そのファミリーレストランは、今は無人の駅の改札を出てすぐの場所にある。遅くまで遊び歩く大学生を狙って二十四時間営業なので、そこだけは深夜にもかかわらず昼...
とにかく走った。まだ明るい駅を通り越し、人気のない商店街を抜け、薄闇に沈んだ住宅地にたどり着くまで、慶太郎は後ろを振り返ることなく走り続けた。 やが...
第1部 第2部 第3部
「え? どこにいるって?」 慶太郎はベッドの上で上体を起こし、携帯電話をきつく耳に押し付けた。壁の時計に目をやると、夜の十一時を少し過ぎている。 「...
REQUIEM FOR THE LIVING DEAD 後編
玄関は大勢の生ける屍が食事をする場所としては狭く不向きだった。玄関扉を破って入ってきた連中は二人の男の死体をバラバラに引き裂くと、各々自分のお気に入りの...
REQUIEM FOR THE LIVING DEAD 前編
彼は見覚えのある通りをふらふらと歩きながら、猛烈な空腹感に襲われていた。曖昧な記憶を辿るが、いつどこで最後の食事をしたのかまったく思い出せず、頭に思い浮...
その男がバーに入ってきたとき、わたしは彼に言い知れぬ不安を感じた。それは、彼の格好がいささか妙だったからだとか、顔色が悪かったからだとか、そういった...
人生劇場 詞・曲/増子友康 オギャーと産まれたその日から 台本はないと告げられて 意識もないまま稽古は終わり とにかく幕が上がるのさ 物心つい...
明けましておめでとうございます。昨年半年間に渡って特集した青春ロックスの記事に多くのご意見やご感想をいただき、まことにありがたく思っています。関係者の方...
青春ロックスのセルフタイトルのミニアルバムが遂にリリースされ、インディーズ・チャートで元気なアクションを見せている。季節外れだが桜舞散る中に、「青春ロッ...
ライブでの悲惨な事件が起こった後、青春ロックスは解散し、メンバーもそれぞれの人生を歩んでいる。わたしは彼らとなんとかコンタクトを取ろうとし、最初に連絡が...
青春ロックスが初の契約を結んだインディーズのレーベルは、大阪に拠点を置く『なにわレコーズ』でした。近年では同レーベルのスピンズやシャングリラズがメジャー...
青春ロックスが練習で使用していた音楽スタジオ『サウンドハウス』は、ライブハウス『楽楽』からほど近く、寺町通の中ほどにあります。二帖ほどのヴォーカルスタジ...
第十二回 音楽人 第十三回 音楽人 第十四回 音楽人 第十五回 音楽人 第十六回 音楽人 第十七回 音楽人 第十八回 音楽人 第十九回 ...
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