＃9 外出

「さ、出掛けるわよ。 営業部長には今日1日私の仕事の手伝いをさせる と言っておいたわ。 新規に取引してくれる企業に連れて行くって 言ったら喜んで1日貸してくれ…

＃8 御湿

次の日、俺は朝から呼び出されていた。昨夜はまったく眠れなかった。目を閉じると昼間の情事が鮮明に浮かんでしまう。クビを恐れて深く考えもしないで返事してしまった事…

＃7 昼休

時計の短い針と長い針が重なり合いちょうど真上を指す頃俺は開放された。開放されたといっても一時的なものだ。またすぐに呼び出されるに違いない。さっきまでの行為がま…

＃6 契約

ピシャッ！「ぁ痛ぅ、な、何をするんですか！？」俺に左頬に突然、平手が飛んできた。ピシャッ！、ピシャッ！机越しに今度は往復でビンタされた。「貴方、自分の置かれた…

＃3 自慰

今、玉袋を揉まれている俺の名は宮森晋太（ミヤモリシンタ）32歳。既婚、娘が1人。俺は1年前、大学を卒業してすぐに就いた会社に突然リストラされてしまった。俺は家…

＃2 飼主

「暇そうね。」いかにもキャリアウーマン、できる女を絵に描いたような女性が俺に声をかけ、窓際の長椅子に腰を下ろし細く美しい脚を大胆に組んだ。深めに入ったスリット…

＃1 煙草

今日も、終わる。昨日と同じ＜今日＞が。きっと、明日も明後日もこの先もずっと、時間だけが当たり前に過ぎて行くのだろう。同僚達の冷たい視線を感じながら喫煙ルームに…