遠見書房より11月10日に念願の書籍を出版することができました。読んでいただければ幸いです。 ...
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ポリヴェーガル理論について初めてこのブログで書いたのは2年前の夏でした。そして、最後にこのブログに記事を書いたのは昨年の11月でした。それ以降アウトプットは、「ポリヴェーガル理論をベースにした発達支援」の本を書くことだけになっていました。ようやくそのアウトプットが形となって世に出る予定です。 もしまだ、このブログを目にしているあなたがいるのでしたら・・・乞うご期待です!! ...
今年も市の「初任者研修会」でルーキーたちにお話をしました。テーマは同じですが、今年はポリヴェーガル理論メインでお話ししました。最初に「こどものしあわせってなに?」を全員に発表してもらいました。 楽しみがあること安心して暮らせること褒めてもらう、守ってもらえることやりたいことができること命が脅かされることがないこと笑顔があることいい友だちがいることわかる、できる、自分のことを好...
スクーカンセラー(SC)として訪問している学校の相談室で、多くの家族合同面接を行っています。家族の問題は家族で解決するのが1番です。家族だからこそ、言えない、聞けない、会話が多いのは日本だけでしょうか?SCが間に入ることで、急激に家族関係に変化が訪れることもあれば、じっくり漢方のように変わることもあります。担任とSCとご家族でのオープンダイアローグは、初心者の私も、初めての担任も、ご...
心理的境界線のことを「バウンダリー」と言います。「個人の境界線」とか「他者との境界線」ということです。どの程度か、どんな境界線かはもちろん、「個人が作成する、ガイドライン、ルール、制約」なので、その人ごとに違います。「親しき仲にもバウンダリー」なので、知人・友人はもちろんのこと、家族間でも必要だと思います。支援者は特に「自分もクライアントも大切にする」ために必要だと思うのです。しんどい思...
本年度の保育園の巡回相談を終えました。園によって子どもたちの活動や様子もそれぞれですが、集団活動を全く行っていないところもあれば、毎日きちんとサークルタイム(教室での集団活動)をもうけているところもあります。サークルタイムでベテランの保育士さんは、上手に子どもたちを盛り上げて(ちょい薄ピンク)から、きゅっと集中(めちゃ薄ブルー)させることが上手です。そんな保育士さんの「お部屋」では、子どもたち...
パーツ心理学については、最近そこここで話題にのぼるようになってきました。きちんとまとまった書籍としては、これが1番のお勧めです。トレーニングマニュアルなので実践者向きですが、「DSMは、常にクライアントの最も恐ろしい、そして最も病理的な行動に注目を向けるように書かれており、私たちのキャリア、評判、および訴訟の可能性に対する懸念が喚起され警戒状態を強めます。」(P2)なんて私が常々強く思っていること...
ポリヴェーガル理論(試論)その8 「ニューロセプション」について
ニューロセプションについて新しい理論には、新しい言葉がつきものです。その新しい言葉によってより理解が深まることが多いのですが、とっつきにくさを感じることもあります。ポリヴェーガル理論を理解するときに大切な言葉として、「ニューロセプション:Neuroception」があります。これはポージェスの造語で「神経Neuro」と「知覚Perception」を合わせたものです。彼は、環境や自分の状態が安全...
ポリヴェーガル理論(試論)その7 あなたの支援「何色の何?」
ポリヴェーガル理論についての前回の記事は、8ヶ月前でした。その後、日本でも関連書籍がずいぶん発行され、本場アメリカでもより具体的な取り組みも分野ごとにまとめられているようです。(書籍に関しては当相談室の「ブクログ」を参考にしてください。)先日、私の住んでいる市の「特別支援教育指導者養成講座」でお話をさせていただいたことがきっかけで、また久しぶりに記事を書いてみようと思いました。で、今日のテー...
「もっと臨床がうまくなりたい」のご縁で、「スクールカウンセリングワークブック」と「解決志向ブリーフセラピー」の2冊を読み直しました。臨床経験を積んでからの再読では、今まで扱ったケースが山のように浮かんできました。その中には、もちろん「うまくいったケース」もあるのですが、「後悔が先に立つケース」もあります。自分の中でさらに「ブラッシュアップ」しなければならない部分に気づいたこともあり、有意義な「再読...
「システムアプローチの東豊さん」と「ソリューションの黒沢幸子さん」からSVを受けた精神科医の著書です。SVの内容が詳しく書かれているので、それぞれの「再入門書」としても、ある精神科医の「成長の記録」としても読むことができます。どちらのバイザーの著作も何冊か読んでいたのですが、もう一度読み直してみようと思いました。カウンセラーにはお勧めの一冊です。 <br /> ...
