物流は公道における安全管理はすべてに先立ちやらなければならないことは当然です。それと同時に、倉庫や工場といった構内での物流作業における安全についても気を配る必要があります。ものをハンドリングする時や、フォークリフト荷役を行う際には危険がつきものです。ハ
会社収益向上のためにコスト改善は必須。意外と難しい物流コスト改善の取り組みについて易しく解説します。
大手製造会社で長年に亘り物流IE、物流技術担当として物流の構築、改善に取り組む。国内外を問わず、主として製造会社の物流改善の指導に明け暮れる日々を過ごしている。
物流は公道における安全管理はすべてに先立ちやらなければならないことは当然です。それと同時に、倉庫や工場といった構内での物流作業における安全についても気を配る必要があります。ものをハンドリングする時や、フォークリフト荷役を行う際には危険がつきものです。ハ
安全管理活動の一環としてよく「KYT」活動が行われています。KYTとは危険予知トレーニングの略称です。普段行っている仕事のどこに危険が潜んでいるのかを察知し、仕事のやり方を変えることによって危険を取り除こうという活動です。この活動は実際に仕事をやっている現場
安全に関する取り組みはどの業界でも共通して言えることですが、すべてに先立って行われる必要があります。物流の場合、構内での安全管理の必要性は言うまでもないことですが、仕事の特徴として公道を走るということがこの安全管理をより一層重要な位置づけとしているので
物流品質管理について今一度考える(6) 流出不良と工程内不良
物流品質向上に取り組み始めたばかりの時は工程内不良を徹底的に見つけて、流出不良につなげない努力をしていきましょう。標準作業の順守を前提に、工程内不良についてはすべて申告させ罰しないようなルールにした方がよいでしょう。もし最初から「不良=悪」という前提
物流品質管理について今一度考える(5) 現場意識が品質を上げる
物流作業者を褒める体制は確実に品質に影響しますので、ぜひ提案制度と表彰制度を導入していただければ、と思います。また海外の物流倉庫でよく見かけるしくみですが、それぞれの物流作業者の物流品質に関する誓いを現場に表示するという手もあります。やはり品質管理は
物流品質管理について今一度考える(4) 物流作業者の品質意識
物流品質を維持するためには第一に品質が保証される仕事のしくみを作ります。それが標準作業であり、標準作業が守られているかどうかを作業観察でチェックします。チェックした結果、もし標準作業と違う仕事の仕方をしていたら、その場で修正させるようにします。このPDC
物流品質管理について今一度考える(3) 無理のない物流作業をデザインせよ
物流監督者が本来やらなければならない業務ができていない場合、その原因を明確にしっかりとやってもらわなければなりません。よく人員が足りないという話を監督者が口にすることがあります。その真偽はきちんと調べなければなりませんが、実際に人を投入し、監督者の言い
物流品質管理について今一度考える(2) 物流監督者は本業に徹せよ
物流作業者の役割は標準作業通りの仕事をすることです。一方で物流監督者の役割は標準作業を作業者に教え、その遵守を確認することです。これが物流品質の歯止めになっているのです。物流作業者の立場で考えると自己流の作業のやり方が楽かもしれません。楽な状況を補正さ
物流品質管理について今一度考える 標準作業を守らない物流現場
日本の物流品質は高いと考えられてきました。荷物が無くならない、指定日にきちんと届く、宅配という極めて高度な物流を民間企業が実施している、こういった評判が一般的ではないでしょうか。筆者も海外で航空会社に預けた荷物が到着空港で出てこなかったという経験を何度
荷主のハートに刺さる提案を行おう(3) 工場内物流を受注せよ
メーカー荷主を顧客にする場合にはまず工場内物流を受注することを勧めています。これには大方の方が賛同してくださっているのですが、それには理由があるのです。工場の中に入り込んで仕事をすることは一種の特権とでも言えるのではないでしょうか。なぜなら工場はその会
荷主のハートに刺さる提案を行おう(2) 荷主との会話と現場診断
荷主を訪問した時にもう一つすべきことがあります。それは荷主の物流現場を見せてもらうことです。この場合の「見る」は「診る」という標記の方がふさわしいかもしれません。つまりただ単に現場の状況を見るのではなく、その現場にどのような問題が潜んでいるのか、その問
荷主のハートに刺さる提案を行おう 荷主の困っていること、不満に思っていることへの対応
提案営業と言われて何年も経ちます。皆さんそれぞれ荷主に対して何かしらの提案を行っているものと思います。提案をしないと取引条件はどんどん厳しくなるようです。それは特に価格面で言えるようです。荷主としては物流会社からの提案を期待しているのですが、それが無い
物流側からの情報発信の重要性(6) 荷主会社に対しても情報発信せよ
物流側から情報を発信することで、本来部署の改善につながるということを頭の中に入れておきましょう。まとめて大ロットで生産する工程に対してもの申すことにより、その部署ではロットサイズを小さくする活動を迫られます。これによって結果的にその工程が小ロット生産に
物流側からの情報発信の重要性(5) 物流コストはその恩恵を受ける部門で負担せよ
物流は往々にして何らかの行動の結果として生まれる現象ととらえることができます。前回の事例のように各部門が部分最適を求めて勝手に動くとその傾向が強まります。そこで物流についてはその要因を発生させる部門で費用を負担する方向に改めると良いと思います。たとえば
