~液滴を介した転移促進タンパク質の分解でがんの遠隔転移を克服できる可能性~現在までに、がん細胞の増殖を抑制する薬剤として数多くのチロシンキナーゼ阻害薬(TKIs)が開発されています。これらTKIsは分子標的治療薬に分類され、少ない副作用で高い治療効果が
糖鎖ショップ(糖鎖サプリメント、ダイナトーサを販売中)店長の健康談話と、ひとりごと!
糖鎖ショップ:http://www.tousashop.jp/ の店長まるふくのブログです。糖鎖の働き、健康談話などを紹介しております。
~エストラジオールによる抗皮膚炎症作用~乾癬は、全世界で1%ほどが罹患しているとされる慢性炎症性皮膚疾患です。これまで、女性は男性に比べて乾癬の罹患率・重症度が低い事が報告されていました。しかし、その機序は不明でした。今度、京都大学大学院医学研究科の
かゆみを感じた時、私たちはかゆい所を引っ掻きます。通常であれば、数回引っ掻くとかゆみが治まりますが、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎などに伴う慢性的な強いかゆみだと、何回も繰り返して引っ掻いてしまいます。今度、九州大学大学院薬学研究院/高等研究院の津田誠主幹
自閉症(自閉スペクトラム症)は患者数が急増しているにもかかわらず、未解明な部分が多い発達神経症です。免疫異常は、現在においては、様々な疾患の原因と考えられますが、自閉症の発症においても重要な役割を果たしています。脳内炎症や末梢免疫系の障害は、自閉症患者
~抗体分離・ウィルス変異検出の高度化~オプジーボに代表される抗体医薬品は、がん細胞表面の目印となる抗原をねらい撃ちするため、高い治療効果と副作用の軽減が可能であり、近年全世界で研究開発が活発化しています。抗体はタンパク質と糖鎖で構成されており、通常、
パーキンソン病は、脳の深部にある大脳基底核でドーパミンを作る神経細胞が減少する事によって起こる神経難病です。手足のふるえ、動かしにくさ、強張りなどを主症状とし、最終的には寝たきりになります。病気の初期においては、不足しているドーパミンを薬で補う治療法が
~父親マウスの養育行動を促進するオキシトシン神経細胞の働き~今度、理化学研究所生命機能科学研究センターの稲田健吾特別研究員、宮道和成チームリーダーらの共同研究グループは、雄マウスが父親となり子育て(養育行動)を始める際に鍵となる脳神経回路の変化を明らか
~食道がん診断精度の向上と下咽頭がん・子宮頸がんへの応用も期待~がんの診断・治療に際しては、がん組織と正常な組織とを正確に区別する事が極めて重要です。しかし、がんの診断は主に、顕微鏡を用いた熟練者による細胞や組織の形態的な判別に頼らざるを得ず、がんと
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~液滴を介した転移促進タンパク質の分解でがんの遠隔転移を克服できる可能性~現在までに、がん細胞の増殖を抑制する薬剤として数多くのチロシンキナーゼ阻害薬(TKIs)が開発されています。これらTKIsは分子標的治療薬に分類され、少ない副作用で高い治療効果が
~経口免疫療法前後での小児の調査~食物アレルギーの基本的な対処法は、アレルゲンの除去のみでした。しかし、近年、経口免疫療法の有効性が報告されています。経口免疫療法はアレルゲンを少量から徐々に増やして摂取することで、免疫寛容を誘導します。また、免疫寛容
~抗原刺激による胚中心B細胞のカルシウム上昇が重要~私たちの体をウイルスなどの外敵(抗原)から守るために作られる抗体はB細胞によって作られます。B細胞はリンパ組織の中に作られる胚中心と呼ばれる場所で、抗体の性能を高め、生体防御の役割を果たします。胚中