当相談室のFBの記事です。詳しいことはこちらのブログでアウトプットしていく予定です。「恥(Shame)」について最近の欧米の心理学ではよく取り上げています。自分の中に生まれた「恥」がいろいろな感情を抑えこんでいることに気づくことも大切ではないかと考えています。 新しいスタートを迎えられずにいる子どもたちへのアプローチもこのあたりのことを踏まえながら考えていきます。 自分の中の「パ...
自分の「心とからだ」をどう理解していくと、より「おだやか」に暮らせるのか、より「幸せ」になれるのか、を明らかにしようとしているのが「心理学」だと私は考えています。「神経生物学的パーツアプローチ」も新しい考え方・手法の1つです。ポリヴェーガル理論と共にもっと詳しく、さらに実践的に学んでいく予定です。 <br /> ブログランキングに参加しています。...
「わたしたち」は論理的・合理的な考え方や、行動規範によって生きているのではなく、「気持ち・想い」といった、不安定で、バラバラで、そのときの状態・状況によって振り回される情緒的なものをベースにして生きている。だから、気分が悪かったりのらなかったりすれば、身動きがとれない存在だ。「いつも」「同じように」できるわけではない。にもかかわらず、「常にできること」を求められてきた。「できない」ことはよくな...
「パーソンセンタード」という言葉や「クライエントファースト」という言葉がいっぱい頭の中を巡った、昨晩のZOOM勉強会でした。カウンセラーにとって「理論や療法」はもちろん大切ですが、その前提として、「相手も自分も大切にすること」なのだと改めて気づかされる2時間でした。来年度も先生方対象の初任者研や指導者研でお話しさせていただく機会があります。その、どちらでも「子どもを中心に据えた支援を”生き生きと”...
10数年前から「家族関係模式図」を用いていたのですが、最近「ホロニカル・アプローチ」を知りました。その技法の中に、「場面再現法」がありました。家の間取りをかいた紙の上で、家族の日常的でよくあるシーン(食事や余暇)を人形などで再現する方法です。「家族関係模式図」よりもより具体的に家族関係を「俯瞰」できるものです。再現(ホームシュミュレーション)することによって、その家族の一人一人の「気づき」...
教室に入れなくなっている生徒さんを連れて、段階的なエクスポージャーを行っていたときに、カウンセラーの私がかなり「苦しく」なるということがありました。次の週にそのことを話すと、「僕はそれほどでもありませんでしたよ」と平気な顔・・・「そっかあ~、それでは次のステップやね」ということで、彼は超久しぶりに教室に入り、少しだけ学習に参加できたのでした。 それにしても、私の「情動感染」力はか...
「不登校」と呼ばれているお子さんの「箱庭」でのことですずっと、ゆっくりと砂を刷毛でならしているAさん(家置く?と私)真ん中に家を置き、小さな人形を家の中に入れたら砂をどんどんかけていきます埋まっても、もっとかけていきます取り外した屋根を入り口にバリケードのように立てます自動車でそのバリケードをさらにふさぎます(私は観ているだけです)しばらくするとバリケードは取り除かれ人形は入り...
不登校・登校しぶりに対する「スモールステップエクスポージャー」
小中学校で、不登校や登校しぶりの子どもたちに、徹底したスモールステップでの「エクスポージャー(暴露法)」を実施しています。たくさんの子どもたちが、「今ここから」スタートして「勇気ある前進」を見せてくれています。私は、前衛として引っ張っていってあげたり、後衛として背中を押してあげたりするだけです。少しずつ「レベルアップ」していく子どもたちは、RPGの主人公のようにさえ思えます。「ドキドキメー...
SC勤務校で、ケース会議を行いました。関連機関の方々も、支援に関わる教師や管理職も、おやごさんや本人の「願い」を最大限尊重しながら、できる限りのことをしていこうと真摯に話しあわれていました。リソースを最大限に活用するために一番大切なことは、「寄り添う気持ち」なのかもしれないと感じたのです。困難なケースだからこそ、こうゆう根源的な人の感情が必要なのだと思うのでした。 ブログランキン...
今年度はすべてオンラインでの開催となったため、以下の大会企画・シンポジウム・講演・講座・ケーススタディに参加できることができました。とにかく「数こなした」感満載の、とてもお得な学会でした。「ギャンブル・ネット依存」「青年期のおけるCBTp」「学校現場の現状とCBT応用の可能性」「ストレス関連発症の強迫性障害」「認知療法・認知行動療法における個別性の意義について」「ポジティブ心理学手法に...
「登校しぶり」や「不登校」の根っこあたりに、「不安」だったり「繊細さ」だったりがあります。私の「相談室」では直接できないことが、この子の「教室」では容易にできたりするのです。エビデンスのあるCBT(認知行動療法)は、教育の「現場」でこそ、より効果的であることを実感しています。だから、スクールカウンセラーは、もっと「攻める」べきだと思います。この子の「今、ここから」を信じて・・・ ...
