(あらすじ)クリスマス直前、居酒屋で〝サンタクロース消失事件〟について議論していた楓たちは、紳士然とした男性・我妻に声をかけられた。彼は、かつて小学校の校長を務めていた楓の祖父の教え子なのだという――。〝連続自殺未遂事件〟や〝泣いている死体〟など、楓や我妻が持ち込む不可解な謎を、レビー小体型認知症の祖父が名探偵のごとく解決する。しかし、その症状は一進一退を繰り返しており……。...
絵本、児童書、一般書、色んなジャンルの本の感想、評価。☆☆☆以上はオススメ本!
小さな図書館に勤めています。読んだ本の記録、感想、評価が主な内容ですが、子ども達への読み聞かせや、ブックトークのプログラム、図書館で人気の本なども、紹介していきたいと思います。
☆☆☆私は欠陥品なのかもしれない。自分が大人になれるって、無条件で思い込めるみんながうらやましい」(本文より) 中学校の「図書室」を舞台に、クラスへの違和感や未来の不安、同級生に対する劣等感など、“読書”との出会いで変わっていく少女たちの思春期の心模様を繊細に描き出す全六編の連作短編集。...
☆☆☆+英印高校ボクシング部の寡黙なエース・蔵元修は、幼馴染で同級生の白瀬麻琴に誘われ、部活同士のトラブル解決を担う部活連絡会を手伝うことに。カンニング疑惑のある演劇部を探る修は、皮肉屋の部長・御堂慎司が黒幕だと推理するが……陸上部の幽霊騒動や映画研究会の不可解な作品改竄など、よく知るはずの放課後に潜む仄暗い謎と、その謎が呼び起こす修たち自身の噓――高校生たちの成長と再生を綴る青春ミステリ連作集...
勤めている図書館に毎月やってくる保育所の5歳児さんブックトーク(20分くらい)を聞いた後、自由に本を選び、クラス文庫を作ります。残りの時間は、複数のスタッフにひっついて本を読んでもらったり本と仲良くなる時間子供たちが帰ったら選ばれたコンテナ1はこ分の本を貸し出し処理して園にお届けします。この本は園で自由に読まれたり、家庭に貸し出されたりします。始まりは「いーとーまきまき いーとーまきまき ひーいて...
☆☆☆☆暴力団松岡組の組員見習いの銀次は、腕っぷしは強いが極度の怖がりで「霊」がらみの話にはことさら弱い。ある日、兄貴分から「ある方のボディガードを頼む」との命を受ける。銀次が指定された場所へ行くと、そこには古風な名前を持つ女子高生がいた。しかも驚いたことに、彼女は「心霊相談所」なるものを開いており、「相談料五百円、除霊三千円、交霊五千円」で怪しげな商売をしているのだった。...
☆☆☆きみのことが好きなわたしは、明日消えちゃってるかも――切なすぎる恋物語高校2年の夏休み。年齢を偽り、治験のバイトに潜り込んだ湊は、深夜の病棟で莉子に出会う。1日1つ(あるいは1つ以上)無関心なことが増える“無関心病”を患う彼女の、余命は1ヶ月。湊は彼女の闘病ドキュメンタリーに出演することになり、まだ興味があるものを全力で楽しもうとする莉子と共に北海道の夏を満喫する。自分とは真逆の明るくアクティブな莉子に惹...
☆☆+引き裂かれた二人を繋ぐ、ノート一冊分の奇跡の物語。将来を誓い合った恋人を事故で失った燈は、心の傷が癒えないまま高校生となった。彼女の唯一の居場所は誰もいない図書室。日々読み終えた本の感想を共用の「読書ノート」に書き込んでいた燈はある時、同じノートを使う、顔も知らない生徒と文章を介した交流を始める。不思議と気の合う相手との文通に安らぎを感じる燈。ところがその相手が死んだはずの恋人「翼」だったこと...
☆☆☆☆「ごいっしょさん」は、ひみつの言葉を唱えると、勇気をくれる妖怪だ。だけど本当は、妖怪博士のぼくが友だちをはげまそうと…。ふしぎな「ごいっしょさん」パワーが巻き起こすうれしい出来事と友だちの輪、友情の物語。...
今日、図書館で行った年中さん、年長さんを対象にしたブックトークブックトークした本は全部幼稚園のクラス文庫となりそこから家庭へも貸し出されます。ブックトークの後は他の本も自由に子供たちが選んでクラス文庫となりますテーマは「いただきまーす」最初に「キャベツの中から」で手遊び...
