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ジャズ侍のブログ小説 〜 青い光   https://jazzamuray.exblog.jp/

ジャズ侍が、1990年代半ばの京都を舞台にしたバンド小説を書いてます。毎週水曜日掲載の予定。

エキサイトブログに生息する、ただの酔っぱらいにして音楽を三昧する「ジャズ侍」(なんと偉そうな!!)が、1990年代半ばの京都を舞台に、下手の横好きでバンド小説を書いています。毎週水曜日掲載の予定です。宜しくお願いします。

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2008/06/08

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  • 第三話 「紫の指先」 第十六節の3 (最終回)

    「責任感が強いと思われている殆どの人は義務感が強いだけで、責任感じゃないんだってさ。まあ、俺もそうみたいだな。雑多な細かい気がかりばっかりで。真っ新の頭...

  • 第三話 「紫の指先」 第十六節の2

    カミさんは、場所だけ言って様子を見ている。 「行き方を言わないの?酔っぱらいって、足下見られるから危ないんじゃない」 「まあ、寝てしまって、全く...

  • 第三話 「紫の指先」 第十六節の1

    十六 ・・・・付き合っていた人は、私がバイトしている事務所の正社員だ。 彼は、何時も怒りを抱えていた。彼は何時も何かに熱中し、全てを...

  • 第三話 「紫の指先」 第十五節の3

    「俺もそう思う。破綻すれすれの一発勝負。結局、ジャズの魅力はそれだよ。それを再認識した翁は、怖いものなしだな。 あの音は、熱いから、きっと音楽で飯が...

  • 第三話 「紫の指先」 第十五節の2

    「なるほど、一バンド一曲ずつね。あれ、うちが二枚目トリで、・・・・この演奏時間。ひょっとして、まるまる入ってるの?」 「その通り。十八分四十二秒。『...

  • 第三話 「紫の指先」 第十五節の1

    十五 冬美は帰る時まで機嫌が悪く、毒を吐いていた。輝広は言葉少なだった。きっと二人は、半身を盗られたように感じていたのだろう。俺だって、...

  • 第三話 「紫の指先」 第十四節の2 (7/13ちょっと加筆)

    ・・・・低くて、暗い歌い方だけど、粘つく感じの無い、すっきりとした歌い方だった。等身大の、あいつの、気持ちの良さが出ていた。 そうか。あゆみは、今を...

  • 第三話 「紫の指先」 第十四節の1

    十四 緊張が一気に解けた溜息と、申し分の無い拍手があった後、「では、最後に、あゆみちゃんの歌で、終りにします」と薫子が小さくアナウンスし...

  • 第三話 「紫の指先」 第十三節の6

    小さな鼻腔が、タバコで汚された空気をそれでも健気に吸い、はちきれんばかりの輝かしい音となって解き放つ。 客達の、中途半端な、情念、雑念をそれでも吸い...

  • 第三話 「紫の指先」 第十三節の5 (7/11加筆・改編)

    被せて入った翁のフレーズは軽やかだった。右手がメロディーを紡ぎ出す。左手が寄り添い助ける。時々右手が言葉足らずになりそうな時、左手がそれをしっかりと説明...

  • 第三話 「紫の指先」 第十三節の4 (ちょっと改編)

    俺は、苦手なドラムソロを敢行する。短いようで長い四小節。 そして、薫子のソロ。圧倒的な。 本当はピアノソロの後に来るはずのフォーバース(四小節交...

  • 第三話 「紫の指先」 第十三節の3 (ちょっと改編)

    冷たく高速の即興のまま、二コーラス目に入る。薫子は息切れ一つしない。翁は相変わらず、可愛くフォローする・・・・。 が、突然、俺の方を振り向いて、左目...

  • 第三話 「紫の指先」 第十三節の2

    テーマが終わり、薫子が飛ぶ。リードがカンカンカンカンとなる音が聴こえるかの如く、音は粒立ち、一つ一つが力を持つ。明るく、クリアーに、放たれる。 “T...

  • 第三話 「紫の指先」 第十三節の1

    十三 薫子はドラムの前までタオルを取りに来ると、少し屈んで首筋を拭いた。そしてフロアタム側から俺の耳元に囁いた。 「タタタタって、こ...

  • 第三話 「紫の指先」 第十二節の5

    コイツは、突き付ける。常に、選択を。進むか、退くか。右か、左か。 何時だってそうだ、らしくない瞬間も知っているけれど、コイツの本性はそのはずだ。 ...

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