スクールカウンセラーとして勤務しているある学校の一日は、学校長との面談から始まります。この一週間で、あったことや相談事項、今後の方針などをかなりの時間をかけて話し合います。課題を抱える一人一人の子のことも、その担任のことも、とてもよく把握してくださっています。きっと、その学校長は担任の時に、どの子のことも「大好き」でよく「理解」していた先生だったと思うのです。「信頼」は「信頼」として帰って...
こんなテーマで11月に「ルーキーズ」にお話をさせていただきます。コロナ渦のもとで、何もかもが「異例」のスタートをした「ルーキーズ」に何がプレゼントできるのか、いろいろと考えています。明日からも元気で明るくがんばろうと思えるような内容は・・・そのためには、私も原点に立ち戻らなければと思ったのです。まずは、このブログの「通常学級における発達支援」の記事をずっと読み返していました。そうしたら、...
「不登校や登校渋り」の子どもたちが増えています。「選択制緘黙」の子どもたちも増えているように感じています。子どもたちの「安心感」の源はどこにあるのだろうと思います。「不安」は「安心感」の欠如であったり、「自信」のなさだったりします。「愛着形成」に目をむけること、「家族関係」に目をむけることは大切です。けれど、今までの子育てのせいにしたり、子どもへの関わりを非難したりすることで解決するもの...
ポージェス:私は臨床家に、「トラウマ」を受けたクライアントに対し『あなたの身体がそのように反応したことを祝福してください』と伝えてください」ということにしています。ポリヴェーガル理論入門P70(春秋社)つまり、そのように反応したからこそ「生き残ることができた」ということなのです。すべての人はその発達の中で「系統発生を繰り返して」いるからこそ、様々な「防衛反応」を起こすのです。それは、「悪いこ...
「対人支援」にかかわって見えるいろいろな領域の方に「ポリヴェーガル理論」をお勧めしています。確かに「理論的に『完成』したものでない」のでしょうが、さまざまな人の「課題:しんどさ」に対する「見方・とらえ方」を、根本的に変えてくれる可能性があったり、より当事者にとって有益な「理解」が得られたりする可能性があったりすると考えるからです。一つ一つを、ここで詳しく論ずることはできませんが、愛着やPT...
特別支援学校の研修会で、先生方に「100文字作文」を書いていただきました。気になるあの子(手がかかる、疎外されがち、困った行動がある・・・)になって、作文を書いてみるというワークです。あの子の「思いや願い」を想像してみることは、子ども理解につながり、具体的な支援にもつながると考えたからです。先生方の作文は、どれもあの子の「今後の支援」につながるものであったと思います。 ブログ...
HSC(Highly Sensitive Child)について
HSC(Highly Sensitive Child)について調べていました。なんでも、5人に1人いるとか・・・ カウンセリングでも保護者の方から、「うちの子はHSCでは?」というご質問もありました。 大切なのは、「どう、がまんさせるか?」ではなく、「どう、強みを生かしていくか?」と「うまくいくすべ」を一緒に考えることだと思っています。 ブログランキングに...
いろんな子に「箱庭」をつくってもらっています 作りながらどんどん「おだやか」になる子お話しを作りながら楽しんでいる子砂を触るだけで、何も置かなかった子できあがりを全部壊してしまった子何回目かの「箱庭」で「今日はいい」といって話し始めた緘黙の子・・・ 解釈を優先する「心理士」さんもいますが私は作っている子の「表情」を見るのが好きですできあがりを一緒に眺めるのも好きです 「メ...
就学前から場面緘黙だった生徒の検査を行いました。小学校低学年から「通級」での、ていねいな指導がありました。その後の本人の「成長」や周囲の「理解」や「配慮」もあって、中学校での今回の検査では、音声言語ですべての検査を受けることができました。検査結果は本人の「本来の特徴」はありながらも、どの項目でも伸びが見られました。これは、本人の「自信」をゆっくりと育んで来られたご家族や先生方のおかげだと...
連日WISC4の検査を行っています。医療機関などで検査した検査報告を持参して相談される方もみえます。他の機関で書かれた検査報告を見て、「ん?」と首をひねることがあります。基本的なルールが守られていないものも少なくありません。「テクニカルレポートは最低限読んでおこうよ!」「このデータは開示しちゃダメでしょ!」「で、どんな支援につなげるの?」”人の振り見て我が振り直せ”です。きちんと...
ポリヴェーガルから少し離れます。(後に統合できるかもですが・・・) 家族関係を理解してもらうために、カウンセリングの中でも家族それぞれの「関係性」を、図に表しながら一緒に考えてもらうことがあります。母と子のそれぞれの関わり、そこに父が加わると、兄姉や弟妹が加わると・・・「母と子」の1対1の交流関係がギクシャクしていたり、おだやかでないものであったり、お互いに本当の気持ちを表現できずにいたり...