☆☆☆+辛い過去を抱えたミュージシャン志望の青年・守生光星は平穏無事に暮らすことを心がけて暮らしていた。そんな光星はある日、夜の墓地で一人の少女に出逢う。少女の秘密、そして自らの過去との巡り合わせ――光星は運命の奔流に流され、大切な人を守るために罪を犯す。読後、誰かと恋をしたくなる純愛ミステリー。...
☆☆☆+朝食を食べた佐久が部屋に戻ると、パジャマ姿の見知らぬ少女が佐久のベッドで寝ていた。そしてアザラシがいた。窓際には信号機が。英語が書かれたシールの貼られた段ボール、札束が詰め込まれたボストンバッグもある。意味が分からず現実を受け入れられないでいると、少女が目を覚ました。自分がどこにいるのか分かっていないようで混乱した会話をかわしたと思ったら、少女が目の前から突然消えたと思ったらまたすぐ現れ、部...
☆☆☆☆人気シリーズ「乙女の本棚」第12弾は坂口安吾×イラストレーター・夜汽車のコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ。師匠の推薦で、夜長姫のために仏像を彫ることになった耳男。故郷を離れ姫の住む村へ向かった彼を待っていたのは、残酷で妖しい日々だった。...
昨日、6年生の国語「随筆を書こう」の支援授業を行った担任の先生とは2回程打ち合わせを行って流れを決めた。「随筆って何をどう書けばいいの」の問いに答えられるよう作品から題材のヒントを貰えるようなブックトークをして子供たちに題材を決めてもらい図を使って事実や出来事と感想をわけて書きだし、どういう結末にするかを考える方法でこの図は、書く事の材料をとにかく思い出して書くものでこれを元に子供たちは随筆の下書き...
☆☆☆☆消えた向日葵。連続する不穏な事件――そこにいるのは…誰?慟哭必至の青春ミステリ! 少年少女の成長と、ラストで明かされる真相に、慟哭必至の青春ミステリ!父親が突然亡くなり、山形の山あいの集落に引っ越した小学校6年生の高橋みのり。分校の同級生と心を通わせはじめた夏、集落の行事「向日葵流し」のために植えられていた向日葵の花が、何者かによってすべて切り落とされる事件が起きる。同級生たちは「あれは向日葵男のしわ...
☆☆☆+ラスト16ページの「奇跡」を、あなたは体験する。青春ミステリの最新形。吉見駿は空想好きな中学生。祖父から受け継いだ「能力」によって、見たい風景を「見る」ことができる。小学生のときの親友・真夜の葬儀の帰り道、駿は河川敷で幽霊となった彼女に再会する。川で溺死した真夜は、死の瞬間の謎のために河川敷の、半径二十メートルの範囲に捕らわれてしまったという。塾からの帰宅途中、河川敷を自転車で走っていた真夜は...
☆☆☆ミステリカとは、知的好奇心をくすぐる、極上の謎。僕が愛してやまないものだよ――。となりの教室からのカンニング! ?同じ日、同じ時間に別々の女の子とデート! ?極上の謎=ミステリカを解き明かせ! 天才少年と、天才に勝てない少女の青春(アオハル)小説! ! 【あらすじ】中学校入学直後。学力テストの結果が貼り出されたその日、事件は起きた。1位以外とったことがない園崎咲久(そのざき さく)の名前の上に、全教科満点で三良井晴...
☆☆☆1年生のときからずーっと通知表に「できる」とだけ書かれてフツーなことにコンプレックスを感じている朝陽(あさひ)も、「よくできる」がいっぱいの優等生の叶希(とき)も、体育以外は「もうすこし」ばっかりの大河(たいが)も、みーんな心の中では思っている。「通知表なんて、ただの紙切れじゃん。あんなので、ぼくらの何がわかるの?」「通知表があるから、よけいにやる気がなくなるんだ」「あたしだって、通知表なんて、いらな...
☆☆☆二年前に両親を亡くし、祖母と二人で暮らす高校一年生・五木麻里(いつき・まり)には、妖(あやかし)が見える。しかしそれを周りに打ち明けると変人扱いされ、それを妖に知られると襲われる。彼女は自分の身を守るため、それをだれにも言わず秘密にしていた。麻里はある日の学校からの帰り道、妖に襲われる。彼女の悲鳴を聞いて駆けつけてきたのは、たまたま通りかかった麻里のクラスメイト、朝霧晴(あさぎり・はる)。彼はあ...
