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ロハスな自然薯
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2008/03/13

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  • 「芋粥」って?

    ■■■じぃさんが高野山の坊主だったせいもあって、「芋粥」と言えば白粥にサツマイモを入れた粥を宿坊でよく喰わされたのを思い出す。(わいは大好きやった)てなこともあって、芥川龍之介「芋粥」ってどんなん?と話が出た時も、まず坊主粥のイメージが真っ先に浮かんだ。然し乍ら、原点となった平安時代の「今昔物語」の某五位(しがない中年役人)と山芋粥にまつわるお話では、いささか事情が違う。この話の舞台は、サツモイモ(唐芋)が列島にやってくる何百年も前の時代で、宮廷の超グルメコースの〆を飾る「珍味・佳味」の代表食・宮廷粥ですから、坊主の修行食の粥とは別世界の代物です。山芋(じねんじょう)が希少で「珍味・佳味」というだけでなく、貴重な甘味料であった甘葛(アマヅラ)での煮込んだものが、「万丈の君にも献上された」といわれる超高級スイーツ...「芋粥」って?

  • 日本食文化の傑作「山うなぎ」(再掲)

    ■■■「じねんじょう山芋のかば焼」が「やまぐち美食コレクション2013」の野菜部門でノミネートされたました。(残念ながら大賞は逃しました)このメニューは、自然薯を活用した大規模な特産化、6次産業化がすすむ周南市湯野地区での農家レストラン「自然生まつり」さんで提供されています。この近所に26年5月オープンした道の駅ソレーネ周南でも地元産の冷凍食品として販売が始まりました。改めて山うなぎと呼ばれる「自然薯かば焼」をご紹介します。(下記は2008/3/13の再掲です)【再掲ログ】精進料理の中に「もどき料理」がある。「雁もどき」はその典型的なレシピ名。精進うなぎ(山芋の蒲焼き)も同様で、山芋を摺りおろしたとろろを、皮に模した海苔にのせて揚げたり、焼いたりするとうなぎの蒲焼きもどきが簡単に出来上がります。自然薯など上質の...日本食文化の傑作「山うなぎ」(再掲)

  • 世界を包み込む難しさ「山子どんぶり」

    ■■■自然生どんぶり「山子丼」「丼物」私たち日本人の食生活に欠かせない存在なのですが、これがよく考えてみると面白いし、難しい。素材や調理法はさほど特殊なものではない。むしろ「食べ方」から派生してきた今流にいえばスピンオフ、機動性に富む寿司やソバよりはるかに重量感のある「丼物」は日本版ファーストフードの王様と言っても良いでしょう。「明治初期には牛丼や開化丼、1891年に鶏肉を卵でとじた親子丼が登場した」Wikipediaに記載されている。日本橋人形町に有名な親子丼ぶりの店がありますが、このことでしょうか?ともあれ、丼物は明治の華やかな新興食文化で開花して、そのまま深く庶民の食生活に根ざしながら現在に到っているようです。世界を閉じ込める!?主食と副食、素材も出汁もご飯に絡め「どんぶり」という一つの世界に閉じ込める。...世界を包み込む難しさ「山子どんぶり」

  • ヒルナンデス!で紹介されました「山子ごはん」

    ■■■山こそ日本人の心のルーツ山は日本人にとって切っても切れないものです。国土の殆どを占める山岳風土、山々こそ古くから日本人の生活を支え、精神を培ってきたと言えます。生きていくために不可欠な水、火をおこす木、果樹、山菜、獲物など自然の恵みの多くを山からいただいていました。山は生命の源泉そのものでした。原始の人々は、この恵み豊かな山中で暮らしており、山を出て麓に下りて里を作り稲作を始めるようになっても、山への崇拝は欠かせませんでした。山を神と崇め、その山の神より賜った生命は、死して山に帰ると信じ、そのために死者を山に葬りました。「山から生まれ、山に帰る」日本人の精神の支柱はここから生まれてきたのでした。山の神を祀る山の講山の神は農耕時期に田畠に降りて、田の神としても里村の人々から豊穣の神と崇められました。もちろん...ヒルナンデス!で紹介されました「山子ごはん」

