4月4日、第一生命経済研究所は、「カンボジア、フン・セン氏が上院議長に、外交面でも院政の構えフン一族や側近の権力基盤は一段と強固に、政治的遺産構築を目指す姿勢が強まるか」と題するレポートを公表しました。著者は、同研究所の西濵徹主席エコノミストです。4月3日に改選後の上院が召集され、フン・セン氏は上院議長に選任されて就任しました。更に、2名の副議長に側近の外交巧者(前政権の副首相兼外務国際協力相だったプラク・ソコン氏と外務国際協力省の長官を務めたオッチ・ボリット氏)を据える決定を行いました。カンボジアでは昨年、長期政権を率いてきたフン・セン氏が首相を退任し、長男のフン・マネット氏への政権禅譲が行われました。しかし、フン・セン氏はその後も与党・人民党党首に留まり人事権を掌握しており、今年2月の議会上院選後は上...カンボジアフン・セン氏が上院議長に外交面でも院政の構え