだ弱々しく、頼りなげです。離れたところに一株だけ慌てもの。明日にでも花開きそうです。競合する相手がないので、土の養分を独り占めできるからでしょうか。慶林寺の彼岸花(白)は鉢植えですが、こちらもすくすくと育っています。雨がちの天気がつづいたので、しばらく富士川沿いの散策を控えていたら、稲刈りの真っ盛りを迎えていました。すでに刈り取りが終わった田んぼも多く見られました。彼岸花

  • 2021年九月の薬師詣で・我孫子市

    今月の薬師詣では千葉市花見川区を歩くつもりでした。花見川という川に沿う形で、薬師如来をお祀りするお寺が四か寺もあるのを見つけたのです。しかし、問題は不順つづきの天気です。あまり当たらない天気予想もこのところは好調で、今日八日も夕方か夜になると雨、といっていたので、千葉市まで行っていると、帰るころには雨、もしかすると、薬師詣での最後のほうは雨、ということにもなりかねないと考えて、早めに帰ってこられる我孫子に切り替えることにしました。先月(八千代市)につづいて、県を跨ぐ移動は自粛です。出かける前に地元の慶林寺に参拝。お賽銭をあげて行きます。今日向かうのは我孫子の布佐。最初に詣でるのは延命寺というお寺です。以前参拝したことがありますが、薬師如来の縁日ではない日だったので、改めて参拝します。常磐緩行線で我孫子まで行き、...2021年九月の薬師詣で・我孫子市

  • 天地始粛(てんちはじめてさむし)

    今日から七十二候の一・天地始粛(てんちはじめてさむし)です。「粛」とは、弱まる、しずまるという意味のようで、夏の暑さがおさまる、ということになるようですが、手持ちの漢和辞典にはそういう意味は載っていません。図書館へ行けば、といっても、近くには市立図書館の分館しかないので、大漢和辞典のたぐいはありません。涼しくなるとはいっても、現実は一昨日二十六日の我が地方は最高気温36・0度。昨日は34・7度と依然真夏の様相です。毎日の日課である慶林寺参拝に赴くとき、二日か三日に一度くらいの割合で通り抜ける駐車場です。昨日は別の道を通りましたが、一昨日は確かここを通ったはず……そのときにはあったはずのものが……今日は、ない!何がなくなったかというと……イヌホオズキ(犬酸漿)です。一昨日までこのようにイヌホオズキがあったの...天地始粛(てんちはじめてさむし)

  • 2021年八月の薬師詣で(2)・八千代市

    今月八日の薬師如来の縁日はたまたま二回目のワクチン接種の日に当たってしまったので、プチ外出を自重し、地元の慶林寺参拝だけにとどめました。ワクチン接種の予約がとれたのは午後三時、接種会場は我が庵から歩いて十五分ほどのところにある市の施設だったので、近場のお寺なら、行って帰ってきたあと接種、という芸当ができなくはなかったのですが、万が一疲労困憊のテイで帰ってきて、しかもギリギリの時間、というようなことだと、出なくてもよかった副反応に見舞われたりするかもしれないと考えたので、代わりに今日十二日に出かけようと決めて、とりやめにしたのです。今回参拝に行くのは八千代市内ある二つのお寺・東榮寺と薬師寺です。地図を見る限り、行程の途中にほかのお寺や史跡はないようなので、今回はこの二か寺だけ。事前のシミュレーションでは北小...2021年八月の薬師詣で(2)・八千代市

  • ハスの花終わる

    梅雨が明け、ぎらぎらとした夏の到来とともに、慶林寺・観音様の前を彩っていたハスの花が終わりを告げたようです。ハスに代わってキクイモモドキが花盛り。ガマ(蒲)は新しい白い花穂を出しています。画像下は先に穂を出したガマ。紫陽花も今年の花期を終えました。ボタンクサギ(牡丹臭木)は第二陣がありますが、一休みです。ハスの花終わる

  • 2021年七月の薬師詣で・取手市

    薬師詣での日がやってきました。梅雨の季節ですから当然ですが、どうも雨のようです。朝、目覚めてカーテンを引くと、窓越しに眺める庭の草花や物干し竿には水滴がついていないものの、道路の路面は黒く濡れています。いまのところ、雨は熄んでいるようだが、どうしようかと思案投げ首のテイで外を眺めています。アテにはできない天気予報(三時間天気)を視てみると、一日中☁マークが多く、ときどき☂マーク。ただ、☁とはいえ、降水確率は60%となっているので、出かければ雨に降られるのは必至かも。十二日も薬師如来の縁日なので、日延べするかと当日の天気予報を視てみると、今日と同じように曇ときどき雨で、降水確率も60%。逡巡した挙げ句、近場を巡ることにして、やはり行きましょうと心を決めたのですが、出発は午過ぎになってしまいました。雨に降られたとし...2021年七月の薬師詣で・取手市

