佐村河内守なる人物が耳が聴こえないのに作曲をしていてそれもなかなか名曲だという話。嘘だとバレて大騒ぎしているようだ。私は曲の善し悪しなど全く判らないし、多分、素人が作った曲でも名曲だと言われると感激するかもしれないレベルなので何をいう資格もないし、佐村河内守氏の場合でも、そう言えば、ベートーヴェンも耳が聞こえなかったっけ位に軽く考えていた。 しかし、色々と考えると今回の問題は、私の問題かもしれな…
学校現場でのいじめや体罰が問題にされているが、こんなことは昔からあったことであり、誰も問題にしなかっただけである。障害者で普通学級へ通っていた人は皆激しいいじめに合っていた経験を持っていると言っても過言ではないだろう。誰かを虐めたくて仕方ない人間たちの中に外見が異なる人がいるのだ。虐めないわけがないではないか。 私の場合は中学3年生の途中で養護学校から転校したのであまり激しいものはなかったが、そ…
妊婦の血液を検査することで染色体異常を診断できる新型の出生前診断が可能になったというニュースが巷を賑わせて相応な時間がたったが、私はこのニュースには非常に複雑な感情を持って接した。確かに、ダウン症候群などの染色体異常と関連する障害者の生きる権利を考えた場合、重大な挑戦であり、優生思想につながる危険な動きなのだろう。 しかし、自分の意識はともかく周囲から障害者と呼ばれて生きてきた私が親になろうとし…
ロンドンでパラリンピックが開催されているようだが、これが私には意味が分らない。障害者ばかりを集めて、細かく障害別に分けて優劣を競う。優勝したからといってそれが何だろう? それは障害者でもスポーツは楽しい、見るよりもやるほうが楽しいに決まっている。しかし、それだけの話ではないだろうか?記録や順位やまして国の名誉等とは何の関係もない。 障害を持っている人だけが懸命にスポーツをやっている訳ではない。障…
ロンドンオリンピックに両足義足のランナーが出場して話題を呼んでいる。すごい努力をしたんだろうと思う。それには敬服する一方だ。 しかし、と思う。何かが違う。例えば、ボルトが義足だったらどう言うのだろう。絶対、あの記録は義足のおかげだ。公平性に欠ける。というに違いない。裏返して言えば、絶対に健常者より速く走ることはないだろうと皆がたかをくくっているから出場を認めたのだろう。しかし、義足製作の技術の進…
このブログでは政治のことは書かないでおこうと思っていたのだが、少し心配になってきたので少しだけ書くことにした。 日本はデフレが深刻な問題となっているが、決められた年金で生活している者にとっては、恐ろしいのはデフレではなくインフレである。インフレが進行した高度成長期の老人の生活は思ったよりも苦しいものであった。また、一時期のロシアでインフレが進行し多くの年金生活者が路頭に迷ったのも記憶に新しいとこ…
現代の人の障害者に対する見方を考えるうえで面白いニュースがここにあった。 大阪府が主催した現代アートの作品を障害者から公募する展覧会で最優秀賞を獲得した作品が有名なアニメーションに登場するキャラクターと似ていたという理由で取り消されたというニュースである。 山下清以来、知的障害者の中に、芸術的センスに優…
そもそも、障害者という言葉は障害を持った人という意味で、「穢多」や「非人」などその言葉自体に差別的な意味がある言葉とは一線を画するベきだと思う。 すなわち、穢多には汚れが多い、非人には人にあらずというように、これらの言葉は、その単語自体に差別的な意味があり、その単語がその人間自身を表している言葉である。それに対して、障害者は障害を持ったものという意味であり、障害自体に否定的な意味はあるにせよそれ…
そもそも、「障害」という言葉自体が差別的な意味合いを含む言葉の代わりに使おうという気運によって広まったものであったはずである。例えば、「かたわ」、「おし」、「つんぼ」などの言葉は、障害という言葉が広まるとともに死語といえる存在になってしまった。そもそも、これら「和語」の語源は明確になっているわけではなく、以前差別的に使われてきたからという理由で「障害」という言葉に言い換えられたといって差し支えな…
また、最近、「チャレンジド」という言葉も障害者を表す言葉として使われることもある。 つい先日も我が国の総理が、「チャレンジド」に呼び方を変えるのが望ましいという旨の発言をしたという報道があった。 しかしながら、この言葉、英語圏で広く使われているわけではない。そもそも、この言葉は日本には「プロップステーション」の竹中ナミさんが持ち込んだ言葉であ…
そもそも「障害」という漢字は明治時代に作られた言葉で「障碍」の当て字でもある。「碍」の字があまり一般的でもなく、戦後、当用漢字表から漏れたので、「害」の字を当てたという次第。このあたりの事情は、こちらとこちらのブログに詳しいので、是非、読…
なぜ、日本人は日本語にこんなに無頓着なのだろう? 自分の者を大事にできない人は人のものを大事にできない。 当然、私は日本人だから、日本的なものは好きである。 特に、・・・饅頭、団子、桜餅、豆大福、それからね・・・うどん、蕎麦、・・・城、神社、・・・盆踊り、獅子舞、等々あげればきりがない。 だから、日本語も大好き。新しい四字熟語を作るなんてほんとに楽しい。このブログ関連で作れば、「障害ド苦心」なん…
「後期高齢者医療制度」の評判が悪い。 だが、冷静に考えると次のような意見が正論だろう。 高齢者に支給される年金から、新しい医療制度の保険料が天引きされるのを、高齢者が激怒しているという記事が、連日のように報道されている。 ロクにあいさつもしないで天引きするとは何事か--と怒る人の気持ちも分からないではないが、それなら2カ月に1回、郵便局に行って自分の手で保険料を払うことにした方が…
子供心にショックだったのは、一緒に訓練していた子供がどんどん死んでいったこと。もうすぐ、私も死ぬんだなーーーと思っていた。生きている間に良い事しとこーーーと考えていたのだけは覚えている。 そうこうしてるうちに小学校に入る歳になりちょうどその年に出来た養護学校に入った。当時は障害児を持った親は就学免除するのが一般的だったが、私の親は全くそういう気持ちはなく、同じ歳の子を持った親を訪ね歩いて学校へ行…
なぜ、こんな事ばかり書いているのか、拘っているのか分からないと思うので、しばらく、私のことについて書いてみたいと思う。 私が産まれたのは戦争が終わって十年余りたった頃、予定日からは2ヶ月近く早い早産だった。当時、医療設備の進んでいた病院で出産し、まだ珍しかった保育器のおかげで生き延びることが出来た。地方の小都市では、まさに「奇跡」に近かった。そのわりに、すくすくと大きくなったようだが、首が据わら…
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