  • 囚われ人を解放?「山子めん」創作乾麺

    ■■■山口に移住後も、この地は関西食文化圏とはいっても、「うどん」「素麺」とはやや疎遠になりつつ、いっそこの際、グルメを気取って「蕎麦」でも打とうかと、「ソバ打ちセット」をネット購入して、そば粉をあさったり、じねんじょう粉を入れたり、はちまき姿でいざ!っと付録のDVDを見よう見真似でチャレンジしましたが、どう見ても「讃岐うどん」級の太さになってしまう。いくどか試して、やっぱり小生には、素足でもっこもっこと踏み延ばす「うどん」の方が合っているようだ。うどんや素麺、ひやむぎって、材料は同じ小麦粉と塩、細く伸ばすために植物油を使うかどうか、要は太さの違いだろうと了解していましたが、じゃパスタとはどう違うのだと思って、聞いてみれば、パスタも小麦粉だという。ただし、小麦粉の原材料はデュラム小麦というのを使うらしい。(イタ...囚われ人を解放?「山子めん」創作乾麺

  • 自然生山芋は、温野菜? クールベジ?

    ■■■古いところではジョンレノン、マドンナを始めマクロビオティックを実践したり、応用している海外のアーティスト・アスリートは非常に多いので、このマクロビって、どこで発祥したカルチャー?と感じてしまうこともあります。ギリシャ語だし。食べ物の陰陽を見きわめて、中庸のバランスの良い身体で健康を保とうというのがマクロビオティック・正食の考えで、身近な旬の食材で、伝統的な食事の大切さを教えています。原則的には・・・・一.穀物菜食(主食をなるべく玄米、副食は野菜を中心に)二.一物全体(穀物や野菜はなるべく無駄なく丸ごとをいただく)三.身土不二(なるべく身近な土地のもの、旬のものをいただく)四.陰陽調和この食べ物の陰陽でいえば、天然山芋は野菜の中で陽性の代表格といえます。厳格なランクがある訳ではないようで、例えば陰性の野菜で...自然生山芋は、温野菜?クールベジ?

  • 果たして「山子とろろ」は紳介社長の口に合うのか?

    ■■■今や、エンタメ界では大御所の島田紳介さんですが、この紳介というタレントに対する評価は、上下があるようです。嫌いな人は、彼が映っているだけでチャンネルを替えてしまうというし、好きだという人は無条件で彼の冠番組だというだけでチャンネルを合わせている人もいます。「好きだ」という人ものも「さんま」の人柄が大好き!という感じのレベルとは、ちょっとニュアンスが違っているようです。グループのボスをリスペクトするような感覚に近いかも知れません。このキャラクターを存分に発揮したTBS紳介社長のプロデュース大作戦という番組があります。ニッポンを元気にするいろんなプロジェクトをネタにしています。現在は”レギュラー”の宮古島に民宿づくり「夢来人」による活性化事業のプロジェクトがメインになっています。20年以上も前ですが、関西ロー...果たして「山子とろろ」は紳介社長の口に合うのか?

  • 緑提灯ってご存知?

    ■■■各カテゴリーに精通したアドバイザーのご意見をもとに・・・100の良品だけを選んで掲示するという『日本百選』なるサイトにて自然生(じねんじょう山芋)が地域名産品百選に選ばれました。選ばれたと言っても、カテゴリー自体が100もあって、それぞれのカテゴリーに100社が選ばれるので、全体で1万社となり、そこから例えば月1万円の管理費を徴収出来れば(現在は無料)月額1億円が流れ込むおいしいサイト運営となる仕掛けです。まずは、そうそう上手く運ぶはずはありませんが、今迄にお付き合いしてきた沢山のECサイトと少し雰囲気の違った初々しさを感じたもので登録をお願いすることになりました。有象無象と言えば失礼ですが、今迄お付き合いしましたECサイトも、厳しい競争の果てに多くはインターネットの奈落の底へ沈んでいきました。そうならぬ...緑提灯ってご存知?

  • B-1グランプリの熱気

    ■■■「B-1グランプリ2010」凄い熱気でしたね。この5月に開催されたプレイベント「神奈川フードバトルinあつぎ」も、地元企業や地域団体の威信と誇りをかけた熱気は大変なものでしたが、本番グランプリは、43万人を集め、盛大ですっかり国民行事に成長したようです。今年度の優勝ゴールドグランプリは「甲府鳥もつ煮」でした。早速、一夜明けた20日には、近県の遠来客が押し寄せ、地元甲府市の鳥もつ煮の店先に大行列ができて大繁盛、鳥もつ煮ブームが来そうです。(仕掛人は「みなさまの縁をとりもつ隊」という甲府市職員有志の地域活動グループ)地域ぐるみで「我がソウルフードを!」と熱いバトルが繰り返し「B-1グランプリ」に必至に取組むのは、この経済効果が考えている以上に地域活性化に貢献するからです。200億円を超える経済効果と言われます...B-1グランプリの熱気

  • 機能性食品は果たして効くのか?