物流側からの情報発信の重要性(4) 物流に表れた現象の要因について関係部門に発信せよ
物流にはすべての活動の結果が表れる傾向があります、というお話を前回させていただきました。たとえば大ロット生産を実施すればそこにすぐに使われない「在庫」が発生します。そうなるとその在庫を保管するスペースが必要になり、製品を入れておく容器が必要になり、その
物流側からの情報発信の重要性(3) 物流にはすべての活動の結果が表れる
いつも話題になることですが、朝積み込みに行ったものの、荷主の構内で待たされて出発が夕方になったというとんでもない話があります。皆さん、あるいは皆さんの周りでも似たような事象があるのではないでしょうか。実は筆者の務めていた会社でも荷降ろしに来たトラックが
物流側からの情報発信の重要性(2) しっかりとした契約書を作成せよ
ビジネスはすべて契約ごとで成り立っていると思います。お互い合意した内容を契約書に記載します。ここに書かれていることがすべてということになります。この契約ごとをおろそかにしているともめごとが発生した段階で苦労することになります。その意味でも契約は慎重に結
物流側からの情報発信の重要性 今の状況の要因は自社で作り出している
物流業界は比較的おとなしい業界のようで、あまり自己主張を行わない傾向にある気がします。しかし突然「この価格では対応できない」とか「トラックが走れなくなる」といった愚痴めいたことをこぼすことがあります。いくら愚痴をこぼしたところで状況が変わることはありま
製品一台当たりの物流コストはいわゆる「結果系」の指標ということになります。すべての物流行為の結果を示した指標がこの指標ということになります。一方でこの結果を生み出す要因となる物流の実態はどうなっているのか。これを数値で示したものが「要因系」の指標という
荷主会社はなかなか物流に意識が回らないものですが、ライバル会社はすでに物流改善に着手している可能性があります。売上高物流コスト比率という指標がありますが、これには業界平均値がありますからいやでも自社が勝っているか負けているかがわかります。他社との情報
物流会社ではない荷主会社にとって物流業務は本来業務ではないと思われます。ものを動かす行為自体は無くなることはありませんので、物流業務は多かれ少なかれ発生しているはずです。しかしものが届くことはごく自然なことととらえ、物流ということをあまり意識することは
自社内だけを見ているだけではどこまで改善を進めたらよいのかが分からないかもしれません。やはり必要なことは外を見ること。そして刺激を受けることです。物流倉庫で自分たちは息つく暇もなく、あわただしく仕事をしていると思っているかもしれません。ただしその感じ方
自らが所属する業界は国際的に競争力があるのか否かを考えてみる必要がありそうです。今まで国際競争の波にさらされていなかった業界が急にそのような状況になる可能性があるのです。自動車メーカーは国内での生産台数を何台にすると発表していますが、これはあくまで「国
物流改善、物流改善と騒いでみても、それにまったく興味を持たない人には響くことはありません。物流改善をやらざるを得ない状況にない限り、なかなかそれに着手することはありません。物流改善の必要性についてはもう30年ほど前から言われていることです。しかし取り組
私たち一般の人たちはどのような物流サービスを望んでいますでしょうか。それは普段の生活に密接に絡む部分ではないでしょうか。私たちは宅配を使うことがあります。何を宅配して欲しいかというと、まず「重いもの」「かさばるもの」が挙げられます。これらは宅配料次第
病院内物流の請負も病院側にとってみると嬉しい商品であることに間違いはありません。病院の本業は患者さんの治療です。入院患者に対する投薬や、手術などを行うのが病院の役割だと言えます。ではこの本業以外のことを病院スタッフがどれくらい行っているでしょうか。薬剤
私たちの生活は物流によってどれほど豊かになっているか、大抵の方は気づいていないと思います。一昔前はテレビや雑誌などの一部で行われていた通信販売が一般的となり、その利便性を私たちは享受しています。スマートフォンやPCで意図も手軽に発注でき、翌日には自宅に商
固定観念を捨てて取り組む重要性(3) 倉庫内作業スピードの異常に気付け
メーカーでは物流管理業務はノンコア業務という位置づけとなる可能性が高く、できればその仕事を外転化したいと考えています。自社の物流については自社で管理せよ、という理屈はあるかもしれませんが、これもまた固定観念と言えるかも知れません。顧客の本質をつかむこ
固定観念を捨てて取り組む重要性(2) 物流をサプライチェーンという視点で見ていく
もう一つの例を挙げてみます。その物流部長さんの物流会社の活用方法は4PLを活用したいという発想でした。もちろん彼は4PLという言葉すら知りません。しかし、会社の物流マネジメント機能を外注化し、そこに実物流オペレーション会社もマネジメントさせようという考え方だ
誰しも長年生きていますと自分のライフスタイルというものが決まってきますよね。それと違うことをやろうとすると何となく違和感をもったり、場合によっては抵抗感すら感じたりすることがあると思います。これはビジネスにおいても同様ではないでしょうか。業界によってあ
グローバルサプライチェーンへの貢献(6) 上流工程の状況把握の重要性
結構グローバルサプライチェーンで目立たずに見落とされがちなのが上流工程です。前回のカーメーカーのサプライチェーンの事例でいけば、部品メーカーの下請、孫請けなどが上流工程にあたります。震災時にご記憶の方もいらっしゃると思いますが、こういった上流工程の状況