ポリヴェーガル理論(試論)その3 「自己刺激・自傷」について
「下方(低覚醒)に外れると、不適切な行動で覚醒レベルを上げようとします。」と前回(その2)で書きました。「自己刺激行動」がそれにあたるのではないかと考えています。保育園や幼稚園では、「サークルタイム」(着席しての集団活動)の時に、「性器いじり」や「指しゃぶり」をしている子がいます。小学校の授業では、低学年では、「爪かみ」や「鉛筆かみ」をしている子が出てきます。中学年になると、「抜毛」や...
ポリヴェーガル理論(試論)その2「おだやかでないおだやか領域」について
ポリヴェーガル理論では「偽りの耐性の窓」と呼ばれている領域があります。「おだやか領域=耐性の窓」に入ることができずに、慢性的な「過覚醒」や「低覚醒」の状態にとどまることといえます。個人の「おだやか領域」がとても狭いときには、いとも容易くそこから外れてしまいます。上方(過覚醒)に外れると、解離や強迫的な行動で覚醒レベルを下げようとし、下方(低覚醒)に外れると、不適切な行動で覚醒レベルを上げよ...
ポリヴェーガル理論(試論)その1 「耐性の窓」=「おだやか領域」について
「ポリヴェーガル理論」では、覚醒領域を3つに分類しています。1:過覚醒領域=交感神経の「闘争/逃走」反応2:耐性領域(適度な覚醒領域)=腹側迷走神経の「社会的関わり」反応3:低覚醒領域=背側迷走神経の「固まる」反応 1は、感覚の増大、過度の警戒、緊張/収縮、高い心拍、安全ではないと感じる、圧倒される、怒り/防御制、攻撃/衝動性、反応的(いわば「とげとげ領域」)2は、「耐性の窓」と呼ばれ...
心理学や脳科学も日々の新しい「理論」により「上書き」されています。私にとってはとても新しい「ポリヴェーガル理論」を学ぶ中で、 「こころとからだはつながっている」ことをメインに「こころの授業」を行ってきたことも朝、学校に行こうと玄関を出ようとすると「嘔吐」する子への支援も「自傷」や「過食と嘔吐」を繰り返す中学生へのカウンセリングも「ラポール」を単なる「信頼関係」と考えていたことも「安心...
リストカットを含めた「自傷」も「依存症」であるととらえています。「絶対ダメ!」というだけでは「絶対ダメ!」「依存症」につながるいくつかのステップには、「人とのつながりのしんどさ」が大きく、関わっています。まずは、「家族」に目を向けること、何が「家族の幸せか?」を考えてもらうことから始めていくことが、私の「方法論」なのです。 ブログランキングに参加しています。1日1クリッ...
夏季休業中に行っていた幼稚園・保育園の巡回を終了しました。前回の記事では「残念な園」のお話でしたが、それ以降何人かの素晴らしい「保育者」さんたちに出会うことができました。公立の園の先生方は研修の機会も多く、ある程度「支援法」が認知されていますが、私立の園の場合はそうではないところも多いため、担任の先生の「プロ意識やセンス」の差が大きいように感じました。最後の巡回でおじゃましたクラスは、教室の...
保育園の巡回相談でおじゃましても担任の「困り感」だけを聞かされる子どもの「問題点」だけを聞かされることがありますていねいに「支援の方法」を提案させてもらっても「他にもたくさんの子がいるから・・・」という残念なお返事「この子のための配慮は他の子のためにもなる」と話しても理解していただけなかったようでした多くの園では受け入れられることもなかなか受け入れない園もあるのだと痛感しました...
以前から、バウムテスト・DAM・家族関係模式図・S-HTPなど絵画療法や検査を行っていましたが、「箱庭療法」を相談室で行うことにしました。規定サイズのものと小さい子でも取り組みやすいミニサイズの箱庭を2つ用意しました。お問い合わせなどは相談室にメールをどうぞ! ブログランキングに参加しています。1日1クリックしていただけると、うれしいです⇒ ...
投薬を受けている児童の観察はていねいに行う必要があります明らかに運動・姿勢・注意集中などで変化がある場合はいろいろな可能性を考えること主治医に様子を伝えることが大切です 見逃さないようにしたいものです ブログランキングに参加しています。1日1クリックしていただけると、うれしいです⇒ ...
サイコロジカルファーストエイドについていろいろ調べています。国が出しているものよりも「兵庫県こころのケアセンター」が作った「アメリカ国立PDSDセンターの実施の手引き:日本版」の方が役立ちそうです。また自殺予防や起こった後の対応も、文科省が出しているものよりも役立つものが地方自治体が出しているものにいくつか見つけることができました。予防はもちろんのこと、対応準備も起きる前にきちんとしておかな...