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(あらすじ)クリスマス直前、居酒屋で〝サンタクロース消失事件〟について議論していた楓たちは、紳士然とした男性・我妻に声をかけられた。彼は、かつて小学校の校長を務めていた楓の祖父の教え子なのだという――。〝連続自殺未遂事件〟や〝泣いている死体〟など、楓や我妻が持ち込む不可解な謎を、レビー小体型認知症の祖父が名探偵のごとく解決する。しかし、その症状は一進一退を繰り返しており……。...
幸せとはこういう日常が続いていく事なのかもしれない。(有隣堂町田モディ店 原田明美さん)伝統の南部せんべい店を営む一家の心優しい人間ドラマに、全身がぽかぽかと温かくなりました。(紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん)家族のこと、友達のこと、生死や、家業のこと。それらを見つめ、考え、少しずつ自分なりに気付き成長していく弘毅の姿に、大人の私も新鮮な気持ちを取り戻していくようでした。(東京旭屋書店 新越谷店 ...
契約を切られた崖っぷちデザイナー × 毀誉褒貶激しい天才装丁家同い年27歳、凸凹の二人が新大久保に事務所を設立最強パートナー爆誕⁈職を失った赤池めぐみが就職したのは、天才、気まぐれと噂話の絶えない業界の有名人・桐生青のところだった。憧れていた同年代のスターと一緒に仕事ができると胸がはずんだめぐみが直面したのは、机なしパソコンなし、迫りくる納期と催促の電話、修正に次ぐ修正……。そして、大きなプロジェクトの依...
平成3年に発生した誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる。質感なき時代に「実」を見つめる者たち──圧巻の結末に心打たれる、『罪の声』に並び立つ新たなる代表作。...
4月、新1年生へのブックトークです。学校と図書館が毎年町の全ての小学校学級に行っている事業で国語の時間を使って、たくさんの本を並べた中、子供たちはブックトークをきいて自由に本を選び、それが学級文庫となります。私の担当は1年生 (幼児のブックトークをずっと担当している流れで)テンポよく楽しくやり取りしながらを心がけ15分以内で集中が切れないようにしますテーマはことばはたのしいまほうつかい以下シナリオ...
https://amzn.to/43EjAXWミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説!射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バ...
https://amzn.to/495YT8H「眠れない夜に、読んでみてください」しずかな波音、やさしい食事、ぬくもる温泉、そして何よりあなたのための一冊を。海辺の老舗旅館を舞台に、川端康成などの文豪たちによる名作が人の縁を繋いでいく――司書や書店員からの絶大な支持を集める作家による、心の深い部分にまで届く連作短編集をお届けします。◆あらすじ戦前から続く小さな旅館・凧屋の別名は文庫旅館。名物の図書スペース「海老澤文庫」には...
https://amzn.to/4ctQWgk心に刺さるSNSのいい話。インスタ、X、ユーチューブ、タイムラインを流れる日々に疲れてしまっても、あなたを救う物語がある。新時代の小説家が贈る全編新作アンソロジー! ...
https://amzn.to/3PExCTJおれには、お母さんがふたりいる。ひとりは今のお母ちゃん。赤ちゃんのときから育ててくれているお母さんだ。もうひとりは、生んでくれたお母さん。おれは、生まれてすぐ、特別養子縁組っていうので、うちの子になった──。主人公は、小学4年生の結。姉と父、母とともにみかん農家の家で毎日を楽しくくらしている。姉の香も母がふたり。ふたりとも特別養子縁組でいまの家族の一員になった子どもなのだ。この...
https://amzn.to/4ctKhTi「あなたにも、あるでしょう? あの長くて暗い時間」自分の体に向き合いはじめたころに過ごす、だれかに助けてもらいたくてしょうがない、すべての女の子たちの、あの時間――――。胸の大きな女の子――そのつらさは、なってみないとわからない。揺れ、重力、体に合わない服、好奇の視線、そして……。ある事件に巻きこまれて、心に傷を負った14歳の貴和。叔母さんの家に身を寄せ、新しい学校でひっそりと目立たな...
https://amzn.to/3TtR0Eg都会っ子の千里は、ゲームやおしゃれに夢中の今どき中1女子。秋のある放課後、家でふだんどおり親友の理香とゲームに熱中していた千里に、母が突然、「熊本のジジさまのところへ行って、ケモノを獲ってみない?」と持ちかけた。いつもなら「行かない」と即答するところ。でもその日に限って、父に夕食の支度を手伝わされた時に見た、手羽先肉に残っていた羽に感じた違和感から、〈死んだ肉〉と〈生きた肉〉...