    ■■■テレビの通販グッズでよく見かける健康サプリ(ネットでも沢山ありますが)、本当に効くのかいな?といつも思いながら見ています。「膝が痛い」「腰がダメ」「目が見えない」「疲れる」それぞれの症状に合った健康サプリがゴマンと世に溢れている。還暦も過ぎると、免疫力が落ちて「成人病」「ガン」の脅威は目の前にある。今まで、だましだまし凌いできた身体もそうそう思う通りならない。極力、医者や医療薬を使わず、生食と規則正しい生活と適度な運動、自身の身体の持っている力を最大限に引き出して、身体の内側から直したいと常々思っている。しかしそう思ってはいても、なかなかままならない。目が見えない、膝が痛い、下のコントロールが効かないなどあちこちにガタが来ている。①自分の生活習慣(考え方、食習慣、運動習慣など)に原因があったと、心から納得...機能性食品は果たして効くのか?

  • じねんじょう人物歳時記・高浜虚子

    零余子蔓滝の如くに懸りけり(黄葉が始まった山中の自然生は、黄金の滝のように目に映ります)■■■現在、NHKで製作中のスペシャル大河ドラマ「坂の上の雲」(原作:司馬遼太郎)は、近代日本の勃興期に陸海軍へ身を転じた秋山兄弟と近代文学に大きな影響を与えた正岡子規の旧制松山中学出身の三人を縦糸に、その他多くの青春群像を描いたものですが、子規に係わって夏目漱石や尾崎紅葉、そして弟子の俳人高浜虚子や河東碧梧桐などの文人らも多く登場します。「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」という句で有名な正岡子規ですが、ほろほろとぬかご(むかご)こぼるる垣根かなという自然生にまつわる句を一つ残しています。(むかごは自然生の子実・10月の季語)この子規に兄事し俳句を学び、後に俳誌「ホトトギス」で俳壇を確立した高浜虚子においては、冒頭の句をは...じねんじょう人物歳時記・高浜虚子

  • 自然生焼酎、芋狂いの終着点?

    ■■■久しぶりの書き込みとなりました。ご無沙汰まことに恐縮のいたりです。現代では、「一杯やろう!」とか、少し硬めには「一献やりましょう」とお酒を誘いますが、さかのぼれば、一盃(一杯)とは度量衡の基準を示すもので、一献も量的な表現です。豊臣秀吉が太閤検地を行なった際に度量衡の基準を示し、容積についても「京枡(きょうます)」を定めましたが、これによりますと概して「100盃=(約)4斗」と言いますから「1盃は、約720ミリリットル」ということになります。いわゆる4合瓶やワイン1本と同じくらいの分量とです。当時では「一盃飲もう!」と言いますと、4合瓶を飲み干すことを意味したと言えます。また、一盃(4合)なみなみと酒を満たし、酒席をぐるりとひと回りするのが「一献」と表しましたので、「酒宴が三献ほど…」といいますと一...自然生焼酎、芋狂いの終着点?

  • 「山子飯」のストーリーは?

    ■■■さすがは山芋の季節です。あれやこれやイベントに引っ張りだことなっています。熱血テレビの撮影に引き続いて、今週は湯野で行われた「ふるさと祭り」に協賛店を開き、山芋やむかご、そしてとろろ鉄板焼きの「じねん焼き」や「山子めし」などを出品いたしました。我が家でも、朝から娘二人を動員して「山子めし」の仕出しです。日頃は、なかなか腰の重い娘たちですが、お祭りとあって早朝から、軽やかに働いておりました。頼もしい限りです。雨という天気予想が、うれしくも外れて穏やかな日和となり、客足もまずまず、「山子めし」今日も完売です。どんど晴れ!落葉あたたかく噛みしめる御飯のひかり山頭火「山子飯」のストーリー作りを考えて、あれこれ検索、ほとんど資料らしいデータはありません。いろいろ寄り道をしていますと、「山頭火のおいしい俳句」な...「山子飯」のストーリーは?