130万アクセス突破しました!皆様の訪問に感謝です~m(__)m相談室のFBやHPなどへの投稿もありこちらの記事はぼちぼちになっていますが、これからもよろしくお願いします。 ブログランキングに参加しています。1日1クリックしていただけると、うれしいです⇒ ...
ありがたいことに、研修会や講演会などのご依頼があります。一度、今まで行ってきた研修会・講演会の内容や今後可能なものを一覧にしました。2,30分程度のミニ研から2,3時間程度の講演会までお引き受けすることができますので、参考にしてください。もちろん、下記以外のテーマでもご相談していただければ幸いです。ダウンロード - e7a094e4bfaee4bc9ae383bbe8ac9be6bc94e...
7月5日(金)に「成人したわが子の生活を考える会」でお話をさせていただきます。チラシができたので紹介させていただきます。ブログランキングに参加しています。1日1クリックしていただけると、うれしいです⇒ ...
2007年の11月にこのブログをスタートした時は、「自閉症スペクトラム児の「おだやかな明日」のために」でした。その頃はまだ「スペクトラム」という言葉は一般的ではありませんでした。その後、「自閉症ペクトラム児・発達障害児の・・・」に変え、今の、「子どもたちの・・・」になりました。これは、私のたずさわる仕事や関わる子どもたちが広い範囲になっただけではなく、私自身の「考え方」の変容があったの...
大きな不適応はないものの、日常生活や学校・就労先で「困り感」を抱えていえるケースがあります。 「叱る・注意する」以外の取り組みを積み重ねることが必須です。 適切な支援として、「スケジュールなどの見通しを持たせる」「視覚支援」は定番で、どの世代にも役立つものだと考えています。 「よりうまくいく方法」を紙に書いて確認する「ソーシャルストーリーズ」もあまり広まってはいませんがとても役立つと考えています。...
中学校の不登校生徒は増加の一途をたどっているといえます。 生徒の家庭での状況も「昼夜逆転」「引きこもり状態」などと悪化しているケースも少なくありません。 家族も担任も疲弊しているケースがいくつも見られました。 私はこれまで、スクールカウンセラーとして家庭訪問を行ったり、カウンセラーからの手紙を届けてもらったりしました。 いくつかのケースでは改善もしましたが、全く変化のなかったケースもあります。 様...
「学力」に課題があるお子さんの相談も増えています。 だいたいは担任の先生からの相談です。 何とか学年相当の学力をつけてあげたいが、個別の指導もままならない。 下学年で定着していなかった所も補ってあげたい。 でも、その子に応じた個別の宿題を作る余裕もない・・・ 職員室が「ブラックな職場」になったのはいつからなのでしょうか? 真面目な先生ほど「行き詰る」のかもしれません。 本当に必要な「学力」とは何な...
相談支援を行うようになってから十数年がたちます。 この間かなりの数の検査を行ってきましたが、 「ギフテッド」と呼ばれる子たちはそんなにいませんでした。 「特別支援教育」の対象として検査を依頼されたTくん。 驚くほどの高い検査結果でしたが、学校でも家庭でも彼の「異才」に気付かれることは今までなかったようです。 逆に「困り感」だらけだったようです。 フィードバックは、しっかりと彼の「才能」を活かすよう...
来春、担当中学校に入学してくる生徒さんのことで、小学校のSCさんと引き継ぎをしました。 予定の時間の倍近い時間をかけてていねいに伝えていただきました。 「不登校」に対する対応は小学校と中学校では随分違いますし、「特別支援」についても中学校は「道半ば」の感が否めません。 何よりも、本人が「希望」を持って中学に進学してくれることが大切なのだと思います。 安心して学校生活を過ごせるための「配慮」を準備で...
小学校低学年で、登校しぶりや家庭内でのチックや暴言があるお子さんでした 公共の相談機関に行くと、 「お子さんが学校に行くと言うまで、1か月ほど休ませてください」 病院を受診するように紹介されたとのこと・・・ 病院に行くと、 「薬もありますが、とりあえず相談機関で発達検査を受けてください」 とのこと・・・ なんやそれ!そうゆうのを「たらいまわし」っていうのやんか! と1人で憤慨しているのでした。 ブ...
相談・カウンセリングを行っていると、 「公共の相談・支援機関では・・・」 「病院では・・・」 など、それまでに受けた助言などを伝えてくれる保護者の方が見えます。 その助言が、すっきりとはしていない、なかなか変化が見られない・・・ だからこそ、相談に来ていただいたのだと思います。 私なりの支援法や対応を提案させていただきます。 これからどのようにしていくのかは、本人と保護者の方で選択していただければ...
