零戦/堀越二郎
『零戦』を読んだよ。日本人、そして技術者魂。『零式戦闘機』(柳田邦男著)を読んだ際に、本書の存在を知る。そう、零戦を開発したご本人の著書。だから、内容的にはほとんど同じと言ってもいいくらい。その差があるとすれば、開発者ご当人の心情という点。特に、あの戦争に対する思いと零戦の評価に対するリアクション。特に、前者は柳田の著作とは違うかな。ただ、どこまで正直に語っているか、あるいはオブラートに包んだ表現もあるような気がするけど。では、ご当人はどのように語っているか。 まずは、零戦とは何かについて。当時の世界の技術の潮流に乗ることだけに終始せず、世界の中の日本の国情をよく考えて、独特の考え方、哲学のも…
2021/02/08 23:38