05. 笑っていて、でも笑わないで

歌うように ただ風のようにきみが笑いかけるたびに 誰かがきみをさらっていく笑っていいのは オレの前でだけそれ以外では 決して笑わないで頬を伝う煌めきを 拭うその手はオレ以外あり得ないのに横から誰かがさらっていく サラリとスルリと歌うように風

03. ずっと届かない存在でいること

どんなに欲しくても 手を伸ばしても 愛しても叫んでも 泣いても 喚いても届かない 手に入らない 自分の物にならないきみはいつもそこにいて変わらずぼくに微笑みかけるぼくの気持ちを知っているのか？例え近くにいても決して線を越えてはこない何もかも

02. 鬱血にほくそ笑む

全部自分のものにならないなら、いっそ壊してしまえばいい。その白く細い首に手をかけて、力任せに絞めればいい。 「いいよ。」お前の小さな小さな囁き。聞こえたのに聞こえない。捩れて見える、周りの景色。 「側にいるよ。ずっといつまでも」微笑むその顔

01. その一呼吸すらも飲み干して、

好きなんだ。理由なんてない。ただただ、君が好きなんだ。何がどうして？わかるはずない。だって、俺にもわからない。その髪もその頬もその瞳もその唇も君を形作る何もかもに夢中で夢見心地で・・・まるで羽が生えたように髪に口づけ指先で頬をたどり瞳を覗き

籠鳥十題〜これは欲でしかないけれど〜

ぼちぼち飽きてきました（笑）。今度はお話風にしてみたくて、ちょっとばっかり文章風お題をチョイス。↓を見る限りでは「男性」が主役ですね。ふふふ・・良い感じに歪んでます。相変わらずな文章ですが、お目に止めていただけたら幸い。01. その一呼吸す

†夕暮れ色の町並み†

さようならあなたと会えたあなたに愛されたあなたを知ったそれで十分またいつかそんな日はこないだろうけどそんな日を夢見るけどそんな日がやってくるならば願わずにはいられない元気でね一緒のパジャマ一緒のコップ一緒の枕一緒に過ごした日々涙が滲む大きな

†紫煙をくゆらす†

ゴツゴツ骨張った指分厚い手のひら丸く切られた爪温かい温度指の先で摘むように挟まれたタバコにすらきっと私は嫉妬してるその温もりを独り占めした挙げ句、唇に優しく触れるのだから胸一杯の煙を一気に吐き出す少しだけ目を細めて遠くを見つめるように何かに

†窓越しの空†

届きそうで届かなくて、掴めそうで掴めないエメラルドグリーンの深い深い広く果てしないいちめんの空行ってみたくて行けなくてただ、窓越しからの溜息 ＜素材サイト様：ふわふわ。り＞

†白銀の刄†

行ってはいや追いすがるあなたの魂に置いて行かないで徐々に冷えていく体地の底からの使者が振り下ろす大きな鎌それは、最後の通告キラリと光る冷めた輝きに自分の体と心が切られていく涙で揺れる視線の先には青白く冷たい・・・あなたの骸

†橙色の夕日†

大嫌い普段、「好きだ好きだ」って言うくせに喧嘩の時になると人のことを「馬鹿」だの「アホ」だの言うあんたは小学生か！！大嫌い大嫌い何にもやましいことはないのにすぐに疑って、怪しんで、無いことを追求する私はそんなにもてないんだってば！大嫌い大嫌

お題「世界の色」から

●紅い月●空を落としたような青●黄色い光●新緑の季節●紫煙をくゆらす●橙色の夕日●舞い散る桜色●真っ白な灰●足元の黒い影●無色透明の世界●真っ白な雪●窓越しの空●黒い鋼●白銀の刄●血化粧の舞●淡い色の紅茶●瑠璃色の鳥●夕暮れ色の町並み●星色

†真っ白な雪†

小さな荷物が私の全財産お気に入りの服とお気に入りの本と大好きな家族や友達の写真を数枚あとは隙間に最近お気に入りのジンジャークッキーを詰めてさぁ、出発しよう目指す目的地はないけれど困難はきっとたくさんあるだろうけれど泣く日も怒る日も一杯出てく

お気に入りリンク1件入りまーす！

リンクを1件追加しました。「桜色のひだまりとキミと。」様です。文章を読んで、正直「・・・脱帽」でした（苦笑）。だってね、あんなに簡潔なのに、言いたいことも伝えたいこともちゃんとわかってしまうんですよ！私なんて、言いたいこと伝えたいことをダラ

†淡い色の紅茶†

外は雨朝からずっと降り続いてる冷たい雨窓際の椅子に陣取る白い猫大好きな恋愛小説大好きな昼下がり暖かなエアコンの風と暖かな毛糸の膝掛け大きめのマグカップにたっぷりのアッサムティー砂糖もミルクも今日は無しダイエット中だからお菓子は今日も無し外は

†舞い散る桜色†

出会ったのもここでした。真新しいスカートを翻して、恥ずかしげにくぐった門。白いスカーフを弄びながらキョロキョロしていた私に、あなたは優しげな微笑みを浮かべ接してくれました。その瞳に恋したのはその日だったと、あなたは信じてくれますか？逞しく力