  • 蒲(ガマ)の若穂

    先月十四日の梅雨入り宣言から半月もして、ようやく本格的に梅雨、と思ったら、まるで満を持していたかのように、先月二十九日(降雨量46ミリ)から三十日(5・5ミリ)、今月一日(44ミリ)、二日(71ミリ)、三日(66・5ミリ)、そして今日四日(16ミリ=夜九時現在)と、例年になく多い雨です。おまけに先月三十日から五日連続でまったく陽射しもありません。雨の様子を窺っていたので、普段は朝のうちに済ませる慶林寺参拝は午後になってしまいました。観音像前のプランターに植えられているガマ(蒲)。昨日(三日)撮影した画像です。蒲の穂といえば、茶色くてフランクフルトソーセージのような形だと思いこんでいるので、出たばかりの穂が白いのを初めて目にして、少なからぬ感動を覚えました。人生の残りが尠なくなってきてなお初めて見たり、初めて知っ...蒲(ガマ)の若穂

  • 夏空と半夏生

    梅雨の中休みです。そもそも梅雨入りしたのかどうか、疑わしい。レーダーや数値など、科学的根拠に基づいているはずの気象情報、と思っていた(それなのに当たらない)のに、梅雨入りしたかどうかはその日が当番の気象士の主観次第であるということを初めて知りました。もちろんその人が一人で勝手に決めるのではないようですが……。八時過ぎにごみ出しに出たら、梅雨空などどこ吹く風、というような夏空が拡がっていました。お昼が近づくのにつれて暑くなりましたが、朝のうちは湿度も低そうでサッパリした陽気でした。昨日の朝の段階の天気予報では、台風5号の影響で関東地方南部は恐るべき大雨ということでした。ところが、なかなか雨の降りそうな気配はない。インターネットで天気情報を視ると、雨は午後になってからとなっていました。そしてまた、ところが、昼を過ぎ...夏空と半夏生

  • 慶林寺のハスの花

    慶林寺のハスの花が咲き始めました。ピンクのほうの手前の花は確か二日前-二十二日に初めて開いたはず。ハスは四日間咲いて、キッチリ四日目には散り始めるので、この日が最期と見えます。ということは、初めて花開いたのは二十二日ではなく、二十一日でなくてはなりません。一説では花を開く四日の間、花弁が緩み始めて全開になる時間は少しずつ違うそうです。初日は全開せず、朝八時ごろには閉じ始めてしまうそうなので、二十一日に私が参拝に行った時刻には閉じてしまっていたのでしょう。慶林寺のハスの花

  • 慶林寺のクサギ(臭木)咲く

    今日はボランティア活動があったので、日課の慶林寺参拝は夕方になりました。参道に幾株か植えられているクサギ(臭木)です。蕾の一つ一つはひところより大きくなったようですが……。近づいて目を凝らしてみても、う~むまだまだ。と思ったら、四つも花を咲かせている一株がありました。今年の初開花です。こんなに花を咲かせている株もありました。去年の初開花は二十四日。今年はちょうど一週間早いということになります。観音像前にある水盤のハス(蓮)の蕾も、明日にでも咲きそうなほどにふくらんでいます。慶林寺のクサギ(臭木)咲く

  • 2021年六月の薬師詣で・流山市

    今月の薬師詣では流山市の東深井というところにある浄観寺を訪ねました。先月の薬師詣ではつくば市を歩きましたが、帰りだけ一時間に一本しかないバスに乗らなければならないという予定であったので、逃してはならじと思い、グーグルマップを使って、行程をシミュレーションしたのでした。それがまんまと当たって、帰りのバス停に着いたのはわずか数分前というピタリ賞!そのことに味をしめたのか、今回もシミュレーションを試みて、埼玉県は上尾市から蓮田市にかけての薬師堂巡りを考えたのでした。ところが、まだ六月初旬だというのに、今日の気温は30度を超すかもしれないという予想だったので、そんな猛暑の中を延々と歩いたのでは、老齢に毒、というか、ヘタをすれば……とも考え、あまり歩かずに済む薬師詣でをすることにしたのです。出かける前に地元の慶林寺に参拝...2021年六月の薬師詣で・流山市