  • 「山子めし」完売!

    ■■■農山漁村女性等の能力発揮の場となっている朝市、直売所等を路線上で広域的にネットワークし、農山漁村女性等の活躍の場づくりを進め、消費者との交流を図るために、「ルーラルフェスタ」が平成7年度より県内各地の路線にて開催されています。このイベントの一環として、島地地区においても7日、朝市「島地こいこい市」が開催されるというので、私も初参加することになりました。じねんじょう山芋や零余子(むかご)の出品だけでは、いささか味気ないので、実食ができるようなものと「山子めし」をこしらえることにした。家の炊飯器では5合しか炊けないもので、サンプル用の小パックに150gつめた物を20ケ用意しました。●山子飯(やまこめし)米3.5合、もち米1.5合、しいたけ、人参、油揚げの普通の炊込みご飯の材料に、小切りにした山芋とむかご...「山子めし」完売!

  • むかごの養老蒸し

    ■■■実にも薬と思ふより~老の姿も若水と見るこそ嬉しかりけり~長命・若返りの功徳ある霊泉を讃え、太平の世を祝す”世阿弥”の能楽「養老」が由来となっているのでしょう。摺りおろした山芋を用いた料理、お年寄りにも食べやすく、滋養や薬効がある山家料理・精進料理に「養老」という名が付けられるようになりました。養老豆腐、養老揚げ、養老焼き、養老蒸しなどです。「なんか、年寄臭くて嫌だ~」というイメージがありましたが、最近は「山芋の若返り効果」がブームなっており、美容食・食養料理として、ご婦人層に大変人気なメニューとして定着してきました。【作り方は】①山芋を皮ごと目の細かいおろし金ですりおろして、スリコギで滑らかになるように摺る。②しめじはほぐし、しいたけはそぎ切りする。③鍋にだし、醤油、みりんを合わせ、きのこ類を2~3...むかごの養老蒸し

  • 山芋のあかちゃん!

    ■■■うれしさの箕に余りたるむかごかな〔与謝野蕪村〕枝元なほみさんの”チームむかご”の奮戦のおかげでしょうか。今秋は、山芋にもまして、むかごの話題や流通が活発になっているような気がします。栄養学を勉強されている学生さんやお料理好きの主婦の方など、各地から「むかごが手に入りますか?」「収穫は始まりましたですか?」などと問い合わせをいただいています。存在自体がよく知られなかった”むかご”が、まだまだですが、ちょっと日の目を見るようになってきたのかも。その枝元さんの”チームむかご”が『土と平和の祭典2008』に「むかご食堂」を出店した記事がありました。(★『土と平和の祭典』は「持続可能な循環型田園都市」を構想した藤本敏夫氏の遺志をついで、夫人の加藤登紀子さん、次女の藤本Yaeさんらが、2007年から始めた「農的...山芋のあかちゃん!

  • ついでに もう一句!

    ■■■くらくなる山に急かれてとろろ飯百合山羽公山遊びの帰途。早くも暗くなりはじめた空を気にしながらも、とろろ飯を注文した。早く山を下りなければという思いと、せっかく来たのだから名物を食べておかなければという欲望が交錯している。私にもこういうことがよく起きて、食べ物でもそうだが、土産物を買うときにも「急かれて」しまうことが多い。作者にはいざ知らず、私は優柔不断の性格だから、いろいろと思いあぐねているうちに、時間ばかりが過ぎていってしまうのである。その意味で、この句はよくわかる。たいていの人は、そうではないと思う。名物があったら迷わず早めに食べたり買ったりして、帰りの汽車のなかでは、にぎやかに合評会をやったりしている。実に、羨ましい。「とろろ」は古来、栄養価の高いことから「山薬」といわれて珍重されてきた。自然...ついでにもう一句!

  • 遺伝子に共鳴する?

    ■■■不思議なるものに持病やとろろ汁五味靖季語は「とろろ汁」で秋。麦飯にかけたものが「麥とろ」。するするっと喉を越す味わいは何とも言えないが、逆に言えば、甘いとか辛いとか酸っぱいとかという、はっきりした味のない食べ物だ。一度も食べたことがない人に、口で説明するのは非常に困難な「不思議」な味である。そのとろろ汁を啜りながら、ふと作者は「持病」のことに思いがいたった。年齢を重ねれば、たとえ軽度であれ、たいていの人は一つか二つの持病を抱えこむ。いつもの兆候、いつもの発作。もはや慣れっこになっていて、ほとんど無意識のうちに対応できるので、日ごろあらためて意識することは少ない。が、作者のようにあらためて意識してみると、なるほど「不思議」といえば「不思議」な病気だ。周囲の人は免れているのに、なぜ自分にだけ取りついたの...遺伝子に共鳴する?