https://amzn.to/4ahWV60自信がなくて引っ込み思案な佐藤美羽は、どこにでもいる中学1年生の女の子。お母さんといっしょに日本語のサークルにボランティア参加したことで、多くの留学生と知り合いになる。なかでもアニメ好きのエジプト人留学生・ヤスミーンとは、とても気が合って仲良しに。あるときヤスミーンから「アラブ・チャリティバザー」に誘われ、エジプトの文化にふれた美羽。家族そろって古代エジプト好きに加え、周囲...
大学生の玲奈は、全てを忘れて打ち込めるようなことも、抜きんでて得意なことも、友達さえも持っていないことを寂しく思っていた。そんな折、仔犬を飼い始めたことで憂鬱な日常が一変する。ゼロと名付けた仔犬を溺愛するあまり、ゼロを主人公にした短編を小説投稿サイトにアップしたところ、読者から感想コメントが届く。玲奈はその読者とDMでやり取りするようになるが、同じ頃、玲奈の周りに不審人物が現れるようになり……。短大生...
https://amzn.to/3Vxasme中3の夏休み初日、目の前に知らない集団が現れた。彼らはぼくの名を呼び、こう言った。「10年後からきました。人類に警告するために」ぼくの忘れられない夏が始まる。...
冬に子供が生まれる→Amazon...
カーテンコールはきみと→Amazonひとりじゃムリでも、ふたりなら、きっとだいじょうぶ!中学1年の律希は、あこがれの演劇部に入部しようとしたところ顧問から衝撃的な言葉をきく。「演劇部、なくなるんじゃないかな?」おちこむ律希の前にあらわれたのは、同じく入部希望の夏帆だった。律希と夏帆は、廃部寸前の演劇部を立てなおすためふたりだけで、公演をおこなうことに!あらたな青春部活シリーズ開幕!::::::::::::...
レーエンデ国物語行こう、あなたと。家を抜け出して、少女は銀霧が舞う森へと旅に出る。絶賛沸騰の王道ファンタジー!全国で続々☆第1位☆紀伊國屋書店ベストセラー(2023年6月2週・小説部門)丸善丸の内本店(6/22~6/28 フィクション部門)三省堂書店池袋本店 (6/12~6/18 文芸書部門)読書メーター読みたい本ランキング(単行本部門週間 2023年4月28日ー5月4日)―――続々推薦の声!「この波瀾に満ちた別世界をヒロインとともに歩めるのは読者(...
百年の子→Amazon昭和~令和へ壮大なスケールで描く人間賛歌 人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。舞台は、令和と昭和の、とある出版社。コロナ蔓延の社会で、世の中も閉塞感と暗いムードの中、意に沿わない異動でやる気をなくしている明日花(28歳)。そんな折、自分の会社文林館が出版する児童向けの学年誌100年の歴史を調べるうちに、今は認知症になっている祖母が、戦中、学年誌の編集に関...
あの子のことはなにも知らない→Amazon昨日、クラス全員の高校合格発表が終わった。教室にはクラスメイトたちの弾む声が響いている。秋山美咲が目をやると、窓側のいちばん前の席で、ひと月ほど前に転入してきた渡辺和也がいつものように机の上につっぷしている。美咲は和也に「ねえ、持ってきた?」と声をかけるが、和也はぴくりとも動かない。和也は遅刻常習犯、気に食わないことがあるとすぐキレる。クラスの誰からも無視されてい...
マリはすてきじゃない魔女→Amazonだれかのための「すてき」はもういらない。自分の心に素直になれば、あなたも「魔女」になれるかも!?ふたりの魔女ママとくらす11歳の魔女マリは、食いしんぼうで、おしゃれが大好きな女の子。「魔法は自分のために使ってはいけない」きまりを今日も忘れ、ジャムドーナツを「倍数の魔法」で巨大化させたから学校じゅうが大パニック! 親友ふたり、算数が得意なスジと魔女に憧れるレイのおかげで...
☆☆☆+「通学のバスの中で見かけるあの人みたいになりたい……」奈鶴(なつる)はバスで席を譲る律(りつ)の姿を見て名前も知らな律のことが気になりはじめる。一方、律は自分が落ちた中学の制服を着た奈鶴のことを少し目障りに感じている。奈鶴と律はバスの中で見たお互いの姿をきっかけに大切なことに気がつきはじめる。男女ふたりの視点で描かれる、一歩前に踏み出す勇気をくれる青春成長ストーリー。バスを降りたふたりは、新た...
