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2008/03/29

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  • カタチなきチカラ 第1部第3話

    「わははは、そんな事がねぇ。それにしても……くくっ……」「ホント和馬も馬鹿よね。なんであそこで飛びつくかなぁ?」その日、いつものように学校帰りに喫茶店ジェイドへ寄った。和美は先に学校が終わっていたらしく一人で五十嵐さんと話していた。俺達が入った時にちょうどそんな話だった。「やあ、失恋君!」そう言うと五十嵐さんは右手を勢いよく上げた。「勝手に変な名前付けるなっ!つーか、姉貴なに喋ってんだよ!」「え?しゃべっちゃ駄目なの?それならそうと言ってくれれば学校のみんなに話さなかったのになぁ」和美はわざとらしくそんなことを言う。「常識的に考えれば喋んねーだろーが、そんなことは!」「あんたから常識って言葉が出てくること自体が非常識な気がするわよ。それに、こんな面白いこと誰にも話さないなんて勿体ないじゃないの」「人を何だと思っ...カタチなきチカラ第1部第3話

  • カタチなきチカラ 第1部第2話

    「うそだ~」俺と和美の声がみごとにハモッた。「いや、マジマジ。俺はそんなしょーもない事で嘘はつかないって」「でも、私から身内贔屓に見てもあんたじゃちょっと……」「お前なんかが?信じられんな。謝るなら今のうちだぞ」「五十嵐さんまでそう言わないでよ……」喫茶店ジェイドは疑惑の眼差しが飛び交う。何故ならば、和馬が昨日女の子から告白されたという衝撃的事実を言い出したからだ。しかも、年下の子らしい。「でもよお、お前なんかのどこが良くてその子が気に入ったのかが謎だな」「そこなのよね。どんな学者の説を使っても分かんないのは」「なんだよ、信じないのかよ。上等だ、明日連れてきてやるぜ!ふふふ、見て驚くなよ」「どんなブサイクが来ても驚かない様に気をつけとくぜ」そう言って五十嵐さんは立ちあがり奥へ行った。「私も同じく気をつけとくわ。...カタチなきチカラ第1部第2話

  • カタチなきチカラ 第1部第1話

    今、俺は追われていた。「なんで俺が……まだいるのか!?」裏路地を走り、正面に出てきた3体の『やつら』に向けて右手をかざす。「いい加減しつこいんだよ!」まだ4メートルほど離れているにもかかわらず『やつら』の内の右側の奴が、まるで何かに殴られたかの様に数メートル後ろに吹き飛んだ。その開いた右側を一気に通り抜け、俺は『やつら』との距離を離した。「鈍足のくせにしつこいやつらだ」そして俺はまた角を曲がった。右手に着けているシルバーの腕輪を光らせて……今から大体1時間ほど前、俺は悪友の和馬と和美といた。和馬と和美は双子の姉弟だ。和馬とは2年間同じクラスで、そこから和美に知り合った。で、どういう訳かよく3人でつるんでいるわけだ。和馬も他にも友人はいるはずなのだが本人曰く「お前といると退屈と言う言葉と縁が無くなる」らしい。和美...カタチなきチカラ第1部第1話

  • 殺し屋殺し

    私は俗に言う殺し屋というやつだ。ただし、相手が殺し屋でないと仕事は受けない。裏の社会では「殺し屋殺し」として恐れられているものだ。だが、私の顔を知る者は少ない。顔を知られてしまったら私の身が非常に危険だからだ。先程も一人殺した。依頼主はそいつに殺された人物の恋人だ。私は依頼主の写真を取り出した。綺麗な長い黒髪が特長の内気な女性だ。私は暫くの間、この女性を監視しなければならない。私の人相を広められてはならないからだ。私は女性の写真を仕舞って、先程のターゲットの写真を取り出す。短髪の野性的な男だ。世間的に見ればいい男なのだろうが、その手は夥しい量の血で汚れていた。私は男の写真に火をつけた。私は今、依頼主の女性の元へ向かっている。勿論、成功を報告するためだ。私は自分の指定した場所に着いた事に気付いて、足を止めた。よく...殺し屋殺し

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