  • 慶林寺のオタフクアジサイ

    日課の慶林寺参拝です。参道入口のオタフクアジサイが咲き始めました。毎年私が注目するのはこっちかな?河津桜の木陰で花開く萼紫陽花です。いつまで経っても丈は数十センチと低いままなので、まったく目立ちません。参道に何株かあるクサギ(臭木)。ちっちゃな蕾をつけています。例年なら開花はあと一か月先。しかし桜もアジサイも早い今年はクサギの開花も早いかも。枇杷も色づきました。田んぼでは稲の苗が青々と育って、水面が見えないようになってきています。慶林寺のオタフクアジサイ

  • 晴れ間

    今月十六日から昨二十二日までの一週間、我が地方でお日さまが顔を覗かせたのは、十六日と二十日の二日だけ。それも十六日は二・一時間、二十日に到ってはわずか〇・一時間。慶林寺参道ではホタルブクロが満開を迎えています。晴れは晴れでも久々ですから、さすがに雲一つない快晴……とは行かぬようで。卯の花(ウツギの花)はまだ盛んです。栗はエイリアンの触手のような梨園を見に行きましたが、キウイもようやく花が終わって、これから実を結ぼうかという状態です。アテがハズレたような気になって帰途に着いたら、ヒメウツギ(姫空木)晴れ間

  • 夏はきぬ

    四日前の十五日からあまり陽射しがありません。おまけに昨日今日とまるで嵐のような風が吹きます。去年と較べると、5キロも軽くなった私の身体は、強い風にもてあそばれてどこかへ飛んで行きそうです。週末まではずっと雨模様。梅雨入り宣言こそ出されていませんが、まるで梅雨です。今日十八日は観音菩薩の縁日なので、観音さまをお祀りしている東漸寺と慶林寺をハシゴです。東漸寺観音堂(上)と慶林寺の観音像。慶林寺では梅の実が大きくなってきました。散歩道ではところどころで白いアジサイ(紫陽花)が咲き始めたのを目にします。慶林寺ではカシワバアジサイが咲き始めました。参道ではハナモモ(花桃)の実も。七年ぶりに梅酒をつくろうかという気になりましたが、例年だとそろそろ青梅が出る無人の野菜直売所にはまだその兆しがありません。ウツギ(空木)の花を見...夏はきぬ

  • 2021年五月の薬師詣で・つくば市(2)

    2021年五月の薬師詣での〈つづき〉です。谷田部陣屋跡から七分ほど。緩い上り坂にさしかかろうというところ、「←ホテルニュー梅屋」という標識が見えました。それに従って道を折れると、奥まったところに御堂があるのが見えました。今日の目的の醫王寺薬師堂です。扁額には「琉璃寶殿」とありました。お賽銭をあげて鈴紐を揺らし、鰐口を鳴らします。中を覗いてみましたが、堂内にはもう一枚ガラス戸が立ててあって、よく見えませんでした。御堂前に建てられている「薬師堂再建記念碑」によると、この薬師堂は小渡山正明院と号し、平安時代初期の大同年間(806年-09年)の開基だそうです。本尊の薬師如来像は弘法大師の作と伝えられています。天正十八年(1590年)、由良国繁が上野国金山城から牛久城に移ってきた翌年、母の妙印尼が討死した将士を供養したい...2021年五月の薬師詣で・つくば市(2)

  • 2021年五月の薬師詣で・つくば市(1)

    今日八日の「天気予想」が十日間天気に示された先月二十八日。八日の「予想」は曇のち雨で、降水確率は70%でした。五月一日になると、天候は変わらず、降水確率は10%増えて80%に。翌二日は雨の「予想」が消えて、降水確率も50%と急変。五日には晴のち曇で、降水確率は40%とさらに下がり、当日の実際の天気は晴のち曇。降水はゼロということになりました。天気予報など頭から信じておらず、あたりハズレはプロ野球の順位予想や競馬の勝ち馬予想と同程度なのだから、天気予報ではなく、「天気予想」と謳うべき、いわんや十日間天気をや、なのだといいながら、自分では予報の材料など持っていないのですから、毎月八日が近づくころは日々変わって行く「天気予想」を見て、一喜一憂しています。雛まつりの夜を最後にアルコールを絶って、今日八日は六十六日目にな...2021年五月の薬師詣で・つくば市(1)

  • ユリノキ

    五月になりました。空だけを見ていると、いかにも薫風薫る五月、という明るさですが、地上はとても薫風とは呼べないような風が荒れ狂っています。慶林寺参道のハナモモ(花桃)の樹です。濃い緑の木陰なので、注意して見ないことには見過ごしてしまいがちですが、小さな実をつけ始めました。午後、遅めの散歩は慶林寺とは反対方向へ。とちのき通りです。栃の葉はすっかり大きくなりました。あまり歩くことのない径に足を向けてみました。とちのき通りを少し外れたところにある市営住宅です。あまり歩くことはないので、こんな高木があったとは憶えがありません。もう少し早いか遅いか、別の季節に歩いていたら、この樹々があったことすら記憶には刻まれなかったのに違いありません。目の前に大きな花がありました。富士川に向かって下る斜面を均した土地に建てられているので...ユリノキ