グローバルサプライチェーンへの貢献(5) 自動車サプライチェーンに学ぶ
グローバルサプライチェーンが最も進んでいる産業が自動車製造業でしょう。最終組み立てメーカーであるカーメーカーを最下流とし、そこにつながるサプライチェーンはまさにグローバルワイドで形成されています。自動車サプライチェーンではカーメーカーのオーダーのもと、
グローバルサプライチェーンへの貢献(4) 部品をまとめてコンソリデーション
以前海外にいた時に物流会社と商社に質問したことがあります。その質問とは「部品をまとめてコンソリデーションし、コンテナを仕立てて輸出できないか」という内容です。そのコンソリデーションセンターまではその国の中でミルクランをやりながら荷を集めます。集めた荷は
グローバルサプライチェーンへの貢献(3) 工場内物流と生産コントロール
生産のコントロールについても理屈は机上で学ぶことが可能です。しかし生産過程では品質や設備の問題、スキルの問題などさまざまな要素が絡むだけに少々やっかいだと言えるかもしれません。これを学ぶために有効な手段があります。それは実際に工場で仕事をすることです。
グローバルサプライチェーンへの貢献(2) 在庫のコントロール
4PL的な位置づけを狙うことができればこのグローバル化の時代、そして競争がタフな時代にあっても十分生き残ることができるでしょう。グローバルサプライチェーンでのキーワードに在庫があると思います。そこでまず在庫についてしっかりとコントロールできるようにして
製造業を中心に日本に留まらず世界で戦うことが求められてきています。製造業が海外進出することに伴って物流会社の海外進出も珍しくなくなってきました。これからは複数国をまたがって仕事をすることが一般的になることは間違いありません。開発は日本で行い、中間品をタ
工場で部品納入が朝一番に集中することは、担当者の発注の仕方と在庫の持ち方に原因があることは前回お話させていただいたとおりです。納入された部品は荷降ろし場にずっと置いておくわけにはいきませんので、物流作業者がせっせと在庫置き場に運搬作業を始めたのです。
物流の波動と平準化(2) 出荷準備作業とトラック出発時刻の集中化
出荷準備作業の集中化によって物流作業者の仕事に繁閑差が出てしまいます。また、出荷準備作業が集中すればそれだけ広いスペースが必要になります。同じ出荷準備スペースを何回転かさせることによって本来なら小さくて済むスペースが、出荷集中によってその何倍ものエリア
物流業界は波動が大きい業界といわれています。お中元やお歳暮が波動をもたらす典型的な要因です。海上輸送ではクリスマスシーズンが始まる前のアジアから北米への輸送が典型的でしょう。物流業ではこの波動に対応するためのインフラを抱えています。一時的に膨らむ物量に
物流環境に重要なものとして「表示」があります。各ロケーションの表示には製品番号や在庫の最大値・最小値、アクションの基準などの情報が入っていると思います。物流品質を保つためにはこの表示の紛らわしさを排除する必要があります。よく製品番号が酷似しているためミ
ピッキング場の環境整備で忘れてはならないものに「照度の確保」があります。これは作業者が神経を使うことで生産性に影響があるのと同時に、品質にも影響を与えます。かならず会社の技術標準として適正な照度基準を定めるとともに、その基準に従った照度を確保するように
職場環境は重要です。その良し悪しが物流生産性にも確実に効いてくるのです。ということで、物流環境についてちょっと考えてみましょう。最初から休憩場?と違和感を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、職場の中でも休憩場の整備は重要です。なぜなら従業員が休憩
一か所で物流作業者が同時に複数の作業ができるようにするためには、ものの入口と出口を同じ場所にすることがポイントです。ものを供給しに行った帰りに完成品を引き取るといった、物流の基本を工程設計に入れることがポイントです。この入口と出口を同じ場所に集めるこ
工場での工程設計は一つの大きなプロジェクトでもありますから、そのプロジェクトの中に物流工程設計というタスクを入れて、物流担当者が効率のよいレイアウト設計を担当するのです。もし物流工程設計をまとめて実施できる状況になければ、物流についても技術部門の各工程
運搬改善を進めよう 「運搬レス」を志向したレイアウトを考える
みなさんよくご存じの7つのムダによれば「運搬」はムダということになります。たしかに構内でものを移動させる行為は付加価値を生むことはありませんから、この観点で運搬がムダであることはわかります。運搬が発生するのは工程のつくり方に問題があるからです。レイアウ
物流技術標準と物流作業標準を設定する(3) 部下育成と作業観察
作業要件一覧表を作成することで、物流監督者は自身の職場にどのような仕事があり、それをこなせるようになるためにはどれくらいの習熟期間が必要なのかを知ることができます。これと併せて部下の育成計画を立案します。そしてその計画に沿って着実に教育を施していくので
物流技術標準と物流作業標準を設定する(2) 設計手順・作業手順などのマニュアル
物流技術標準を設定しておけば新たな拠点を設置する際に大変役立ちます。たとえばどれくらいの規模の土地と建屋にするのかこの基準から推し量ることができます。賃貸倉庫の場合は技術標準と見比べることで、自社の仕事をこなすのに十分か否かがわかります。逆にこの標準
物流技術標準と物流作業標準を設定する 作業指示を明確に与える