†真っ白な灰†

降り積もる 奥底に眠る熱い思いにしんしんと 静かな音を響かせて灰色の空 灰色の地平線 一面の静寂この思いは一体どこに向かうのかいつか綺麗に無くなってしまうのか悔しいくらいに切ないのに呆れるほどに君を恋うのにこの思いは決して届くことはない空か

†黄色い光†

動かした人差し指に 触れるきみの人差し指些細な接点なのに 流れ込む温もりそのままぎゅっと握りしめたらその温もりは私の物になるのだろうか？開け放した窓から 降り注ぐ光抱きしめるように 私を照らし導く「抱きしめて」と素直になれたらきみはここにい

†空を落としたような青†

「元気で」形の良い薄い唇で告げた言葉が最後だった好きだったのよ、あなたの優しいキスその優しいキスと最後の言葉を紡ぎ出した唇が、同じだなんて真っ白な世界に私がいてでも、あなたと出会って真っ白な世界に色が加わった赤や青、緑や黄色や橙、紫に・・・

†紅い月†

目覚める 私の中の誰かが解き放たれる 心の囲いを食い破って暴れ出す 掻きむしりたくなるほどの衝動で走る走る走るどこまでも 手を伸ばし 鷲掴み ぶつかり合う熱い体に降り注ぐは冷たく凍える夜の空気と冷ややかにどこまでも静寂なる「紅い月」

新しいリンク先のご紹介♪

私が1ヶ月ほど放置していた間に、素敵なサイト様から相互リンクのOKのお返事を頂いていました。亜希様、ご連絡ありがとうございました！右のリンクから飛べます。「・・・君が、いない」様です。女性の切ない乙女心満載です。ホロッとさせられますよ。女性

あけまして おめでとうございます。

長々と不在で申し訳ありませんでした(^_^;遅ればせながら、皆様に新年のご挨拶を申し上げます。こんな辺境の地ではありますが、今後ともごひいきくださいませませ♪さて。前回のお題がまだ全部終わっていませんが、何だか新年だから心機一転！！ってこと

私より長い指・大きな手

まるで夢のようだった月の輝くあの晩ふと気づくと私の少し前を歩くあなたの影が私の右半身にかかっていたアスファルトばかりを見ていた私の顔があなたの顔を見るのと同時に温かいぬくもりが唇に触れた唇からあなたの温もりが注がれて混ざって溶けてそして 消

重なる影

きみはだれ？どこからきたの？どこにいくの？ぼくは・・・だれ？ぼくが右手を挙げれば きみは左手を挙げぼくが左足を挙げれば きみは右足を挙げる鏡張りの世界そっちはどんな感じ？ぼくが笑えば きみも笑いぼくが歌えば きみも歌う揺らめく世界楽しいこと

散歩

光指す街を歩くきらきらのお日様 街路樹の間から「こんにちは」色とりどりの服を着た人たち まるでファッションショーのようビルのガラスに映るビルや人 囲まれてるようで迷い込んだようで音楽に乗って横断歩道を流れれば 小さな猫とすれ違う あら、どち

正反対

生まれる前から知ってるけどよくわからないこともあるでも2人はいつも一緒顔も姿も鏡合わせ好きな食べ物も好きな色も好きな男の子も一緒なのに性格だけは正反対けんかになって叩き合って泣いて怒られて「もう、一緒はイヤ！」そう言って背中合わせになるくせ

お題「大切な人」から

●貴方の腕・貴方の背中●重なる影●体温●声●私より長い指・大きな手●私だけの特等席●一緒の時間●共有感覚●背中合わせ●手を取り合って●皮膚越しの鼓動●絡まる指●髪●共に歩む●微笑みあう●困った笑顔●横顔●離さない●散歩●額にキス●傍に居たい

微笑みあう

みんなでね みんなでおまえとおれとあなたとわたしときみとぼくとみんなで笑えば 楽しさいっぱいくすくすくすおもしろいね おかしいね何でもないことが目と目があうだけでほら おかしさいっぱいみんなでね みんなでおまえもおれもあなたもわたしもきみも

声

静まりかえったこの場所に 何度足を運んだことだろうあなたはここにはいないのに ついこの場所にあなたを探してしまうどこにいるの？声を聞かせて？姿を見せて？私を・・・抱きしめて風のダンスと 木々のざわめきと 夜の静寂と響き渡る静かな祈りの声と

手を取り合って

さあ、行こう一緒に雲のかなたへ 星のかなたへ銀河を横切り星々を巡り今まで体験したこともない冒険の旅をきみと一緒にさあ、行こう無限の空へ ＜素材サイト様：ふわふわ。り＞

体温

深い深い紺碧の海の底さらに深い 光すら届かない手も声も届かない 深い意識の底私の恋は静かに終わったあなたの息づかいを感じていたあの頃の手の温もり優しい溜息腕の強さ胸の暖かさ痺れるような低い声何も忘れていないのに何もかも忘れなきゃいけない 私