  • 桜吹雪と栃の若葉

    昨日、西日本ではかなりの大雨。東日本は晴れたり曇ったりでしたが、追っつけ雨になるのは必至。ところが、西日本の大雨はどこ吹く風、というような、午前中はこんな青空でした。ただ、いずれ雨をもたらすらしい低気圧の影響で風は強い。十一日前、今月二日の桜吹雪は染井吉野(ソメイヨシノ)でしたが、今日の花吹雪は八重桜。日課の慶林寺参拝に赴く途中に二本の八重桜があります。慶林寺の参道にはピンク色の花を咲かせる若木。「りんごつがる」という札が提げられていました。これから咲こうという蕾もありますからまだ咲き始めたばかり。多少強い風が吹いても、散らされたりしません。♪林檎の花びらが、風に散ったよな、となるのは例年であれば五月。何もかも早い今年は今月中か。桐の樹も若葉を芽吹いています。青空に釣られて、栃の若葉を愛でてみようかと、とちのき...桜吹雪と栃の若葉

  • 2021年四月の薬師詣で・草加市

    本来なら薬師詣でに出かけるべきだった四日前、体調が悪かったわけではないのですが、グダグダと過ごしているうちに昼を迎え、さらに一時、二時と過ぎてしまったので、久しぶりに出かけるつもりだったプチ旅行を断念してしまいました。で、今日も薬師如来の縁日である十二日。埼玉県の草加までプチ旅行を試みました。新型コロナウイルスの波に襲われるようになってから、薬師詣でのプチ旅行は行ったり行かなかったり。ほんの数十分乗るだけですが、電車に乗って薬師詣でに出かけるのは去年十二月の終い薬師以来です。電車に乗る前、例によって地元の慶林寺に参拝。お賽銭をあげて行きます。行きの電車(武蔵野線)はこんな感じでした。ちなみに帰りの電車もこんな感じでした。新越谷で東武線に乗り換えて、獨協大学前で降りました。この駅は確か違う名前だったはずと思ってみ...2021年四月の薬師詣で・草加市

  • 東福寺残桜と新坂川残桜

    昨日、たまたま九年前、三月の自分のブログを視ていました。この年の慶林寺の河津桜が満開を迎えたのは三月二十七日。それなのに今年の満開は三月朔日。およそ一か月も早かったのだから、改めて愕いてしまいました。連れて枝垂れ桜もソメイヨシノも早い。周辺にある枝垂れ桜はすでに散り、ソメイヨシノも散り始めです。流山・鰭ヶ崎にある東福寺へ残桜を観に行ったのは2010年が四月十日、11年が同十五日。今年は半月ほど早いので、すでに散り始めているのに違いない。すわ……というわけで、残桜見物に出かけることにしました。最近は長い距離を歩くことができなくなっていました。しかし、このところは身体が軽く感じるようになっていたので、東福寺まで歩くのは少しホネがありますが、行ってみることにしました。ついでに新松戸と馬橋の間で観られる新坂川の残桜もハ...東福寺残桜と新坂川残桜

  • 十一年目の無患子(ムクロジ)記念日

    十一年前の三月二十八日は埼玉県上尾市にある龍山院というお寺で、初めて無患子(ムクロジ)の樹を目にした日です。それだけでなく、たまたま根元に落っこちていた実を二つ拾い、我が家に持って帰りました。当時はマンション住まいだったので、持って帰った実をプランターに埋めました。実を埋めたことなどすっかり忘れていましたが、三か月ほど経ったころ、プランターの土が盛り上がり、小さな芽が出ました。龍山院の無患子は樹齢三百五十年と伝えられていました。その子が私の手許で芽吹くとは……私にはかけがえのないものに思われました。以来、三月二十八日を無患子記念日とすることとしたのです。記念日よりちょっと早く、五日前の今月二十三日、我が無患子には新しい葉が芽吹いていました。無患子は数ある樹木の中でも最も春の芽吹きの遅い樹です。例年であれば、三月...十一年目の無患子(ムクロジ)記念日