会社が要求された安全、品質、納期、コストを確実に確保するためには物流技術標準と物流作業標準が必要です。それぞれの作業を作業者任せにしていませんか?その状態で不良を出したとしても、それは必ずしも作業者だけの責任とは言えません。作業指示を明確に与えていなけ
物流の保有能力はトラックやフォークリフトなどの設備に限りません。倉庫でも同様のことが言えるのです。それが倉庫スペースならぬ倉庫空間なのです。倉庫ではスペース効率を改善して1平米あたりの売上高を向上しようとします。これはこれで重要なことです。さらにこのス
トラックの保有する能力を目いっぱい使うことは何も積載量だけの話ではありません。トラックという設備を所有している期間にどれだけ使ったかという視点でも見てみる必要があります。これをトラックの稼働率という指標を使って見てみましょう。この指標の分母は1年365
物流現場を見ているととても残念なことに気づきます。それは保有する能力を使いきっていないために本来得られるべき効率をムダにしてしまっているのです。その典型がトラックです。トラックは積載量に応じてサイズが異なります。2トン車、4トン車、10トン車といったよ
ものづくりと物流の同期化(3) 調達物流とものづくりの同期化
工場がものを調達する行為も使うタイミングに合わせて行うことがサプライチェーン全体の効率化に寄与します。生産が10時から開始されるのであれば9時までに必要な資材や部品を買っておけば良いことになります。これがものづくりと調達物流の同期化です。必要な数を調
後工程はお客様という言葉があります。職種を問わず自分の仕事の後工程はすべてお客様であり、お客様のためになる仕事をやっていこうという趣旨です。製造会社で物流が軽視されがちだということをお話しましたが、この思想に基づけば間違った発想であると言わざるを得ませ
製造会社の物流は今やサプライチェーンを構成する重要要素となっています。それだけに充実したスタッフでしっかりと構築する必要があると思われます。しかし実態はいかがでしょうか。製造会社の中ではまだまだ物流の地位が低いケースが散見されます。とにかく調達したもの
いつも申し上げていることではありますが物流はあらゆる活動の結果があらわれるという特徴を持っています。メーカー物流を見ていると生産ラインから製品が出てこないためにトラックが待たされる、生産遅れを一気に解消するために構内運搬が急に忙しくなったり製品置き場が
物流はサプライチェーン管理全体の視点で必要になってきているため、単なる物流5機能(輸送、保管、荷役、包装、流通加工)以外の領域の知識も必要になってきています。物流担当者だからと言ってこの5機能以外は知らないでは顧客からそっぽを向かれてしまうでしょう。そ
物流の勉強範囲は最近拡大の傾向にあります。なぜなら今や物流と言う「点」の発想ではだめで、サプライチェーンという「面」でとらえていく必要があるからです。サプライチェーンという視点で考えるとものを動かすだけでは不十分です。ものを調達し、それを加工し在庫管理
物流の問題を知りたい場合、物流をもっぱら仕事にしている人以外にも話を聞いてみると良いのではないかと思います。たとえば小売りの最前線にいる人とか、製造現場にいる人たちと話をしてみるのです。そうするとそういった人たちの話の中から物流として対応すべきヒントが
会話を通して物流改善スキル向上(2) 物流現場見学と意見交換
例えば物流現場を見学に行ったとしましょう。複数名で見学した場合、見学後にぜひ感想を述べ合うことを実施しましょう。この会話を通して見えることは「自分と違った視点」でしょう。ある人はトラックの積み込み状況に注目している一方で、別の人は積荷の荷姿に注目してい
皆さんは物流改善スキルを学ぶためにどのような取り組みをされていますでしょうか。外部講習を受けたり社内勉強会を開催したりすることが一般的だと思います。社内の先輩社員が新入社員や部署間異動者に対して教えるといったこともよくあることだと思います。会社の中で物
3現主義の三つ目の「現」は「現実」の「現」です。いくら良い改善アイデアを考えたとしてもそれが具現化できないものであれば意味ありません。ただし今の技術力ではできないかもしれないけれど、いずれ将来に可能になることもありますので、発想は大いに広げてみても良い
物流過程で起きた問題点は3現主義で解決していきましょう。物流上の問題点の例として物流品質不良が挙げられます。誤品を出荷してしまった、誤数を出荷してしまったという話をよく耳にします。物流品質不良の対策書には作業者が標準作業を守っていなかった、監督者が作業
物流現場の問題は物流現場で改善していくことは当たり前のことだと思います。物流現場で発生している問題を事務所で検討することはあまり意味がありません。つまり現場で起きていることは現場で解決する、とうことです。これを「3現主義に基づいた活動」と呼びます。3
物流事業者が真の物流事業者となるための人財育成について考えてみたいと思います。従来の運送業、倉庫業では、顧客から指示されたことを正確にこなすことが業務でした。今後は受け身の仕事では顧客の要求を満たしませんので、より積極的に顧客に提案できることが求められ
物流の専門家でもないメーカーに物流設計ができるのは、彼らは「物流の当事者」だからです。それを実行しなければサプライチェーンが成立しないからなのです。そこで、社内では生産技術や生産管理の担当者に「物流を検討せよ」という指示が出ます。担当者は試行錯誤しなが
物流倉庫業務について考える(3) メーカー倉庫は生産コントロールせよ
サプライチェーンが重要視されてきているこの時代にあって、ユーザーのニーズは単独の保管だけということにとどまらなくなってきている気がします。3PL業者はサプライチェーンの全般に関わり、保管であれば倉庫業者、輸送であれば運送業者にそれぞれ発注し全体をコーディ
