母の三回忌で帰省する。早いなあと思う…亡くなる頃の浮き沈みの気持ちから、今は儚いくらいの心もとなさと、重しが取れたようなふんわりとした生命感が芽生えてきて、それがさみしさと言うものなのかなあと気づいてきた。 煙突の煙は子どもの頃から見慣れているが、空遠くに消えていく。 姉たちと一緒に食事に行く。母とよく行った店である。母は「何もいらない」という割にこってりしたものを平らげていた。 三回忌の興願寺に山頭火の碑がある。 お墓に向かう。この墓碑は散らばっていたお墓を祖母が供養で集めたらしい。 i伊予三島駅に向かう。私のひざが良くないので、どこもよらずに帰ることにした。 ..