  • 2021年本土寺参道の桜

    前々日の暴風雨の翌日(昨日)は午後から晴れという予報がまたまたハズレて、陽射しはいっこうに出ず、あろうことか夜は雨というハズレもハズレ、大ハズレ。そのぶん今日は雲一つない快晴に恵まれました。慶林寺の参道入口を飾っていた河津桜(右)はすっかり葉桜になってしまいました。選手交替を告げて咲いたのは小彼岸桜(コヒガンザクラ)です。我が庵と慶林寺の中間にある鹿島神社の染井吉野(ソメイヨシノ)です。一昨年十月の台風19号来襲のあと、高木過ぎて危険だというので、三分の一ほどの高さに伐られてしまいました。昨日、東京では満開が告げられたばかり。東京に較べれば遥かに田舎で寒いはずの我が地方なのに、こちらも満開。十羽ほどの目白(メジロ)の大群が枝を揺らしていました。何者の不埒な仕業か。地面に落とされた哀花。メジロでは寄ってたかっても...2021年本土寺参道の桜

  • 枝垂れ桜三題

    今日は阿弥陀様の縁日です。東漸寺へお参りに行きました。先月の二十七日以来なので、枝垂れ桜のことはまったく頭にありませんでした。この画像をカメラに収めようとしていたとき、右の石畳(寺務所があります)で、私がシャッターを切り終えるまで立ち止まってくださったご婦人がいました。お礼の意味で黙礼すると、「今年は花が尠ないのです」と教えてくださいました。東漸寺へは毎月十五日、十八日、二十七日と必ず三度はお参りにきます。そういわれれば、なんとなく花が尠ないような……。樹齢三百五十年というのですから、衰退期に入っているのかもしれません。下は本堂を背にして撮した画像です。阿弥陀如来の縁日には墓所にある經譽愚底上人のお墓にも参拝します。室町時代の文明十三年(1481年)、東漸寺を開かれたお方です。本土寺参道・スロット屋に咲く枝垂れ...枝垂れ桜三題

  • 本土寺参道の辛夷(コブシ)

    本土寺参道では雪柳の花がほころび始めました。今日は午後曇ってしまったので、灰色をした空がバックでは栄えませんが、辛夷(コブシ)が一輪だけ花を開こうとしていました。本土寺参道の辛夷(コブシ)

  • 雛祭り

    昨日は久しぶりの雨……と思ったら、結構強い雨。風も強く、持っていた傘を差すことができないような悪天候でした。今朝は一転して、快晴です。ただ、風はかなり冷たい。慶林寺の河津桜も満開から散り始めへ……。空には雲一つありません。境内の河津桜は葉っぱが目立つようになっていました。しだれ梅が河津桜との選手交代を告げています。慶林寺裏にある民家の小窓にこんな雛飾りがありました。店舗ではありませんが、手づくりのマスクも売っていて、チャイムを鳴らせば応対してくれるようです。明後日は啓蟄。虫たちがモゾモゾと動き始めるように、私も暗闇から這い出さなければなりません。雛祭り

  • 満開! 河津桜

    五月の大型連休並みという暖かさのあと、寒気が入ってきて身に堪えるようになりましたが、日照時間の長さだけは異例です。二月下旬から三月といういまの時期、一日中晴れていれば、日照時間は十時間ちょっと。今日は夕方に雲が出てしまいましたが、それでも日照時間は八時間。昨日の予報ではもっと早い時刻に雲が出て、明日は雨、ということだったのですが、曇る時刻が遅くなって、明日の雨の可能性もなくなりました。昨日今日あたりで満開を迎えた慶林寺参道入口の河津桜。立ち止まってカメラを構える人が多くいました。参道中ほどの河津桜。境内の河津桜と蜜柑?普段は歩かないようにしている本土寺の参道を歩きました。参道沿いには野菜を売る無人の売店が点在していて、ほうれん草か大根かブロッコリーがあれば買って帰ろうと思ったからです。そして参道沿いにある東平賀...満開!河津桜

  • 満開間近-慶林寺の河津桜

    今日の我が地方の最高気温は20・0度。五月の大型連休のころの陽気だったそうです。暖かかった上に、春先特有の糞っ風も吹かず、ありがたい一日でした。例年に較べるといささか遅れ気味ではないかと思っていた慶林寺参道入口の河津桜は開花が一気に進みました。満開かと思いきや、まだ蕾も目立ちます。参道中ほどの河津桜。真っ先に開花を迎えていた境内の桜はほぼ満開です。オナガやメジロが蜜を吸いにきていました。白梅も満開です。暖かな陽気に誘われて、帰りは梅林まで足を延ばしてみました。白梅ばかりですが、二十本以上の樹があって、なかなか見応えがあります。満開間近-慶林寺の河津桜