~治療後に起きる細胞死-フェロトーシス-を抑制する心不全治療法の開発~心筋梗塞は、心臓の筋肉への血流が遮断される疾患で、治療後も心筋の障害は進行しやすいのが現状です。疾病の進行は極めて早いため、これまでは病態が進行した“後”で行われる研究が主なものでし
~2種類の皮疹性状に関連する遺伝子発現パターンを解明~今度、理化学研究所、慶應義塾大学医学部、大阪大学大学院医学系研究科の共同研究グループは、アトピー性皮膚炎患者の複数の形質に関わる病態の違いを同定しました(2023年10月20日リリース)。同共同研
~糖鎖の欠損が示すがん免疫療法の新しい道~がん細胞の増殖と転移は、がん細胞とがん微小環境との相互作用に大きく依存しており、その中で糖鎖の役割が注目されています。特に、免疫チェックポイントなどの分子の糖鎖付加は、免疫細胞の活性や薬の効果に大きな影響を与え
~骨粗鬆症、大腿骨頸部骨折の治療への応用に期待~骨はからだを支え、内部の脳や臓器を守る役割だけではなく、骨の内部(骨髄)には血液幹細胞が存在し、日々赤血球や白血球などの血球を産生し、全身に送りとどけます(造血)。この骨格としての役割と、血液産生の役割の
~簡単な血液検査だけで、さまざまながんの早期発見が可能に~今度、名古屋大学大学院医学系研究科の小寺泰弘教授、神田光郎講師、篠塚高宏大学院生の研究グループは、血液検査にて測定でき、胃がんを始めとした複数のがんを早期に検出できる新しい血液がんマーカーとして
~創薬実現に向けた技術開発、安全性向上に期待~RNAワクチンは、病原体の目印となる「抗原」を遺伝子情報としてメッセンジャーRNA(mRNA)に組み込み、生体内でタンパク質がつくられるようにした製剤です。mRNAを生体内の細胞の中に届けるために、脂質ナ
~採血だけで予測可能な疾患リスク検査の精度を向上~世界中で高齢化人口が増加しており、アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)、レビー小体型認知症(DLB)など、加齢に関連する脳疾患が増加しています。これらの疾患の早期治療介入と発症前予防を行う
~FGF21とオートファジーが協調的に働き腎臓病に対抗する~今度、大阪大学大学院医学系研究科の南聡特任助教、酒井晋介医員、山本毅士特任助教、猪阪善隆教授らの研究グループは、加齢や肥満に伴う腎臓病の進展に対抗する新しい機構を明らかにしました(2023年9
~増えた細胞が食べられて減ることで出産後の血糖値を正常に保つ~膵臓のβ細胞は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンを産生する唯一の細胞です。糖尿病はβ細胞が減少することで血糖値が上昇して発症します。これまで、妊娠中にはβ細胞が増え、出産後に速やかに
~「きつ音」中高校生の社交不安症の併発に注意~「きつ音」(どもり症)は発話時に流暢に話せないことがあることが特徴で、中高校生に1%に存在します。幼児期、小学生の頃は「きつ音」の支援は教育機関・福祉医療機関での対応がありますが、中高校生以降は支援する機関
~酸化ストレスからマグネシウムが肌を守る~ヒトの皮膚は紫外線への暴露により発生する活性酸素種に常にさらされています。活性酸素種による酸化ストレスは、肌の老化、炎症やさまざまな疾患の原因になると言われています。その原因の一つは、ミトコンドリアという重要
~腸内細菌叢を活用した新たな発達支援を目指して~自己の欲求などをコントロールする感情制御は、前頭前野の急激な発達により、幼児期後期(4歳頃)に顕著に発達します。この時期の感情制御は、将来(成人期)の社会経済力や心身の健康と密接に関連することが示されてい
