死地よりの復活？

彼がある病を宣言されたのは、これから桜のつぼみも膨らみ、庭の緑も目にみえて鮮やかになりだした、ある春のことだった。見立てによると、その病は、数年前から侵食を始…

敏腕弁護士物語「時は金なり」

ある日本の企業に勤める斎藤氏は、シカゴの弁護士アイスバーン氏に相談する懸案ができた。彼は、東京からシカゴへの長いフライトを経て、アイスバーン氏の事務所を訪問し…

人類を神さまが憂えて

神さまにとり、人類は混迷を極めているように見えた。そこで、神さまは、結婚している人々をいったんすべてリセットしなおすことにした。すべての夫婦が、天国の門に送ら…

弁護士物語 「肉屋のケース」

肉屋のサムの店の周りを一匹の犬がうろついていた。突然、店頭の肉の一片を咥えて逃げ出した。幸い、店員がその犬を捕まえた。首輪に、飼い主の名前と電話番号が付いてい…

大きさ自慢

のどかな時代だった。テキサス男のボブはオーストラリアに旅した。彼はテキサス男らしく「大きな話」が得意だった。一人のオーストラリア人の農夫が自分の大きな農場を案…

ドクターの「悪い知らせ」と「いい知らせ」

トム老人は、病院で検診をうけた。結果のカルテを見ながら、ドクターはトムに言った。「実は、いい知らせと悪い知らせの両方があるのです」トムは言った。「覚悟はできて…

大宰相秘話（11）ブッシュをつついて「藪蛇」になる

官房長官は、宰相一行の飛行機がハイジャックされた夢を見ていた。宰相は勇敢にも犯人に素手で立ち向かっていた。宰相はやくざ言葉は好きだが、体を張った立ち回りは苦手…

パラダイスへのフライト

飛行機が南海の「パラダイス」島へ向かっていた。島に近づいたとき、突然エンジンが不調となった。機内放送が流れた。「こちらは機長です」「残念ながらこれから海に不時…

ニュートンの話

子供がインフルエンザで学校を休んでいた。父親は、枕元で息子にニュートンの話をしてやった。「ニュートンも大学のときに、周りにひどいペストが流行ったんだ」「それで…

刑務所からの愛の手紙

シドは、「詐欺罪」で刑務所でに服役していた。彼の妻から手紙がきた。「裏の畑にキャベツを植える頃だと思います」「畑はどうして耕せばいいのかしら？」彼は、次のよう…