  • 節分の河津桜

    今日は例年より一日早く訪れた節分です。二月二日が節分に当たるのは1890年(明治三十年)以来、百二十四年ぶりだそうです。昨日、最高気温を記録したのは夜中の十一時半過ぎという異常。そして今日は払暁から日の出の時刻にかけて、かなり強い雨。豪雨とか台風頻発という異常気象ではないとしても、こういうプチ異常が多くなってきているように思います。雨が上がって陽射しは出たものの、北西の空にはこんな不気味な雨雲が残っていました。日課の慶林寺参拝。毎年立春のころには律儀に花を開く河津桜。参道入口に一本。中ほどに一本。そして境内に一本とありますが、今年はまだだろうと思いながら、境内に足を踏み入れました。境内の河津桜です。見上げて眺め回したところ、一輪……そしてもう一輪。やっぱり律儀です。あまり通ることのない径へ遠回りして帰ったら、菜...節分の河津桜

  • 東漸寺・迎春の準備整う

    今日二十七日は私の月誕生日。本当の誕生日は七月二十七日なのですが、いつか私がこの世にお別れを告げたとき、その命日には弔ってくれる人はだれもいないので、いつであったか定かではないのですが、二十七日の月誕生日を自分の月命日と考え、この日には私の干支の守本尊である阿弥陀如来を本尊としてお祀りしてくださっている東漸寺にお参りすることに決めたのです。お寺の前を走るのは旧水戸街道。いつもの年とは違って、門前にはコロナ禍による、大晦日や初詣の行事の変更を伝える看板が出ていましたが……。境内に入ると、すでに提灯が提げられていました。薬師堂にも幔幕が張り巡らされています。手水鉢を囲む竹も真新しい。本堂に参拝して、阿弥陀様にこのひと月(先月の月誕生日から)無事で過ごさせていただいたことを感謝し、心ばかりのお賽銭を……。本堂右手の墓...東漸寺・迎春の準備整う

  • 2020年冬至

    今日は冬至。最低気温は今冬四度目の氷点下でした。前に氷点下を記録したのは今月十六日~十八日ですから、間髪を置かぬ二度目の寒波襲来です。冬至だからといって、昔のように柚子湯に入るわけでもなし、南瓜を食らうわけでもなし、いつもと変わりのない日常なのですが、今朝はここ数日では少しばかり体調がよかった(悪くなかった)し、好天でもあったので、このところお昼近くになったり、ときには午後にしてしまうこともある日々の日課(慶林寺参拝)に出かけましょうか、と思ったのは十時ごろのことでした。サ~テ、と腰を上げかけて、ふと思い出したことがありました。いまの住まいに引っ越してきて、十一年目の冬を迎えていることになります。ボロアパートですが、陽射しだけはたっぷりとあって、冬の間は部屋の奥のほうまで陽が射し込むのです。何年目のことだったで...2020年冬至

  • 冬景色

    今冬初の寒さです。外出時、これまで着てきた中綿だけのジャンパーで出ましたが、帰ったらダウンジャンパーを出さなければ、と思うような寒さでした。お昼ごろまでは眩しいばかりの陽射しがあったのに、昼を過ぎると怪しい雲行きに……。ただ、雨にはならないようです。慶林寺参道入口の河津桜(カワヅサクラ)はほとんど葉を落としてしまいました。毎年、大晦日から元旦にかけての初詣では、先着順で記念品をいただけるのですが、今年は中止。参道に咲き残っていた牡丹臭木(ボタンクサギ)です。残り二輪のみとなりました。富士川には蒼鷺(アオサギ)がいました。なぜか川の中ではなく、土手の上。雲も寒々しく、すっかり冬景色です。冬景色

  • 2020年終い薬師・三郷市~吉川市(2)

    2020年終い薬師の〈つづき〉です。圓明院から彦成公民館までは二十分弱。なぜ公民館などを訪ねるのかというと、かつてここには薬師如来を祀る東福寺という寺があったと考えられているからで、記念碑とか、もしかしたら薬師如来にまつわる何かが残されているのではないか、と考えたからです。、行ってみると、昔の参道ではないかと思われる径の突き当たりに、左右に分けて二本の門柱が建てられていて、左側には東福院、右側には實相院という二つの寺の名が記されていました。奥に集会所らしき建物があります。ともに三郷市彦糸地区にあった寺院ですが、いまは廃寺です。門柱があるのは当地が東福寺のあった地でないか、と考えられているからのようです。三郷市教育委員会が発行している「寺院・仏具調査報告書」という史料によると、「東福院」ではなく、「東福寺」となっ...2020年終い薬師・三郷市~吉川市(2)

  • 2020年終い薬師・三郷市~吉川市(1)