~思春期コホートの母親に関するデータ解析から~近年、世界的に中高年期の女性の自殺が増えていますが、この女性特有の増加の理由はよくわかっていません。今度、東北大学大学院医学系研究科の中西三春准教授、ブリストル大学のサラ・サリバン主席研究フェロー、東京都
~幼児期からの受動喫煙の回避が将来の生活習慣病や高血圧予防に重要~日本人成人の高血圧の有病率は高く、小児期からの高血圧予防が重要です。しかし、日本人小児の血圧についての大規模なデータはありませんでした。今度、東北⼤学⼤学院医学系研究科の大田千晴教授、
心血管疾患は、全世界の死因の約3分の1を占めています。心臓血管疾患は多くの場合、数十年にわたって静かに進行します。多くの場合、気づかれないうちに血管壁が変化し、動脈硬化を引き起こし、心血管疾患を発症します。今度、九州大学大学院医学研究院の二宮利治教授、
「今日の食事は何にしよう?」と考えるとき、魚を選ぶ方も多いのではないでしょうか。魚は美味しいだけでなく、栄養面でも私たちの食卓で欠かせない存在です。魚にはビタミンやオメガ3-脂肪酸(DHAやEAA)など、美容や健康をサポートする成分が豊富に含まれています
~タンパク質恒常性の破綻による細胞種特異的な脆弱性の発見~今度、群⾺⼤学⽣体調節研究所の⻄村隆史教授、吉成祐⼈助教と理化学研究所の⼭⽥貴佑記テクニカルスタッフの研究グループは、モデル⽣物であるキイロショウジョウバエを⽤いて、細胞死に抵抗性のある細胞が細
~夜間の温泉習慣で高血圧発症抑制に期待~高血圧は病院受診の最大の原因であり、治療期間が長く、医療経済への負担が大きい疾患です。日本では50歳以上の男性及び60歳以上の女性の60%以上が高血圧に罹患しています。厚生労働省からは、65歳以上の高齢者と高血
~Y染色体と Sry遺伝子が消失してもオスは消滅しない~ヒトを含む哺乳類のほとんど全ては、男性(オス)はY染色体をもち、Y染色体上のSry遺伝子により性が決定されます。ほんの少数の種において、Sry遺伝子がなくてもオスが生まれる例が報告されていますが、その性決定の
動脈硬化は、低レベルの炎症が持続する「慢性炎症」を基盤に生じ、心筋梗塞や脳卒中の原因となります。高齢化社会を迎えたわが国においても、動脈硬化性心血管疾患は年々増加しています。これまで、血清コレステロール値のコントロールは動脈硬化の予防に重要である事がわ
全身性エリテマトーデスは自己免疫疾患のひとつであり、本邦では、約6~10万人の患者が存在すると報告されています。その詳細な病因や病態はまだ十分に解明されていないため、その病態解明と治療開発が喫緊の課題となっています。今度、東北大学大学院医学系研究科の照
難治性自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)は、効果の高い治療の開発に難渋しており、その病態の詳細を明らかにする事は非常に重要です。今度、名古屋大学大学院医学系研究科の北井啓己大学院生、加藤規利講師、丸山彰一教授、門松健治教授、鈴木洋教授(責任
~抹消部の血流促進と冷え改善への活用に期待~今度、北海道大学大学院工学研究院の若林斉准教授、同農学研究院の崎浜靖子講師、橋本誠教授らは、共同研究により、赤ビーツ飲料の摂取によって、冷えた手指が早く温まる事を明らかにしました(2022年10月31日リリー
~がんの特性をPRSで解明~がんの発症には、加齢・喫煙・放射線暴露など様々な「環境因子」が関与する事が知られていますが、各個人の「遺伝因子」すなわち「遺伝的がんリスク体質」も重要である事が知られています。今度、大阪大学大学院医学系研究科の難波真一(博士課