  • 曖昧模糊?

    ■■■曖昧に生くるも一世とろろ汁鎌田彌栄曖昧(あいまい)といっても、よい加減ということでない。世間的に名が知られたり、業績という晴れがましい仕事を残すわけでもないが、いわば世間の片隅で、あいまい模糊(もこ)とした生涯を送ることも、あってよかろう。そういう一世一代の生きざまが、世間には多いのかも知れない。目立とうとしたり、世評に挙られたりしなくても、地味に、あいまいに見える一生であってもよいわけである。(倉橋羊村)今日の農業新聞「おはよう・名歌と名句」から引用しました。何やら分かるようで、ピンとこない。倉橋氏の解説を読んでも「とろろ汁」と「曖昧」がすんなり結びつかないで、うまくこの句が味わえない。それならと、テーブル越しに周囲の者に聞いて見た。「いいね~この句」と手を打って感じ入る人がいる。とろろ汁の味わい...曖昧模糊?

  • おふくろの味が再現できない!

    ■■■おふくろの味で、やはり一番忘れられないのが「ぬか漬け」でしょう。夕食の〆がお茶漬けが定番だった実家では、塩こぶや梅干し、漬物は欠くことの許されない香の物でした。こう書き出してから、今は無い実家での食卓風景が沸々と思い出してきました。小さい頃から学生時代まで、私はもう茶漬けで育ってきたようなもので、「茶漬けだ!」というと「ふりかけは?」とい聞き返す近頃の若い連中が多いようですが、私の茶漬けは、ご飯に煎茶かほうじ茶をかけるだけの純粋なお茶漬け。一通りご飯をたべて、そろそろ満腹かなという時に最後の一杯がお茶漬けになる。この時までは漬物には決して箸を付けない。貧しい時代には、沢庵とお茶漬けだけという夕食も続きましたっけ。故郷が和歌山の寺であったため、親父は茶粥の朝食で育ったようだ。(白粥は病気の時しか作らな...おふくろの味が再現できない!

  • 精霊馬を作ります

    ■■■恥ずかしながらこの歳になっても”盂蘭盆”の過ごし方がよく分からなかった。ご先祖様(精霊)を迎え、語らい、また見送る。一通りのことは頭で理解していますが、それを生活の中で自然に体現できない。「盆と正月」といったら日本人の二大イベントなのですが、幼児体験や育った町の地域性の影響でしょうか、圧倒的に正月のボリュームが勝っている。「盆」といえば「地蔵盆」の盆踊りの風景か、お菓子や果物を貰い歩いた記憶しか思い起こせない。長い間、帰省する故郷そのものがなかった自分には、「盆」とは、単なる夏期休暇でしかなかったようです。田舎暮らしをはじめて、少しずつですが”盂蘭盆”というイベントを身体で感じて、その時の流れに沿えるようになってきました。今朝、我が家の菜園でナスやキュウリを朝もぐ時に「精霊馬」を思い出しました。まだ...精霊馬を作ります

  • たこ焼きと自然薯のコラボ

    ■■■「駅の屋台テナントで”たこ焼き”を売りたいのだが・・・ちょっと違った趣でアピールしてみたいので、たこ焼きに自然薯を加えてみたい」という話を小耳にはさんだ。それならばソースより、やっぱり明石焼のようにおすましのダシで食べる方が高級感があって良いのかな?などと食べ方にイメージがいってしまったが、たこ焼きと自然薯のコラボも食材を含めいろいろ考えられる。まず、”たこ焼き”サイドから見ると、お好み焼きなどでもよくやっているように、生地にとろろを混ぜ込む、もっと簡略なのは小麦粉に自然薯のパウダーを混ぜてしまう。すると焼き上がりに、ふぁーっとしたもちもち感がアップする。自然薯など山芋ではコストが高くなるので、長芋などを使う場合が多いが、高い自然薯を使うなら、もっとその付加価値を活用すべきだろう!と、自然薯サイドか...たこ焼きと自然薯のコラボ

  • 癒しのうどん?