    2011年の正月八日、柏市酒井根にある薬師堂参拝を皮切りに始めた薬師詣で。まる十年目となる今年の最後、すなわち終い薬師の日を迎えました。コロナ禍は収まりそうもない-むしろますます烈しくなりそうな勢いですが、先月八日は五月以来自粛していた遠出(電車に乗る外出)を敢行して、埼玉県川口市を歩きました。電車に乗っていた時間は往復四十六分。バスにも乗りましたが、こちらも延べ三十分ほど。どちらもガラガラという状態で、対面したり、長時間一緒に過ごしたような濃厚接触者はゼロでした。そこで今月もほんの少しの遠出を試みて、埼玉県の三郷市から吉川市にかけて歩くことにしました。これまでどおり、まず地元の慶林寺に参拝して、お賽銭をあげて行きます。午後になると、曇ってしまいましたが、午前中は雲一つない快晴でした。先月三十日のブログで紹介し...2020年終い薬師・三郷市~吉川市(1)

  • 東漸寺の紅葉始まる

    五日も前から連日小春日和の陽気がつづいています。日中の最高気温も20度を超すような日もあって、日課の慶林寺参拝や散策に出かけると、汗をかきながら帰ってくる、というような日々です。しかし、暖かければ暖かいほど、朝夕の冷え込みが人間の身体には堪えるようになるのは樹々も同じであろうと思い、東漸寺の紅葉の具合を見に行くことにしました。門前はまだ青紅葉でした。三日前、十五日は阿弥陀如来の縁日だったので東漸寺にきています。門前の楓はそのときもまだ青紅葉。今日も青紅葉。ところが、参道を160メートルほど進んで、仁王門の後ろが覗けるようなところまできてみると……。仁王門を通り抜けて振り返った景色。仁王門から中雀門(中門)までの紅葉です。鐘楼塔(右)越しに望む本堂前の紅葉。本堂に参拝してお賽銭をあげます。観音堂には先客がいたので...東漸寺の紅葉始まる

  • 秋晴れ

    久しぶりに日照時間の長い一日に恵まれました。九月、十月と曇や雨の日が多く、秋晴れという、抜けるような空があったことを忘れるところでした。衣替えの季節は過ぎかけているというのに、ずっと陽射しが尠なかったので、今朝は冬用の布団を干したり、こたつ布団を干したりしていました。日課の慶林寺参拝はお昼ごろになってしまいました。枇杷(ビワ)が実を結び始めていました。いつもなら慶林寺に参拝したあとは、買い物をしたり、用をを足したりしてから帰るのですが、今日は買い物をする必要がなかったので、富士川べりへ遠廻りして帰ることにしました。富士川左岸から眺めた東南方向の空です。同・北方向(上)と西南方向。いずれも上空には雲一つありません。今日の船橋観測所の日照時間は八時間ちょうどと、いうことでしたが、私が棲む松戸市北部ではもっと日照時間...秋晴れ

  • 馬刀葉椎(マテバシイ)

    日常の買い物や日課にしている慶林寺参拝ではあまり通ることのない本土寺参道を歩きました。とくにどうということはない一茎ですが、欅(ケヤキ)の巨木の根元に顔を出すので、毎年愉しみにしていた場所です。十日ほど前から二、三日置きぐらいに通って、昨日も見たのですが、芽吹いた様子がなかったものですから、枯れたのだろうと思っていました。参道の彼岸花。千葉県道★号線・白井流山線です。馬刀葉椎(マテバシイ)の並木があるので、通称・まてばしい通り。葉っぱが密集しているので、防風林に使われることが多いそうです。根元や路面にはおびただしい数のドングリが落ちていますが、先日の台風12号ですべて落とされてしまったのでしょうか。見上げても樹には実がありません。そうでなければ、こんなふうに実を結んでいるはずなのですが……(画像は樹木図鑑植木ペ...馬刀葉椎(マテバシイ)

  • 夕方、富士川河畔から東南の方角を眺めたときの雲です。なんとか三兄弟-なんとかのネーミングはいまになっても思いつきませんが-真ん中の雲は、おっ!と思ったときは、頭の部分がもっと丸くて大きくて……タイヤメーカーのミシュランマンのようだったのですが、トートバッグに入れたカメラを取り出すのに手間取っているうち、なんだかよくわからないものに……。東の空にはこんな雲。人間の横顔のようでもあり、ワイヤードテリヤのようでもあります。雲

