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人生の謎學 https://blog.goo.ne.jp/syncr/

人生に秘められた神秘的な要因を、美術、哲学、文学などの分野を超えて展望たいと思います

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2008/07/09

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  • 不幸中、幸いのトラウマ

    六年前に下諏訪の現場で指にドリルを貫させて以来、二度目の怪我をした。神奈川県平塚市で、古い物置を解体する仕事が入り、その日(12月2日)朝八時ころから作業を開始した。金属製の物置は相当に古く、ところどころ塗装が剥がれ、錆が目立っていたが、私はそのことにあまり注意を払わなかった。九時ころ、屋根パネルの最後の一枚を外した瞬間、屋根を支えていた母屋という断面がT型の長さ2800mmの鋼材が、屋根パネルを外したときの衝撃で落ちてきて、眉間を直撃した。取付けられていた片端のボルトナットが腐敗しているのに、気づかなかったのである。立ち位置や作業姿勢などの制約のため、見上げるようにしていた顔面に、真上から、ほとんど突き刺さるくらいの勢いで、落下してきた。眉間から血が噴き出し、鼻腔からも栓をひねったように流血し、その大量の出血...不幸中、幸いのトラウマ

  • 日記 18-11-08 ―― このごろのこと ― 2 /テキストについて

    平成27年ころから、急に仕事が忙しくなり、すくなくとも今年いっぱいまで、その忙しさが続く見通しとなっている。が、来年10月の増税以降は、おそらく急速にヒマになるものと、ある程度「期待」している。わたしはいつの時も「無職でいて創作活動をする」という生活者の姿勢には否定的で、仕事をこなしたうえで、さらに何ができるか、という課題の立て方の先に、創作という行為を意味づけている。また、働くことで得る収入で、不自由なく書籍の購入などができるわけだから、そのことが結果的にテキストの質を一定以上のものに保っているとも考えられる。仕事と創作は、私の場合、競合して共鳴しているが、つねに仕事のほうを優先することとなる。それゆえに、当面はまとまったテキストに着手する時間的な余裕がなく、それが歯痒くて仕方がない。テキストの着手となると、...日記18-11-08――このごろのこと―2/テキストについて

  • 日記 18-11-07 ―― このごろのこと

    わたしが経験している日常的な、些細な出来事が、もしかすると、他人には理解が困難なものであるかもしれない、という気がどこかでしている。しかし、それらはあまりにも些末なため、いちいち話題にするのがためらわれることが多い。そこをちょっと無理をして、書き出すだけでもしてみると、たとえばつい4日ほど前のことである。いつも車のメンテなどを頼んでいる自動車整備工場の担当者Y氏から携帯に電話連絡が入り、たまたま運転中であったが、出て会話をしていると、普段は取り締まりをしていない道路の物陰から警官が出て来て、反則切符を切られてしまった。――トラックのフロントガラスに飛び石があり、20㎝以上の亀裂が入ってしまったので、その整備工場に、保険会社を通して、交換修理の依頼をしていた。電話は修理に関する打合せの内容だった。トラックのフロン...日記18-11-07――このごろのこと

  • 詩 ―― とめどなく間違える

    日記がわりのような、ことばの羅列。詩――とめどなく間違える詩――とめどなく間違える

  • 干し首について

    「病的」な18組の蒐集家に、ポール・ガンビーノがインタビューした記事と、そのコレクションを撮影した写真によって構成された《死をめぐるコレクション》に目を通していると、ホルマリン漬けの胎児や人体の一部、お定まりのミイラ、頭蓋骨、デスマスク、さらには実際の殺人に使用されたナイフや連続殺人犯が残した手紙など、数々の鮮明な写真の中に、何人ものコレクターが共通して蒐集している「干し首」というアイテムがあることに気づいた。晒し首やミイラではなく、干し首――。写真を見ると、どれもグロテスクで、そこに猟奇的にも美的な要素がないと感じるのは個人的センスに過ぎないとしても、よくもまぁ、こんなものを蒐集したがるものだと半ば呆れてしまう。それも結局は個人の好みのことだから、他人がとやかく言うことでもないが、気になったのは、人間の胴から...干し首について

  • 詩 ―― 焦燥の代名詞

    今夜、久しぶりにゆったりとしたひととき、時間をかけてワインを飲みながら、即興で詩をかいてみた。終わった、と思った瞬間、もう一切の推敲を放棄してアップするが、それを後悔する日が来ないことを願う。詩――焦燥の代名詞詩――焦燥の代名詞