    ■■■まったくの余談(脱線?)です。ソバか、うどんか、中華か、との話題でレシピ探索をしていた時に、「うどんや風一夜薬」なるものに出くわしました。上の写真のように、明治・大正風のアンチックなお薬ですが、今も現存しているモノです。製造元も「株式会社うどんや風一夜薬本舗」です。(画像はHPからお借りしました)処方箋は、あついうどんを食べた後に、この風邪薬をのんで一夜さっと眠るとのこと。うどん屋さんで売られていたそうです。信濃屋そば製粉株式会社さんの「蕎麦の話題」にありますので引用させてもらいます。ーーー「戦前、この薬はうどん屋さんで売られていた。そして、この看板は客席と調理場を隔てる格子窓にかけられていた」。このご時世、薬事法という法律があり、今からは到底想像できませんが、かつて大阪のうどん屋さんにそんな歴史が...癒しのうどん?

  • 御免!冷やし中華がありました!

    ■■■冷やとろには「蕎麦か、うどんか」?この前回の記事に対して「中華はどうなのよ?」というコメントをいただきました。いやー!これは、これは、片手落ちでした!急遽、試食すべく用意しておりますので、レポートをお待ち下さい。周囲の意見では、「無理じゃないの・・・」とやや冷ややかな意見が占めておりますが、私自身はとても希望を持っております。もしかして、うどん党から中華ソバ党へ鞍替えがあるかも?上の画像は「冷やし中華:レシピサイトぶちぐる」から拝借しました。■■■●ランキング参加中!●じねんじょう山芋のお取寄せは…●広告スペース●お得!ウォーターサーバー無料レンタル!●大好評の"食べるコラーゲン"はぴねすくらぶ御免!冷やし中華がありました!

  • 極み!冷やとろご飯

    ■■■山芋・夏のレシピ「冷やとろアラカルト」のトップバッターは「冷やとろ飯」です。「冷やとろ」を温かいご飯にかけるだけでなく、昨日紹介の宮崎県「冷や汁」風にアレンジしたレシピです。1、ゴマを摺りつぶして、味噌(私は麦味噌をお薦めします。風味が似合います)をすり鉢にヘラで塗るように伸ばしてバーナーで焦げ目をつける。バーナーがない時は、鉢を返して直接コンロの火であぶって下さい。(ここまでは「冷や汁」と同じ要領ですネ)2、その鉢の上におろし金で卸した自然薯とろろを入れて、根気よく滑らかにあたります。3、冷ましたダシ(カツオ、シイタケ、コンブなど)を少しずつ加えて、すり伸ばしていきます。伸ばせれば4~5倍まで伸ばして、そのまま冷蔵庫で良く冷やしておきます。4、食べる前に、キューリ、ミョウガ、大葉、オクラ等をよく刻...極み!冷やとろご飯

  • ついに"チームむかご"が始動!

    ■■■料理研究家の枝元なほみさんの"チームむかご"が本格的に稼働したら、ご紹介すると前回の”むかごページ”お報せしていましたが、やっとWEBサイトが動き出したようです。そのサイト名もズバリ「チームむかご」mukago.jpで、ブログ形式で山芋からむかごのあれこれを掲載されています。オシャレな「麦とろカフェ」も紹介されていましたので、ぜひとも拝見下さい。むかごの選別をしながら「昨日は、麦とろの日。どうでした?」などと、とろろの食べ方を各々紹介し合いましたが、「五穀米のとろろ飯」「玄米とろろ」などが人気があって、案外、麦とろ派は少数でした。昨今の健康雑穀がブームのせいでしょうか、やや麦が押されて影が薄くなっています。この日の制定に尽力された「麦ごはんの会」の方には誠に申し訳ないのですが、「麦とろの日」の主役は...ついに"チームむかご"が始動!

  • 信長の山芋踊り

    ■■■水無月の歳時記もいろいろですが、今年は「父の日」(15日)と「麦とろの日」(16日)が連続しました。私においては「麦とろ=親父」というイメージが強いもので、できれば一緒のイベントとして片付けて(?)しまいたいと思ったりしてしまいます。「麦とろ」はこのブログでも「お雛粥・小町とろろ」「お彼岸とろろ」でも再三再四、登場しておりますので、麦とろレシピはそちらをご参照いただくとして、今回は少し毛色をかえて、親父が好きそうな麦とろの四方山話を一つご紹介。■「織田信長の山芋踊り」時は永禄8年(1565年)と言いますから、信長が桶狭間で今川義元を討ってから5年後、本格的な美濃攻めを始めた頃です。例の藤吉郎(後の秀吉)の墨俣一夜城が出現して、岐阜城(当時の稲葉山城)を制圧する前年にあたります。この岐阜城攻めの前哨戦...信長の山芋踊り

  • 焼き物は父さんの味!

