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  • 「自由への道」 もくじ

    「自由ってなんだろう?」フリーターという立場に不安を抱く亜子と、何を考えてるのか分からない不思議人リョウジさんの物語。(01)(02)(03)(04)(05)(06)(07)(08)(09)(10)(11)(12)(13)(14)(15)(16)(17)(18)(19)(20)(21)(22)(23)(24)(25)(26)(27)

  • パンク短編集

    失意のパンクアーティスト「青髭」の短編小説集!!!!コメディからシリアスまで何でもありの小説が盛りだくさん!!!!読めっ!!短編「青春のオキテ」(01)(02)(03)(04)(05)(06)(07)短編「夢について」(01)(02)(03)(04)(05)(06)(07)(08)(09)

  • 夢について(09)

    「夢を見るんですよ・・・」 おれのその言葉に、一斉に視線が集まった。自分の言った言葉が、頭の中を走り回っていた。おれは、恥ずかしいような、もどかしいような、腹が立つような、悲しいような、でも何故か口元は笑っていた。少しでも、余裕を見せたか

  • 夢について(08)

    S先生も、Kの読んでいるそれが気になったらしく、Kのそばでそれを読み始めた。おれにはそれが何なのか分かっていた。引き出しの奥深くに仕舞っておいたもの。おれはKが物色しているときに、実はそれが見つからないかとはらはらしていた。別にうちにはお

  • 夢について(07)

    「おれ、お前んちに来ると何かを探したくなるんだよな」 Kがまた物色し始めた。S先生も、立ち上がってKと共に物色を始めた。「何もないですって」そんなおれの笑い声が響いた。おれは、視線をゆっくりとHさんに向けた。Hさんはおれに優しい笑顔

  • 夢について(06)

    S先生は、焼酎を水割りで飲んでいた。S先生の焼酎グラスの横には、もう今となっては使われなくなった昔の教科書が何故か無造作に重ねられていた。それはおれの教科書だと、おれは直感的に分かった。Kが席を立ち、手にグラスを持ったまま、うちの実家を物色

  • 夢について(05)

    Hさんは、もう五十過ぎのおばちゃんだ。バイト中に聞いた話では、十年以上前に旦那さんと別れ、今は息子と二人で暮らしているらしい。息子はおれと同い年くらいで、高校を卒業してから働いているらしい。なのに、Hさんがまだ働いているのは、きっと経済面が

  • 夢について(04)

    S先生はおれの大学の先生で、おれはこの先生の講義を五つも受講していたが、全部不可を付けられていた。人並みにサボり、人並みの点数を取ったと思っていたので、この不可には納得できない部分があった。だが、おれにはこのことをS先生に言う勇気はなかった。

  • 夢について(03)

    どうしてこの四人で飲んでいるのかは分からない。おれは友達のKとは大学が違う。友達のKはひょうきん者で誰とでも仲良くなることができるため、いつの間にかS先生ともHさんとも仲良く飲んでいた。おれはS先生やHさんとは初対面ではないが、Kは初対面だっ

  • 夢について(02)

    その四人は、おれの実家にいた。おれの実家は部屋が汚く、そこら中に洋服やゴミやらが散乱していて、まるで泥棒に荒らされた後のようだった。その部屋の中央にある長方形のテーブルを囲んで、おれの隣に友達のK、そのKの隣に、おれの大学の先生であるS先生、そ

  • 夢について(01)

    耳元で携帯のアラームがなった。おれは手探りで携帯を手に取ると、手探りでボタンを押した。携帯のアラームが止まった。おれは起きようとはしなかった。もう一度、さっきまでの夢を、夢の続きを見たかったからだ。だが、再び眠りついたおれの脳は、そ

  • 青春のオキテ(07)

    「はぁん?」「僕は、九重正美の初回限定版DVDを買わない」「さかぐちーっ」「ていうか、ファンやめる」「ほぉん?」「ていうか、もともとあんまり好きじゃないっ」「きさまーっ」「僕は、今までバッファに嘘をついてきた。九重正美が好き

  • 青春のオキテ(06)

    バッファは、今まで持っていたDVDを置き、初回限定版の方を手に取った。「もちろんおまえもだよなぁ。本物のファンならよぉ、九重正美の本物のファンならよぉ、こっちを買うよなぁ」 僕は迷っていた。初回限定版のDVDを買ってしまうと、九重正美のDV

  • 青春のオキテ(05)

    「いらっしゃいませー」 くっ、なんて眩しい挨拶なんだっ。目が眩むぜこんちくしょー。 九重正美のDVDは、入って2メートルほどの机にぎっしりと積まれていた。まるで、この店の支配者だ。いや、女神だっ。 バッファがDVDを手に取る。わなわな

  • 青春のオキテ(04)

    「着いたな」「あぁ、ついに着いたな」 僕とバッファは「本・CD・DVD」屋さんの前に立っていた。いよいよ始まると思うと、膝がガクガクと震えた。思い起こせば、ここにたどり着くまでにいろんな危険があった。ゲーム屋さんに寄ってしまったとき、古本屋

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青髭さん
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「青髭」のパンク小説集
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