小学校の通級担当の方からお電話をいただきました。 私が開業したことを知り、 「小学校卒業後や通級終了後の支援先を探している。」とのこと。 ニーズはたくさんあるとのことでした。 週1回程度の「支援」を行っている民間の「教室」や「放課後デイ」もありますが、 私が考えているのは「新しいモデル」です。 毎週通う「通級」や「塾」のようなではなく、 家庭でできる「取り組み」と「パッケージ」を提供し、 月一回程...
スクールカウンセラー(SC)の仕事は2月で終わります 残り数回の訪問日で、 ある中学校では2年生5クラスの「心の授業」を ある小学校では3名の「検査」を 「無計画」に入れ込んでくれました・・・ 「心の授業」は中学3年生対象に先週やったことで、 「是非とも、2年生でも」と思っていただけたことなので、喜んでお引き受けしました でも、「検査」はどうなんだろうと思います。 校内委員会ではどんな話があっての...
10年ほど前に ある出版社の編集者の方と やり取りをしたことがあります 発達障害を「スペクトラム」と捉えて その位置を左右するのは 環境だったり、自己肯定感だったり、支援の在り方だったりする という内容の文章についてです その頃は 「こんな問題はこう対処したらいい」 というハウツー本が求められていたので その編集者とちっとも話がかみ合わなかったのでした 今はどうなんだろうと 思います・・・ 10年...
けっこう憤慨しています どちらも地元では「専門的な医療機関」とされている病院のドクターです 「発達障害ですね」の一言 「LDです」の一言 それだけで、本人や親ごさんには 今後、どのような支援が必要なのか 医療としてどのようなアプローチがあるのかは 全く説明がなかったとのことでした 何のための「診断名」なのか・・・ 無責任な「診断名」の告知は 人生の「幸せ」とはほど遠い結果をまねいているのです ブロ...
相談室でカウンセリングをしていると クライアントの家庭での生活様子や家族との関係がとても気になります どんな雰囲気でどんな生活をしているのか 普段どんな会話をしているのか しんどい時はどんな状況になるのか 実際にお宅におじゃまして 家族の中に入りながらカウンセリングを行うと 家庭という「システム」をしっかりと理解することができます 「訪問カウンセリング」の実践例がどれぐらいあるのかは知りませんが ...
「心の授業」を以前実施した中学校と違う中学校でも依頼を受けて中学校3年生対象に行いました。 受験直前でメンタル的にしんどい子たちが増えてきたということでした。 リラクゼーションやストレスコーピングを中心にした授業ですが、脳内物質についても伝える内容にしました。 どうゆう解消法がいいのか、 やりすぎたらダメなこと、やっちゃダメなことも考えてもらいました。 「自傷・リストカット」の話になると、急に表情...
2月6日(水)に三重県亀山市の「学童保育支援員研修会」でお話をさせていただきます。 お話するのは「今の子どもたちをどうとらえ、どう支援していくのか」という内容なのですが、今の学童保育の現状は知らないこともありますし、大変な状況であることも想像できます。 できるだけ、事前に知っておくべきだと思い、いろいろ調べていたら、 「日本の学童ほいく」(全国学童保育連絡協議会発行)の2016年11月号「学童保育...
スクールカウンセラーの研修会がありました。 ケースカンファでご一緒したメンバーはなぜかみんな教師OBでした。 OBでしかできないであろうサポートやカウンセリングやコンサルティングを、それぞれの現場で行っていることを知って、なんだかうれしくなりました。 心理職としての専門性をさらに高めながらも、「ルーツ」をいかした活動をこれからも続けていきたいと思いました。 来週はB中学校3年生5クラスでの「心の授...
あけましておめでとうございます 今年はこのブログにとっても、私にとっても、 新しいスタートになると思います。 今年のスタートの一冊は こころの科学「入門子どもの精神疾患‐悩みと病気の境界線」です 発達期の子どもたちにとってのエビデンスのあるアプローチを展望する一冊だと 何度もうなづきながら読んでいました。 ブログランキングに参加しています。1日1クリックしていただけると、うれしいです⇒
こころの科学「中高生のためのメンタル系サバイバルガイド」松本俊彦編 日本評論社 を読んでいました。 目次はこんな感じです くらし 恋愛と性 くすり やめられない・とめられない いのち わるいこと 親のこと 今まさに思春期ど真ん中のあの子たちに伝えたいことばかりでした。 思春期には「悩み」がつきものなのですが、近年はその解決のための「つながり」が希薄化、バーチャル化しているために、「リアル」な解決が...
昨日一日でネット検索、印刷、読了した論文は 愛着関連で 「発達障害と区別すべき小児期における社会機能の障害」 「対人発達困難に関わる支援‐愛着臨床としての子どもの支援‐」 「愛着に課題のある子どもを育て直す「チーム学校」の可能性」 「思春期問題の背景にある愛着障害について」 「児童青年精神科医療入門」 「虐待の子どもへの影響」 「虐待と子どもの心理」 「愛着障害および発達障害の特別支援教育に関する...