  • 秋きぬと 目にはさやかに……

    秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる今朝、ふと「古今和歌集」の、こんな和歌を思い出しました。「秋立つ日詠める」という詞書(ことばがき)がありますから、立秋に詠まれた歌です。おどろくほどの風の音がしていたのではありませんが、庭の草をそよがせて風が吹き抜ける清々しい朝でした。未明の気温(今日の最低気温)は26・8度。ところが七時近くになると、気温はグングン上がり始め、八時過ぎには30度を突破してしまいました。猛暑にならぬうちに、と日課の慶林寺参りへ。積乱雲になりそうな雲も見えました。慶林寺上空には雷雲に発達しそうな雲も……。慶林寺から帰ったあとは45分ほどの昼寝。あとはグングン上がる気温に耐えながら、庵でじっと我慢の時を過ごしました。結局、この日の最高気温は32・8度。しかし、真夏とは違って、夕...秋きぬと目にはさやかに……

  • 北の空

    猛暑つづきです。暑さに間断がないので、ちょっと涼しい(と感じられる)風が、そよ、と部屋の中に入ってくると、やっと涼しくなったかと騙されます。時刻もそろそろ六時になろうかというときだったので、このところ慶林寺と東漸寺への参拝と買い物以外の散歩は手控えていたのですが、外にでました。風があります。富士川べりの田んぼでは水もすっかりなくなって、稲穂がこうべを垂れ始めています。北の方角を眺めると、こんな雲が見えました。左は切れ込んだところが何かの動物の口のように見えます。歩きながらときおり見上げると、口は閉ざされ、真ん中あたりからアルファベットの「U」の字を、右に90度倒した形「⊂」型に空が覗く形になって、まるでクロワッサンが空に浮いているようになりました。食パンは結構頻繁に食べるけれど、そういえばクロワッサンは何年口に...北の空

  • 2020年八月の阿弥陀様縁日

    今日は今夏四度目の猛暑日。阿弥陀様の縁日です。東漸寺へお参りに行かなければならないので、できるだけ朝早いうちに、あまり暑くならないうちに……と、考えていたのですが、早朝は昨日の温気がそのまま立ち込めているようで、六時の気温はすでに28度を超えていました。前日のもくろみでは、まだ過ごしやすいであろう八時過ぎに出かけると、帰るころは駅前のスーパーが開く九時。その日の買い物を済ませて帰ってきましょう、と考えていたのですが、温度計の目盛りはグングン上がって、八時には30度を超してしまいました。灼熱の昼をやり過ごして、結局出かけたのは午後三時過ぎ。堂内には卒塔婆が並べられて、お盆の時期ならではの光景です。本堂へのお参りを終えたあと、開山の經譽愚底上人の卵塔にも参拝します。墓所入口には野生の鶏頭がありました。どなたのお墓か...2020年八月の阿弥陀様縁日

  • 2020年八月の薬師詣で・松戸市

    そろそろだろうか、と思っていた新型コロナ禍。治まるどころか、我が地元でも感染者数は増加するばかりです。薬師詣での日がやってきましたが、電車やバスの混み具合、県を跨ぐ移動の是非……いろいろ頭を悩ませた挙げ句、今月の薬師詣でも地元の慶林寺しかないということになりました。これで五月から四か月つづけて遠出は自粛です。全国各地で猛暑日が頻発している中、我が地方は今日まで辛うじて猛暑日に到らずに済んでいます。が、30度を超せば、猛暑日だろうとなかろうと、なんの違いもありません。三年前、本土寺裏に藪茗荷(ヤブミョウガ)が咲いているのに気付き、同時に花の名を識りました。昨日、そういえば、今年の花の状況はどうだろうかと思い立って散策の足を延ばしたら、咲いていましたが、三年前に見たところから数メートル離れたところでした。すでに満開...2020年八月の薬師詣で・松戸市

  • 2020年七月の薬師詣で・松戸市

    今月の薬師詣でも遠出を控え、地元の慶林寺参りだけにとどめました。これで五月から三か月つづけて遠出自粛です。先月の中旬ごろ、コロナが落ち著きを見せかけたので、七月になれば、ちょっとぐらいの遠出なら可能かなと思わせましたが、今月に入ると、東京では再び感染者が増加、松戸でも数日前には市内の専門学校でクラスターが発生したと知って、遠出は諦めていました。加えて当日の天気予報は曇ときどき雨。諦めたといいながら、もし雨でなければ……という期待は完全に打ち砕かれて、遠出は完全にギブアップ。午前中は空がぐずついていたので、出かけたのはお昼近くでした。参道に咲く牡丹臭木(ボタンクサギ)は散り始めです。時間が遅かったので、恐らく花開いたあとに閉じてしまったのであろう蓮の花。本土寺参道にはまだ紫陽花(アジサイ)の花が残っていますが、境...2020年七月の薬師詣で・松戸市

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、桔梗さんをフォローしませんか?

ハンドル名
桔梗さん
ブログタイトル
桔梗おぢのブラブラJournal
フォロー
桔梗おぢのブラブラJournal

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用