  • アートマンとブラフマン

    サンスクリット語で「自我」をあらわすアートマンは、インド哲学の術語で、「我」と漢訳されている。本来は呼吸を意味していたのが、やがて生気、生命原理、霊魂、自己、自我などの意に用いられ、万物に内在する霊妙な力、宇宙の根本原理の意味にまで深化した。またブラフマンは、宇宙の根本原因を表す術語で、これは「梵」と音写される。ジュニャーナ・ヨーガがその根拠としたベーダーンタ学派の教義は、インド哲学の主流だったが、このブラフマンの考察を主要目的として成立した。その根本経典『ブラフマ・スートラ』では、ブラフマンを、この世界に生起するもとのものと定義し、宇宙の質料因であると同時に動力因でもあると規定したうえで、ブラフマン以外の世界原因を否認しさえした。この概念は、最初は最高神を意味するようなものではなく、非人格的、抽象的な一元的原...アートマンとブラフマン

  • ホラー短篇《トイレのドア》

    ――ほとんどその直後、ドアの向こうからノックがあった。私はまだドアノブに手をかけており、その向こう側からのノックは、手にはっきりとした感覚を伝えた。おかしい。そんなにすぐ、私が入ったばかりの個室のすぐ外に、人が立ってドアをノックすることなど、時間的にも空間的にも、考えられない。私はゾクリとしたが、ノックを返しながらも、気のせいかと思い、用を足した…………。■ホラー短篇《トイレのドア》ホラー短篇《トイレのドア》

  • 肝試しの怪談

    かなり昔のことになるが、ある男性が窓から右腕を出したまま車を運転していて、しばらくしてふと、その右腕がないことに気づき、愕然とした、という新聞記事を読んだ記憶がある。運転中に対向車にぶつかったか、中央分離帯に当って腕をもぎ取られたらしいということだった。その記事を切り抜いて、しばらく保存していた記憶があるが、小さな記事だったので、そのうちにとり紛れてしまった。それからまたしばらくして、やはり類似の記事に出くわした。これも切り抜きを保存していたものの、やがて散逸してしまった。どちらの記事もわずかな文字数の簡潔な内容で、詳細を知りたいわたしを戸惑わせた。なぜもっと大切に保存しておかなかったのか、悔やまれもする。その後、たまたまネット経由で接したニュースに、次のような内容のものがあった。――国道1号バイパスを大型バイ...肝試しの怪談

  • 棚のオブジェ

    なんとなく、漠然と、これまで本棚を作ってきた延長として、何か新しいことができないかと考えていた。――我が家では部屋々々の壁の14面に本棚を作り、それでもまだまるまる一部屋の4面を本棚で埋めたいと思っているが、ちょっと面白いアイデアを追求したいと考えているので、しばらく小休止している。当然のことではあるが、本棚にずらりと本が並んでいると、どの本棚も同じような「風景」に見えて、いささか退屈な気分になる。そこで、何か気分転換ができないかと考えていたところ、先月だったか、NHKのアートシーンで、ジョゼフ・コーネルの〝箱〟が紹介されていたのを見て、そういえば、2年ほど前の日記でも、自分がコーネルのような方向性を模索していたことを思い出した。あのときはただ「考えた」だけで終わってしまったが、今回はすぐにでも行動に移りたい気...棚のオブジェ

  • 百物語/連鎖

    ……………………その日――工事に入って二週間ほど経ったころ――一日の仕事が終わり、旅館で風呂と食事を済ませた後、わたしたちは誘い合って、皆で近くのスナックで飲んだ。はじめのうちは愉快な会話が飛び交っていたものの、やがて大工のFさんが、わたしの先輩のひとりJという男と、激しい口喧嘩をした。原因はつまらないことだったように思う。このJという男は、ひねくれ者の皮肉屋で、日頃からあまり好かれてはいなかった。Fさんは向こう気が強く、負けず嫌いの叩き上げの人だったが、そろそろ初老といっていい年齢で、観察の鋭いところがあった。JはFさんよりもひとまわり以上は年下で、平素はFさんに丁寧な言葉を使っていたが、口ぶりのどこかに大柄なものが感じられた。この工務店の面々についてのさまざまなことを、知ってから日の浅いわたしにもわかるほど...百物語/連鎖

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