物流倉庫業務について考える(2) 流通加工に積極的に取り組む
通信販売で返品された商品を再製品化する業務があります。もちろんそれが可能な場合に限られますが、この業務を物流倉庫業者で行うことは大きな付加価値業務になると思われます。一般的に匂いがついてしまった商品や靴の履き皺がついてしまったものは廃棄となる可能性が大
物流倉庫と言えば真っ先に在庫を保管するというイメージがわくかもしれません。従いまして事業者側の観点からも倉庫とはものを保管することがサービスであるということになるかもしれません。たしかに倉庫の本来の目的はものの保管ということになるでしょう。荷主側も品質
物流品質で高い水準を示す相手は顧客ばかりとは限りません。自社内であっても高品質で喜ばれることは大変重要なことだと言えます。工場内物流であれば生産ラインに対して相手が部品を取りやすいように並べてあげることも品質の一つであります。生産ラインが選択に迷うこ
最高品質を生み出すものとは(2) 「2S+しつけ」に取り組む
ドライバーに対する教育はとても大切です。なぜならお客様と直接相対するのはドライバーだからです。5Sの「しつけ」の部分が特に重要と言えそうです。以前に一度お話したことがありますが、筆者の家にエアコンを取り付けに来た方の対応が非常に良かったという経験をして
最高品質を生み出すものとは 当たり前品質と顧客が求めている以上のもの
私たちは物流のプロですから、お客様に対しては最高品質のサービスを提供する義務があります。では何をもって最高品質と考えればよいでしょうか。これは非常に漠然としており一概に定義することは難しいかもしれません。しかし一つ挙げるとすれば「顧客が求めている以上の
物流BCPについて考える(15) 100年を超える老舗企業存続の理由
BCPを導入することに多かれ少なかれためらいを感じている会社もあると思います。■BCPは大企業がやるもので、我々中小企業にはそんなゆとりはない。■どうせ大地震が来たら得意先も被災するので、我々だけが対応しても仕方がない。■100年に一度のためにコストをかけて
作業者の多能工化を図ったり、フールプルーフを導入して作業の容易化を図ったりするといった、会社のマネジメントサイクルを回すことはBCPの負担軽減につながることは前回お話させていただいたとおりです。これ以外にもBCP負担軽減の方策はあります。たとえば購入資材の
物流BCPについて考える(13) マネジメントサイクルを回す
今まで解説してきました内容を実施しようとすると、何となく大変そうな感じがすることは否めません。たしかにBCPを確立する過程で工数を要することは間違いありません。ただしBCPの活動以外の業務をしっかりとやっておくことで結果的にBCP業務の負荷が軽くなることがあるの
災害時には、対策を検討するため、災害対策本部長および幹部社員等が集合する場所が必要になります。このために本社あるいは支店、支社などの重要な拠点が被災した場合に備え、あらかじめどのような場合にはどこに集合し、どの業務を継続するか決めておくことが求められま
物流BCPについて考える(11) 目標復旧時間の設定と中核事業の特定
配送が停止した場合の影響度評価と目標復旧時間の設定は取引先ごとに行うことが望ましいでしょう。なぜなら、取引先の要求水準が異なったり、売上金額が異なったりするため重要業務を絞り込む際の必要データにもなるからです。会社全体のすべての事業が中断する被害が発生
事業継続の考え方の特徴として、理由を問わず企業が事業を停止した場合に、その停止期間がどの程度企業に影響を与えるのかを評価し、事業としていつまで耐えられるのかの目標復旧時間を設定することがあります。この影響度の評価の結果を踏まえて、継続が求められる重要業
物流BCPを進めるにあたり、経営者は災害時の事業継続について計画づくりに取り組むことを決定し、その基本方針を策定する必要があります。経営者は社内外の関係者に対して事業継続に関する活動について説明し、了解を取り付けることが必要です。この場合、経営トップ自らが
物流BCPを策定していくにあたり、最初から完璧なものを目指す必要はありません。それぞれの企業ができるところから着手し、継続的な取り組みによって徐々に災害に強い体制を築いていくことが望ましいと言えるでしょう。BCPも物流品質管理や安全管理などといったマネジメン
私たちが物流BCPを考える際には、まず自然災害を想定することが第一かもしれません。海外の国々と比較すると日本は自然災害が多い方ではないでしょうか。そのため自然災害を考慮したBCPを考えていくことが最もふさわしいと考えられそうです。では自然災害の中でも何を想定
BCPの業務手順はしっかりと文書化しいつでも使える形にしておくことが望まれます。ここで重要なことは「使えるように」しておくことで、単に文書にして終わりということにはなりません。使える文書とはわかりやすくポイントがまとめられている文書のことを指します。BCPの
安否確認は会社組織では当然考えておかなければなりませんが、その前に家族との間では何かあった時の連絡のとり方を決めておくべきでしょう。では次に問題が起きた時の会社内での連絡や報告の方法について考えてみましょう。たとえば荷物を配送中に人身事故を起こしてし
結局のところ、何か事が起きた際に会社として「何を優先するのか?」、「そのための方法はどうするのか?」ということがBCPではポイントになってくると言えるのでしょう。それが「組織生き残りのための戦略」だということになります。・ 有事にはどの事業や業務を優先し