今日一日、描画心理学関連の論文や書籍にのめりこんでいました。 今では、かなりエビデンスも確立してきたようです。 絵画の「力動性」分析として 1 人物像の位置 2 人物像の大きさ 3 人物像の省略・抹消 4 人物像の向き 5 人物像間の距離 などがあげられるとのこと。 私の得意とする「家族関係模式図」でも、これから身に付けたい「FAST」でも位置や向き、距離は重要な要素です。 一番大切なことは、子ど...
カウンセリングのために「リストカット」について調べていました。 若者の1割は自傷していること。 この1割のうちの6割が10回以上切っていること。 習慣化しやすい原因がどうもエンケフェリンやβエンドルフィンが関与しているらしいこと。 ちょうど先日、中学1年生対象の「こころの授業」をいているときにも脳内物質の話をしていたので、いろんなことがつながってきました。 SNSの「いいね漁り」や戦闘型ネットゲー...
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ポリヴェーガル理論について初めてこのブログで書いたのは2年前の夏でした。そして、最後にこのブログに記事を書いたのは昨年の11月でした。それ以降アウトプットは、「ポリヴェーガル理論をベースにした発達支援」の本を書くことだけになっていました。ようやくそのアウトプットが形となって世に出る予定です。 もしまだ、このブログを目にしているあなたがいるのでしたら・・・乞うご期待です!! ...
今年も市の「初任者研修会」でルーキーたちにお話をしました。テーマは同じですが、今年はポリヴェーガル理論メインでお話ししました。最初に「こどものしあわせってなに?」を全員に発表してもらいました。 楽しみがあること安心して暮らせること褒めてもらう、守ってもらえることやりたいことができること命が脅かされることがないこと笑顔があることいい友だちがいることわかる、できる、自分のことを好...
スクーカンセラー(SC)として訪問している学校の相談室で、多くの家族合同面接を行っています。家族の問題は家族で解決するのが1番です。家族だからこそ、言えない、聞けない、会話が多いのは日本だけでしょうか?SCが間に入ることで、急激に家族関係に変化が訪れることもあれば、じっくり漢方のように変わることもあります。担任とSCとご家族でのオープンダイアローグは、初心者の私も、初めての担任も、ご...
心理的境界線のことを「バウンダリー」と言います。「個人の境界線」とか「他者との境界線」ということです。どの程度か、どんな境界線かはもちろん、「個人が作成する、ガイドライン、ルール、制約」なので、その人ごとに違います。「親しき仲にもバウンダリー」なので、知人・友人はもちろんのこと、家族間でも必要だと思います。支援者は特に「自分もクライアントも大切にする」ために必要だと思うのです。しんどい思...
本年度の保育園の巡回相談を終えました。園によって子どもたちの活動や様子もそれぞれですが、集団活動を全く行っていないところもあれば、毎日きちんとサークルタイム(教室での集団活動)をもうけているところもあります。サークルタイムでベテランの保育士さんは、上手に子どもたちを盛り上げて(ちょい薄ピンク)から、きゅっと集中(めちゃ薄ブルー)させることが上手です。そんな保育士さんの「お部屋」では、子どもたち...
パーツ心理学については、最近そこここで話題にのぼるようになってきました。きちんとまとまった書籍としては、これが1番のお勧めです。トレーニングマニュアルなので実践者向きですが、「DSMは、常にクライアントの最も恐ろしい、そして最も病理的な行動に注目を向けるように書かれており、私たちのキャリア、評判、および訴訟の可能性に対する懸念が喚起され警戒状態を強めます。」(P2)なんて私が常々強く思っていること...
ニューロセプションについて新しい理論には、新しい言葉がつきものです。その新しい言葉によってより理解が深まることが多いのですが、とっつきにくさを感じることもあります。ポリヴェーガル理論を理解するときに大切な言葉として、「ニューロセプション:Neuroception」があります。これはポージェスの造語で「神経Neuro」と「知覚Perception」を合わせたものです。彼は、環境や自分の状態が安全...
ポリヴェーガル理論についての前回の記事は、8ヶ月前でした。その後、日本でも関連書籍がずいぶん発行され、本場アメリカでもより具体的な取り組みも分野ごとにまとめられているようです。(書籍に関しては当相談室の「ブクログ」を参考にしてください。)先日、私の住んでいる市の「特別支援教育指導者養成講座」でお話をさせていただいたことがきっかけで、また久しぶりに記事を書いてみようと思いました。で、今日のテー...
