視線

狭いユニットのシャワー室。バスタオル一枚の私。ハシモトは、いかにも柔らかそうなバスローブを羽織っていた。首輪をつけられ、連れられるまま、慣れた足取りで進むハシ…

嗚咽

いつもの様に、このまま全日空ホテルに行くものだと思っていた。ミニスカートの下は、ガーターベルトしかつけていない。ハシモトは愉快そうに、人通りの少ない路地でスカ…

指令

火曜日指定された瀬里名へは、歩いて行ける距離だ。言われた通りの服装ノーブラにバイヴ2本を苦労して突き刺し写メを送った。「オレは、もう先に行っている。待ってるか…

お知らせ

このブログが、知らないところでリンクを張られている。私とは、全く無関係であり驚いている。これを書いているのは紛れもなく私だ。ここから飛んで来た人に言うが全く無…

妄想

月曜日の夜ハシモトからメールが着た。明日、18時に六本木で大丈夫？返信 大丈夫です。そう、じゃぁ瀬里奈で飯を食おう。蟹は好き？返信 好きです。菜穂、瀬里奈には…

春光

来週、ハシモトに逢える。薄汚いオヤジ達の相手には疲労していた。何も考えないで甘えられる相手-----ハシモトだから本名を教えた。何処までも可愛がって欲しかった…

甘美

ハシモトは私を菜穂と呼ぶ。それが本名である事を思い出す。生きているのは、マミちゃん。マミちゃんは強欲。マミちゃんは負けず嫌い。それでいい。それで良かった。ハシ…

贈物

いつものメンツ。いつものバー。いつもの空気。マスターが誕生日の事を憶えていてくれた。23時55分、少ない人数でカウントダウン体勢。こんな風に、誕生日を大人数で…

隙間

渋谷駅うざいキャッチうざい占いまがいの勧誘うざいスカウト今でも消えてなくならない。隙を見せたら終わる。そう、私が生きてる道も同じ。隙を見せた者が、負けをくらっ…

生誕

誕生日-----何がしたいと言うのだろう。生まれてきた事の、意味すら、わからない。その癖、歳ばっかり食ってゆき、何も変わる事が無い。この先、老いてゆく。老いた…