BCPは Business Continuity Plan の略ですが、この文字が示す通りBCPとは事業継続のための「計画」ということになります。そこでもし何か発生した場合には誰が何をどれくらいの期間で実施するのかを明確に決めておかなければなりません。この計画は現実的なものであるこ
BCP作成に当たってのポイントとしての2項目目として「中断時間の許容範囲」ということが挙げられます。有事の際には仕事が中断することが考えられます。工場が被災して生産ができなくなった、感染症が蔓延し従業員が出勤できなくなった、燃料が調達できずにトラックを動
東日本大震災以降、一般の人にも知られるようになったBCP(事業継続計画)ですが、まだ未導入の会社もあると思います。また導入はしているものの、うまく機能していない会社もあるのではないでしょうか。ということで、このBCPについて少し考えていきたいと思います
物流センター長は既にお話させていただきました三つの役割を果たさなければなりません。しかし現時点でこれらが十分にできていないセンター長がいる会社もあることでしょう。そこで会社として物流センター長を育成していくための教育訓練プログラムを構築して実践すること
物流センター長の第三の役割は「永続的な改善活動」です。これは現場収益の向上に通じるものがあります。今の現場を少しでも良くしていくことに精力を傾ける必要があるのです。改善活動をやっていかなければ物流現場は衰退していきます。何もせずにほっておくことによりコ
物流業に限らず現場の長の役割は非常に重要です。その長のマネジメント次第で現場のパフォーマンスそして会社の収益が全く違ったものになりますので。ただし残念ながら物流業界では現場の長たる物流センター長が満足に育っていないケースがままあります。ということで物
数ある管理業務の中でも「生産性管理」は収益にも直結する仕事のため特に重要であると思われます。では「生産性管理」といっても何を実施していけばよいのでしょうか。例を挙げて考えてみましょう。トラック輸送のケースで考えてみます。トラックという資源をいかに有効に
在庫管理のポイントは帳簿上の在庫数と現物の在庫数を一致させることにあります。すべてのアイテムで両者が一致することが望ましい姿であるといえます。そこで在庫管理については新人からしっかりと教育していく必要があります。できれば作業者単位にアイテムまたはゾーン
物流の仕事には実際にモノを運んだり梱包したりといった実作業と出荷管理や在庫管理などの管理業務があります。実作業に長けていても管理業務はさっぱり、という会社もあるのではないでしょうか。しかしこの管理業務にこそ物流のバリューがあるともいえるのです。逆から
荷主会社は自社が欲する物流サービスについてしっかりと物流会社に伝えることが求められます。伝えていないことによって仕事が始まった後に発生するトラブルを防ぐ必要があるからです。荷主は新たに仕事を物流会社に依頼する場合にはしっかりとした「仕様書」を作成する必
物流会社が荷主会社に売り込みに行く際に会社案内はあっても「カタログ」がありません。皆さんもものを購入する際に必ずと言っていいほどあるカタログが物流には無いのです。カタログには自社の製品と価格が載っています。それを見て購入者は買うかどうかを判断するわけで
このところ運輸業界でドライバーが不足するという事態が起きています。特に大型を運転するドライバーが少なくなってきていると聞いています。ドライバーが不足するということは深刻な問題であると言わざるを得ません。日本の物流の大半がトラック輸送に頼っているからです
「自社に輸送業務を発注して下さい」とか「自社の物流倉庫を使って下さい」というお願い営業は余程特色があるか付加価値が高いかでない限り、「価格競争」になります。なぜならこのような物流商品はどこでも買える「コモディティ」だからです。お客様(荷主)が真に求めて
国際物流についてはお客様(荷主)が十分な知識を持っていない可能性があります。この場合は物流会社側が持ちうる知識を発揮しながらコンサルティング営業をかけられる可能性があります。例えばアメリカに商品を輸出する物流を荷主会社が検討しているとしましょう。この輸
3PL企業の人財育成の狙いとして必ず上位に来るのが提案型営業のできる人財を育成するというテーマです。これは長年言われ続けてきており、実際に巷のセミナーでも多く取り上げられています。しかしこれらのセミナーを受講してもなかなか受注につながらないという話を聞き
物流スタッフの評価を行う際に、どのような評価項目で行っていったらよいでしょうか。物流スタッフのスキルとして大きな視点が3つ挙げられます。1つ目はヒューマンスキルです。同僚や上司、顧客とのコミュニケーションを行っていく際にはこのヒューマンスキルが重要になっ
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物流は公道における安全管理はすべてに先立ちやらなければならないことは当然です。それと同時に、倉庫や工場といった構内での物流作業における安全についても気を配る必要があります。ものをハンドリングする時や、フォークリフト荷役を行う際には危険がつきものです。ハ
安全管理活動の一環としてよく「KYT」活動が行われています。KYTとは危険予知トレーニングの略称です。普段行っている仕事のどこに危険が潜んでいるのかを察知し、仕事のやり方を変えることによって危険を取り除こうという活動です。この活動は実際に仕事をやっている現場