☆☆☆ちょっとほっこり、していきませんか。注目作家陣が紡ぐ「旅館」にまつわる5つの物語。いきなり文庫!温泉につかって、ひとり自分を見つめなおしたり、家族と久しぶりにゆっくり話したり、大切な人との思い出を辿ったり──。旅館で過ごす時間は、日常とは少し違った流れ方をする。母への想いを再確認する宝塚〈遠征〉、東北の温泉旅館の女将代理の奮闘、一枚のはがきから始まる伊勢の旅など、注目作家陣がさまざまな土地の「旅館...
☆☆☆+「君たちは、親を選べる子どもなんだよ」「アーモンド」に続く「チャンビ青少年文学賞」受賞作。韓国で30万部。ブレイディみかこ氏推薦。「子どもに親を選ぶことができたら。人類の究極の「IF」に挑んだティーン小説。大人こそ読んでこころの準備をしておいたほうがいい」事情により子どもを育てられなくなった親が、子どもを預ける「NCセンター」が設立された近未来。そこでは子どもが親を選ぶ面接「ペイント(ペアレントイン...
小学校の国語の時間ブックトーク後子どもたちが自由に本を選んで学級文庫を作る活動を行っている私の担当した2年生のシナリオテーマは「かってみたら」...
年2回、小学校全学年に国語の時間を使ってブックトーク後子どもたちが選んだ本が学級文庫になる、という活動に関わっている。4月、私の担当は1年生と2年生まずは1年生のシナリオテーマは「ことばはたのしいまほうつかい」...
☆☆☆☆ミャンマーでは昔から、ゾウと人とが協力して林業を営んできました。貿易会社の社員としてミャンマーに赴いたイギリス人のウィリアムズは、そこでゾウ使いやゾウと一緒に仕事をすることになり、やがて、とびきり頭がよくて勇敢なゾウ、バンドゥーラに出会います。ウィリアムズとバンドゥーラは、かたい信頼の絆で結ばれ、その後、戦火をのがれてジャングルを超える困難な旅を共に成し遂げることになります。作者のグリルは、最...
☆☆☆☆「俺たち、一緒に住まないか? 」恭平と章吾。正反対の同級生。唯一の共通点は、1人で子どもを育てていること───。シングルファーザーとして4歳の娘を育てる36歳の恭平。亡き妻に任せっぱなしだった家事・育児に突如直面することになり、会社でもキャリアシフトを求められ、心身ともにギリギリの日々を送っている。そんななか再会するのが、高校の同級生・章吾。シッターというケア労働に従事しながら、章吾もまた、1人で1歳半...
☆☆☆☆「胸がキュンとするようなお話をおしえてください」「おひめさまになりたい!」「飼っているカマキリを戦いに強くしたいです。どうやったらできますか?」「サンタクロースはいないって、本当?」「さいしょのにんげんはこどもなの? おとななの?」「神さまって、なに?」「くまの本はどこにありますか?」「ねぇ、赤ちゃんの出てくる本ない?」……などなど、かわいい質問・疑問・難問からはじまった、図書館司書さんたちのて...
☆☆☆主人公は、中学校の保健室の先生にして魔女。自分が考案する「おまじない」を流通させ、もっとも定着させた魔女が選ばれる七魔女決定戦に参加している。今日も魔女は、保健室にやってくる生徒たちの悩みをきき、それを解決する「おまじない」を授ける。悩みによりそう短編集。...
☆☆☆今日は、ちょっと不思議な「おとな体験授業」。クラスメイト5人が、どんな大人になりたいかを書いた紙を液体に入れると、まぜこぜに大人になっちゃった! ラーメン屋さんや漫画家などを体験して、最後に思ったことは?...
☆☆☆☆小学生男子とふしぎな人魚とのふれあいを描いた『かすみ川の人魚』で日本児童文学者協会新人賞を受賞した長谷川まりるの、受賞後第一作!高校2年の満天は、父のタクさんが経営する自給自足の農場「サマラファーム」で暮らしている。そこはタクさんがすべてを取り仕切る彼の「王国」であり、満天はタクさんの息子でありながら、早朝から畑で農作業をし、ファームが経営するレストランの手伝いをするなど従業員のように働いてい...