~グリア細胞による神経細胞の微細構造の貪食が記憶を支える~記憶の形成は、脳神経細胞間のシナプス伝達が強くなる、もしくは、新たなシナプス接続が形成される事で作られると考えがちですが、むしろ、不要なシナプスでの信号伝達が弱くなる、もしくは、シナプス接続その
~膵がん由来の細胞外小胞が脂肪分解を引き起こすメカニズムを解明~進行したがん患者では、全身の脂肪や筋肉が萎縮して体重が極端に減少する「悪液質」の症候がしばしば見られます。一方、膵がんでは、まだ病変が局所にとどまっているうちから体重減少を呈する事が知られ
~オキシトシンを介して食欲を抑制する神経回路を同定~食欲は動物の根源的な欲求ですが、脳には過剰な摂取を防ぐための機能も備わっています。マウスは適切な量の餌を食べると、それ以上食べるのをやめますが、これは脳内で食欲を抑制する神経回路が活性化されるためだと
~エピジェネティクスと緑内障~緑内障は日本における中途失明原因の第一位の眼疾患で、約500万人の患者がいると推定されています。日本人40歳以上の有病率は約5%といわれており、加齢に伴いその割合は増加します。緑内障発症のリスクの1つとして、眼圧の上昇に
~非侵襲的な低出力パルス波超音波治療の有効性~心不全には、左心不全と右心不全の2つのタイプがあり、これまで左心不全に対する有効な薬物療法は数多く開発されてきました。しかし、右心不全に有効な薬剤はまだ開発されておらず、この点でも世界的に大きな問題となって
~年齢と4つの自覚症状から分かる診断尺度~今度、大阪大学大学院医学系研究科の江頭隆一郎特任助教、萩原圭祐特任教授らの研究グループは、患者さんに負担のかからない簡便な質問で、フレイルまたはプレフレイル状態を判定できる診断尺度の開発に成功しました(2022
~540万人の解析で身長の遺伝的背景のほとんどが説明可能に~今度、大阪大学大学院医学系研究科の坂上沙央里助教、岡田随象教授らの研究グループは、世界最大規模となるゲノムワイド関連解析を通じて、身長の個人差における遺伝的背景を明らかにしました(2022年1
現在、わが国では65歳以上の約1割が認知症と報告されており、日本人の人口構成の高齢化に伴い増加する認知症の医療は、21世紀の大きな課題と考えられています。一方、働き盛りの40歳代から発症する若年性認知症も近年注目され、生活基盤の崩壊、長期介護の必要性か
~がん幹細胞を標的とする新規抗がん剤シーズ開発に期待~「がん幹細胞」は腫瘍中に存在する悪性度の高い画文として知られています。既存の抗がん剤に対して耐性を示す事から、残存したがん幹細胞はがん再発の一因となっており、がん幹細胞に対する治療戦略の確立が急務と
今度、京都大学、大阪大学、追手門学院大学および椙山女学園大学の共同研究グループは、日本の4歳から7歳の子どもを対象に「男性=賢い」「女性=優しい」というジェンダーステレオタイプがいつ頃からみられるようになるかを検証しました(2022年10月12日リリース
~入眠の促進と目覚めの抑制を異なる状態で制御~東京大学大学院医学系研究科の上田泰己教授、戸根大輔助教、大出晃士講師、張千恵(博士課程4年)らは、たんぱく質リン酸化酵素のCaMKIIβには睡眠を促進する働きがある事を明らかにしてきましたが、その睡眠制御の詳しい
~記憶を“思い出せないこと”と“忘れていること”の違い~私たちは、外部や体内の環境から取り入れた情報の一部を記憶として脳に保持し、それに基づいてどう行動するかを決めています。しかし、環境は変化し続けるため、数日後、数ヶ月後にその記憶が必要かどうかはわか
今度、東海大学および東京医科歯科大学の研究グループは、大阪大学、理化学研究所との共同研究で、以下の事実を明らかにしました。(1)ウィルスから哺乳類が獲得した遺伝子が、ウィルスや細菌などの外敵から身を守る自然免疫システムの一員として、脳で機能する。(2