安全に関する取り組みはどの業界でも共通して言えることですが、すべてに先立って行われる必要があります。物流の場合、構内での安全管理の必要性は言うまでもないことですが、仕事の特徴として公道を走るということがこの安全管理をより一層重要な位置づけとしているので
物流品質向上に取り組み始めたばかりの時は工程内不良を徹底的に見つけて、流出不良につなげない努力をしていきましょう。標準作業の順守を前提に、工程内不良についてはすべて申告させ罰しないようなルールにした方がよいでしょう。もし最初から「不良=悪」という前提
物流作業者を褒める体制は確実に品質に影響しますので、ぜひ提案制度と表彰制度を導入していただければ、と思います。また海外の物流倉庫でよく見かけるしくみですが、それぞれの物流作業者の物流品質に関する誓いを現場に表示するという手もあります。やはり品質管理は
物流品質を維持するためには第一に品質が保証される仕事のしくみを作ります。それが標準作業であり、標準作業が守られているかどうかを作業観察でチェックします。チェックした結果、もし標準作業と違う仕事の仕方をしていたら、その場で修正させるようにします。このPDC
物流監督者が本来やらなければならない業務ができていない場合、その原因を明確にしっかりとやってもらわなければなりません。よく人員が足りないという話を監督者が口にすることがあります。その真偽はきちんと調べなければなりませんが、実際に人を投入し、監督者の言い
物流作業者の役割は標準作業通りの仕事をすることです。一方で物流監督者の役割は標準作業を作業者に教え、その遵守を確認することです。これが物流品質の歯止めになっているのです。物流作業者の立場で考えると自己流の作業のやり方が楽かもしれません。楽な状況を補正さ
日本の物流品質は高いと考えられてきました。荷物が無くならない、指定日にきちんと届く、宅配という極めて高度な物流を民間企業が実施している、こういった評判が一般的ではないでしょうか。筆者も海外で航空会社に預けた荷物が到着空港で出てこなかったという経験を何度
メーカー荷主を顧客にする場合にはまず工場内物流を受注することを勧めています。これには大方の方が賛同してくださっているのですが、それには理由があるのです。工場の中に入り込んで仕事をすることは一種の特権とでも言えるのではないでしょうか。なぜなら工場はその会
荷主を訪問した時にもう一つすべきことがあります。それは荷主の物流現場を見せてもらうことです。この場合の「見る」は「診る」という標記の方がふさわしいかもしれません。つまりただ単に現場の状況を見るのではなく、その現場にどのような問題が潜んでいるのか、その問
提案営業と言われて何年も経ちます。皆さんそれぞれ荷主に対して何かしらの提案を行っているものと思います。提案をしないと取引条件はどんどん厳しくなるようです。それは特に価格面で言えるようです。荷主としては物流会社からの提案を期待しているのですが、それが無い
物流側から情報を発信することで、本来部署の改善につながるということを頭の中に入れておきましょう。まとめて大ロットで生産する工程に対してもの申すことにより、その部署ではロットサイズを小さくする活動を迫られます。これによって結果的にその工程が小ロット生産に
物流は往々にして何らかの行動の結果として生まれる現象ととらえることができます。前回の事例のように各部門が部分最適を求めて勝手に動くとその傾向が強まります。そこで物流についてはその要因を発生させる部門で費用を負担する方向に改めると良いと思います。たとえば
物流にはすべての活動の結果が表れる傾向があります、というお話を前回させていただきました。たとえば大ロット生産を実施すればそこにすぐに使われない「在庫」が発生します。そうなるとその在庫を保管するスペースが必要になり、製品を入れておく容器が必要になり、その
いつも話題になることですが、朝積み込みに行ったものの、荷主の構内で待たされて出発が夕方になったというとんでもない話があります。皆さん、あるいは皆さんの周りでも似たような事象があるのではないでしょうか。実は筆者の務めていた会社でも荷降ろしに来たトラックが
ビジネスはすべて契約ごとで成り立っていると思います。お互い合意した内容を契約書に記載します。ここに書かれていることがすべてということになります。この契約ごとをおろそかにしているともめごとが発生した段階で苦労することになります。その意味でも契約は慎重に結
物流業界は比較的おとなしい業界のようで、あまり自己主張を行わない傾向にある気がします。しかし突然「この価格では対応できない」とか「トラックが走れなくなる」といった愚痴めいたことをこぼすことがあります。いくら愚痴をこぼしたところで状況が変わることはありま
製品一台当たりの物流コストはいわゆる「結果系」の指標ということになります。すべての物流行為の結果を示した指標がこの指標ということになります。一方でこの結果を生み出す要因となる物流の実態はどうなっているのか。これを数値で示したものが「要因系」の指標という
荷主会社はなかなか物流に意識が回らないものですが、ライバル会社はすでに物流改善に着手している可能性があります。売上高物流コスト比率という指標がありますが、これには業界平均値がありますからいやでも自社が勝っているか負けているかがわかります。他社との情報
物流人財育成の中でも最も重要なスキルとして物流改善スキルが挙げられます。物流企画力と同じくらい大切です。この改善スキル、机上だけではなかなか身に付かない類のものです。やはり経験が大切。何度も何度も物流現場に足を運び、3現主義で問題点発見と要因つぶしを行っ