「もっと臨床がうまくなりたい」のご縁で、「スクールカウンセリングワークブック」と「解決志向ブリーフセラピー」の2冊を読み直しました。臨床経験を積んでからの再読では、今まで扱ったケースが山のように浮かんできました。その中には、もちろん「うまくいったケース」もあるのですが、「後悔が先に立つケース」もあります。自分の中でさらに「ブラッシュアップ」しなければならない部分に気づいたこともあり、有意義な「再読...
「システムアプローチの東豊さん」と「ソリューションの黒沢幸子さん」からSVを受けた精神科医の著書です。SVの内容が詳しく書かれているので、それぞれの「再入門書」としても、ある精神科医の「成長の記録」としても読むことができます。どちらのバイザーの著作も何冊か読んでいたのですが、もう一度読み直してみようと思いました。カウンセラーにはお勧めの一冊です。 <br /> ...
当相談室のFBの記事です。詳しいことはこちらのブログでアウトプットしていく予定です。「恥(Shame)」について最近の欧米の心理学ではよく取り上げています。自分の中に生まれた「恥」がいろいろな感情を抑えこんでいることに気づくことも大切ではないかと考えています。 新しいスタートを迎えられずにいる子どもたちへのアプローチもこのあたりのことを踏まえながら考えていきます。 自分の中の「パ...
自分の「心とからだ」をどう理解していくと、より「おだやか」に暮らせるのか、より「幸せ」になれるのか、を明らかにしようとしているのが「心理学」だと私は考えています。「神経生物学的パーツアプローチ」も新しい考え方・手法の1つです。ポリヴェーガル理論と共にもっと詳しく、さらに実践的に学んでいく予定です。 <br /> ブログランキングに参加しています。...
「わたしたち」は論理的・合理的な考え方や、行動規範によって生きているのではなく、「気持ち・想い」といった、不安定で、バラバラで、そのときの状態・状況によって振り回される情緒的なものをベースにして生きている。だから、気分が悪かったりのらなかったりすれば、身動きがとれない存在だ。「いつも」「同じように」できるわけではない。にもかかわらず、「常にできること」を求められてきた。「できない」ことはよくな...
「パーソンセンタード」という言葉や「クライエントファースト」という言葉がいっぱい頭の中を巡った、昨晩のZOOM勉強会でした。カウンセラーにとって「理論や療法」はもちろん大切ですが、その前提として、「相手も自分も大切にすること」なのだと改めて気づかされる2時間でした。来年度も先生方対象の初任者研や指導者研でお話しさせていただく機会があります。その、どちらでも「子どもを中心に据えた支援を”生き生きと”...
10数年前から「家族関係模式図」を用いていたのですが、最近「ホロニカル・アプローチ」を知りました。その技法の中に、「場面再現法」がありました。家の間取りをかいた紙の上で、家族の日常的でよくあるシーン(食事や余暇)を人形などで再現する方法です。「家族関係模式図」よりもより具体的に家族関係を「俯瞰」できるものです。再現(ホームシュミュレーション)することによって、その家族の一人一人の「気づき」...
教室に入れなくなっている生徒さんを連れて、段階的なエクスポージャーを行っていたときに、カウンセラーの私がかなり「苦しく」なるということがありました。次の週にそのことを話すと、「僕はそれほどでもありませんでしたよ」と平気な顔・・・「そっかあ~、それでは次のステップやね」ということで、彼は超久しぶりに教室に入り、少しだけ学習に参加できたのでした。 それにしても、私の「情動感染」力はか...
「不登校」と呼ばれているお子さんの「箱庭」でのことですずっと、ゆっくりと砂を刷毛でならしているAさん(家置く?と私)真ん中に家を置き、小さな人形を家の中に入れたら砂をどんどんかけていきます埋まっても、もっとかけていきます取り外した屋根を入り口にバリケードのように立てます自動車でそのバリケードをさらにふさぎます(私は観ているだけです)しばらくするとバリケードは取り除かれ人形は入り...
小中学校で、不登校や登校しぶりの子どもたちに、徹底したスモールステップでの「エクスポージャー(暴露法)」を実施しています。たくさんの子どもたちが、「今ここから」スタートして「勇気ある前進」を見せてくれています。私は、前衛として引っ張っていってあげたり、後衛として背中を押してあげたりするだけです。少しずつ「レベルアップ」していく子どもたちは、RPGの主人公のようにさえ思えます。「ドキドキメー...
SC勤務校で、ケース会議を行いました。関連機関の方々も、支援に関わる教師や管理職も、おやごさんや本人の「願い」を最大限尊重しながら、できる限りのことをしていこうと真摯に話しあわれていました。リソースを最大限に活用するために一番大切なことは、「寄り添う気持ち」なのかもしれないと感じたのです。困難なケースだからこそ、こうゆう根源的な人の感情が必要なのだと思うのでした。 ブログランキン...