☆☆☆☆小泉八雲とセツ。2人の奇跡の出会いが、異文化を乗り越え、『怪談』を生みだした。ギリシア生まれのジャーナリスト、ラフカディオ・ハーンと上士の血を引くセツ。2人の宿縁の出会いと文学作品に結実するまでをドラマチックに描く。日本に憧れ東京に上陸したハーンは、英語教師として松江に赴任、誤解からヘルン先生と呼ばれるようになる。版籍奉還により生家は財産を失い、働く場も失ったセツは旅館に滞在中の異国人の女中とし...
☆☆☆+【物語の概要】主人公の鍛人(たんと)は、養殖マグロががんじょうな網に衝突して死んでしまうという問題が、遺伝子編集によって解決されるかもしれない、というニュースを聞いて、これでマグロが死ななくてすむと安心する。そんなとき、おばあちゃんが、がんにかかったこと、高齢で抗がん剤を使わないほうがいいということを、お父さんから聞かされた。体に負担をかけないために「遺伝子治療」を行うことになったのだが、「遺...
☆☆☆+6つの国4つの言葉で学ぶとどうなるか? 机の並べ方、筆記用具、テスト、ランチ……世界の教室はこんなに違った! 「ふつう」がひっくり返り、世界の見え方が変わる本。ソ連(当時)に生まれ、両親の転勤で世界6ヵ国(ロシア、日本、イギリス、フランス、アメリカ、カナダ)に転校。各国の地元校で教育を受けた著者ナージャの希有な経験を楽しく追体験! それぞれの国での体験を切り口に、「当たり前」「ふつう」「常識」を問い直す。正...
☆☆☆+2022年ミステリランキング席巻中 「王様のブランチ」「ひるおび」「日曜日の初耳学」で紹介されて続々重版!第68回江戸川乱歩賞受賞作。史上最年少、選考委員満場一致。「大新人時代」の超本命!本格ミステリーの骨法もよく心得ている――綾辻行人特A、もしくはA+、もしくはAA――月村了衛二人の女性のバディ感が最高に楽しい――柴田よしき 極限状況で生きてゆくひとが、愛しくなる――新井素子非日常を日常に落とし込む、その手捌き...
☆☆☆ 疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。語り草となった大事件、その真相は――。ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者だというひとりの侍が仇討ちの顚末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。新田次郎文学賞など三冠の『商う...
☆☆☆ヘイトスラングを口にする父テレビの報道番組に毒づき続ける父右傾したYouTubeチャンネルを垂れ流す父老いて右傾化した父と、子どもたちの分断「現代の家族病」に融和の道はあるか?ルポライターの長男が挑んだ、家族再生の道程!社会的弱者に自己責任論をかざし、嫌韓嫌中ワードを使うようになった父。息子は言葉を失い、心を閉ざしてしまう。父はいつから、なぜ、ネット右翼になってしまったのか? 父は本当にネット右翼だったの...
☆☆☆☆すごく貴重な「自由」を享受しているのに気づいていない。自分の頭でしっかり考えていないと、あっと言う間に失くしてしまうのに──。生まれたときから身の回りにある「自由」と「民主主義」について、若い人の身近な日常に即して描く、「言論の自由」専門研究者と絵本作家のコラボレーションによる絵本。謎のイキモノ「くうき」の4コマ付き、プロフェッサー・ケンタによるコラム&解説付き。...
☆☆☆第100回オール讀物新人賞を満場一致で受賞した著者が、満を持して送り出す初の作品集。選考委員の村山由佳氏が”読み終えるなり「参りました」と呟いていた”と選評に記した受賞作「をりをり よみ耽り」の世界を5篇の連作で展開する。物語の舞台は、文化年間の江戸浅草。女手ひとつで貸本屋を営む〈おせん〉の奮闘を描く。盛りに向かう読本文化の豊饒さは本好きなら時代を超えて魅了されることでしょうし、読本をめぐって身にふり...
☆☆☆☆人の心の中は見えないもの、そして伝わらないものしっかりと伝えるためには「言葉」にすることが大切!「心」よりも「行動」が大切!(元・麹町中学校校長、現・横浜創英中学・高等学校校長 工藤 勇一氏)『となりの火星人』『あした、また学校で』『サイコーの通知表』と、小学生の生きづらい現実に寄り添った話題作を放った工藤純子氏の書きおろし最新作。「よくあるよね。大人に無理やりあやまらされたり、握手させられたり。本...