メーカーでも小売りでも、育成したいと考えている担当者には、まずは調達の流れから調査をさせていくことをお勧めします。いろいろな知識を教え込むことも重要ですが、自社のものの流れがどのようになっているのかを調べることが最も実践的な勉強になります。ですから、
物流事業者を除き、物流ノウハウを持った人財を育成しようという会社は多くありません。メーカーでも小売りでも卸売でも同様です。この内卸売業は物流事業者と似たような仕事を行っている場合があり、特に倉庫保管と入出庫作業という簡単な物流のノウハウは持っていると思
物流アウトソース先には自社が期待していることに応えていただく必要があります。その伏線として、管理技術を伝授していく必要があるのです。さらに物流会社には皆さんからの評価値を伝えていくとよいと思います。物流アウトソース先であっても、皆さんの会社にとってサプ
皆さんの会社より物流テクニカルスキルの面では物流アウトソース先の方が上かもしれません。しかし、主として管理技術では皆さんの会社の方が上かもしれません。管理技術とは改善手法ですとか現場管理手法などの管理系の技術のことを指します。物流会社はこの管理技術は弱
日本企業の7割以上が物流業務を何かしらの形でアウトソースしていると聞きます。この物流アウトソースですが皆さんの会社では上手くいっていますでしょうか。本当にある話ですが、このような質問をすると「上手くいっているのかどうかわからない」という回答があります。
多くの会社が物流に目を向けてこなかったせいで出荷場の環境整備が遅れています。メーカーであれば生産優先ですから、生産工程の環境整備はばっちりできていても、出荷場に代表される物流環境はかなりプアーな状況です。この物流環境の悪さがトラックの待機問題や安全上の
出荷場でよく見かける光景として、出荷トラックの集中が挙げられます。よくあるパターンは午前中に入荷、午後から出荷というパターンです。これでトラックが構内で荷役を行うバランスがとれていればまだよいのですが、そこまでできていない会社では特定の時間帯に積み込み
皆さん物流にはどのようなカテゴリーがあるかご存知でしょうか。ものは大抵「入って出ていく」性質のものです。そのように考えると、物流は大きく二つ、入ってくるインバウンド物流と出ていくアウトバウンド物流に分けることができます。インバウンド物流は主として調達
日本は島国で国土面積も狭いため、国内物流は非常にやりやすい環境にあると思います。山がちではありますが道路網も整備されトラック輸送ではそれほどやりづらさは感じません。このような環境下での物流はそれほど困難さを感じないと思います。筆者の駐在していた中国に比
では早速世界銀行のLPIランキングについて確認していきましょう。その前に皆さんは日本の物流は世界の何位くらいだと思いますか?素直に考えると日本の物流は品質的に見てもサービス的に見ても悪いと思う人は少ないのではないでしょうか。コスト的にもそれほど高いとは感
筆者はよくセミナーで宅配物流(通販物流)の話をします。今までではほとんどマイナーであった通信販売が当たり前となり、それを支える物流が注目を浴びています。セミナー参加者の方に通販で発注してからどれくらいの時間で届けばよいかを聞いてみると、大半の方が「翌日
究極の物流改善とは物流の「生まれ」を良くすることです。構内物流では工程と工程の間を離さずに設計することで生まれの物流を良くすることができます。工場の場合、工程設計担当者が複数おり、それぞれの担当者は自分の担当する工程の「内部設計」をしっかりと行おうとし
物流は設計段階でその生産性がほとんど決定します。そして設計後の改善効果には厳しいものがあるといえるでしょう。たとえば拠点間を離して設置すればその間の輸送が永遠に発生し続けてしまいます。もし輸送を改善したいのであれば、輸送を発生させない物流設計が必要とな
皆さんは常日頃物流改善に取り組まれているとは思いますが、その効果がしだいに小さくなっていくことに悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。物流改善は長年の間、その重要性を叫ばれながら、なかなか手が付けられてこなかった領域です。その意味では少しの改善で
物流の決定的な弱点はデータでものごとを判断しないことです。いつでもカンコツで行うため、常にロスを抱えた仕事になるのです。積載率管理も勘で判断しますので、甘めの結果となり改善につながりづらい実態があります。そこで今後はぜひ物流をデータ管理していく流れをつ
物流コストの約6割が輸送コストです。したがって物流担当者はどうしても輸送にフォーカスしていく必要があるのです。最近輸送価格が上がっているという話を聞きます。それであればなおさらで、輸送コストマネジメントは最重要課題であるといえるでしょう。一方で実態はい
世の中多くの領域でIT化が進み、業務効率も以前に比べて見違えるほど効率化しました。これはエラーでも同じことです。ミスを回避する手段が増えてきたからです。このようなIT化は物流領域でも全く同様です。物流業務はどちらかというと人手に頼る部分が大きいため、工数を
物流会社の皆さんにとっては顧客との交渉への「きっかけ」を国からプレゼントされたようなものです。たしかに人材不足のためものが運べなくなってきているため、「値上げ」を交渉に行きたいところですが、なかなかストレートに値上げとは言いづらかったかもしれません。し
国交省は平成29年5月31日、トラックドライバーの荷待ち時間などの実態把握や解消に向けて、 荷待ち時間などの記録を義務付けた貨物自動車運送事業輸送安全規則の一部を改正する省令を交付しました。ドライバーが車両総重量8トン以上または最大積載量5トン以上のトラ