深夜23時50分僕は牛丼屋Yにピックに向かった。店内のお客は一人だけだった。カウンターの向こうではホースで床に水を撒いて閉店作業が始まっていた。僕に気づくと黒縁メガネの青年がニッコリと微笑み、「お疲れ様です。」と元気よく言った。「牛丼あたま大盛で大丈夫ですか?」とまた、ニッコリと微笑んだ。「はい。牛丼あたま大盛でお願いします。」と僕は答えた。「これで最後なんですよ。この時間になるともう入らないので。」...
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