    ■■■「邪魔だからもう帰れ!」と怒鳴られたもんだが、子供の頃、よく市場の天ぷら屋で天ぷらを揚げているのを眺めるのが好きだった。家の台所でも危ないからと中々、天ぷらが揚がっていくシーンを拝ませてもらえなかった。しかし、手や顔を白くしながらコロモをつける作業は、母さんとの一体感を感じて楽しいものだった。そのネタ達がホクホクの油色に揚がって、母さんが台所から運んでくる。その思い出の残像からも、揚げ物類は母さんの味という感じがする。一方、焼き物はやはり父さんの味がする。我が家でも、日曜日のお昼はお好み焼き、ソバ焼き、たこ焼きと父さんの出番が多い。「やっぱり、焼き物は父さんだね」と、リクエストというより勝手にこちらから言い出しているのだが、自慢の焼き物に子供等も喜んでくれる。幼少の思い出を辿ってみても、台所にはほと...焼き物は父さんの味!

  • お雛粥の3 平家落人伝説

    ■■■流し雛ふたつ並んで果知らず〔成田千空〕前回の「ひとがた流し」から各地のひな流しの話題をレシピのつまみとしましたが、肝心の地元である山口周辺での流し雛行事を書き忘れていました。県内でもやはり、各地でこの風習が残っており、木野川(小瀬川)ひな流しは平安時代中期に盛んになったといれています。戦時中、一時中断されていたが戦後に復活。初春の風物詩として現在まで伝統が受け継がれているとの事です。そして、春告げの歳時として著名な下関・赤間神宮の「平家雛流し」を忘れてはなりません。これは、壇ノ浦で平家の諸将とともに崩御された安徳幼帝の鎮魂の神事が「ひな流し」と結びついたものです。この時節の関門の潮は穏やかで波の秀(穂)をくぐるように折り紙でつくられた紙雛が漂っていきます。不思議な事に毎年必ず関門橋の方(東)へと流れ...お雛粥の3平家落人伝説

  • お雛粥の2 「ひとがた流し」

    ■■■紙などで作った人形(ひとがた)で体を撫でて穢れを祓い、それを川に流し無病厄災を願う風習があるそうだ。テレビドラマ化され話題となった「ひとがた流し」(北村薫著)は古くから日本各地で伝わっているこの風習から採られた題名とのこと。風習や儀式ではなくても何気なく遊びや占い気分で、自分を託したものを川へ流してみるという体験は誰にでもあるのではないだろうか。例えば、橋の上から木の葉一枚を川に落としてみる。流れに任せてゆらゆらと水面に漂う木の葉、時には、流れの渦に巻き込まれハッとしたり、岩陰の淀みにつかまって苛っとしたり、夢中に追っているうちに、ついつい木の葉に自己を投影してしまう。軽い心地のはずが、わが人生の追憶に浸ったり、また暗示を受けているようであったり、最後には沁みた気分になってしまっている。流れる水その...お雛粥の2「ひとがた流し」

  • お雛粥・小町とろろ

    ■■■花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせし間に「世界三大美女」(小町を入れるのは日本だけでしょうが)の一人とも言われ、絶世の美女の代名詞となった小野小町は、平安前期の女流歌人・六歌仙の1人としても著名です。この時代あたりから平安貴族の子女の間で「雛あそび」が流行ったといいますから、小町も「雛あそび」に興じていたかも知れません。当時はまだ、ヒシ餅などはまだ無かったでしょう。白酒は濁り酒だったのでしょうか。この遊びの中で馳走されたお菓子や飲み物がどんなものだったのか興味をそそられます。小野小町が「山芋入り麦おかゆ」なるものを食べていたという記録があるそうです。後に「小町がゆ」「美人がゆ」と呼ばれたとか、呼ばれなかったとか。芥川龍之介の「芋粥」の出展となっている「今昔物語」など舞台は平安前期、...お雛粥・小町とろろ

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